最終更新:ID:aeCyPLhxBg 2010年04月01日(木) 02:28:45履歴
あらすじ
ブーンからツンが龍人だということを告げられたアキラ。衝撃の事実に驚くが、その同時期に別の場所でも事件が起きていて?
偉大なる獣と神獣の王のようです
第十六話「やっぱさすがだよな俺ら」
神獣王の里、ミサキとクーの部屋
ミサキ「なにが危険だから闘わせられないだ、クソ親父の野郎!」
川 ゚ -゚)「そういってやるな、親父殿なりの気づかいだ」
ミサキ「気づかい? ようは俺に対する負い目だろ。過保護なのは俺のためじゃなくて自分のためなんだよ。そんな自己満足に付き合う義理はねぇ」
川 ゚ -゚)「では、出ていくのか?」
ミサキ「当然だ。龍人どもはアキラに手を出しやがった、身内が襲われて黙っていられるわけがねぇ!」
川 ゚ -゚)「だがアキラはその龍人を返り討ちにしたのだろう?」
ミサキ「そんなことは関係ねぇ。俺が気に入らないんだよ!」
川 ゚ -゚)「それはそれはミサキらしいな。よし、ならば私も付き合うとしよう」
ミサキ「それは構わねぇが……足、引っ張んなよ?」
川 ゚ ー゚)「ククク! 誰にものをいっている」
ミサキ「ハハハ、おもしれぇ! 久し振りに二人で暴れるとするか! 残る問題は……」
ツバサ「問題は、貴女達の監視に私がついていることですわね」
ミサキ「なんとか見逃してもらえませんかね」
川 ゚ -゚)「よっ、ツバサ大明神!」
ツバサ「大明神って、いつの時代の持ち上げかたですの!? ……私個人としてはいかせてあげたいところです。ですが一度引き受けた以上、これは私の信用問題ですわ」
ミサキ「ツバサ、お願い! ツバサだったら私のお願いきいてくれるよね?」
ツバサ「ききません。アキラのまねぐらいで騙されるわけがないでしょう!」
ミサキ「……だったら俺の手をとるなよ」
川 ゚ -゚)「しかも指までからめて」
ツバサ「こ、これは条件反射みたいなものですわ」
ミサキ「どんな条件反射だ! 冗談はこれぐらいにして、頼むよツバサ」
ツバサ「…………はあ。どうせここで駄目だといえば、強行突破でもするつもりなのでしょう? しかたがありませんわね。そのかわり私も同行します、よろしいですわね?」
ミサキ「もちろんOKだ。親父に感づかれる前にいくとしようぜ」
街
ミサキ「この辺りは神獣王の里の管轄外だし、俺達のことを知ってるやつはいないだろ」
川 ゚ -゚)「確か紅蓮魔獣郷が、この地域の龍人討伐を管轄しているのだったか。私は紅蓮魔獣好きだぞ」
ツバサ「それよりもこれからどうしますの?」
ミサキ「腹減ったし、とりあえずなにか食いにいかないか?」
ツバサ「構いませんが、私は人間界の食事作法に詳しくありませんわよ?」
川 ゚ -゚)「食事の作法なんて、どこでもそんなに変わるものではないだろう」
ミサキ「あそこのファミレスいこうぜ、ファミレス」
ツバサ「ファミレス?」
ファミリーレストラン
ミサキ「俺はメジャーなドリアにでもするか」
川 ゚ -゚)「私もドリアとハンバーグを頼もう」
ツバサ「クーはよく食べますわね。私はペペロンチーノにしましょうかしら」
ミサキ「じゃあ注文するぜ」
ツバサ「そのボタンはなんですの?」
ミサキ「ああ、これを押すとウェイターが来るのさ。押してみるか?」
ツバサ「ええ、何ごとも経験ですわ」
ピー
ツバサ「……来ませんわよ? 故障ですの?」
ピーピーピー
ミサキ「うおい!? 一回押せばちゃんと来るから! 他のところの注文聞いてたりして少し時間かかるだけだから!」
ツバサ「そうでしたか。それにしてもミサキ、店内では静かにお願いしますわ」
川 ゚ -゚)(世間知らずのお嬢様というのがこれほど厄介とは。ミサキも可哀相に)
店員「お待たせ致しました。ご注文をお伺い致します」
ミサキ「ドリア二つと、ハンバーグ、それにペペロンチーノ。あとセットのドリンクバー三つで」
店員「かしこまりました」
ミサキ「これでよかったよな?」
ツバサ「ミサキ、ドリンクバーとは?」
ミサキ「ああ、向こうにグラスが置いてあるから好きな飲み物を入れていいんだ」
川 ゚ -゚)「私が残っているからミサキもついていってやれ」
ミサキ「それじゃあ教えてやるからいこうぜ」
ツバサ「お願いしますわ」
川 ゚ -゚)「……はてさて、二人のいない間に何か面白いことはできないものか」
店員「失礼します。ハンバーグ、ドリア二つ、ペペロンチーノでございます。ご注文の品は以上でよろしかったでしょうか?」
川 ゚ -゚)「ありがとう、大丈夫だ」
店員「かしこまりました」
川 ゚ -゚)「……確かここのペペロンチーノは少し辛いのだったな。よし、人間界の厳しさをツバサに教えてやろう。このタバスコで」
ミサキ「クー、俺じゃツバサに教えるのは無理だ。かわりにドリンクバーの使い方を教えてやってくれ」
川 ゚ -゚)「しかたがないな。いいだろう」
ミサキ「ああ、頼む。……あれ? タバスコの位置が動いてないか? さては! ペペロンチーノが真っ赤じゃねぇか。ハハハ、人を呪わば穴二つってな。クーのにもタバスコを」
ツバサ「やっといれられましたわ。クーはジュースを混ぜるのに夢中になって役に立ちませんし」
ミサキ「そんな難しいことじゃないだろう。それでクーはまだ夢中になってるのか?」
ツバサ「クーでしたらお花をつみに」
ミサキ「手洗いか。俺もいってくるぜ」
ツバサ「ええ、いってらっしゃいな。……あれ? クーのドリアは赤みがかっているのにミサキのは普通ですわ。ミサキのぶんは調味料をいれ忘れたのでしょうか? ここは私がタバスコを少しだけ足して……」
ドバァ
ツバサ「……いっぱい出てしまいましたわ。ここは見なかったことにしましょう」
川 ゚ -゚)「待たせてしまったな」
ツバサ「え、ええ! さっそく召し上がりましょう」
ミサキ「では!」
三人娘「「いただきます!」」
三人娘「「…………」」
ミサキ「クー、食わないのか?」
川 ゚ -゚)「ツバサがちゃんと食べられるか確認しようと」
ツバサ「スパゲッティの食べ方ぐらい問題ありませんわ。それよりミサキは食べませんの?」
ミサキ「なら全員で一斉に食べようぜ」
川 ゚ -゚)「ああ、それでいこう。いくぞ!」
パクッ
一同「「ぐっっっっっ!? 辛ああああぁぁぁぁぁ!!」」
川;゚ -゚)「なんで私のが辛いんだ! 辛いのはツバサだけのはず!」
ツバサ「なにをいってますの! 辛いのはミサキのはずですわ!」
ミサキ「馬鹿をいうな! 辛いのはお前達だけのはずだろ!」
三人娘「「…………お前(貴女)達の仕業かぁぁぁぁぁ!!」
街
ツバサ「追い出されてしまったではないですか!」
ミサキ「俺のせいじゃないだろ!」
川 ゚ -゚)「責は全員にある。誰かに押し付けるのは醜いことだぞ」
ミサキ「真っ先にやったのはクーじゃねぇか!」
川 ゚ -゚)「はは、なんのことやら」
ツバサ「……はあ、私達獣人が人間の街で問題を起こしたとなれば、里だけでなく紅蓮魔獣郷にも迷惑がかかってしまいますわ」
ミサキ「俺達が獣人だなんてわかるやつもいないし、大丈夫だろ」
ツバサ「なにかの拍子ということもあるでしょう。たださえ今は種族間の問題が難しい時期ですのに……」
ミサキ「あんまり細かいことは気にすんなよ、人生なるようにしかならないさ。それにほれ、あれを見てみな」
ツバサ「小結界が張られている? あれは……龍人!?」
ミサキ「人生なるようにはなるもんだぜ? 結界張ってまでコソコソやってんだ、きっとろくなことじゃないだろ。後をつけていこうぜ!」
川 ゚ -゚)「ツバサ、相手に気づかれないようにおとなしくするのだぞ」
ツバサ「正論なのですが、クーにいわれると釈然としませんわね……」
龍の神殿
ミサキ「変なところまで入り込んだな」
ツバサ「ここは、神殿……というのが正しいのでしょうか?」
川 ゚ -゚)「龍人の目的は龍神の復活なのだろう? 憶測だが、ここは龍神が封印されている場所なのではないか?」
( ´_ゝ`)「その憶測、正解ってところだ」
(´<_` )「聞かれてもいないのに答えるとは、さすがだな兄者」
ミサキ「ちっ、ついに見つかっちまったか!」
( ´_ゝ`)「本来ならこの神殿にはかなりの数の龍人がいるのだが、今は出払っていて我々だけだ。運がよかったなお前達」
(´<_` )「そんなことまでペラペラしゃべるなんて、さすが兄者は考えなしの達人だな」
川 ゚ -゚)「ミサキ、阿呆だ! 阿呆がいるぞ!」
ミサキ「しっ! 見ちゃいけません!」
( ´_ゝ`)「アホとは失礼なやつらだ。俺達の力があったからこそ、この神殿の龍神様はもう少しで復活なさるというのに」
(´<_` )「そこまで気前よくしゃべるなんて、さすが兄者は考えなしのキングだな」
ミサキ「龍神が復活するだと!?」
ツバサ「いっていることが本当だとしたら、とても私達だけの手にはおえませんわ。ここは退きますわよ!」
( ´_ゝ`)「そこまで知られてそう簡単に逃がすと思っているのか? 俺達はすでに龍化しているのだぞ!」
(´<_` )「龍化しているのに見た目が変わらないなんて、さすがだよな俺ら」
ミサキ「ツバサ、お前は退け! そしてこのことを里に連絡してくれ。ここは俺達がやる!」
ツバサ「そういうわけには!」
川 ゚ -゚)「安心しろ、私達も頃合を見て脱出するさ」
ツバサ「……わかりました!」
( ´_ゝ`)「算段はついたか?」
ミサキ「ああ、お前等の相手は俺達がしてやるぜ」
(´<_` )「仲間一人を逃がして犠牲になるとは、見上げた根性だな」
川 ゚ ー゚)「犠牲? ククク! 馬鹿なことをいうな。久し振りの機会だというのに、ツバサがいては存分に暴れられないからな!」
ミサキ「さあ、思いっ切りやり合おうぜ!」
( ´_ゝ`)「面白い。ちょうど頭数も同じことだし、ここはタッグデュエルといかないか?」
ミサキ「タッグデュエルだと?」
( ´_ゝ`)「普通のデュエルと大差はない。ターンはチームごとに交互、ライフは8000、手札も場も墓地も共通して使うが、持てたり置いたりできる枚数はいつも通り。違う点は最初に片方の山札から三枚、もう片方から二枚引いてスタートする」
(´<_` )「その後ドローフェイズ毎に互いの山札から一枚づつドロー、つまり二枚ドローするんだ。ちなみに片方が山札ぎれをおこせば敗北になる。もちろん手札は仲間同士で相談しながら使って構わない」
( ´_ゝ`)「ドロー効果やサーチ効果は、どちらの山札からドローまたはサーチをしてもいい。デッキ破壊などを受けた場合は両方の山札が影響を受ける。こんなところだ」
ミサキ「いいだろう、俺達のコンビネーションを!」
川 ゚ -゚)「思い知るがいい!」
ミサキ 川 ゚ -゚)「「デュエル!!」」( ´_ゝ`) (´<_` )
川 ゚ -゚)「私達のターンからだ。私の山札から三枚、ミサキの山札から二枚で始める! そして一枚づつドロー!」
ミサキ「まずは御手並み拝見といこうか!」
川 ゚ -゚)「ああ、まかせておけ! 私は『レスキューキャット』を召喚。それをリリースしてデッキから『コアラッコ』と『X‐セイバー エアベルン』を特殊召喚だ!」
( ´_ゝ`)「いきなりシンクロか」
(´<_` )「先行でシンクロということは、おそらくこちらの行動を阻害するタイプ。相手もさすがだな」
川 ゚ -゚)「その通りだ。この二体をチューニングする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 深緑の獣よ、お前の秩序をここに示せ! 『ナチュル・ビースト』シンクロ召喚!!」
ナチュルビースト「ガオォォォォ!!」
ミサキ「ナチュルビーストか。こいつがいる限り相手は魔法を使えなくなる!」
川 ゚ -゚)「魔法なしで攻撃力2200を処理するのは簡単ではあるまい。これで私達のターンはエンドだ!」
( ´_ゝ`)「では俺達のターンドロー! 俺は『ブリザード・ドラゴン』を召喚し効果を発動する。次のターン、ナチュルビーストは攻撃宣言をおこなえず表示形式を変更できない!」
(´<_` )「そして俺が一枚伏せてターンエンドといこうか!」
川 ゚ -゚)「私達のターンドロー! ククク、ナチュルビーストの真の姿を見せてやろう! 『融合呪印生物‐地』を召喚。融合呪印生物の起動効果を発動する!」
(´<_` )「これは嫌な予感がするな。罠カード、威嚇する咆哮をチェーンしておこう!」
川 ゚ -゚)「感のいいやつめ。融合呪印とナチュルビーストをリリースする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 人よ、鳥よ、花よ、虫よ、獣よ! 全ての者が賢獣の定めに従え! 『ナチュル・エクストリオ』特殊召喚!!」
エクストリオ「ガオガオォォォ!!」
ミサキ「こいつは!?」
川 ゚ -゚)「獣神機王などと同じように、一部の封印獣には真の姿を持つものがいる。ナチュルビーストの真の姿、エクストリオが場にいる限り相手は魔法、罠が使えない! 一枚伏せてターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! 魔法、罠の無効化は強力だな」
(´<_` )「ここは俺がいくよ、俺は『炎龍』を召喚する。ブリザードと炎龍をチューニングだ! 全てが凍えるいてつく吹雪よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 ブリューナク』シンクロ召喚!!」
ブリューナク「ギシャアァァァァ!!」
(´<_` )「ブリューナクの効果で手札から『黄泉ガエル』と『裏ガエル』を捨てて、伏せカードを手札に、エクストリオをエクストラデッキにバウンスする!」
川 ゚ -゚)「くっ、エクストリオでもモンスター効果までは防げない!」
(´<_` )「ブリューナクでダイレクトアタックだ!」
川;゚ -゚) LP8000→5700
川;゚ -゚)「ぐうぅぅぅ!!」
ミサキ「クー! 大丈夫か!」
川 ゚ -゚)「……ダイレクトでもらってしまったが、この程度なら問題はない!」
(´<_` )「これで俺達のターンはエンドだ!」
ミサキ「俺達のターンドロー! 次は俺にまかせろ!」
川 ゚ -゚)「ああ、頼りにしている!」
ミサキ「俺は『BF‐疾風のゲイル』を召喚するぜぇ! ゲイルの効果を発動してブリューナクの攻守を半分にする!」
( ´_ゝ`)(これではブリューナクがやられてしまうぞ!)
(´<_` )(待て、ときに落ち着け兄者。これぐらい問題はないさ)
ミサキ「更に魔法カード、二重召喚を発動! 再び召喚権を得て『剣闘獣 ラクエル』を召喚だ! ゲイルでブリューナクにアタック!」
(;´_ゝ`) LP8000→7850
( ´_ゝ`)「うっ、やってくれるな!」
ミサキ「ラクエルでダイレクトアタックだぜ!」
(´<_`;) LP7850→6050
(´<_`;)「ぐあぁぁ! ……なんか俺の方がでかいダメージを受けた気がするんだけど」
( ´_ゝ`)「たぶん気のせいだろ、常識的に考えて」
ミサキ「メインフェイズ2に移行するぜ! ラクエルの効果は発動しない。ゲイルとラクエルをチューニングして『BF‐アーマード・ウィング』シンクロ召喚だ!」
川 ゚ -゚)「ああっ!! ラクエルを使ってはヘラクレイノスが出せなくなるではないか!」
ミサキ「ヘラクレイノスは出すの時間かかるし、アーマードウィングは場持ちがいいんだからいいじゃねぇか。これで俺達のターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! スタンバイフェイズに黄泉ガエルが蘇る。そして『デブリドラゴン』召喚だ!」
(´<_` )「デブリドラゴンの効果で墓地の裏ガエルを特殊召喚とは、さすがだな兄者!」
( ´_ゝ`)「ここで黄泉ガエル、裏ガエル、デブリドラゴンをチューニングする! 身も心も氷結させる絶対零度の氷よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 グングニール』シンクロ召喚!!」
グングニール「ギシャルゥゥゥゥ!!」
ミサキ「またしても氷結界の龍か、どんな効果をもってやがる!」
( ´_ゝ`)「グングニールの効果は、手札を捨ててフィールド上のカードを破壊する能力だ! 手札の『仮面竜』を捨ててアーマードウィングを破壊する! グングニールでダイレクトアタックだ!」
グングニール「ギシャアァァァァ!!」
ミサキ LP5700→3200
ミサキ「ぐあああぁぁぁぁ!! くうっ! やって、くれやがるぜ……!」
川;゚ -゚)「ミサキ! 大丈夫か! 傷は浅いぞ!」
ミサキ「問題ない……といいたいところだが、キツくなってきたな。こりゃマジでいかないとやばいぜ!」
(´<_` )「今更俺達の強さに気がついても手遅れさ。ターンエンド!」
ミサキ「俺達のターンドロー! こうなったらここはっ!」
川 ゚ -゚)「待て、ここは先を見越して攻めよう。私がいく!」
ミサキ「わかった。信頼してるぜ」
川 ゚ ー゚)「友の信頼には答えねばならんな! 私は『魂を食らう者バズー』を召喚。バズーの効果で墓地のラクエル、エアベルン、アーマードウィングを除外して、バズーの攻撃力は2500となる!」
( ´_ゝ`)(2500ということはグングニールと並んだか)
(´<_` )(思っていた以上に相手もさすがだな。あれまで使わざる得ないとは)
川 ゚ -゚)「バズーでグングニールに攻撃! 相打ちだ。そして四枚伏せてターンエンド!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! スタンバイフェイズに黄泉ガエルが蘇る! まさかグングニールまでやられるなんてな」
(´<_` )「こうなったら魔法カード、簡易融合を発動! ライフを支払い、エクストラデッキから融合召喚扱いで星5以下のモンスターを特殊召喚する!」
(´<_`;) LP6050→5050
(´<_` )「俺は『朱雀』を特殊召喚! 更に『氷結界の風水師』を召喚だ! 黄泉ガエル、朱雀、氷結界の風水師をチューニングする! 陽光を受けて光輝く氷結晶よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 トリシューラ』シンクロ召喚!!」
トリシューラ「ギシャラァァァァァァァ!!」
(´<_` )「トリシューラにはシンクロ召喚したとき相手の墓地、場、手札から、それぞれ一枚づつカードを除外する効果がある!」
川 ゚ -゚)「対象をとらずに発動するのか! しかたあるまい! チェーンして罠カード、和睦の使者だ!」
( ´_ゝ`)「では墓地のレスキューキャットを除外!」
(´<_` )「フィールドの真ん中に伏せてあるカードを除外!」
( ´_ゝ`)「更に手札のカードを一枚除外!」
川 ゚ -゚)「伏せカードは魔宮の賄賂、手札から除外されたのは『ハーピィ・クィーン』だ」
(´<_` )「和睦も使われたしこんなところかな。一枚伏せてターンエンド!」
川 ゚ -゚)「私達のターンドロー! ここから反撃だ! 永続罠、リミットリバースで墓地の融合呪印生物‐地を特殊召喚! 更にもう一枚のリミットリバースでコアラッコを特殊召喚!」
ミサキ「猫が除外されたのは痛かったが、こいつなら!」
川 ゚ -゚)「融合呪印生物の効果で融合呪印生物とコアラッコをリリースする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 汝は二にして一……真の一つ! 『コアラッコアラ』特殊召喚!!」
コアラッコアラ「ガアァァァァァ!!」
川 ゚ -゚)「優先権を行使してコアラッコアラの効果発動! 手札の『モザイクマンティコア』を捨ててトリシューラを破壊する!」
( ´_ゝ`)「くっ! だがチェーンして罠カード、奈落の落とし穴だ! コアラッコアラを破壊して除外する!」
ミサキ(どうする、これで相手のフィールドはガラ空きだ。強気に攻めるか?)
川 ゚ -゚)(氷結界の龍を三体潰したというのに慌てた様子がない。ここはまだ攻めどきではないということだ。私を信じてもう1ターン耐えさせてくれ)
ミサキ「そういわれちゃ信じるしかねぇな。モンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! 正直ここまでやるのは想定外だったな」
(´<_` )「相手もさすがだ、本気になるしかない! 墓地の炎龍、ブリザードドラゴン、ブリューナクを除外する! 二で対をなす灼熱の炎よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷炎の双竜』特殊召喚!!」
( ´_ゝ`)「墓地の仮面竜、グングニール、トリシューラを除外する! 二で対をなす極寒の氷よ! 我に宿りて龍となれ! 氷炎の双竜、特殊召喚!!」
氷炎の双竜「ゴオォォォォォォ!!」
ミサキ「チッ! まだジャックカードを温存していやがったか!」
(´<_` )「先に切り札を見せる場合は奥の手を持つタイプなんでね。これでとどめだな! 氷炎の双竜の効果を発動! 手札から月の書を捨てて守備モンスターを破壊する!」
ミサキ「友の言葉は信じてみるもんだぜ。モンスターは『ダンディライオン』だ! 墓地に送られたことにより綿毛トークン二体を守備表示で特殊召喚する!」
( ´_ゝ`)「ええい、攻めきれないか! 氷炎の双竜の効果で、手札から簡易融合を捨てて綿毛トークンを破壊する! 氷炎の双竜で綿毛トークンにアタック!」
(´<_` )「トークンを破壊だ! これで! 氷炎の双竜でダイレクトアタック!」
川 ゚ -゚)(相手にはまだ手札が一枚ある! この伏せカードを使うことはできない! すまないミサキ!!)
ミサキ LP3200→900
ミサキ「がはっ!? ぐあぁぁぁぁ!! この、野郎……やりやがったな!」
( ´_ゝ`)「もはや虫の息だな。これで俺達のターンエンドだ!」
川 ゚ -゚)「よく耐えてくれた! 私達のターンドローだ!」
ミサキ「これならいける! 万倍にして返してやろうぜ!」
川 ゚ -゚)「ああ! 永続罠、リビングデッドの呼び声を発動する! 世界の法則から外れた異形の者、神が認めずとも私が認めてやる! 故に出て来い、出て来いっ!! 墓地のモザイクマンティコア、特殊召喚!!」
ミサキ「まだまだいくぜぇぇぇ! モザイクマンティコアをリリースする! この力、強大過ぎるぜ……偉大なる獣の力、今ここに! 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
偉大魔獣「我に触れれば消え去るのみ!!」
ミサキ「偉大魔獣の攻撃力はリリースしたモンスターの二倍になる、すなわち5600!!」
(;´_ゝ`)「ご、5600だと!?」
川 ゚ -゚)「更に魔法カード、魂の解放を発動! 墓地のコアラッコ、ナチュルビースト、融合呪印生物、バズー、モザイクマンティコアを除外する!」
(´<_` )「な、なにをする気だ!」
川 ゚ ー゚)「ククク、慌てるなよ。魔法カード、二重召喚を発動して再度召喚権を得る! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 赤より赤、紅より紅、真紅より真紅、その名は紅蓮!! 『紅蓮魔獣 ダ・イーザ』召喚!!」
紅蓮魔獣「全ての敵を殲滅する……」
川 ゚ -゚)「紅蓮魔獣の攻守は除外されている自分のカード×400となる、すなわち4800!! 紅蓮魔獣で氷炎の双竜にアタックだ!」
(;´_ゝ`) LP5050→2550
ミサキ「こいつでとどめだぜ! 偉大魔獣で氷炎の双竜にアタック! 吹き飛ばせぇぇぇ!!」
(´<_`;) LP2550→0
(´<_`;)「そんなまさか……」
ミサキ「俺達の勝ちだな。さてと、この神殿や龍神のことを洗いざらいしゃべってもらうぜ」
( ´_ゝ`)「俺達に話せることならなんでも話そう!」
(´<_` )「ここまできて助かろうとは、さすがだな兄者。だけどそうはいかない!」
ドスッ!
(;´_ゝ`)「ぐっ、弟者……」
ドスッ!
(´<_`;)「がはっ! ……最後まで……龍人の誇りを……貫こう……俺も一緒に……逝くからさ……ははは……やっぱ……さすがだよな……俺ら……」
ミサキ「チッ、まさか自分から……!」
ゴゴゴゴゴゴ!!
ミサキ「これは、なんの音だ!」
川 ゚ -゚)「おい、ミサキ! 中央にある勾玉みたいなものを見ろ!」
ミサキ「まさか、あいつら自分の魂を使って龍神を……!」
第十六話 完
ブーンからツンが龍人だということを告げられたアキラ。衝撃の事実に驚くが、その同時期に別の場所でも事件が起きていて?
偉大なる獣と神獣の王のようです
第十六話「やっぱさすがだよな俺ら」
神獣王の里、ミサキとクーの部屋
ミサキ「なにが危険だから闘わせられないだ、クソ親父の野郎!」
川 ゚ -゚)「そういってやるな、親父殿なりの気づかいだ」
ミサキ「気づかい? ようは俺に対する負い目だろ。過保護なのは俺のためじゃなくて自分のためなんだよ。そんな自己満足に付き合う義理はねぇ」
川 ゚ -゚)「では、出ていくのか?」
ミサキ「当然だ。龍人どもはアキラに手を出しやがった、身内が襲われて黙っていられるわけがねぇ!」
川 ゚ -゚)「だがアキラはその龍人を返り討ちにしたのだろう?」
ミサキ「そんなことは関係ねぇ。俺が気に入らないんだよ!」
川 ゚ -゚)「それはそれはミサキらしいな。よし、ならば私も付き合うとしよう」
ミサキ「それは構わねぇが……足、引っ張んなよ?」
川 ゚ ー゚)「ククク! 誰にものをいっている」
ミサキ「ハハハ、おもしれぇ! 久し振りに二人で暴れるとするか! 残る問題は……」
ツバサ「問題は、貴女達の監視に私がついていることですわね」
ミサキ「なんとか見逃してもらえませんかね」
川 ゚ -゚)「よっ、ツバサ大明神!」
ツバサ「大明神って、いつの時代の持ち上げかたですの!? ……私個人としてはいかせてあげたいところです。ですが一度引き受けた以上、これは私の信用問題ですわ」
ミサキ「ツバサ、お願い! ツバサだったら私のお願いきいてくれるよね?」
ツバサ「ききません。アキラのまねぐらいで騙されるわけがないでしょう!」
ミサキ「……だったら俺の手をとるなよ」
川 ゚ -゚)「しかも指までからめて」
ツバサ「こ、これは条件反射みたいなものですわ」
ミサキ「どんな条件反射だ! 冗談はこれぐらいにして、頼むよツバサ」
ツバサ「…………はあ。どうせここで駄目だといえば、強行突破でもするつもりなのでしょう? しかたがありませんわね。そのかわり私も同行します、よろしいですわね?」
ミサキ「もちろんOKだ。親父に感づかれる前にいくとしようぜ」
街
ミサキ「この辺りは神獣王の里の管轄外だし、俺達のことを知ってるやつはいないだろ」
川 ゚ -゚)「確か紅蓮魔獣郷が、この地域の龍人討伐を管轄しているのだったか。私は紅蓮魔獣好きだぞ」
ツバサ「それよりもこれからどうしますの?」
ミサキ「腹減ったし、とりあえずなにか食いにいかないか?」
ツバサ「構いませんが、私は人間界の食事作法に詳しくありませんわよ?」
川 ゚ -゚)「食事の作法なんて、どこでもそんなに変わるものではないだろう」
ミサキ「あそこのファミレスいこうぜ、ファミレス」
ツバサ「ファミレス?」
ファミリーレストラン
ミサキ「俺はメジャーなドリアにでもするか」
川 ゚ -゚)「私もドリアとハンバーグを頼もう」
ツバサ「クーはよく食べますわね。私はペペロンチーノにしましょうかしら」
ミサキ「じゃあ注文するぜ」
ツバサ「そのボタンはなんですの?」
ミサキ「ああ、これを押すとウェイターが来るのさ。押してみるか?」
ツバサ「ええ、何ごとも経験ですわ」
ピー
ツバサ「……来ませんわよ? 故障ですの?」
ピーピーピー
ミサキ「うおい!? 一回押せばちゃんと来るから! 他のところの注文聞いてたりして少し時間かかるだけだから!」
ツバサ「そうでしたか。それにしてもミサキ、店内では静かにお願いしますわ」
川 ゚ -゚)(世間知らずのお嬢様というのがこれほど厄介とは。ミサキも可哀相に)
店員「お待たせ致しました。ご注文をお伺い致します」
ミサキ「ドリア二つと、ハンバーグ、それにペペロンチーノ。あとセットのドリンクバー三つで」
店員「かしこまりました」
ミサキ「これでよかったよな?」
ツバサ「ミサキ、ドリンクバーとは?」
ミサキ「ああ、向こうにグラスが置いてあるから好きな飲み物を入れていいんだ」
川 ゚ -゚)「私が残っているからミサキもついていってやれ」
ミサキ「それじゃあ教えてやるからいこうぜ」
ツバサ「お願いしますわ」
川 ゚ -゚)「……はてさて、二人のいない間に何か面白いことはできないものか」
店員「失礼します。ハンバーグ、ドリア二つ、ペペロンチーノでございます。ご注文の品は以上でよろしかったでしょうか?」
川 ゚ -゚)「ありがとう、大丈夫だ」
店員「かしこまりました」
川 ゚ -゚)「……確かここのペペロンチーノは少し辛いのだったな。よし、人間界の厳しさをツバサに教えてやろう。このタバスコで」
ミサキ「クー、俺じゃツバサに教えるのは無理だ。かわりにドリンクバーの使い方を教えてやってくれ」
川 ゚ -゚)「しかたがないな。いいだろう」
ミサキ「ああ、頼む。……あれ? タバスコの位置が動いてないか? さては! ペペロンチーノが真っ赤じゃねぇか。ハハハ、人を呪わば穴二つってな。クーのにもタバスコを」
ツバサ「やっといれられましたわ。クーはジュースを混ぜるのに夢中になって役に立ちませんし」
ミサキ「そんな難しいことじゃないだろう。それでクーはまだ夢中になってるのか?」
ツバサ「クーでしたらお花をつみに」
ミサキ「手洗いか。俺もいってくるぜ」
ツバサ「ええ、いってらっしゃいな。……あれ? クーのドリアは赤みがかっているのにミサキのは普通ですわ。ミサキのぶんは調味料をいれ忘れたのでしょうか? ここは私がタバスコを少しだけ足して……」
ドバァ
ツバサ「……いっぱい出てしまいましたわ。ここは見なかったことにしましょう」
川 ゚ -゚)「待たせてしまったな」
ツバサ「え、ええ! さっそく召し上がりましょう」
ミサキ「では!」
三人娘「「いただきます!」」
三人娘「「…………」」
ミサキ「クー、食わないのか?」
川 ゚ -゚)「ツバサがちゃんと食べられるか確認しようと」
ツバサ「スパゲッティの食べ方ぐらい問題ありませんわ。それよりミサキは食べませんの?」
ミサキ「なら全員で一斉に食べようぜ」
川 ゚ -゚)「ああ、それでいこう。いくぞ!」
パクッ
一同「「ぐっっっっっ!? 辛ああああぁぁぁぁぁ!!」」
川;゚ -゚)「なんで私のが辛いんだ! 辛いのはツバサだけのはず!」
ツバサ「なにをいってますの! 辛いのはミサキのはずですわ!」
ミサキ「馬鹿をいうな! 辛いのはお前達だけのはずだろ!」
三人娘「「…………お前(貴女)達の仕業かぁぁぁぁぁ!!」
街
ツバサ「追い出されてしまったではないですか!」
ミサキ「俺のせいじゃないだろ!」
川 ゚ -゚)「責は全員にある。誰かに押し付けるのは醜いことだぞ」
ミサキ「真っ先にやったのはクーじゃねぇか!」
川 ゚ -゚)「はは、なんのことやら」
ツバサ「……はあ、私達獣人が人間の街で問題を起こしたとなれば、里だけでなく紅蓮魔獣郷にも迷惑がかかってしまいますわ」
ミサキ「俺達が獣人だなんてわかるやつもいないし、大丈夫だろ」
ツバサ「なにかの拍子ということもあるでしょう。たださえ今は種族間の問題が難しい時期ですのに……」
ミサキ「あんまり細かいことは気にすんなよ、人生なるようにしかならないさ。それにほれ、あれを見てみな」
ツバサ「小結界が張られている? あれは……龍人!?」
ミサキ「人生なるようにはなるもんだぜ? 結界張ってまでコソコソやってんだ、きっとろくなことじゃないだろ。後をつけていこうぜ!」
川 ゚ -゚)「ツバサ、相手に気づかれないようにおとなしくするのだぞ」
ツバサ「正論なのですが、クーにいわれると釈然としませんわね……」
龍の神殿
ミサキ「変なところまで入り込んだな」
ツバサ「ここは、神殿……というのが正しいのでしょうか?」
川 ゚ -゚)「龍人の目的は龍神の復活なのだろう? 憶測だが、ここは龍神が封印されている場所なのではないか?」
( ´_ゝ`)「その憶測、正解ってところだ」
(´<_` )「聞かれてもいないのに答えるとは、さすがだな兄者」
ミサキ「ちっ、ついに見つかっちまったか!」
( ´_ゝ`)「本来ならこの神殿にはかなりの数の龍人がいるのだが、今は出払っていて我々だけだ。運がよかったなお前達」
(´<_` )「そんなことまでペラペラしゃべるなんて、さすが兄者は考えなしの達人だな」
川 ゚ -゚)「ミサキ、阿呆だ! 阿呆がいるぞ!」
ミサキ「しっ! 見ちゃいけません!」
( ´_ゝ`)「アホとは失礼なやつらだ。俺達の力があったからこそ、この神殿の龍神様はもう少しで復活なさるというのに」
(´<_` )「そこまで気前よくしゃべるなんて、さすが兄者は考えなしのキングだな」
ミサキ「龍神が復活するだと!?」
ツバサ「いっていることが本当だとしたら、とても私達だけの手にはおえませんわ。ここは退きますわよ!」
( ´_ゝ`)「そこまで知られてそう簡単に逃がすと思っているのか? 俺達はすでに龍化しているのだぞ!」
(´<_` )「龍化しているのに見た目が変わらないなんて、さすがだよな俺ら」
ミサキ「ツバサ、お前は退け! そしてこのことを里に連絡してくれ。ここは俺達がやる!」
ツバサ「そういうわけには!」
川 ゚ -゚)「安心しろ、私達も頃合を見て脱出するさ」
ツバサ「……わかりました!」
( ´_ゝ`)「算段はついたか?」
ミサキ「ああ、お前等の相手は俺達がしてやるぜ」
(´<_` )「仲間一人を逃がして犠牲になるとは、見上げた根性だな」
川 ゚ ー゚)「犠牲? ククク! 馬鹿なことをいうな。久し振りの機会だというのに、ツバサがいては存分に暴れられないからな!」
ミサキ「さあ、思いっ切りやり合おうぜ!」
( ´_ゝ`)「面白い。ちょうど頭数も同じことだし、ここはタッグデュエルといかないか?」
ミサキ「タッグデュエルだと?」
( ´_ゝ`)「普通のデュエルと大差はない。ターンはチームごとに交互、ライフは8000、手札も場も墓地も共通して使うが、持てたり置いたりできる枚数はいつも通り。違う点は最初に片方の山札から三枚、もう片方から二枚引いてスタートする」
(´<_` )「その後ドローフェイズ毎に互いの山札から一枚づつドロー、つまり二枚ドローするんだ。ちなみに片方が山札ぎれをおこせば敗北になる。もちろん手札は仲間同士で相談しながら使って構わない」
( ´_ゝ`)「ドロー効果やサーチ効果は、どちらの山札からドローまたはサーチをしてもいい。デッキ破壊などを受けた場合は両方の山札が影響を受ける。こんなところだ」
ミサキ「いいだろう、俺達のコンビネーションを!」
川 ゚ -゚)「思い知るがいい!」
ミサキ 川 ゚ -゚)「「デュエル!!」」( ´_ゝ`) (´<_` )
川 ゚ -゚)「私達のターンからだ。私の山札から三枚、ミサキの山札から二枚で始める! そして一枚づつドロー!」
ミサキ「まずは御手並み拝見といこうか!」
川 ゚ -゚)「ああ、まかせておけ! 私は『レスキューキャット』を召喚。それをリリースしてデッキから『コアラッコ』と『X‐セイバー エアベルン』を特殊召喚だ!」
( ´_ゝ`)「いきなりシンクロか」
(´<_` )「先行でシンクロということは、おそらくこちらの行動を阻害するタイプ。相手もさすがだな」
川 ゚ -゚)「その通りだ。この二体をチューニングする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 深緑の獣よ、お前の秩序をここに示せ! 『ナチュル・ビースト』シンクロ召喚!!」
ナチュルビースト「ガオォォォォ!!」
ミサキ「ナチュルビーストか。こいつがいる限り相手は魔法を使えなくなる!」
川 ゚ -゚)「魔法なしで攻撃力2200を処理するのは簡単ではあるまい。これで私達のターンはエンドだ!」
( ´_ゝ`)「では俺達のターンドロー! 俺は『ブリザード・ドラゴン』を召喚し効果を発動する。次のターン、ナチュルビーストは攻撃宣言をおこなえず表示形式を変更できない!」
(´<_` )「そして俺が一枚伏せてターンエンドといこうか!」
川 ゚ -゚)「私達のターンドロー! ククク、ナチュルビーストの真の姿を見せてやろう! 『融合呪印生物‐地』を召喚。融合呪印生物の起動効果を発動する!」
(´<_` )「これは嫌な予感がするな。罠カード、威嚇する咆哮をチェーンしておこう!」
川 ゚ -゚)「感のいいやつめ。融合呪印とナチュルビーストをリリースする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 人よ、鳥よ、花よ、虫よ、獣よ! 全ての者が賢獣の定めに従え! 『ナチュル・エクストリオ』特殊召喚!!」
エクストリオ「ガオガオォォォ!!」
ミサキ「こいつは!?」
川 ゚ -゚)「獣神機王などと同じように、一部の封印獣には真の姿を持つものがいる。ナチュルビーストの真の姿、エクストリオが場にいる限り相手は魔法、罠が使えない! 一枚伏せてターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! 魔法、罠の無効化は強力だな」
(´<_` )「ここは俺がいくよ、俺は『炎龍』を召喚する。ブリザードと炎龍をチューニングだ! 全てが凍えるいてつく吹雪よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 ブリューナク』シンクロ召喚!!」
ブリューナク「ギシャアァァァァ!!」
(´<_` )「ブリューナクの効果で手札から『黄泉ガエル』と『裏ガエル』を捨てて、伏せカードを手札に、エクストリオをエクストラデッキにバウンスする!」
川 ゚ -゚)「くっ、エクストリオでもモンスター効果までは防げない!」
(´<_` )「ブリューナクでダイレクトアタックだ!」
川;゚ -゚) LP8000→5700
川;゚ -゚)「ぐうぅぅぅ!!」
ミサキ「クー! 大丈夫か!」
川 ゚ -゚)「……ダイレクトでもらってしまったが、この程度なら問題はない!」
(´<_` )「これで俺達のターンはエンドだ!」
ミサキ「俺達のターンドロー! 次は俺にまかせろ!」
川 ゚ -゚)「ああ、頼りにしている!」
ミサキ「俺は『BF‐疾風のゲイル』を召喚するぜぇ! ゲイルの効果を発動してブリューナクの攻守を半分にする!」
( ´_ゝ`)(これではブリューナクがやられてしまうぞ!)
(´<_` )(待て、ときに落ち着け兄者。これぐらい問題はないさ)
ミサキ「更に魔法カード、二重召喚を発動! 再び召喚権を得て『剣闘獣 ラクエル』を召喚だ! ゲイルでブリューナクにアタック!」
(;´_ゝ`) LP8000→7850
( ´_ゝ`)「うっ、やってくれるな!」
ミサキ「ラクエルでダイレクトアタックだぜ!」
(´<_`;) LP7850→6050
(´<_`;)「ぐあぁぁ! ……なんか俺の方がでかいダメージを受けた気がするんだけど」
( ´_ゝ`)「たぶん気のせいだろ、常識的に考えて」
ミサキ「メインフェイズ2に移行するぜ! ラクエルの効果は発動しない。ゲイルとラクエルをチューニングして『BF‐アーマード・ウィング』シンクロ召喚だ!」
川 ゚ -゚)「ああっ!! ラクエルを使ってはヘラクレイノスが出せなくなるではないか!」
ミサキ「ヘラクレイノスは出すの時間かかるし、アーマードウィングは場持ちがいいんだからいいじゃねぇか。これで俺達のターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! スタンバイフェイズに黄泉ガエルが蘇る。そして『デブリドラゴン』召喚だ!」
(´<_` )「デブリドラゴンの効果で墓地の裏ガエルを特殊召喚とは、さすがだな兄者!」
( ´_ゝ`)「ここで黄泉ガエル、裏ガエル、デブリドラゴンをチューニングする! 身も心も氷結させる絶対零度の氷よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 グングニール』シンクロ召喚!!」
グングニール「ギシャルゥゥゥゥ!!」
ミサキ「またしても氷結界の龍か、どんな効果をもってやがる!」
( ´_ゝ`)「グングニールの効果は、手札を捨ててフィールド上のカードを破壊する能力だ! 手札の『仮面竜』を捨ててアーマードウィングを破壊する! グングニールでダイレクトアタックだ!」
グングニール「ギシャアァァァァ!!」
ミサキ LP5700→3200
ミサキ「ぐあああぁぁぁぁ!! くうっ! やって、くれやがるぜ……!」
川;゚ -゚)「ミサキ! 大丈夫か! 傷は浅いぞ!」
ミサキ「問題ない……といいたいところだが、キツくなってきたな。こりゃマジでいかないとやばいぜ!」
(´<_` )「今更俺達の強さに気がついても手遅れさ。ターンエンド!」
ミサキ「俺達のターンドロー! こうなったらここはっ!」
川 ゚ -゚)「待て、ここは先を見越して攻めよう。私がいく!」
ミサキ「わかった。信頼してるぜ」
川 ゚ ー゚)「友の信頼には答えねばならんな! 私は『魂を食らう者バズー』を召喚。バズーの効果で墓地のラクエル、エアベルン、アーマードウィングを除外して、バズーの攻撃力は2500となる!」
( ´_ゝ`)(2500ということはグングニールと並んだか)
(´<_` )(思っていた以上に相手もさすがだな。あれまで使わざる得ないとは)
川 ゚ -゚)「バズーでグングニールに攻撃! 相打ちだ。そして四枚伏せてターンエンド!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! スタンバイフェイズに黄泉ガエルが蘇る! まさかグングニールまでやられるなんてな」
(´<_` )「こうなったら魔法カード、簡易融合を発動! ライフを支払い、エクストラデッキから融合召喚扱いで星5以下のモンスターを特殊召喚する!」
(´<_`;) LP6050→5050
(´<_` )「俺は『朱雀』を特殊召喚! 更に『氷結界の風水師』を召喚だ! 黄泉ガエル、朱雀、氷結界の風水師をチューニングする! 陽光を受けて光輝く氷結晶よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷結界の龍 トリシューラ』シンクロ召喚!!」
トリシューラ「ギシャラァァァァァァァ!!」
(´<_` )「トリシューラにはシンクロ召喚したとき相手の墓地、場、手札から、それぞれ一枚づつカードを除外する効果がある!」
川 ゚ -゚)「対象をとらずに発動するのか! しかたあるまい! チェーンして罠カード、和睦の使者だ!」
( ´_ゝ`)「では墓地のレスキューキャットを除外!」
(´<_` )「フィールドの真ん中に伏せてあるカードを除外!」
( ´_ゝ`)「更に手札のカードを一枚除外!」
川 ゚ -゚)「伏せカードは魔宮の賄賂、手札から除外されたのは『ハーピィ・クィーン』だ」
(´<_` )「和睦も使われたしこんなところかな。一枚伏せてターンエンド!」
川 ゚ -゚)「私達のターンドロー! ここから反撃だ! 永続罠、リミットリバースで墓地の融合呪印生物‐地を特殊召喚! 更にもう一枚のリミットリバースでコアラッコを特殊召喚!」
ミサキ「猫が除外されたのは痛かったが、こいつなら!」
川 ゚ -゚)「融合呪印生物の効果で融合呪印生物とコアラッコをリリースする! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 汝は二にして一……真の一つ! 『コアラッコアラ』特殊召喚!!」
コアラッコアラ「ガアァァァァァ!!」
川 ゚ -゚)「優先権を行使してコアラッコアラの効果発動! 手札の『モザイクマンティコア』を捨ててトリシューラを破壊する!」
( ´_ゝ`)「くっ! だがチェーンして罠カード、奈落の落とし穴だ! コアラッコアラを破壊して除外する!」
ミサキ(どうする、これで相手のフィールドはガラ空きだ。強気に攻めるか?)
川 ゚ -゚)(氷結界の龍を三体潰したというのに慌てた様子がない。ここはまだ攻めどきではないということだ。私を信じてもう1ターン耐えさせてくれ)
ミサキ「そういわれちゃ信じるしかねぇな。モンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンドだ!」
( ´_ゝ`)「俺達のターンドロー! 正直ここまでやるのは想定外だったな」
(´<_` )「相手もさすがだ、本気になるしかない! 墓地の炎龍、ブリザードドラゴン、ブリューナクを除外する! 二で対をなす灼熱の炎よ! 我に宿りて龍となれ! 『氷炎の双竜』特殊召喚!!」
( ´_ゝ`)「墓地の仮面竜、グングニール、トリシューラを除外する! 二で対をなす極寒の氷よ! 我に宿りて龍となれ! 氷炎の双竜、特殊召喚!!」
氷炎の双竜「ゴオォォォォォォ!!」
ミサキ「チッ! まだジャックカードを温存していやがったか!」
(´<_` )「先に切り札を見せる場合は奥の手を持つタイプなんでね。これでとどめだな! 氷炎の双竜の効果を発動! 手札から月の書を捨てて守備モンスターを破壊する!」
ミサキ「友の言葉は信じてみるもんだぜ。モンスターは『ダンディライオン』だ! 墓地に送られたことにより綿毛トークン二体を守備表示で特殊召喚する!」
( ´_ゝ`)「ええい、攻めきれないか! 氷炎の双竜の効果で、手札から簡易融合を捨てて綿毛トークンを破壊する! 氷炎の双竜で綿毛トークンにアタック!」
(´<_` )「トークンを破壊だ! これで! 氷炎の双竜でダイレクトアタック!」
川 ゚ -゚)(相手にはまだ手札が一枚ある! この伏せカードを使うことはできない! すまないミサキ!!)
ミサキ LP3200→900
ミサキ「がはっ!? ぐあぁぁぁぁ!! この、野郎……やりやがったな!」
( ´_ゝ`)「もはや虫の息だな。これで俺達のターンエンドだ!」
川 ゚ -゚)「よく耐えてくれた! 私達のターンドローだ!」
ミサキ「これならいける! 万倍にして返してやろうぜ!」
川 ゚ -゚)「ああ! 永続罠、リビングデッドの呼び声を発動する! 世界の法則から外れた異形の者、神が認めずとも私が認めてやる! 故に出て来い、出て来いっ!! 墓地のモザイクマンティコア、特殊召喚!!」
ミサキ「まだまだいくぜぇぇぇ! モザイクマンティコアをリリースする! この力、強大過ぎるぜ……偉大なる獣の力、今ここに! 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
偉大魔獣「我に触れれば消え去るのみ!!」
ミサキ「偉大魔獣の攻撃力はリリースしたモンスターの二倍になる、すなわち5600!!」
(;´_ゝ`)「ご、5600だと!?」
川 ゚ -゚)「更に魔法カード、魂の解放を発動! 墓地のコアラッコ、ナチュルビースト、融合呪印生物、バズー、モザイクマンティコアを除外する!」
(´<_` )「な、なにをする気だ!」
川 ゚ ー゚)「ククク、慌てるなよ。魔法カード、二重召喚を発動して再度召喚権を得る! 身体に宿る遺伝子よ目覚めろ! 来い、封印獣! 赤より赤、紅より紅、真紅より真紅、その名は紅蓮!! 『紅蓮魔獣 ダ・イーザ』召喚!!」
紅蓮魔獣「全ての敵を殲滅する……」
川 ゚ -゚)「紅蓮魔獣の攻守は除外されている自分のカード×400となる、すなわち4800!! 紅蓮魔獣で氷炎の双竜にアタックだ!」
(;´_ゝ`) LP5050→2550
ミサキ「こいつでとどめだぜ! 偉大魔獣で氷炎の双竜にアタック! 吹き飛ばせぇぇぇ!!」
(´<_`;) LP2550→0
(´<_`;)「そんなまさか……」
ミサキ「俺達の勝ちだな。さてと、この神殿や龍神のことを洗いざらいしゃべってもらうぜ」
( ´_ゝ`)「俺達に話せることならなんでも話そう!」
(´<_` )「ここまできて助かろうとは、さすがだな兄者。だけどそうはいかない!」
ドスッ!
(;´_ゝ`)「ぐっ、弟者……」
ドスッ!
(´<_`;)「がはっ! ……最後まで……龍人の誇りを……貫こう……俺も一緒に……逝くからさ……ははは……やっぱ……さすがだよな……俺ら……」
ミサキ「チッ、まさか自分から……!」
ゴゴゴゴゴゴ!!
ミサキ「これは、なんの音だ!」
川 ゚ -゚)「おい、ミサキ! 中央にある勾玉みたいなものを見ろ!」
ミサキ「まさか、あいつら自分の魂を使って龍神を……!」
第十六話 完
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