第十六話【バニラエッセンス】
最終更新：ID:xVPK9mZdrw 2010年04月23日(金) 22:15:00履歴
前回のあらすじ
VIP校デュエル大会も遂に決勝戦を残すのみとなった。
テンは昨年度の覇者であり現キングの荒巻とデュエルを行う。
しかしそのデュエルの最中に荒巻が闇の者であると発覚した。そして今まさに黒き精霊が解き放たれようとしていた。
/ 3「全てを飲み込み無に還さん。世界を蹂躙せよ…、破壊竜ガンドラ降臨！！！！」
＜破壊竜(はかいりゅう)ガンドラ＞
？？？
漆黒の世界に破壊の竜が舞い降りた。憤怒に満ちた咆哮が大気を震わせる。
（；α_α）「これが…闇の者のしもべ。黒き精霊…ッ！」
（；α_α）（黒い靄のせいかモンスター効果は一切読み取れねーな）
―――でも本能的に分かるよ。こいつ、存在自体が危険だ！
/ 3「ふふふ…。気に入って頂けただろうか？今から君を存分にもてなそう」
/ 3「破壊竜ガンドラのモンスター効果を発動！」
（；α_α）（いったい何が来る…？）
/ 3「ガンドラはライフを半分支払うことでフィールド上の自身以外の存在を全て破壊し、除外する！」
（；α_α）「フィールドのカードを全て破壊だと！？」
/ 3「察しのいい君のことだ。もう分かっているのだろう？止められない敗北が待ち受けていることを」
/ 3「さらばだ、テン！君とはもっとデュエルがしたかったのだがこれも定め！」
/ 3「やれ、ガンドラ！デストロイ・ギガ・レイズ！！！」
ガンドラの身体から発せられた赤い閃光が全てを飲み込み、そして破壊した。
黒い靄から溢れ出した破壊の力はデュエル場の壁さえも易々と取り払った。
ギルフォード・ザ・ライトニング、コート・オブ・ジャスティス、ナイトメア・デーモン・トークン×3 破壊！
/ 3「トークンが破壊されたこの瞬間、君に破壊されたトークン×800ポイントのダメージを与える」
（ α_α）LP：1650→0
（ α_α）「うわぁぁぁぁぁっ！！！！！」
―――ひょわぁぁぁぁぁぁっ！！！！
悪夢が、恐怖が、そして漆黒がテンとスモークボールを飲み込んだ。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋
（；＾ω＾）「今の音は一体なんだお！？デュエル場の方で何かがぶっ壊れる音がしたお！」
(;'A`)「テンも闇のゲームをしているっていうのか？」
(；´∀｀)「ここで話すのは後回しモナ。兎に角戻るモナ！」
(´・ω・｀)「それは教師として許可できないな」
（ ФωФ）「我輩も君達だけを今行かせるわけにはいかないのである」
デュエル場に戻ろうとする三人の正面からロマネスクとショボンが姿を現す。
('A`)「でも俺は友達が危険な状態にいるのを放ってなんかおけません！」
（ ＾ω＾）「僕もだお！」
(´・ω・｀)「ダメなものはダメ。今は他の生徒と一緒に非難するんだ」
( ´∀｀)「モナ…」
（ ω ）「僕のピンチにテンは駆けつけてくれた。なのに僕が行かないのは友に対する裏切りだお」
（ ＾ω＾）「だから強行突破するおーッ！！！ドクオ、モナー、僕の後につづけぇーい！！」
('A`)( ´∀｀)「うぉーりゃー！！！」
（；ФωФ）「こら、待つのである！」
(´・ω・｀)「全くあいつら…。ロマネスク、悪いが生徒の非難とかは任せるよ」
(´・ω・｀)「僕は担任としてあいつらの後を追う」
（ ФωФ）「分かったのである。生徒の統率に関しては任せるのである」
直ぐにブーン等三人はデュエル場にたどり着いた。が、そこは既にデュエル場ではなくなっていた。
('A`)「ウボァー。なんだこれ瓦礫の山じゃないか」
（；＾ω＾）「テーン！どこだお！！テーン！！！」
( ´∀｀)「！あそこに誰かが倒れているモナ！」
('A`)「…あのデュエルディスクは間違いない！テンのものだ」
（ _ ）
（ ；ω；）「意識を失っているみたいだけど生きてるお！よかったお」
('A`)「あぁ。本当に良かった…。生きてりゃなんとかなる」
('A`)「だが驚いたな…。瓦礫がテンを避けるように広がってると思ったらこいつが守ってくれてたのか」
ドクオはそういいながらテンの目の前にしゃがみこむ。そこには一枚のカードが彼を守るように床に落ちていた。
( ´∀｀)「このカード、酷く傷ついているモナ…。もうほとんど真っ黒になっちゃてるモナ」
（ _ ）「ぁ…うぁ…。ぎる、ふぉーど…」
�堯福─愛悄亜法屮謄鵝�喋っちゃダメだお！」
（メ _ ）「おれの、せいで…」
(;'A`)「まさかこの黒いカード、ギルフォードか！？」
(´・ω・｀)「おーい、お前らいい加減ここで話すのはやめて医務室に担ぎ込むぞ」
（ ＾ω＾）「おっ、先生も追いかけてきたのかお」
(´・ω・｀)「担任として当たり前のことさ。危険に飛び込む生徒を守るのが教師ってもんだ」
(´・ω・｀)「ささ、雲澤を回収したら早いとこ行こう。作戦会議、やるからね」
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〜医務室にて〜
（ ＾ω＾）「…というわけだお。ぶっちゃけ僕もほぼ逝き掛けたお」
ブーンは自身の行った闇のデュエルの経緯を話し終えた。
（ ФωФ）「そんなことがあったのであるか…」
( ´∀｀)「でも勝てばよかろうなのだぁー、だモナ！ブーンの件に関してはオールオッケーモナ！」
('A`)「…そいつはどうかね?あいつら闇の精霊は倒してもまた復活するといっていた」
('A`)「つまり俺たちは根本的な現状打開策を持っていないことになるぞ」
(´・ω・｀)「そうだね。それに加えて雲澤も闇のデュエルに敗れた。主力カードも真っ黒で使い物にならない」
(´・ω・｀)「それに意識だってまだ戻ってない」
（メ−_−）「…」
(´・ω・｀)「デュエル場を破壊して逃亡した荒巻スカルチノフの行方もつかめてないし危険な状態だ」
（；ФωФ）「それに関しては教師陣で探してはいるが捕捉は不可能であろう。何しろ相手は闇の者である」
(；´∀｀)「やっぱり現実は甘くないモナ…」
と、そんな最中、急に医務室の扉を一名の生徒があけた。
（ MoB）「先生！学校の周りに黒い障壁が発生し、生徒の非難を阻害しています！本校の敷地から出られません」
（；ФωФ）「ぬぅわにぃぃっ！それは本当であるか！」
（；MoB）「はい。更に、障壁近くに居た数名の生徒が何者かと強制的にデュエルをさせられています」
(；´・ω・)「やっぱり学校外に生徒が出て行くのも妨害してきたようだね」
('A`)「…本格的に生徒を消し去るつもりか！」
（ ＾ω＾）「そんなこと僕らがさせないお！闇の主だかの復活も止めてみせるお」
（｀ФωФ）「対策を練りきれてはいないが、今は強制デュエル中の生徒達を救出しに向かうのである！」
（ ＾ω＾）「そういうことなら僕らに任せるお」
('A`)「言われなくてもいかせて貰いますよ、先生」
( ´∀｀)「準備は、もう出来ているモナ」
（ ФωФ）「ありがとう。助かるのである」
(´・ω・｀)「…。僕とロマネスクは以前にも言ったけど精霊を失い、デュエルにおいての力も制限されている」
(´・ω・｀)「だから君達に丸投げのような形になるが許して欲しい。…すまない」
（ ＾ω＾）「先生は気にしないでくださいお！今の学園があるのも過去に戦った先生たちがいるからですお」
（ ＾ω＾）「じゃ、僕らは言ってきますお」
ブーン、ドクオ、モナーは生徒に連れられて医務室を飛び出した。
(´・ω・｀)「若い力は眩しいね…。さてロマネスク、僕らも僕らの仕事を始めよう」
（ ФωФ）「我輩は放送室からアナウンスを入れてとりあえず大講堂に全ての生徒を移動させるのである」
(´・ω・｀)「なら僕は食堂に食料在庫とかの確認に行くよ。また後でね」
二人の教師も医務室を出た。
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見渡す限りの白い世界。彼はそこでたたずんでいた。
（ α_α）（ここはいったい？）
「目が覚めたかのぉ？」
（ α_α）「誰だッ！」
（ αмα）「ほっほ。成長したの。テンよ」
二人の間に一瞬の沈黙。そしてテンが口を開いた。
（！α_α）「…その顔。もしかしてじーちゃん！？」
（ αмα）「その通り。ワシこそがお前の祖父にして―」
（ αмα）「伝説の雲使いと呼ばれた男、雲澤 蒼じゃ！」
（ α_α）「え、いや。でもじーちゃんって俺が小学校の時に寿命で亡くなったはずじゃ…」
（ヽα_α）「ということは俺、もう死んでるのかよ…」
（ヽα_α）「高校で青春する暇なさ過ぎワラエナイ。はは、ははははは…」
（ αмα）「何勘違いしとるんじゃ。ここはあの世ではない。…まあ、あの世一歩手前ではあるがのぉ」
（ α_α）「あの世じゃなかったのか…。でもどうして俺はこんな真っ白な世界にいるんだ？」
（ αмα）「闇のゲームに敗れ存在が消滅しようとしたその時一枚のカードが壁になったのを覚えておるか？」
忘れるわけが無い。デュエルに敗北し闇の力に飲み込まれようとしたときのことを。
（ α_α）（そうだ。あの時、ギルフォードが…俺の壁になって、全て背負って、そして真っ黒になっちまったんだ…）
（ ；_；）「じーちゃん、ごめんなさい！俺のせいで、俺のせいでじーちゃんから譲り受けた魂のカードがあんなことに…」
思わず彼の目から一筋の涙がこぼれた。
（ αмα）「ほっほ、泣き虫なところは小さい頃と変わらんな」
（ αмα）「…テンよ、事情は大体分かっておる。ギルフォードを通じて空の上からおぬしを見ていたからのぉ」
（ αмα）「だからこそ、ここでお主に問いたい。『もう一度立ち上がれるのか』、と」
（ α_α）「…」
少年は自身の腰に提げているデッキに手を重ねると深く頷いた。
（｀α_α）「あぁ、何度でも俺は立ち上がるよ。約束するぜ、じーちゃん！！」
（ αмα）「よくぞ言い切った。…しかし我が孫よ。言うは易し、行なうは難しじゃ」
（ α_α）「俺はじーちゃんの孫だぜ？言いたいことぐらい分かるって！デュエル、やるんだろ？」
（ αмα）「ほっほ、よーわかっておるの」
（ α_α）「じゃー、早速。デュエ―」
（ αмα）「すとーっぷじゃ！」
（；α_α）「って止めるのかよ！いい流れだったじゃんか！」
（ αмα）「慌てるでない。これはワシからの課題デュエルじゃ。よって課題を発表する」
（ α_α）（課題は学校だけで手一杯だぜ…）
（ αмα）「その課題とは、『デッキに入れられる雲魔物は一種類だけ』じゃ」
（ α_α）
（α_α）
（ αмα）「こっちみんな」
（ α_α）「伝説の雲使いなら分かると思うけど、雲魔物は仲間の絆が命だぜ？」
（；α_α）「それ縛ったらデッキとして回らないって」
（ αмα）「ならば他の路線から道を見つけるのじゃ。それぐらい孫ならやってみせい」
（ α_α）「例えそうだとしてもデッキ以外のカードなんて俺持ってないぜ」
（ αмα）「問題ない。ここは現世ともあの世とも違う場所。念じればカードなど自由自在に出てくるはずじゃ。以上」
（ α_α）（ったく無茶苦茶だぜ。じーちゃんはよぉ…）
―――あの人は昔からそうだからねぇ
（ α_α）（おい、お前だっていたなら声ぐらいかけろよ）
―――家族水入らず、でしょ。基本的に今回はあんまり喋るつもりないし。さあさあデッキ組んでね
（ α_α）（念じればカードは出るんならやってみるか）
（ α_α）「うおぉー！カードよ空から降り注げ！」
（；α_α）「ほ、本当にこんなんでカードが湧き上がってくるとか…」
（ αмα）「無事カードは沸いて出たようじゃな。デッキが組めたら声をかけるのじゃ」
〜数分後〜
（ α_α）「よっし。組めた。じーちゃん準備オッケーだぜ」
（ αмα）「久々に腕がなるのぉ。では行くぞ！」
（ α_α）「デュエル！！！」（ αмα）
（ αмα）「ジジーファーストということでワシからじゃ！ドロー」
（ αмα）「ほっほ、雲魔物−アシッド・クラウドを召喚じゃ」
雲魔物−アシッド・クラウド
ATK500
（ αмα）「ワシはカードを一枚セットしてターンエンドじゃ」
（ α_α）「ヒャッハー！普段は使わないカードってのもいいもんだぜ。ドロー！」
（ α_α）「俺の先鋒はこいつだ。来い、冥界の使者！」
＜冥界(めいかい)の使者(ししゃ)＞
効果モンスター
星４/闇属性/悪魔族/攻1600/守 600
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
お互いに自分のデッキからレベル３以下の通常モンスター１体を選択し、
お互いに確認して手札に加える。
その後デッキをシャッフルする。
（ αмα）（そのカードを選択したということは組み込んだ雲魔物は間違いなくあいつじゃの）
（ α_α）「冥界の使者でアルトスに攻撃。ソウル・ハント！」
冥界の使者（ATK1600） vs 雲魔物−アシッド・クラウド（ATK500）
（ αмα）LP：4000→2900
（ α_α）「俺はカードを二枚セットしてターンエンドするぜ」
Turn1
（ α_α）LP：4000 手札：4
■■□□□ 魔・罠 セットカード×2
Ａ□□□□ モ Ａ：冥界の使者
Ｆ□□□□ モ Ｆ：アシッド
■□□□□ 魔・罠 セットカード
（ αмα）LP：2900 手札：4
（ αмα）「ではワシの番じゃ。ドロー」
（ αмα）「手札より雲魔物−キロスタスを召喚し、効果を使おうかの」
雲魔物−キロスタス
ATK900
（ αмα）「冥界に帰るがよい！そいつは破壊じゃ」
（ α_α）「だが冥界の使者が破壊されたこの瞬間、モンスター効果が発動するぜ」
（ α_α）「俺がデッキから手札に加えるカードは雲魔物−スモークボール！来い相棒！」
（ αмα）「しかし場はがら空きとなったのぉ。キロスタス、アルトスで攻撃じゃ！」
雲魔物−アシッド・クラウド（ATK500）→（ α_α）
（ α_α）LP：4000→3500
雲魔物−キロスタス(ATK900)→（ α_α）
（ α_α）「キロスタスの攻撃宣言時にドレインシールドを発動！これでライフを回復させてもらうぜ」
（ α_α）LP：3500→4400
（ αмα）「やれやれ、我が孫ながらちゃっかりしておる。ワシはターンエンドじゃ」
（ α_α）「俺のターン、ドロー！」
（ α_α）「俺はセットしてあった罠カード、凡人の施しを発動する」
＜凡人(ぼんじん)の施(ほどこ)し＞
通常罠
デッキからカードを２枚ドローし、
その後手札から通常モンスターカード１枚をゲームから除外する。
手札に通常モンスターカードがない場合、手札を全て墓地へ送る。
（ α_α）「二枚ドローした後、手札からスモークボールを除外する！」
―――この鬼がッ！！！
（；α_α）（そういうこともある。ちゃんと出番もあるから安心しろ）
―――まさに外道！
（ α_α）「そして手札から次元合成師を召喚するぜ」
＜次元合成師(ディメンション・ケミストリー)＞
効果モンスター
星４/光属性/天使族/攻1300/守 200
１ターンに１度だけ、自分のデッキの一番上のカードをゲームから除外し、
さらにこのカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで５００ポイントアップする事ができる。
自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
ゲームから除外されている自分のモンスターカード１枚を選択し、
手札に加える事ができる。
（ α_α）「デッキトップを除外することでこいつの効果を発動！」
次元合成師
ATK1300→1800
（ α_α）「バトルフェイズに移って、合成師でキロスタスにパンチ！」
（ αмα）「そう上手くはゆかんぞ？罠カード、血の代償を発動しその効果を使う！」
（ αмα）LP：2900→2400
（ αмα）「雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーンを召喚じゃ！」
雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーン
ATK3000
（；α_α）「ゲェーッ、大型のお出ましかよ。なら攻撃は中断だ」
（ α_α）「メインフェイズ２にカードをセットしてターンエンド！」
Turn2
（ α_α）LP：4000 手札：4
■□□□□ 魔・罠 セットカード
Ａ□□□□ モ Ａ：合成師
Ｆ□□□ モ Ｆ：タイフーン
一□□□□ 魔・罠 一：血の代償
（ αмα）LP：2400 手札：3
（ αмα）「そろそろ身体も温まってきたところじゃ。ドロー」
（ αмα）「ワシは手札からグリズリーマザーを召喚する」
グリズリーマザー
ATK1400
（ αмα）「バトルじゃ！グリズリーでまずは合成師を攻撃！」
グリズリーマザー（ATK1400） vs 次元合成師（ATK1300）
（ α_α）LP：4400→4300
（ α_α）「戦闘で破壊された為、効果を使うぜ！除外されているスモークボールを再び手札へ！」
（ αмα）「いい連携じゃ。しかしワシのダイレクトアタックは止まらんぞぉぉ！！！」
雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーン（ATK3000）→（ α_α）
（ α_α）「今だッ！罠カード、ガード・ブロックを発動！」
（ αмα）「中々手堅いのぉ。ワシはターンを終了するぞ」
（ α_α）「なら俺のターン、ドロー！」
（ α_α）（この手札なら！）
（ α_α）「手札から雲魔物−スモークボールを召喚！」
雲魔物−スモークボール
ATK200
（ α_α）「さらに魔法カード、下克上の首飾りを発動だ」
＜下克上(げこくじょう)の首飾(くびかざ)り＞
装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘する場合、
装備モンスターの攻撃力はレベル差×５００ポイントアップする。
このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる。
（ α_α）「準備完了、グリズリーマザーを攻撃するぜ」
（ α_α）「このときのレベル差は3！よって攻撃力は1500ポイント上昇する」
雲魔物−スモークボール
ATK200→1700
雲魔物−スモークボール（ATK1700） vs グリズリーマザー（ATK1400）
（ αмα）LP：2400→2200
（ αмα）「しかしグリズリーはリクルーターじゃ。後続を呼ぶぞ」
（ αмα）「雲魔物−ニンバスマンを特殊召喚じゃ」
雲魔物−ニンバスマン
ATK1000
（ α_α）「二体目の上級雲魔物！流石はじーちゃんだな。俺はカードを一枚セットしてターンエンドだぜ」
Turn3
（ α_α）LP：4000 手札：3
�、�□□□ 魔・罠 � Ъ鷯�り セットカード
Ａ□□□□ モ Ａ：スモボ
ＦＧ□□□ モ Ｆ：タイフーン Ｇ：ニンバスマン
一□□□□ 魔・罠 一：血の代償
（ αмα）LP：3000 手札：3
（ αмα）（雲魔物と名が付いておればタイフーンによる守備表示化がないからのぉ。首飾りの弱点も無視できる。よく考えるわ）
（ αмα）「しかしワシのほうが上手じゃ！ドロー！」
（ αмα）「よもやこいつを呼ぶことになろうとはな…」
（；α_α）（じーちゃんの本気が来る！）
（ αмα）「その目によく焼き付けておけい！タイフーンとニンバスマンをリリース！！」
（ αмα）「全てを包みし王者の風格、今ここに道を指し示せ！霧の王、アドバンス召喚じゃ！！！」
＜霧の王(キングミスト)＞
効果モンスター
星７/水属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを召喚する場合、生け贄１体
または生け贄なしで召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた
モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
（ αмα）「モンスター効果により霧の王の攻撃力は4000となる！」
霧の王
ATK0→4000
（ αмα）「レベル補正を差し引いてもワシの王を倒すには届かんのぉ！バトルじゃ」
（ α_α）「かかったな！じーちゃん！罠カード、ジャスティブレイク発動！」
＜ジャスティブレイク＞
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する通常モンスターが
攻撃宣言を受けた時に発動する事ができる。
表側攻撃表示で存在する通常モンスター以外の
フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
（＃αмα）「このたわけ者目がぁ！対策もなしに大型を出すと思ったら大間違いじゃ！」
（ αмα）「速攻魔法発動！我が身を盾に！」
＜我(わ)が身(み)を盾(たて)に＞
速攻魔法
相手が「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードを発動した時、
１５００ライフポイントを払う事でその発動を無効にし破壊する。
（ αмα）LP：2200→700
霧の王（ATK4000） vs 雲魔物−スモークボール（ATK3200）
―――くっ！やっぱり王様は強いな
（；α_α）「レベル差6で攻撃力が3000も上がるのになんて破壊力だ！」
（ α_α）LP：4000→3200
（ α_α）「だが、まだいける。ここで首飾りの効果を発動！デッキトップに戻す！」
（ αмα）「ワシにセットカードはない。ターンエンドするぞ！」
（ αмα）「もう一度立ち上がるのなら、このワシを倒してみるのじゃ。テン！」
（ α_α）「いいぜ、ここまで高い壁だったら乗り越えずにいられるか！ドロー！」
（ α_α）「いくぜ！これが俺の全力だ！」
（ α_α）「魔法カード、Ｄ・Ｄ・Ｒ発動！」
＜Ｄ・Ｄ・Ｒ(ディファレント・ディメンション・リバイバル)＞
装備魔法
手札を１枚捨てる。ゲームから除外されている自分のモンスター１体を選択して
攻撃表示でフィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
（ α_α）「俺は合成師のコストで除外した二枚目のスモークボールを特殊召喚する！」
（ αмα）（なんという豪運じゃ…）
（ α_α）「次に手札から再び下克上の首飾りを装備する」
（｀α_α）「そしてこれで仕上げだ！手札から魔法カード、トライアングルパワー発動ッ」
＜トライアングルパワー＞
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する、
全てのレベル１通常モンスター（トークンを除く）の
元々の攻撃力と守備力は２０００ポイントアップする。
エンドフェイズ時に自分フィールド上に存在する
レベル１通常モンスターを全て破壊する。
（ α_α）「効果によりスモボの攻撃力が2000ポイント上昇する」
―――力が全身に漲るね…！
雲魔物−スモークボール
ATK200→2200
（ α_α）「この一撃がデュエルを決めるぜ。スモークボールで霧の王へ攻撃！」
（｀αДα）「ここで首飾りの効果により攻撃力はさらに上昇する！」
雲魔物−スモークボール
ATK2200→5200
雲魔物−スモークボール（ATK5200）vs 霧の王（ATK4000）
（ αмα）LP：700→0
（ αмα）「よくぞ…よくぞワシを倒したのぉ」
（ α_α）「へへっ、そーいうことだからじーちゃんは安心して天国に帰ってくれよな！」
（ αмα）「そうさせてもらおうかのぉ。ワシもそろそろシンドイのじゃ」
そういい残すと老人は笑顔を最後につくり姿を消した。
―――テン。もういいかな？現世に戻ろう！
（ α_α）「あぁ、久々にじーちゃんに会えて楽しかったけどのんびりもしてられないからな！」
第十六話・完 次回につづく
【今日の最強カード】
＜霧の王(キングミスト)＞
効果モンスター
星７/水属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを召喚する場合、生け贄１体
または生け贄なしで召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた
モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
（ αмα）「今日の最強カードはこのワシが使った霧の王に決定じゃ！」
（ αмα）「今回のように上級モンスターをリリースすることで高い攻撃力を持つぞ」
（ αмα）「正直、使いにくいカードではあるが面白カードじゃ」
（ αмα）「まさに使用者を選ぶ王のカードかのぉ」
VIP校デュエル大会も遂に決勝戦を残すのみとなった。
テンは昨年度の覇者であり現キングの荒巻とデュエルを行う。
しかしそのデュエルの最中に荒巻が闇の者であると発覚した。そして今まさに黒き精霊が解き放たれようとしていた。
/ 3「全てを飲み込み無に還さん。世界を蹂躙せよ…、破壊竜ガンドラ降臨！！！！」
＜破壊竜(はかいりゅう)ガンドラ＞
？？？
漆黒の世界に破壊の竜が舞い降りた。憤怒に満ちた咆哮が大気を震わせる。
（；α_α）「これが…闇の者のしもべ。黒き精霊…ッ！」
（；α_α）（黒い靄のせいかモンスター効果は一切読み取れねーな）
―――でも本能的に分かるよ。こいつ、存在自体が危険だ！
/ 3「ふふふ…。気に入って頂けただろうか？今から君を存分にもてなそう」
/ 3「破壊竜ガンドラのモンスター効果を発動！」
（；α_α）（いったい何が来る…？）
/ 3「ガンドラはライフを半分支払うことでフィールド上の自身以外の存在を全て破壊し、除外する！」
（；α_α）「フィールドのカードを全て破壊だと！？」
/ 3「察しのいい君のことだ。もう分かっているのだろう？止められない敗北が待ち受けていることを」
/ 3「さらばだ、テン！君とはもっとデュエルがしたかったのだがこれも定め！」
/ 3「やれ、ガンドラ！デストロイ・ギガ・レイズ！！！」
ガンドラの身体から発せられた赤い閃光が全てを飲み込み、そして破壊した。
黒い靄から溢れ出した破壊の力はデュエル場の壁さえも易々と取り払った。
ギルフォード・ザ・ライトニング、コート・オブ・ジャスティス、ナイトメア・デーモン・トークン×3 破壊！
/ 3「トークンが破壊されたこの瞬間、君に破壊されたトークン×800ポイントのダメージを与える」
（ α_α）LP：1650→0
（ α_α）「うわぁぁぁぁぁっ！！！！！」
―――ひょわぁぁぁぁぁぁっ！！！！
悪夢が、恐怖が、そして漆黒がテンとスモークボールを飲み込んだ。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋
（；＾ω＾）「今の音は一体なんだお！？デュエル場の方で何かがぶっ壊れる音がしたお！」
(;'A`)「テンも闇のゲームをしているっていうのか？」
(；´∀｀)「ここで話すのは後回しモナ。兎に角戻るモナ！」
(´・ω・｀)「それは教師として許可できないな」
（ ФωФ）「我輩も君達だけを今行かせるわけにはいかないのである」
デュエル場に戻ろうとする三人の正面からロマネスクとショボンが姿を現す。
('A`)「でも俺は友達が危険な状態にいるのを放ってなんかおけません！」
（ ＾ω＾）「僕もだお！」
(´・ω・｀)「ダメなものはダメ。今は他の生徒と一緒に非難するんだ」
( ´∀｀)「モナ…」
（ ω ）「僕のピンチにテンは駆けつけてくれた。なのに僕が行かないのは友に対する裏切りだお」
（ ＾ω＾）「だから強行突破するおーッ！！！ドクオ、モナー、僕の後につづけぇーい！！」
('A`)( ´∀｀)「うぉーりゃー！！！」
（；ФωФ）「こら、待つのである！」
(´・ω・｀)「全くあいつら…。ロマネスク、悪いが生徒の非難とかは任せるよ」
(´・ω・｀)「僕は担任としてあいつらの後を追う」
（ ФωФ）「分かったのである。生徒の統率に関しては任せるのである」
直ぐにブーン等三人はデュエル場にたどり着いた。が、そこは既にデュエル場ではなくなっていた。
('A`)「ウボァー。なんだこれ瓦礫の山じゃないか」
（；＾ω＾）「テーン！どこだお！！テーン！！！」
( ´∀｀)「！あそこに誰かが倒れているモナ！」
('A`)「…あのデュエルディスクは間違いない！テンのものだ」
（ _ ）
（ ；ω；）「意識を失っているみたいだけど生きてるお！よかったお」
('A`)「あぁ。本当に良かった…。生きてりゃなんとかなる」
('A`)「だが驚いたな…。瓦礫がテンを避けるように広がってると思ったらこいつが守ってくれてたのか」
ドクオはそういいながらテンの目の前にしゃがみこむ。そこには一枚のカードが彼を守るように床に落ちていた。
( ´∀｀)「このカード、酷く傷ついているモナ…。もうほとんど真っ黒になっちゃてるモナ」
（ _ ）「ぁ…うぁ…。ぎる、ふぉーど…」
�堯福─愛悄亜法屮謄鵝�喋っちゃダメだお！」
（メ _ ）「おれの、せいで…」
(;'A`)「まさかこの黒いカード、ギルフォードか！？」
(´・ω・｀)「おーい、お前らいい加減ここで話すのはやめて医務室に担ぎ込むぞ」
（ ＾ω＾）「おっ、先生も追いかけてきたのかお」
(´・ω・｀)「担任として当たり前のことさ。危険に飛び込む生徒を守るのが教師ってもんだ」
(´・ω・｀)「ささ、雲澤を回収したら早いとこ行こう。作戦会議、やるからね」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋
〜医務室にて〜
（ ＾ω＾）「…というわけだお。ぶっちゃけ僕もほぼ逝き掛けたお」
ブーンは自身の行った闇のデュエルの経緯を話し終えた。
（ ФωФ）「そんなことがあったのであるか…」
( ´∀｀)「でも勝てばよかろうなのだぁー、だモナ！ブーンの件に関してはオールオッケーモナ！」
('A`)「…そいつはどうかね?あいつら闇の精霊は倒してもまた復活するといっていた」
('A`)「つまり俺たちは根本的な現状打開策を持っていないことになるぞ」
(´・ω・｀)「そうだね。それに加えて雲澤も闇のデュエルに敗れた。主力カードも真っ黒で使い物にならない」
(´・ω・｀)「それに意識だってまだ戻ってない」
（メ−_−）「…」
(´・ω・｀)「デュエル場を破壊して逃亡した荒巻スカルチノフの行方もつかめてないし危険な状態だ」
（；ФωФ）「それに関しては教師陣で探してはいるが捕捉は不可能であろう。何しろ相手は闇の者である」
(；´∀｀)「やっぱり現実は甘くないモナ…」
と、そんな最中、急に医務室の扉を一名の生徒があけた。
（ MoB）「先生！学校の周りに黒い障壁が発生し、生徒の非難を阻害しています！本校の敷地から出られません」
（；ФωФ）「ぬぅわにぃぃっ！それは本当であるか！」
（；MoB）「はい。更に、障壁近くに居た数名の生徒が何者かと強制的にデュエルをさせられています」
(；´・ω・)「やっぱり学校外に生徒が出て行くのも妨害してきたようだね」
('A`)「…本格的に生徒を消し去るつもりか！」
（ ＾ω＾）「そんなこと僕らがさせないお！闇の主だかの復活も止めてみせるお」
（｀ФωФ）「対策を練りきれてはいないが、今は強制デュエル中の生徒達を救出しに向かうのである！」
（ ＾ω＾）「そういうことなら僕らに任せるお」
('A`)「言われなくてもいかせて貰いますよ、先生」
( ´∀｀)「準備は、もう出来ているモナ」
（ ФωФ）「ありがとう。助かるのである」
(´・ω・｀)「…。僕とロマネスクは以前にも言ったけど精霊を失い、デュエルにおいての力も制限されている」
(´・ω・｀)「だから君達に丸投げのような形になるが許して欲しい。…すまない」
（ ＾ω＾）「先生は気にしないでくださいお！今の学園があるのも過去に戦った先生たちがいるからですお」
（ ＾ω＾）「じゃ、僕らは言ってきますお」
ブーン、ドクオ、モナーは生徒に連れられて医務室を飛び出した。
(´・ω・｀)「若い力は眩しいね…。さてロマネスク、僕らも僕らの仕事を始めよう」
（ ФωФ）「我輩は放送室からアナウンスを入れてとりあえず大講堂に全ての生徒を移動させるのである」
(´・ω・｀)「なら僕は食堂に食料在庫とかの確認に行くよ。また後でね」
二人の教師も医務室を出た。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋ ＋
見渡す限りの白い世界。彼はそこでたたずんでいた。
（ α_α）（ここはいったい？）
「目が覚めたかのぉ？」
（ α_α）「誰だッ！」
（ αмα）「ほっほ。成長したの。テンよ」
二人の間に一瞬の沈黙。そしてテンが口を開いた。
（！α_α）「…その顔。もしかしてじーちゃん！？」
（ αмα）「その通り。ワシこそがお前の祖父にして―」
（ αмα）「伝説の雲使いと呼ばれた男、雲澤 蒼じゃ！」
（ α_α）「え、いや。でもじーちゃんって俺が小学校の時に寿命で亡くなったはずじゃ…」
（ヽα_α）「ということは俺、もう死んでるのかよ…」
（ヽα_α）「高校で青春する暇なさ過ぎワラエナイ。はは、ははははは…」
（ αмα）「何勘違いしとるんじゃ。ここはあの世ではない。…まあ、あの世一歩手前ではあるがのぉ」
（ α_α）「あの世じゃなかったのか…。でもどうして俺はこんな真っ白な世界にいるんだ？」
（ αмα）「闇のゲームに敗れ存在が消滅しようとしたその時一枚のカードが壁になったのを覚えておるか？」
忘れるわけが無い。デュエルに敗北し闇の力に飲み込まれようとしたときのことを。
（ α_α）（そうだ。あの時、ギルフォードが…俺の壁になって、全て背負って、そして真っ黒になっちまったんだ…）
（ ；_；）「じーちゃん、ごめんなさい！俺のせいで、俺のせいでじーちゃんから譲り受けた魂のカードがあんなことに…」
思わず彼の目から一筋の涙がこぼれた。
（ αмα）「ほっほ、泣き虫なところは小さい頃と変わらんな」
（ αмα）「…テンよ、事情は大体分かっておる。ギルフォードを通じて空の上からおぬしを見ていたからのぉ」
（ αмα）「だからこそ、ここでお主に問いたい。『もう一度立ち上がれるのか』、と」
（ α_α）「…」
少年は自身の腰に提げているデッキに手を重ねると深く頷いた。
（｀α_α）「あぁ、何度でも俺は立ち上がるよ。約束するぜ、じーちゃん！！」
（ αмα）「よくぞ言い切った。…しかし我が孫よ。言うは易し、行なうは難しじゃ」
（ α_α）「俺はじーちゃんの孫だぜ？言いたいことぐらい分かるって！デュエル、やるんだろ？」
（ αмα）「ほっほ、よーわかっておるの」
（ α_α）「じゃー、早速。デュエ―」
（ αмα）「すとーっぷじゃ！」
（；α_α）「って止めるのかよ！いい流れだったじゃんか！」
（ αмα）「慌てるでない。これはワシからの課題デュエルじゃ。よって課題を発表する」
（ α_α）（課題は学校だけで手一杯だぜ…）
（ αмα）「その課題とは、『デッキに入れられる雲魔物は一種類だけ』じゃ」
（ α_α）
（α_α）
（ αмα）「こっちみんな」
（ α_α）「伝説の雲使いなら分かると思うけど、雲魔物は仲間の絆が命だぜ？」
（；α_α）「それ縛ったらデッキとして回らないって」
（ αмα）「ならば他の路線から道を見つけるのじゃ。それぐらい孫ならやってみせい」
（ α_α）「例えそうだとしてもデッキ以外のカードなんて俺持ってないぜ」
（ αмα）「問題ない。ここは現世ともあの世とも違う場所。念じればカードなど自由自在に出てくるはずじゃ。以上」
（ α_α）（ったく無茶苦茶だぜ。じーちゃんはよぉ…）
―――あの人は昔からそうだからねぇ
（ α_α）（おい、お前だっていたなら声ぐらいかけろよ）
―――家族水入らず、でしょ。基本的に今回はあんまり喋るつもりないし。さあさあデッキ組んでね
（ α_α）（念じればカードは出るんならやってみるか）
（ α_α）「うおぉー！カードよ空から降り注げ！」
（；α_α）「ほ、本当にこんなんでカードが湧き上がってくるとか…」
（ αмα）「無事カードは沸いて出たようじゃな。デッキが組めたら声をかけるのじゃ」
〜数分後〜
（ α_α）「よっし。組めた。じーちゃん準備オッケーだぜ」
（ αмα）「久々に腕がなるのぉ。では行くぞ！」
（ α_α）「デュエル！！！」（ αмα）
（ αмα）「ジジーファーストということでワシからじゃ！ドロー」
（ αмα）「ほっほ、雲魔物−アシッド・クラウドを召喚じゃ」
雲魔物−アシッド・クラウド
ATK500
（ αмα）「ワシはカードを一枚セットしてターンエンドじゃ」
（ α_α）「ヒャッハー！普段は使わないカードってのもいいもんだぜ。ドロー！」
（ α_α）「俺の先鋒はこいつだ。来い、冥界の使者！」
＜冥界(めいかい)の使者(ししゃ)＞
効果モンスター
星４/闇属性/悪魔族/攻1600/守 600
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
お互いに自分のデッキからレベル３以下の通常モンスター１体を選択し、
お互いに確認して手札に加える。
その後デッキをシャッフルする。
（ αмα）（そのカードを選択したということは組み込んだ雲魔物は間違いなくあいつじゃの）
（ α_α）「冥界の使者でアルトスに攻撃。ソウル・ハント！」
冥界の使者（ATK1600） vs 雲魔物−アシッド・クラウド（ATK500）
（ αмα）LP：4000→2900
（ α_α）「俺はカードを二枚セットしてターンエンドするぜ」
Turn1
（ α_α）LP：4000 手札：4
■■□□□ 魔・罠 セットカード×2
Ａ□□□□ モ Ａ：冥界の使者
Ｆ□□□□ モ Ｆ：アシッド
■□□□□ 魔・罠 セットカード
（ αмα）LP：2900 手札：4
（ αмα）「ではワシの番じゃ。ドロー」
（ αмα）「手札より雲魔物−キロスタスを召喚し、効果を使おうかの」
雲魔物−キロスタス
ATK900
（ αмα）「冥界に帰るがよい！そいつは破壊じゃ」
（ α_α）「だが冥界の使者が破壊されたこの瞬間、モンスター効果が発動するぜ」
（ α_α）「俺がデッキから手札に加えるカードは雲魔物−スモークボール！来い相棒！」
（ αмα）「しかし場はがら空きとなったのぉ。キロスタス、アルトスで攻撃じゃ！」
雲魔物−アシッド・クラウド（ATK500）→（ α_α）
（ α_α）LP：4000→3500
雲魔物−キロスタス(ATK900)→（ α_α）
（ α_α）「キロスタスの攻撃宣言時にドレインシールドを発動！これでライフを回復させてもらうぜ」
（ α_α）LP：3500→4400
（ αмα）「やれやれ、我が孫ながらちゃっかりしておる。ワシはターンエンドじゃ」
（ α_α）「俺のターン、ドロー！」
（ α_α）「俺はセットしてあった罠カード、凡人の施しを発動する」
＜凡人(ぼんじん)の施(ほどこ)し＞
通常罠
デッキからカードを２枚ドローし、
その後手札から通常モンスターカード１枚をゲームから除外する。
手札に通常モンスターカードがない場合、手札を全て墓地へ送る。
（ α_α）「二枚ドローした後、手札からスモークボールを除外する！」
―――この鬼がッ！！！
（；α_α）（そういうこともある。ちゃんと出番もあるから安心しろ）
―――まさに外道！
（ α_α）「そして手札から次元合成師を召喚するぜ」
＜次元合成師(ディメンション・ケミストリー)＞
効果モンスター
星４/光属性/天使族/攻1300/守 200
１ターンに１度だけ、自分のデッキの一番上のカードをゲームから除外し、
さらにこのカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで５００ポイントアップする事ができる。
自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
ゲームから除外されている自分のモンスターカード１枚を選択し、
手札に加える事ができる。
（ α_α）「デッキトップを除外することでこいつの効果を発動！」
次元合成師
ATK1300→1800
（ α_α）「バトルフェイズに移って、合成師でキロスタスにパンチ！」
（ αмα）「そう上手くはゆかんぞ？罠カード、血の代償を発動しその効果を使う！」
（ αмα）LP：2900→2400
（ αмα）「雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーンを召喚じゃ！」
雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーン
ATK3000
（；α_α）「ゲェーッ、大型のお出ましかよ。なら攻撃は中断だ」
（ α_α）「メインフェイズ２にカードをセットしてターンエンド！」
Turn2
（ α_α）LP：4000 手札：4
■□□□□ 魔・罠 セットカード
Ａ□□□□ モ Ａ：合成師
Ｆ□□□ モ Ｆ：タイフーン
一□□□□ 魔・罠 一：血の代償
（ αмα）LP：2400 手札：3
（ αмα）「そろそろ身体も温まってきたところじゃ。ドロー」
（ αмα）「ワシは手札からグリズリーマザーを召喚する」
グリズリーマザー
ATK1400
（ αмα）「バトルじゃ！グリズリーでまずは合成師を攻撃！」
グリズリーマザー（ATK1400） vs 次元合成師（ATK1300）
（ α_α）LP：4400→4300
（ α_α）「戦闘で破壊された為、効果を使うぜ！除外されているスモークボールを再び手札へ！」
（ αмα）「いい連携じゃ。しかしワシのダイレクトアタックは止まらんぞぉぉ！！！」
雲魔物−アイ・オブ・ザ・タイフーン（ATK3000）→（ α_α）
（ α_α）「今だッ！罠カード、ガード・ブロックを発動！」
（ αмα）「中々手堅いのぉ。ワシはターンを終了するぞ」
（ α_α）「なら俺のターン、ドロー！」
（ α_α）（この手札なら！）
（ α_α）「手札から雲魔物−スモークボールを召喚！」
雲魔物−スモークボール
ATK200
（ α_α）「さらに魔法カード、下克上の首飾りを発動だ」
＜下克上(げこくじょう)の首飾(くびかざ)り＞
装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘する場合、
装備モンスターの攻撃力はレベル差×５００ポイントアップする。
このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる。
（ α_α）「準備完了、グリズリーマザーを攻撃するぜ」
（ α_α）「このときのレベル差は3！よって攻撃力は1500ポイント上昇する」
雲魔物−スモークボール
ATK200→1700
雲魔物−スモークボール（ATK1700） vs グリズリーマザー（ATK1400）
（ αмα）LP：2400→2200
（ αмα）「しかしグリズリーはリクルーターじゃ。後続を呼ぶぞ」
（ αмα）「雲魔物−ニンバスマンを特殊召喚じゃ」
雲魔物−ニンバスマン
ATK1000
（ α_α）「二体目の上級雲魔物！流石はじーちゃんだな。俺はカードを一枚セットしてターンエンドだぜ」
Turn3
（ α_α）LP：4000 手札：3
�、�□□□ 魔・罠 � Ъ鷯�り セットカード
Ａ□□□□ モ Ａ：スモボ
ＦＧ□□□ モ Ｆ：タイフーン Ｇ：ニンバスマン
一□□□□ 魔・罠 一：血の代償
（ αмα）LP：3000 手札：3
（ αмα）（雲魔物と名が付いておればタイフーンによる守備表示化がないからのぉ。首飾りの弱点も無視できる。よく考えるわ）
（ αмα）「しかしワシのほうが上手じゃ！ドロー！」
（ αмα）「よもやこいつを呼ぶことになろうとはな…」
（；α_α）（じーちゃんの本気が来る！）
（ αмα）「その目によく焼き付けておけい！タイフーンとニンバスマンをリリース！！」
（ αмα）「全てを包みし王者の風格、今ここに道を指し示せ！霧の王、アドバンス召喚じゃ！！！」
＜霧の王(キングミスト)＞
効果モンスター
星７/水属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを召喚する場合、生け贄１体
または生け贄なしで召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた
モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
（ αмα）「モンスター効果により霧の王の攻撃力は4000となる！」
霧の王
ATK0→4000
（ αмα）「レベル補正を差し引いてもワシの王を倒すには届かんのぉ！バトルじゃ」
（ α_α）「かかったな！じーちゃん！罠カード、ジャスティブレイク発動！」
＜ジャスティブレイク＞
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する通常モンスターが
攻撃宣言を受けた時に発動する事ができる。
表側攻撃表示で存在する通常モンスター以外の
フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
（＃αмα）「このたわけ者目がぁ！対策もなしに大型を出すと思ったら大間違いじゃ！」
（ αмα）「速攻魔法発動！我が身を盾に！」
＜我(わ)が身(み)を盾(たて)に＞
速攻魔法
相手が「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードを発動した時、
１５００ライフポイントを払う事でその発動を無効にし破壊する。
（ αмα）LP：2200→700
霧の王（ATK4000） vs 雲魔物−スモークボール（ATK3200）
―――くっ！やっぱり王様は強いな
（；α_α）「レベル差6で攻撃力が3000も上がるのになんて破壊力だ！」
（ α_α）LP：4000→3200
（ α_α）「だが、まだいける。ここで首飾りの効果を発動！デッキトップに戻す！」
（ αмα）「ワシにセットカードはない。ターンエンドするぞ！」
（ αмα）「もう一度立ち上がるのなら、このワシを倒してみるのじゃ。テン！」
（ α_α）「いいぜ、ここまで高い壁だったら乗り越えずにいられるか！ドロー！」
（ α_α）「いくぜ！これが俺の全力だ！」
（ α_α）「魔法カード、Ｄ・Ｄ・Ｒ発動！」
＜Ｄ・Ｄ・Ｒ(ディファレント・ディメンション・リバイバル)＞
装備魔法
手札を１枚捨てる。ゲームから除外されている自分のモンスター１体を選択して
攻撃表示でフィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
（ α_α）「俺は合成師のコストで除外した二枚目のスモークボールを特殊召喚する！」
（ αмα）（なんという豪運じゃ…）
（ α_α）「次に手札から再び下克上の首飾りを装備する」
（｀α_α）「そしてこれで仕上げだ！手札から魔法カード、トライアングルパワー発動ッ」
＜トライアングルパワー＞
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する、
全てのレベル１通常モンスター（トークンを除く）の
元々の攻撃力と守備力は２０００ポイントアップする。
エンドフェイズ時に自分フィールド上に存在する
レベル１通常モンスターを全て破壊する。
（ α_α）「効果によりスモボの攻撃力が2000ポイント上昇する」
―――力が全身に漲るね…！
雲魔物−スモークボール
ATK200→2200
（ α_α）「この一撃がデュエルを決めるぜ。スモークボールで霧の王へ攻撃！」
（｀αДα）「ここで首飾りの効果により攻撃力はさらに上昇する！」
雲魔物−スモークボール
ATK2200→5200
雲魔物−スモークボール（ATK5200）vs 霧の王（ATK4000）
（ αмα）LP：700→0
（ αмα）「よくぞ…よくぞワシを倒したのぉ」
（ α_α）「へへっ、そーいうことだからじーちゃんは安心して天国に帰ってくれよな！」
（ αмα）「そうさせてもらおうかのぉ。ワシもそろそろシンドイのじゃ」
そういい残すと老人は笑顔を最後につくり姿を消した。
―――テン。もういいかな？現世に戻ろう！
（ α_α）「あぁ、久々にじーちゃんに会えて楽しかったけどのんびりもしてられないからな！」
第十六話・完 次回につづく
【今日の最強カード】
＜霧の王(キングミスト)＞
効果モンスター
星７/水属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを召喚する場合、生け贄１体
または生け贄なしで召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた
モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
（ αмα）「今日の最強カードはこのワシが使った霧の王に決定じゃ！」
（ αмα）「今回のように上級モンスターをリリースすることで高い攻撃力を持つぞ」
（ αмα）「正直、使いにくいカードではあるが面白カードじゃ」
（ αмα）「まさに使用者を選ぶ王のカードかのぉ」
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