最終更新:ID:+Xwrtkf4FQ 2007年11月02日(金) 16:36:51履歴
『前回のあらすじ』
“内藤ハード”
サバイバルゲームでこの先生きのこるためにチップ2枚賭けの挑戦を受けた内藤ホライゾン
しかし、それはプギャーの仕組んだ卑劣な罠だった
( ^Д^)「あなたのHEROデッキは私にメタられるために築いてきたんですものね」
(;^ω^)「奇跡融合さえ使えれば・・・こんなスタンなんかに・・・!」
( ^Д^)「よかったじゃないですか、封魔の呪印のせいにできて」
(*^ω^)「んんんんんんんんんっ!」
( ^Д^)「へへへ、おい、D.D.クロウを用意しろ。墓地資源を削り取ってやる」
(;^ω^)(ネオスを蘇生しなきゃ・・・!今はネオスに頼るしかない・・・!)
( ^Д^)「生ネオスの生蘇生失敗ゲ〜ット」
(;^ω^)(いけない・・・!融合素材がネクロダークマンしかいないことを悟られたら・・・!)
( ^Д^)「生シャーマン様の生直接攻撃を拝見してもよろしいでしょうか?」
(*^ω^)(こんな奴に・・・くやしい・・・! でも・・・攻撃しちゃう!)ニルェンダァ!
( ^Д^)「おっと、冥府の使者が飛び出してしまったか。カイエントークンの理不尽がたまらないだろう?」
( ^ω^)がプロ決闘者を目指すようです 第十話『D-タイム』
青い空に白い雲。キラキラと輝く白い船体を打ち付けるのは、自然界にある事がいっそ不自然とすら感じる深い青
船の甲板に上がってみれば磯の香りが心地良く鼻をくすぐり、決して強すぎない日の光が体を優しく暖めてくれる
そう、ここは定期船。夢とロマン溢れる水平線上。そこには―――
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ',
.ノ {0} /¨`ヽ{0}
,./ ̄ ̄ ヽ, .ヽ._.ノ ',
../ ', .`ー'′ '..ヽ, _/\/\/\/\/\/|_
.ノ {0} /¨`ヽ{0} / ', \ /
/ .ヽ._.ノ ', {0} /¨`ヽ{0} < ニャニャーン!! >
/ `ー'′ '. .ヽ._.ノ ', / \
i `ー'′ '.  ̄|/\/\/\/\/\/ ̄
/ }.
i' /、 ,i..
い _/ `-、.,, 、_ i
/' / _/ \`i " /゙ ./
(,,/ , ' _,,-'" i ヾi__,,,...--t'" ,|
,/ / \ ヽ、 i |
(、,,/ 〉、 、,} | .i
`` ` ! 、、\
!、_n_,〉>
ベジータ「貴様も見ろッ、あれが噂のウミネコさんだ!」
( ^ω^)「なんというデジャヴ・・・これは間違いなく手抜き」
―――理想を貫き、現実に敗れた少年が居た
〜ここから回想〜
( ^ω^) LP:150 手札:3 場:ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:2000 手札:3 場:トマト 裏守備 光の護封剣 リバースカード
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!」
つN・グロー・モス
( ^ω^)「ktkr!僕の勝ちだお!!」
( ^Д^)「はいはい三沢輪三沢輪」
トマト「ちょwwwww俺を吹っ飛ばすんスかwwwwwwwアッー!!!1」
( ^ω^)LP:150⇒0
( ^Д^)LP:2000⇒600
( ^ω^)(あれから二日・・・アカデミアももう見えなくなったお・・・)
内藤のアカデミアにおいて初めての敗北
様々な要因、不幸が重なったとも言えるその出来事は彼と彼の人生に大きな影響を与えつつある
ベジータ「・・・これで本当に良かったのか?・・・あの時、破壊輪を使っていれば―――」
( ^ω^)「いいんですお・・・僕はこれで満足なんですお」
ベジータ「そうか・・・田舎でも達者でやりやがれよ!とぅあっ」
(;^ω^)「・・・ベジータ先生、お見送りありがとうございましたお(泳いで帰る気かお?あのM字ハゲ・・・」
どうやらベジータは教師だったようです
参考までにベジータ先生のプロフィールを産業で
・
・
・QBK(急にベジータが来たので)としか言いようが無い
よく分からない先生があっという間に水平線の彼方へ消えて行くのを見送った後、内藤は自室へ戻る
ポーションレッド寮もかくやと言わんばかりの光景が広がるその部屋こそ内藤の居場所
清潔な部屋やふわふわのベッドより、今はただ一人で自分を見詰められる場所が欲しかった
ギシギシと音を立てるパイプベッドの上で、自分自身の運命を決したあのカードを眺める
( ^ω^)「・・・これで満足なんだお・・・?」
教師に返した答えを呟き、頭の中で反芻する
・・・彼の心に後悔は無い。決闘者としてのあり方、その一つを最後まで貫き通したのだから
しかし、“満足”なのか?自分はこの結末に満足しているのか?心の何処かで、這い上がるチャンスを期待しているのではないか?
“決闘者なら勝ちたい筈”・・・新校長の言葉が頭をよぎる
( −ω−)(・・・今なら少しだけ分かる気がするお・・・)
飽くなき勝利への渇望。それは時に運否天賦を覆し偶然では無い必然の勝利を決闘者に与える
( −ω−)(・・・満足なんかしてない・・・全然、満足なんかしてないお・・・!)
内藤も感じ始めていた。今はまだ純粋な、しかしいずれ確実に歪んで行くだろう危険な衝動を
( −ω−)zzz……
( ゜ω゜)「寝過ぎたお・・・昼寝のつもりが・・・」
内藤が目覚めたのはそれから数時間後のことだった
締め切ったカーテンから漏れる光は無く、聞こえてくるのは静かな波の音だけ・・・
( ^ω^)「・・・腹減ったお・・・」
否。波の音と、飢えを伝える腹の音だけだった
豆電球を点けて時計を確認してみるが、案の定ディナータイムには遅すぎる
( ´ω`)「・・・寝るお」
再び毛布に包まってみるも、一度鳴き始めた内藤のグリードクェーサーが収まる筈も無い
―――そして 探求の旅が始まった・・・
( ´ω`)「食堂・・・」
|┃三
|┃
|┃ ≡ /⌒ヽ
____.|ミ\___( ´ω`)
|┃=___ \
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
__,.-‐v‐、/^ン^ヽ
,. -一'´ ,fl〃リk'ニヽ、
/ ,-、 '}jリ'^´ レ',ハヘ
' ,」ハl|レ' /,:仁テ,ハ、
j厂リ'-、、 ッ一' ̄´ l
∠_−、>∠、 |
∠_ー 、ン´ ̄`ll l
r‐イ−、ン'´ リ 丿
V/ / ぃ
\/__ム〉
( ゜ω゜)「」
伊勢海老「」
(;´ω`)「あのお・・・」
__,.-‐v‐、/^ン^ヽ
,. -一'´ ,fl〃リk'ニヽ、
/ ,-、 '}jリ'^´ レ',ハヘ <何よ!あんまりみるんじゃないわよ!
' ,」ハl|レ' /,:仁テ,ハ、
j厂リ'-、、 ッ一' ̄´ l
∠_−、>∠、 |
∠_ー 、ン´ ̄`ll l
r‐イ−、ン'´ リ 丿
V/ / ぃ
\/__ム〉
(;´ω`)「・・・失礼しましたお(なんで海老が食堂にいるんだお・・・」
探求の旅は続く・・・
( ´ω`)「こっちは船倉かお・・・コンビーフの缶ぐらいあるお?」
|┃三
|┃
|┃ ≡ /⌒ヽ
____.|ミ\___( ´ω`)
|┃=___ \
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
|/| |/|
|/| |/|,ィ⊃ , -- 、
|/| ,r─-、 ,. ' / ,/ }
/\___/ヽ { ヽ / ∠ |/| __/ |
ヽ/ :::::\ノ ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,'
( ;:;:;:;:;:;:;ノ 、( ;:;:;:;) ヽ ヾ、 ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
| )、_, )ヽ、,,.::::|. \ l ;:;:;:;:;:;:;ノ 、( ;:;:;:;)Y
(;:;:;:;;;:; `-=ニ=- ' .:::::) ヽj )、_, )ヽ、,` !
\___`ニニ´|||_::/. ( :;:;:;;;:; -=ニ=- .:::::)
ここここここ)''. . ヽ. `ニニ´||| ::/
/ヽ \∧ノヽ .ゝ、_ 〜 ___,ノ
|:: |::.. Y | ここここここ)''.
. |:: |:::: .| | /ヽ ヽ
〈:: 〉:: .| ./| | |::.. |
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. | .|.___,|._,| . | .| ,|
.((〈::: _ ノ /リ . .((〈::: _ ● /リ
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.|:::: |:: |三 .|:::: |:: |三
. |= .|= | .|::: ||:::: |
.|:::: .|:: | .|.. ,||. |
.|::: ||:::: | (( し.ノ し.ノ ))≡
.|..__,||.__|
(( し.ノ し.ノ ))≡
( ゜ω゜)「」
眼前に広がるその光景は尋常ならざるものだった
内藤の何倍も屈強だろう海の男達がミノムシのように天井から吊るされ、気を失っている
試合後の幕ノ内一歩も真っ青な顔色でメトロノームよろしく弱々しいリズムを刻むその様は至極控え目に評価してグロい
(;^ω^)「いいいいい一体なにが・・・」
「やれやれ・・・見られてしまったか・・・」
(;^ω^)「! そこに居るのは誰だお!?」
_、_
( ,_ノ` )「・・・」
暗闇から現れた姿は、まるで絵に描いたような紳士だった。この状況下に存在する事が不自然とすら感じる程の
(;^ω^)「・・・あんた誰だお?ここで一体何を・・・あの人達は――」
_、_
( ,_ノ` )
O))|E] シュッ
_、_
( ,_ノ` )
(), ボッ
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_、_
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\
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( ,_ノ` )y━・
・・・・・・・・・・フーーーーーーー・・・・・
.,ノ\
,,(´⌒`),..
(;^ω^)「・・・」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「・・・」
(;^ω^)「し、質問に答えるお!」
威圧的な空気に耐えかね、みっともない声を上げたのは内藤。対する男の挙動たるや実に堂々としたものだ
_、_
( ,_ノ` )y━・
「・・・渋澤信行・・・いわゆる一つのレアハンターだ。彼らには職務上の都合で眠ってもらった」
(;^ω^)「レアハンター・・・」
『レアハンター』・・・決闘者なら一度は耳にするだろう、決闘者の魂とも呼べるカードを奪う非道の者達
彼等の言うアンティルールに則って行われるそれは非常に悪質なものでありながら、その検挙率は存外に低い
物的証拠の少なさもさる事ながら、被害者の決闘者としてのプライドが警察へ届けるという当たり前の行動を阻害するのだ
・・・ん?だが、ちょっと待って欲しい
( ^ω^)「今回のこれはどう見ても殺人罪です本当にありがとうございました」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「・・・」
(;^ω^)「・・・」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「お前・・・アレだ・・・地の文は読んだのか・・・?ん・・・?」
(;^ω^)「・・・厨丸出しの痛い文章は基本的に読まないお」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「ふむ・・・それも一理あるが、今回は別だ。黙読してみろ・・・じっくりとな」
(;^ω^)「だが断る。・・・それにしてもこのオヤジ、ノリノリである」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「・・・そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も気になる所だが」
(;^ω^)「ちょwwwww誤魔化すなおwwwwww」
_、_
( ,_ノ` )y━・
「まぁ落ち着け。もし仮に、私が殺人を犯してしまっていたとしても、だ・・・」
_、_
( ,_ノ` )y━・
・・・・・・・・・・フーーーーーーー・・・・・
.,ノ\
,,(´⌒`),..
_、_
( ,_ノ`) n∫ ・・・
,!
┗━┛
_、_
( ,_ノ` )「目撃者が消えれば、それで済む問題だろう」
( ^ω^)「その発想はなかったお」
いつの間にかバールのようなものを片手に構えた渋澤がじりじりと間合いを詰めてきている
扉までの距離はざっと3メートル。幸か不幸か、この状況で背中を見せる勇気を内藤は持ち合わせていない
(;^ω^)「ちょwwwwまwwwwwwもちけつwwwwwwこれ以上罪を重ねるなおwwwww」
_、_
( ,_ノ` )「あぁ、来世では良い友となろう」
(;^ω^)「表情変えずにそんな事言うなおwwwwwちょ、mjdくぁwせdrfgtyふじこlllp!!!11」
腰を抜かして尻餅をついた内藤の懐から何かが零れ落ち、床にぶちまけられる
最早内藤にそれを確認する余裕は無いが、その“何か”は渋澤の興味を引くに値するものだったらしい
_、_
( ,_ノ` )「む・・・君も決闘者なのか。何か違うとは感じていたが・・・」
_、_
( ,_ノ` )「・・・」
_、_
( ,_ノ` )「いいこと思いついた。お前、俺とディアハしろ」
(;^ω^)「また唐突な話だお」
_、_
( ,_ノ` )「男ならなんでも試してみるものだ。答えを聞こうか」
(;^ω^)「眉間に凶器を突きつけられてNoと言える人は居ないと思いますお」
_、_
( ,_ノ` )「決まりだな・・・あぁ、決闘盤は私の物を貸してあげよう。行くぞ」
_、_ 【E-HERO】
( ,_ノ` )「「決闘!!」」(^ω^ )
【超時空戦艦ボスラッシュ】
第十話『D-タイム』 後編へ続く
“内藤ハード”
サバイバルゲームでこの先生きのこるためにチップ2枚賭けの挑戦を受けた内藤ホライゾン
しかし、それはプギャーの仕組んだ卑劣な罠だった
( ^Д^)「あなたのHEROデッキは私にメタられるために築いてきたんですものね」
(;^ω^)「奇跡融合さえ使えれば・・・こんなスタンなんかに・・・!」
( ^Д^)「よかったじゃないですか、封魔の呪印のせいにできて」
(*^ω^)「んんんんんんんんんっ!」
( ^Д^)「へへへ、おい、D.D.クロウを用意しろ。墓地資源を削り取ってやる」
(;^ω^)(ネオスを蘇生しなきゃ・・・!今はネオスに頼るしかない・・・!)
( ^Д^)「生ネオスの生蘇生失敗ゲ〜ット」
(;^ω^)(いけない・・・!融合素材がネクロダークマンしかいないことを悟られたら・・・!)
( ^Д^)「生シャーマン様の生直接攻撃を拝見してもよろしいでしょうか?」
(*^ω^)(こんな奴に・・・くやしい・・・! でも・・・攻撃しちゃう!)ニルェンダァ!
( ^Д^)「おっと、冥府の使者が飛び出してしまったか。カイエントークンの理不尽がたまらないだろう?」
( ^ω^)がプロ決闘者を目指すようです 第十話『D-タイム』
青い空に白い雲。キラキラと輝く白い船体を打ち付けるのは、自然界にある事がいっそ不自然とすら感じる深い青
船の甲板に上がってみれば磯の香りが心地良く鼻をくすぐり、決して強すぎない日の光が体を優しく暖めてくれる
そう、ここは定期船。夢とロマン溢れる水平線上。そこには―――
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ベジータ「貴様も見ろッ、あれが噂のウミネコさんだ!」
( ^ω^)「なんというデジャヴ・・・これは間違いなく手抜き」
―――理想を貫き、現実に敗れた少年が居た
〜ここから回想〜
( ^ω^) LP:150 手札:3 場:ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:2000 手札:3 場:トマト 裏守備 光の護封剣 リバースカード
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!」
つN・グロー・モス
( ^ω^)「ktkr!僕の勝ちだお!!」
( ^Д^)「はいはい三沢輪三沢輪」
トマト「ちょwwwww俺を吹っ飛ばすんスかwwwwwwwアッー!!!1」
( ^ω^)LP:150⇒0
( ^Д^)LP:2000⇒600
( ^ω^)(あれから二日・・・アカデミアももう見えなくなったお・・・)
内藤のアカデミアにおいて初めての敗北
様々な要因、不幸が重なったとも言えるその出来事は彼と彼の人生に大きな影響を与えつつある
ベジータ「・・・これで本当に良かったのか?・・・あの時、破壊輪を使っていれば―――」
( ^ω^)「いいんですお・・・僕はこれで満足なんですお」
ベジータ「そうか・・・田舎でも達者でやりやがれよ!とぅあっ」
(;^ω^)「・・・ベジータ先生、お見送りありがとうございましたお(泳いで帰る気かお?あのM字ハゲ・・・」
どうやらベジータは教師だったようです
参考までにベジータ先生のプロフィールを産業で
・
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・QBK(急にベジータが来たので)としか言いようが無い
よく分からない先生があっという間に水平線の彼方へ消えて行くのを見送った後、内藤は自室へ戻る
ポーションレッド寮もかくやと言わんばかりの光景が広がるその部屋こそ内藤の居場所
清潔な部屋やふわふわのベッドより、今はただ一人で自分を見詰められる場所が欲しかった
ギシギシと音を立てるパイプベッドの上で、自分自身の運命を決したあのカードを眺める
( ^ω^)「・・・これで満足なんだお・・・?」
教師に返した答えを呟き、頭の中で反芻する
・・・彼の心に後悔は無い。決闘者としてのあり方、その一つを最後まで貫き通したのだから
しかし、“満足”なのか?自分はこの結末に満足しているのか?心の何処かで、這い上がるチャンスを期待しているのではないか?
“決闘者なら勝ちたい筈”・・・新校長の言葉が頭をよぎる
( −ω−)(・・・今なら少しだけ分かる気がするお・・・)
飽くなき勝利への渇望。それは時に運否天賦を覆し偶然では無い必然の勝利を決闘者に与える
( −ω−)(・・・満足なんかしてない・・・全然、満足なんかしてないお・・・!)
内藤も感じ始めていた。今はまだ純粋な、しかしいずれ確実に歪んで行くだろう危険な衝動を
( −ω−)zzz……
( ゜ω゜)「寝過ぎたお・・・昼寝のつもりが・・・」
内藤が目覚めたのはそれから数時間後のことだった
締め切ったカーテンから漏れる光は無く、聞こえてくるのは静かな波の音だけ・・・
( ^ω^)「・・・腹減ったお・・・」
否。波の音と、飢えを伝える腹の音だけだった
豆電球を点けて時計を確認してみるが、案の定ディナータイムには遅すぎる
( ´ω`)「・・・寝るお」
再び毛布に包まってみるも、一度鳴き始めた内藤のグリードクェーサーが収まる筈も無い
―――そして 探求の旅が始まった・・・
( ´ω`)「食堂・・・」
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|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
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,. -一'´ ,fl〃リk'ニヽ、
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(;´ω`)「あのお・・・」
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,. -一'´ ,fl〃リk'ニヽ、
/ ,-、 '}jリ'^´ レ',ハヘ <何よ!あんまりみるんじゃないわよ!
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(;´ω`)「・・・失礼しましたお(なんで海老が食堂にいるんだお・・・」
探求の旅は続く・・・
( ´ω`)「こっちは船倉かお・・・コンビーフの缶ぐらいあるお?」
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|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
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眼前に広がるその光景は尋常ならざるものだった
内藤の何倍も屈強だろう海の男達がミノムシのように天井から吊るされ、気を失っている
試合後の幕ノ内一歩も真っ青な顔色でメトロノームよろしく弱々しいリズムを刻むその様は至極控え目に評価してグロい
(;^ω^)「いいいいい一体なにが・・・」
「やれやれ・・・見られてしまったか・・・」
(;^ω^)「! そこに居るのは誰だお!?」
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( ,_ノ` )「・・・」
暗闇から現れた姿は、まるで絵に描いたような紳士だった。この状況下に存在する事が不自然とすら感じる程の
(;^ω^)「・・・あんた誰だお?ここで一体何を・・・あの人達は――」
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O))|E] シュッ
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(;^ω^)「し、質問に答えるお!」
威圧的な空気に耐えかね、みっともない声を上げたのは内藤。対する男の挙動たるや実に堂々としたものだ
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「・・・渋澤信行・・・いわゆる一つのレアハンターだ。彼らには職務上の都合で眠ってもらった」
(;^ω^)「レアハンター・・・」
『レアハンター』・・・決闘者なら一度は耳にするだろう、決闘者の魂とも呼べるカードを奪う非道の者達
彼等の言うアンティルールに則って行われるそれは非常に悪質なものでありながら、その検挙率は存外に低い
物的証拠の少なさもさる事ながら、被害者の決闘者としてのプライドが警察へ届けるという当たり前の行動を阻害するのだ
・・・ん?だが、ちょっと待って欲しい
( ^ω^)「今回のこれはどう見ても殺人罪です本当にありがとうございました」
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( ,_ノ` )y━・
「・・・」
(;^ω^)「・・・」
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「お前・・・アレだ・・・地の文は読んだのか・・・?ん・・・?」
(;^ω^)「・・・厨丸出しの痛い文章は基本的に読まないお」
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「ふむ・・・それも一理あるが、今回は別だ。黙読してみろ・・・じっくりとな」
(;^ω^)「だが断る。・・・それにしてもこのオヤジ、ノリノリである」
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( ,_ノ` )y━・
「・・・そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も気になる所だが」
(;^ω^)「ちょwwwww誤魔化すなおwwwwww」
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「まぁ落ち着け。もし仮に、私が殺人を犯してしまっていたとしても、だ・・・」
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( ,_ノ` )「目撃者が消えれば、それで済む問題だろう」
( ^ω^)「その発想はなかったお」
いつの間にかバールのようなものを片手に構えた渋澤がじりじりと間合いを詰めてきている
扉までの距離はざっと3メートル。幸か不幸か、この状況で背中を見せる勇気を内藤は持ち合わせていない
(;^ω^)「ちょwwwwまwwwwwwもちけつwwwwwwこれ以上罪を重ねるなおwwwww」
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( ,_ノ` )「あぁ、来世では良い友となろう」
(;^ω^)「表情変えずにそんな事言うなおwwwwwちょ、mjdくぁwせdrfgtyふじこlllp!!!11」
腰を抜かして尻餅をついた内藤の懐から何かが零れ落ち、床にぶちまけられる
最早内藤にそれを確認する余裕は無いが、その“何か”は渋澤の興味を引くに値するものだったらしい
_、_
( ,_ノ` )「む・・・君も決闘者なのか。何か違うとは感じていたが・・・」
_、_
( ,_ノ` )「・・・」
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( ,_ノ` )「いいこと思いついた。お前、俺とディアハしろ」
(;^ω^)「また唐突な話だお」
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( ,_ノ` )「男ならなんでも試してみるものだ。答えを聞こうか」
(;^ω^)「眉間に凶器を突きつけられてNoと言える人は居ないと思いますお」
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( ,_ノ` )「決まりだな・・・あぁ、決闘盤は私の物を貸してあげよう。行くぞ」
_、_ 【E-HERO】
( ,_ノ` )「「決闘!!」」(^ω^ )
【超時空戦艦ボスラッシュ】
第十話『D-タイム』 後編へ続く
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