最終更新:ID:+Xwrtkf4FQ 2007年11月02日(金) 15:30:31履歴
サキ「デュエルって……ディスクなしでどうやってするの!?」
ヒート「いくよ! デヴァイスドライブ・フレイムヴェイン!」
だがヒートは赤とオレンジのカラーのデヴァイスのようなものをポケットから取り出し何かを叫ぶとデヴァイスが光に包まれ、デュエルディスクの形になり腕に装着される。
そしてディスクにはデッキも既に装着されていた。
サレナ「あれ……何ですか?」
クー「すごい、おもちゃみたいなのがデュエルディスクに……」
コウ「これが異世界でのデュエル……」
ヒート「デュエルだッ! ケルベク!」
ケルベク「でゅえる開始。掃討スル」
ヒート「デュエル!」ケルベク
掛け声と共にヒートとケルベクのデュエルが始まる。
ケルベク「私ノたーんカラデス、どろー」
ケルベク「私ハもんすたーヲせっと。たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「ボクはフィールド魔法! バーニングブラッドを発動!」
ヒートがデュエルディスクのフィールド魔法ゾーンにフィールド魔法をセットすると、周りが火山のフィールドへと変わる。
ヒート「さらにコマンド・ナイトを召喚! 裏守備に攻撃!」
ケルベク「コレハけるべくデス。破壊デスガこまんど・ないとヲ手札ニ戻シマス」
《ケルベク/Kelbek》
効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻1500/守1800
このカードを攻撃したモンスターは持ち主の手札に戻る。
ダメージ計算は適用する。
ヒート「ターンエンド!」
状況
ケルベク
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
ヒート
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :バーニングブラッド
伏せカード:なし
ケルベク「私ノたーん。どろー」
ケルベク「私ハもんすたーヲせっと。たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「ボクはカードを1枚セット! ターンエンド!」
状況
ケルベク
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:裏守備1
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
ヒート
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :バーニングブラッド
伏せカード:1枚
ケルベク「私ノたーん、どろー」
ケルベク「私ハ裏守備のけるべくヲ生ケ贄に天空騎士ぱーしあすヲ召喚」
ケルベク「ぱーしあすデだいれくとあたっくヲ行イマス」
ヒート「ミラーフォース! パーシアスは破壊!」
ケルベク「……たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「がら空き! ここで終わらせてやる!」
ヒート「ボクは暗黒界の取引を発動! 手札からコマンド・ナイトを捨てて1ドロー!」
ケルベク「私ハ手札カラ光神化ヲ捨テテ1枚どろーシマス」
ヒート LP8000→7200「ボクは早すぎた埋葬を発動! 墓地のコマンド・ナイトを蘇生!」
ヒート「そしてコマンド・ナイトを生け贄にツインヘデッド・ビーストを召喚!」
《ツインヘデッド・ビースト/Twinheaded Beast》
効果モンスター
星6/炎属性/獣族/攻1700/守1900
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃することができる。
ヒート「そして遺言状を発動! デッキからレスキューキャットを特殊召喚!」
《レスキューキャット/Rescue Cat》
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
クー「(ねこにゃん……わたし最近ほとんど使ってなかったにゃあ)」
ヒート「レスキューキャットの効果発動! デッキからリトル・キメラ2体を特殊召喚!」
《リトル・キメラ/Little Chimera》
効果モンスター
星2/炎属性/獣族/攻 600/守 550
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
全ての炎属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
水属性モンスターの攻撃力は400ポイントダウンする。
ヒート「これで整った! まずはツインヘデッド・ビーストで攻撃!」
ヒート「ツインヘデッド・ビーストの攻撃力は3200! さらに二回攻撃が出来る!」
ケルベク「!!」
ヒート「いけ! ツインヘデッド・ビーストで二回ダイレクトアタック! ツヴァイン・フレイムアタック!」
ケルベク LP8000→1600「対抗策……ナシ」
ヒート「リトル・キメラでとどめ! リトル・ファイヤー!」
ケルベク LP8000→0「でゅえる終了、私ノ敗北……」
コウ「すさまじい1killだな……」
(;^ω^) 「作者テラ手抜き……」
ヒート「ツインヘデッド・ビースト! やつにとどめをさせ!」
ツインヘデッド・ビーストがとどめを刺そうとケルベクに襲い掛かる。
だがツインヘデッド・ビーストの攻撃でも全く刃が立たない。
よっぽどケルベクは固いのだろう。
ケルベク「私ノ防御力ハ並大抵ノ攻撃ハ通シマセン。引キ続キ掃討ヲ行イマス」
ヒート「(まずい……このままじゃ倒せない……野性の精霊なのにこいつ強い!)」
ヒート「(連続のデュエルで体がキツイからこれはあまりやりたくなかった……だけど!)」
ヒート「(ボクは勝たなくちゃいけない! そして……!)」
ヒート「デヴァイスドライブ・ソルブ(解除)!」
ヒートがそういうとデュエルディスクが元のデヴァイスの形に戻る。
だがヒートの手には一枚のカードを握られていた。
サキ「ディスクを閉まった!? 何で!?」
ヒート「いくよ! 精霊召喚! 憑依装着−ヒータ!!」
ヒートがそう叫ぶと、ヒータが召喚される。
コウ「(おへそ見えてる……)」
ヒートにケルベクは体当たりをしようと向かってきていた。
ヒート「(ヒータはボクの精霊の中で一番強いけど、その分消費も激しいからね、早めに終わらせる!)」
ヒート「(ボクは……ボクは皆を守るんだ!)」
ヒート「(アーリーの使徒なんて関係ない! ボクはコウキが、アカデミアのみんなが好きなんだ!)」
ヒータ「(マスター、本当にいいのか? アーリーの使徒のみんなを裏切っても)」
精霊ヒータがヒートの心の中へと尋ねる。
ヒート「(ヒータ、ボクは気づいたんだ。みんなを守りたいって。リアルワールドの人達を滅ぼすのはおかしいって!)」
ヒート「(だからボクはみんなを助けたい! だからっ!)」
ヒータ「(マスターがそういうなら私も従おう。さぁ、集中して!)」
ヒート「わかったよヒータ! いけ! きつね火!」
きつね火「ギィ!」
ヒータの傍にいるレベルアップしたきつね火がケルベクを迎え撃つ。
四肢で地面を蹴り、ケルベクのほうへとジャンプした。
ヒート「きつね火! フレイミング・ドライブ!」
そして空中でクルッと一回転すると足でケルベクにキックをかます。
ケルベクは地面に叩きつけられ、さらにきつね火の尻尾からほとばしる大量の火の粉を浴びる。
ケルベク「ウッ! ばかナッ! サッキヨリ強くナッテル!」
ヒータのほうは目を瞑って集中している。
ケルベク「ナラ本体ヲ狙ウマデダ! クラエ!」
ケルベクがヒートのほうへと突撃する。
生身の人間が体当たりをくらうと骨折は確実だろう。
コウ「ヒート!」
コウが叫ぶとヒータは目を開き、右手で持っている杖を構えた。
左手のほうは右手の腕に乗せている。
ヒートはこの世界の来てすぐに悩んでいた。
当初の自分の任務を遂行するか、みんなのほうにつくか。
どちらかを選ばなければならなかった。
どちらを選んでもヒートは辛いだろう……だがヒートはコウ達を守り抜き、そして元の世界へと帰すことを選んだ。
それはコウ達に情が芽生えたからだろう。
今までの味方よりも短い付き合いで自分とは違う世界の人間であるコウ達のほうをヒートは選んだのだった。
その決意を固めコウ達を守るために今、精霊ヒータが魔力の杖を振るう。
ヒート「とどめだ! 灰になれ! ソーサリー・エネルージュ!」
ヒートが呪文の言葉を叫び、向かってくるケルベクに向かって杖を振るうと杖の先から紅蓮の炎が延びていく。
そしてそれがケルベクを包むとケルベクは叫び声を上げながら燃えていく。
ヒート「……ボクは決めた。みんなを無事に元の世界に帰す!」
ヒート「そのために立ちはだかるものは全て燃やし尽くす! ボクは! ボクはぁぁ!!」
さらに杖から延びる魔力の炎を浴びせるヒート。
ケルベクは灰になった。もはや原型をとどめていない。
ヒート「ハァ、ハァ……ありがとう、ヒータ」
ヒータ「(どういたしまして。あまり無理をするなよ)」
ヒート「わかってる……」
体力か、もしくは内面的な何かを消費したのか、ヒートは膝に手をつきうな垂れて呼吸を荒げている。
コウ「大丈夫か!?」
コウ達が心配し、ヒートの元へと歩み寄る
ヒート「みんな……ボクは……」
サキ「もろ叫んでてたからわかるわ。本当にあなたを信じていいの?」
クー「大丈夫だよサキ先生! ヒートちゃんは悪い子じゃない!」
サレナ「わ、私はヒートちゃんの言ってたこと信じます。私達を帰してくれるって……」
||゚ ヮ゚ノ||「にょろ〜ん」
ミズキ「(信じられるかは5分と5分ですが……まぁ今は様子見ですね……)」
( ^ω^) 「……兄貴はどう思うお?」
コウ「俺もヒートを信じていいと思う。どっちみち俺はヒートが敵になるのは嫌だし、信じたい」
ヒート「コウ……みんな……」
コウ「でもヒート、本当にお前は仲間を裏切っていいのか?」
ヒート「今は君たちがボクの仲間だ。だから責任を持ってボクがキミ達を元の世界へと返す」
コウ「そうか、わかった……」
≦`・ω・)「そういうことなら僕も協力出来る」
三沢がそう言って前へと歩み寄る。
( ^ω^) 「あ、そういえば三沢は何でここにいるんだお?」
≦`・ω・)「それは……」
異世界・エールに来たばかりでわからないことだらけのコウ。
アーリー、精霊、デヴァイス、などの初めての経験やわからない言葉に戸惑うばかり。
そして何故三沢がここにいるのか……異世界での過酷な冒険はまだ始まったばかりだった。
つづく
ヒート「いくよ! デヴァイスドライブ・フレイムヴェイン!」
だがヒートは赤とオレンジのカラーのデヴァイスのようなものをポケットから取り出し何かを叫ぶとデヴァイスが光に包まれ、デュエルディスクの形になり腕に装着される。
そしてディスクにはデッキも既に装着されていた。
サレナ「あれ……何ですか?」
クー「すごい、おもちゃみたいなのがデュエルディスクに……」
コウ「これが異世界でのデュエル……」
ヒート「デュエルだッ! ケルベク!」
ケルベク「でゅえる開始。掃討スル」
ヒート「デュエル!」ケルベク
掛け声と共にヒートとケルベクのデュエルが始まる。
ケルベク「私ノたーんカラデス、どろー」
ケルベク「私ハもんすたーヲせっと。たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「ボクはフィールド魔法! バーニングブラッドを発動!」
ヒートがデュエルディスクのフィールド魔法ゾーンにフィールド魔法をセットすると、周りが火山のフィールドへと変わる。
ヒート「さらにコマンド・ナイトを召喚! 裏守備に攻撃!」
ケルベク「コレハけるべくデス。破壊デスガこまんど・ないとヲ手札ニ戻シマス」
《ケルベク/Kelbek》
効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻1500/守1800
このカードを攻撃したモンスターは持ち主の手札に戻る。
ダメージ計算は適用する。
ヒート「ターンエンド!」
状況
ケルベク
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
ヒート
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :バーニングブラッド
伏せカード:なし
ケルベク「私ノたーん。どろー」
ケルベク「私ハもんすたーヲせっと。たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「ボクはカードを1枚セット! ターンエンド!」
状況
ケルベク
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:裏守備1
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
ヒート
LP :8000
手札 :5枚
モンスター:なし
魔法or罠 :バーニングブラッド
伏せカード:1枚
ケルベク「私ノたーん、どろー」
ケルベク「私ハ裏守備のけるべくヲ生ケ贄に天空騎士ぱーしあすヲ召喚」
ケルベク「ぱーしあすデだいれくとあたっくヲ行イマス」
ヒート「ミラーフォース! パーシアスは破壊!」
ケルベク「……たーんえんど」
ヒート「ボクのターン! ドロー!」
ヒート「がら空き! ここで終わらせてやる!」
ヒート「ボクは暗黒界の取引を発動! 手札からコマンド・ナイトを捨てて1ドロー!」
ケルベク「私ハ手札カラ光神化ヲ捨テテ1枚どろーシマス」
ヒート LP8000→7200「ボクは早すぎた埋葬を発動! 墓地のコマンド・ナイトを蘇生!」
ヒート「そしてコマンド・ナイトを生け贄にツインヘデッド・ビーストを召喚!」
《ツインヘデッド・ビースト/Twinheaded Beast》
効果モンスター
星6/炎属性/獣族/攻1700/守1900
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃することができる。
ヒート「そして遺言状を発動! デッキからレスキューキャットを特殊召喚!」
《レスキューキャット/Rescue Cat》
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
クー「(ねこにゃん……わたし最近ほとんど使ってなかったにゃあ)」
ヒート「レスキューキャットの効果発動! デッキからリトル・キメラ2体を特殊召喚!」
《リトル・キメラ/Little Chimera》
効果モンスター
星2/炎属性/獣族/攻 600/守 550
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
全ての炎属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
水属性モンスターの攻撃力は400ポイントダウンする。
ヒート「これで整った! まずはツインヘデッド・ビーストで攻撃!」
ヒート「ツインヘデッド・ビーストの攻撃力は3200! さらに二回攻撃が出来る!」
ケルベク「!!」
ヒート「いけ! ツインヘデッド・ビーストで二回ダイレクトアタック! ツヴァイン・フレイムアタック!」
ケルベク LP8000→1600「対抗策……ナシ」
ヒート「リトル・キメラでとどめ! リトル・ファイヤー!」
ケルベク LP8000→0「でゅえる終了、私ノ敗北……」
コウ「すさまじい1killだな……」
(;^ω^) 「作者テラ手抜き……」
ヒート「ツインヘデッド・ビースト! やつにとどめをさせ!」
ツインヘデッド・ビーストがとどめを刺そうとケルベクに襲い掛かる。
だがツインヘデッド・ビーストの攻撃でも全く刃が立たない。
よっぽどケルベクは固いのだろう。
ケルベク「私ノ防御力ハ並大抵ノ攻撃ハ通シマセン。引キ続キ掃討ヲ行イマス」
ヒート「(まずい……このままじゃ倒せない……野性の精霊なのにこいつ強い!)」
ヒート「(連続のデュエルで体がキツイからこれはあまりやりたくなかった……だけど!)」
ヒート「(ボクは勝たなくちゃいけない! そして……!)」
ヒート「デヴァイスドライブ・ソルブ(解除)!」
ヒートがそういうとデュエルディスクが元のデヴァイスの形に戻る。
だがヒートの手には一枚のカードを握られていた。
サキ「ディスクを閉まった!? 何で!?」
ヒート「いくよ! 精霊召喚! 憑依装着−ヒータ!!」
ヒートがそう叫ぶと、ヒータが召喚される。
コウ「(おへそ見えてる……)」
ヒートにケルベクは体当たりをしようと向かってきていた。
ヒート「(ヒータはボクの精霊の中で一番強いけど、その分消費も激しいからね、早めに終わらせる!)」
ヒート「(ボクは……ボクは皆を守るんだ!)」
ヒート「(アーリーの使徒なんて関係ない! ボクはコウキが、アカデミアのみんなが好きなんだ!)」
ヒータ「(マスター、本当にいいのか? アーリーの使徒のみんなを裏切っても)」
精霊ヒータがヒートの心の中へと尋ねる。
ヒート「(ヒータ、ボクは気づいたんだ。みんなを守りたいって。リアルワールドの人達を滅ぼすのはおかしいって!)」
ヒート「(だからボクはみんなを助けたい! だからっ!)」
ヒータ「(マスターがそういうなら私も従おう。さぁ、集中して!)」
ヒート「わかったよヒータ! いけ! きつね火!」
きつね火「ギィ!」
ヒータの傍にいるレベルアップしたきつね火がケルベクを迎え撃つ。
四肢で地面を蹴り、ケルベクのほうへとジャンプした。
ヒート「きつね火! フレイミング・ドライブ!」
そして空中でクルッと一回転すると足でケルベクにキックをかます。
ケルベクは地面に叩きつけられ、さらにきつね火の尻尾からほとばしる大量の火の粉を浴びる。
ケルベク「ウッ! ばかナッ! サッキヨリ強くナッテル!」
ヒータのほうは目を瞑って集中している。
ケルベク「ナラ本体ヲ狙ウマデダ! クラエ!」
ケルベクがヒートのほうへと突撃する。
生身の人間が体当たりをくらうと骨折は確実だろう。
コウ「ヒート!」
コウが叫ぶとヒータは目を開き、右手で持っている杖を構えた。
左手のほうは右手の腕に乗せている。
ヒートはこの世界の来てすぐに悩んでいた。
当初の自分の任務を遂行するか、みんなのほうにつくか。
どちらかを選ばなければならなかった。
どちらを選んでもヒートは辛いだろう……だがヒートはコウ達を守り抜き、そして元の世界へと帰すことを選んだ。
それはコウ達に情が芽生えたからだろう。
今までの味方よりも短い付き合いで自分とは違う世界の人間であるコウ達のほうをヒートは選んだのだった。
その決意を固めコウ達を守るために今、精霊ヒータが魔力の杖を振るう。
ヒート「とどめだ! 灰になれ! ソーサリー・エネルージュ!」
ヒートが呪文の言葉を叫び、向かってくるケルベクに向かって杖を振るうと杖の先から紅蓮の炎が延びていく。
そしてそれがケルベクを包むとケルベクは叫び声を上げながら燃えていく。
ヒート「……ボクは決めた。みんなを無事に元の世界に帰す!」
ヒート「そのために立ちはだかるものは全て燃やし尽くす! ボクは! ボクはぁぁ!!」
さらに杖から延びる魔力の炎を浴びせるヒート。
ケルベクは灰になった。もはや原型をとどめていない。
ヒート「ハァ、ハァ……ありがとう、ヒータ」
ヒータ「(どういたしまして。あまり無理をするなよ)」
ヒート「わかってる……」
体力か、もしくは内面的な何かを消費したのか、ヒートは膝に手をつきうな垂れて呼吸を荒げている。
コウ「大丈夫か!?」
コウ達が心配し、ヒートの元へと歩み寄る
ヒート「みんな……ボクは……」
サキ「もろ叫んでてたからわかるわ。本当にあなたを信じていいの?」
クー「大丈夫だよサキ先生! ヒートちゃんは悪い子じゃない!」
サレナ「わ、私はヒートちゃんの言ってたこと信じます。私達を帰してくれるって……」
||゚ ヮ゚ノ||「にょろ〜ん」
ミズキ「(信じられるかは5分と5分ですが……まぁ今は様子見ですね……)」
( ^ω^) 「……兄貴はどう思うお?」
コウ「俺もヒートを信じていいと思う。どっちみち俺はヒートが敵になるのは嫌だし、信じたい」
ヒート「コウ……みんな……」
コウ「でもヒート、本当にお前は仲間を裏切っていいのか?」
ヒート「今は君たちがボクの仲間だ。だから責任を持ってボクがキミ達を元の世界へと返す」
コウ「そうか、わかった……」
≦`・ω・)「そういうことなら僕も協力出来る」
三沢がそう言って前へと歩み寄る。
( ^ω^) 「あ、そういえば三沢は何でここにいるんだお?」
≦`・ω・)「それは……」
異世界・エールに来たばかりでわからないことだらけのコウ。
アーリー、精霊、デヴァイス、などの初めての経験やわからない言葉に戸惑うばかり。
そして何故三沢がここにいるのか……異世界での過酷な冒険はまだ始まったばかりだった。
つづく
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