最終更新:ID:+Xwrtkf4FQ 2007年11月02日(金) 15:29:10履歴
コウが目を覚ますと、そこはどこかの部屋のベッドの上だった。
コウ「(ここはどこだ? 俺はデュエルしていたはず)」
コウ「(そこから急に意識がなくなって……)」
コウ「(そ、そういえばクーは!? それとヒート……)」
コウが起き上がって動揺しているとちょうどクーが保健室入ってきた。
クー「あ! コウ! 起きたんだね!」
コウ「クー! あれからどうなったんだ?」
クー「え、その……」
コウがそう言うとクーが渋る。
クー「あ、コウ起きれる? 体大丈夫?」
コウ「あぁ、大分寝てたらしいから。俺が寝てからどれくらいたった?」
クー「丸一日くらいかな」
コウ「そんなに……!」
コウ「……いや、そんなことよりヒートと先生はどうなってる?」
コウがそう言うとクーは黙り込んだ。
コウ「おい、どうしたんだ?」
クー「とりあえず外を見てみて」
コウ「? わかった」
コウが疑問に思いつつ窓のブラインドを開けて外を覗くと、そこには地平線まで見渡すばかり荒野が続いていた。
コウ「……この島にこんなところあったっけ? いや、え? 何で?」
混乱したコウの口調が変に乱れる。
クー「わたし達違う世界に来ちゃったみたいだぞ♪」
クーがコウを不安にさせまいと軽い感じ言ったが、コウはかなり青ざめていた。
確かに普通に言われると信じられないが、ここでクーがウソをつく理由もない。
コウ「違う世界って何?」
クー「だから違う次元の世界だって。異世界って言うのかな」
コウ「……何かの冗談だろ?」
クー「いや、本当」
コウ「……マジかよ」
クー「マジ。わたしも信じられなかったけど……ねぇ」
クー「とりあえずヒートちゃんに話を聞いてみたらわかるよ」
コウ「ヒートに? わかった」
クー「それじゃあ一緒にヒートちゃんのところに行こう」
クーはコウの手をとって部屋を出た。
ヒートは何を知っているのだろう、異世界とはどういうことなのだろうか。
コウの頭の中は疑問ばかりが浮かんでいた。
TURN-09「Onother World-精霊の棲む世界エール ヒートの決意」
コウ「ここって旧校舎か、何でここに?」
クー「旧校舎も一緒に飛ばされて来たんだろうね……」
コウ「…………」
クー「でもここって意外と設備整ってるよね。使ってたりしてたのかな」
コウ「臨時用の宿舎で使ってたらしいしな」
旧校舎の廊下から二人はヒートのいるところへと向かう。
旧校舎といえど現在でも結構使っているようで掃除はそれなりに行き届いていた。
コウ達も掃除をさせられたことはあった。
しかし中は今の校舎の様相とはかなり違っている。
今の校舎のほうは清潔感もかなりあり、いかにも私立学校って感じだが、この校舎は古く、昭和の雰囲気を感じさせる。
いかにも公立の学校といった感じだ。
ドアも古いデザインでガラスも安物のようである。
クー「ふ〜ん……あ、ここだよ。入って、コウ」
コウの前を歩いていたクーが3-Rと書かれている教室の前で止まる。
3年生のレッドということだろうか、二人はドアを開けて中へと入る。
クー「ヒートちゃん。連れてきたよ」
昔は教室だったそこには、ヒート、ミズキ、( ^ω^) ブーン、サレナ、サキ、そして何故かちゅるやがいた。
皆前のほうに固まって席に着いている。
コウ「ちゅるや、何でお前もいる?」
||゚ ヮ゚ノ||「近くを散歩してたら巻き込まれてしまったさぁ」
コウ「そうか、災難だったな」
コウ「それで、ヒート。ここは本当に異世界なのか?」
コウの質問にヒートは答える。
ヒート「うん。ここはあっちの、みんなの住んでる『リアルワールド』とは違う次元の平行世界、『エール』」
ヒート「そしてボクはここの世界の人間……原生の民、『アーリー』なんだ」
それを聞いたコウは驚愕していた。
異世界などの存在は空想の中だけで、本当にあるとは思ってなかったからだ。
この常識外の出来事にコウの頭の中が混乱する。
コウ「そんな、ここが異世界でお前が異世界人なんて……」
ミズキ「ショックですよねぇ」
(;^ω^) 「僕も信じられなかったお、でも本当のことらしいお」
ヒート「ごめん……みんな」
ヒートが皆に謝る。
サレナ「それより、何で私達異世界へ来ちゃったんですか?」
サレナがヒートに尋ねる、皆もそこまでは知らされていなかったようだ。
ヒート「それがボクの……いや、ボク達『火のヴァーミリオン隊』の役目だったんだ」
サキ「役目!? じゃああなたはわざと私達をここへ連れてきたっていうの?」
ヒート「ごめんなさい……」
サキ「何のためにそんなことしたの!? 私達は元の世界に戻れるの!?」
ヒート「ごめんなさい……ごめんな……うっ!」
サキが厳しい口調でヒートを問い詰めると嗚咽をもらしながらヒートが泣き始めた。
何回もごめんなさい、ごめんなさいと泣きながら謝ってる。
サキ「ちょっと! 泣いたってどうしようもないじゃない!」
コウ「……ヒート。とりあえず目的を教えてくれないか? 何かあるんだろ?」
そういいながらコウはヒートの涙を手で拭ってあげる。
そしてヒートが少し落ち着くと、コウの手を握り目的を話し始めた。
手を握ったところを見たクーとサキが驚く。
クー「(あっ!)」
サキ「(…………)」
ヒート「私たち、ヴァーミリオン教官とウスイ先生はいろいろなアカデミアを回ってたんだ」
ヒートがぐずりながらゆっくりと答える。
コウ「それは何のために?」
ヒート「この世界に連れてくるデュエリストを選別するために」
コウ「選別?」
ヒート「そう、もう少しで君達の現世、『リアルワールド』の文明は滅んじゃうから……」
(;^ω^) 「文明が滅ぶ!?」
ミズキ「…………」
サレナ「な、何でそうなっちゃうんですか?」
サキ「そんなの、大方あなたたちが攻め入って滅ぼすんじゃなくて?」
ヒート「……サキ先生の言った通りです」
皆も知らなかった驚愕の事実が明かされる。
もうすぐ異世界人が侵攻してきて自分たちの世界が滅ぼされる……。
その事実に七人はとても混乱した。
クー「そ、それ本当なの!? ヒートちゃんは私達の世界を滅亡させようとしてるの?」
||;゚ ヮ゚ノ||「マジにょろか……」
ヒート「それがボク達アーリーの使徒の目的なんだ」
ヒート「自然の摂理に反し、純粋な戦いさえなくなってしまった原因。リアルワールドの文明を全て滅ぼす」
コウ「……で、選ぶってのはどういうことだ?」
ヒート「アーリーの使徒は戦う力を持つものだけは生き残らせようとしてるんだ」
ヒート「それがデュエリスト」
(;^ω^) 「戦う力って……ただのカードゲームだお」
ヒート「デュエルモンスターズはただのカードゲームじゃない。この世界では精霊と戦う力となるんだよ」
(;^ω^) 「もしこの世界……エールにデュエルモンスターズがあるとして、何でそれが現世にもここにもあるんだお?」
ヒート「それは……」
ミズキ「おっと、今はそれよりあなたたちの目的が先です。話が逸れてますよ」
ミズキがヒートを制す。
今の収集のつかない事態を少しでも収めようとしてのことだろう。
ヒート「わかったよ。えっと、アーリーの使徒は戦う力のある現世のデュエリストだけを生き残らせるんだ」
コウ「……それが俺達なのか。だが範囲が狭すぎるんじゃないのか?」
コウ「アカデミア意外にもデュエリストはいる、プロなんかも」
ヒート「……ボク達の『天使様』は若いデュエリストだけって決めてたんだ。だからアカデミアだけを回っていた」
ミズキ「(天使様……)」
サレナ「そんな……横暴、傲慢ですよ」
ミズキ「(なるほど……そういうことか)」
サキ「争うことがなくなったから、自然の摂理に反してるから滅ぼすってわけ? 余計なお世話だわ」
ヒート「…………」
サキ「それで結局ヒートさんは私達の敵なの? コウ達をさらって仲間にして、私達の世界を滅ぼすってわけ?」
ヒート「ボクは……」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヒートが話しあぐんでいると突然外から男の叫び声がした。
コウ「!! 叫び声!? 誰だ!?」
(;^ω^) 「何か聞いたことある声だったお……」
ミズキ「外からですね、行ってみましょう」
ミズキがそうみんなに言うと、八人は校舎の外へと走って向かう。
外へはものの一分もかからなかった。
荒野の中、そこにいたのは……。
≦´・ω・)「助けてくれぇぇぇぇぇ!」
そう、三沢大地だった。
かつてアカデミアの生徒でクーと戦って以来島を出て行った三沢だ。
そしてその三沢は何故かモンスター、ケルベクに襲われている
(;^ω^) 「ここで予想外の三沢ソス……」
コウ「あいつ、何で異世界にいるんだ!?」
クー「誰だあいつ……」←忘れてる
ミズキ「コウ君、知り合いですか?」
コウ「あぁ、三沢って言うんだ」
そしてモンスターが三沢を襲っていることにも皆驚く。
モンスターが三沢に体当たりをしようとするところを三沢は間一髪で避ける。
ケルベクは勢いあまって地面に激突した。
そう、『手ごたえ』があるのだ。
サレナ「モ、モンスターが実体化してますよ!? ソリッドビジョンに見えない……!」
サキ「な、何でモンスターがいるの!?」
ヒート「……けなきゃ」
ヒート「助けなきゃ!」
ヒートは走って三沢とケルベクのところへと向かう。
コウ「おい! 危ないぞ!」
ヒート「ボクが相手だ! 精霊召喚! コマンド・ナイト!」
ヒートがポケットからカードを取りだした。
そのカードはコマンド・ナイトのカードを前へと突き出す。
そうするとが紅蓮の鎧を纏った女剣士が現れてケルベクに切りかかった。
≦´・ω・)「た……助かった。ハァハァ……」
三沢は隙を見てケルベクからコウ達のところへと逃げだしていた。
≦´・ω・)「な、何で君たちがここに……」
そして三沢はコウ達のことを見て驚いているらしい。
コウ「それはこっちのセリフだ。それよりヒート……!」
クー「もしかしてこの世界ではモンスターが本当に出てくるの?」
≦`・ω・)「あぁ、そうなんだ。俺も驚いたが……」
(;^ω^) 「三沢は結構知ってるようだお……」
必死に剣を振ってケルベクと戦うヒートのコマンド・ナイトだったがケルベクの装甲は固く、剣は通らない。
ケルベクの体当たりでコマンド・ナイトは突き飛ばされる。
ヒート「痛っ! ……コマンド・ナイトじゃ歯が立たないのか」
ヒート「それなら……戻れ! コマンド・ナイト!」
ヒートがそういうとコマンド・ナイトはカードへと戻り、ヒートの手のなかへと帰る。
それを見ていたケルベクはヒートのほうへ近づく。
ケルベク「たーげっと変更。でぃすく展開」
機械的な音声でそう言うとケルベクは腕にディスクは生やして展開させる。だがヒートはデュエルディスクを着けていなかった。
コウ「(ここはどこだ? 俺はデュエルしていたはず)」
コウ「(そこから急に意識がなくなって……)」
コウ「(そ、そういえばクーは!? それとヒート……)」
コウが起き上がって動揺しているとちょうどクーが保健室入ってきた。
クー「あ! コウ! 起きたんだね!」
コウ「クー! あれからどうなったんだ?」
クー「え、その……」
コウがそう言うとクーが渋る。
クー「あ、コウ起きれる? 体大丈夫?」
コウ「あぁ、大分寝てたらしいから。俺が寝てからどれくらいたった?」
クー「丸一日くらいかな」
コウ「そんなに……!」
コウ「……いや、そんなことよりヒートと先生はどうなってる?」
コウがそう言うとクーは黙り込んだ。
コウ「おい、どうしたんだ?」
クー「とりあえず外を見てみて」
コウ「? わかった」
コウが疑問に思いつつ窓のブラインドを開けて外を覗くと、そこには地平線まで見渡すばかり荒野が続いていた。
コウ「……この島にこんなところあったっけ? いや、え? 何で?」
混乱したコウの口調が変に乱れる。
クー「わたし達違う世界に来ちゃったみたいだぞ♪」
クーがコウを不安にさせまいと軽い感じ言ったが、コウはかなり青ざめていた。
確かに普通に言われると信じられないが、ここでクーがウソをつく理由もない。
コウ「違う世界って何?」
クー「だから違う次元の世界だって。異世界って言うのかな」
コウ「……何かの冗談だろ?」
クー「いや、本当」
コウ「……マジかよ」
クー「マジ。わたしも信じられなかったけど……ねぇ」
クー「とりあえずヒートちゃんに話を聞いてみたらわかるよ」
コウ「ヒートに? わかった」
クー「それじゃあ一緒にヒートちゃんのところに行こう」
クーはコウの手をとって部屋を出た。
ヒートは何を知っているのだろう、異世界とはどういうことなのだろうか。
コウの頭の中は疑問ばかりが浮かんでいた。
TURN-09「Onother World-精霊の棲む世界エール ヒートの決意」
コウ「ここって旧校舎か、何でここに?」
クー「旧校舎も一緒に飛ばされて来たんだろうね……」
コウ「…………」
クー「でもここって意外と設備整ってるよね。使ってたりしてたのかな」
コウ「臨時用の宿舎で使ってたらしいしな」
旧校舎の廊下から二人はヒートのいるところへと向かう。
旧校舎といえど現在でも結構使っているようで掃除はそれなりに行き届いていた。
コウ達も掃除をさせられたことはあった。
しかし中は今の校舎の様相とはかなり違っている。
今の校舎のほうは清潔感もかなりあり、いかにも私立学校って感じだが、この校舎は古く、昭和の雰囲気を感じさせる。
いかにも公立の学校といった感じだ。
ドアも古いデザインでガラスも安物のようである。
クー「ふ〜ん……あ、ここだよ。入って、コウ」
コウの前を歩いていたクーが3-Rと書かれている教室の前で止まる。
3年生のレッドということだろうか、二人はドアを開けて中へと入る。
クー「ヒートちゃん。連れてきたよ」
昔は教室だったそこには、ヒート、ミズキ、( ^ω^) ブーン、サレナ、サキ、そして何故かちゅるやがいた。
皆前のほうに固まって席に着いている。
コウ「ちゅるや、何でお前もいる?」
||゚ ヮ゚ノ||「近くを散歩してたら巻き込まれてしまったさぁ」
コウ「そうか、災難だったな」
コウ「それで、ヒート。ここは本当に異世界なのか?」
コウの質問にヒートは答える。
ヒート「うん。ここはあっちの、みんなの住んでる『リアルワールド』とは違う次元の平行世界、『エール』」
ヒート「そしてボクはここの世界の人間……原生の民、『アーリー』なんだ」
それを聞いたコウは驚愕していた。
異世界などの存在は空想の中だけで、本当にあるとは思ってなかったからだ。
この常識外の出来事にコウの頭の中が混乱する。
コウ「そんな、ここが異世界でお前が異世界人なんて……」
ミズキ「ショックですよねぇ」
(;^ω^) 「僕も信じられなかったお、でも本当のことらしいお」
ヒート「ごめん……みんな」
ヒートが皆に謝る。
サレナ「それより、何で私達異世界へ来ちゃったんですか?」
サレナがヒートに尋ねる、皆もそこまでは知らされていなかったようだ。
ヒート「それがボクの……いや、ボク達『火のヴァーミリオン隊』の役目だったんだ」
サキ「役目!? じゃああなたはわざと私達をここへ連れてきたっていうの?」
ヒート「ごめんなさい……」
サキ「何のためにそんなことしたの!? 私達は元の世界に戻れるの!?」
ヒート「ごめんなさい……ごめんな……うっ!」
サキが厳しい口調でヒートを問い詰めると嗚咽をもらしながらヒートが泣き始めた。
何回もごめんなさい、ごめんなさいと泣きながら謝ってる。
サキ「ちょっと! 泣いたってどうしようもないじゃない!」
コウ「……ヒート。とりあえず目的を教えてくれないか? 何かあるんだろ?」
そういいながらコウはヒートの涙を手で拭ってあげる。
そしてヒートが少し落ち着くと、コウの手を握り目的を話し始めた。
手を握ったところを見たクーとサキが驚く。
クー「(あっ!)」
サキ「(…………)」
ヒート「私たち、ヴァーミリオン教官とウスイ先生はいろいろなアカデミアを回ってたんだ」
ヒートがぐずりながらゆっくりと答える。
コウ「それは何のために?」
ヒート「この世界に連れてくるデュエリストを選別するために」
コウ「選別?」
ヒート「そう、もう少しで君達の現世、『リアルワールド』の文明は滅んじゃうから……」
(;^ω^) 「文明が滅ぶ!?」
ミズキ「…………」
サレナ「な、何でそうなっちゃうんですか?」
サキ「そんなの、大方あなたたちが攻め入って滅ぼすんじゃなくて?」
ヒート「……サキ先生の言った通りです」
皆も知らなかった驚愕の事実が明かされる。
もうすぐ異世界人が侵攻してきて自分たちの世界が滅ぼされる……。
その事実に七人はとても混乱した。
クー「そ、それ本当なの!? ヒートちゃんは私達の世界を滅亡させようとしてるの?」
||;゚ ヮ゚ノ||「マジにょろか……」
ヒート「それがボク達アーリーの使徒の目的なんだ」
ヒート「自然の摂理に反し、純粋な戦いさえなくなってしまった原因。リアルワールドの文明を全て滅ぼす」
コウ「……で、選ぶってのはどういうことだ?」
ヒート「アーリーの使徒は戦う力を持つものだけは生き残らせようとしてるんだ」
ヒート「それがデュエリスト」
(;^ω^) 「戦う力って……ただのカードゲームだお」
ヒート「デュエルモンスターズはただのカードゲームじゃない。この世界では精霊と戦う力となるんだよ」
(;^ω^) 「もしこの世界……エールにデュエルモンスターズがあるとして、何でそれが現世にもここにもあるんだお?」
ヒート「それは……」
ミズキ「おっと、今はそれよりあなたたちの目的が先です。話が逸れてますよ」
ミズキがヒートを制す。
今の収集のつかない事態を少しでも収めようとしてのことだろう。
ヒート「わかったよ。えっと、アーリーの使徒は戦う力のある現世のデュエリストだけを生き残らせるんだ」
コウ「……それが俺達なのか。だが範囲が狭すぎるんじゃないのか?」
コウ「アカデミア意外にもデュエリストはいる、プロなんかも」
ヒート「……ボク達の『天使様』は若いデュエリストだけって決めてたんだ。だからアカデミアだけを回っていた」
ミズキ「(天使様……)」
サレナ「そんな……横暴、傲慢ですよ」
ミズキ「(なるほど……そういうことか)」
サキ「争うことがなくなったから、自然の摂理に反してるから滅ぼすってわけ? 余計なお世話だわ」
ヒート「…………」
サキ「それで結局ヒートさんは私達の敵なの? コウ達をさらって仲間にして、私達の世界を滅ぼすってわけ?」
ヒート「ボクは……」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヒートが話しあぐんでいると突然外から男の叫び声がした。
コウ「!! 叫び声!? 誰だ!?」
(;^ω^) 「何か聞いたことある声だったお……」
ミズキ「外からですね、行ってみましょう」
ミズキがそうみんなに言うと、八人は校舎の外へと走って向かう。
外へはものの一分もかからなかった。
荒野の中、そこにいたのは……。
≦´・ω・)「助けてくれぇぇぇぇぇ!」
そう、三沢大地だった。
かつてアカデミアの生徒でクーと戦って以来島を出て行った三沢だ。
そしてその三沢は何故かモンスター、ケルベクに襲われている
(;^ω^) 「ここで予想外の三沢ソス……」
コウ「あいつ、何で異世界にいるんだ!?」
クー「誰だあいつ……」←忘れてる
ミズキ「コウ君、知り合いですか?」
コウ「あぁ、三沢って言うんだ」
そしてモンスターが三沢を襲っていることにも皆驚く。
モンスターが三沢に体当たりをしようとするところを三沢は間一髪で避ける。
ケルベクは勢いあまって地面に激突した。
そう、『手ごたえ』があるのだ。
サレナ「モ、モンスターが実体化してますよ!? ソリッドビジョンに見えない……!」
サキ「な、何でモンスターがいるの!?」
ヒート「……けなきゃ」
ヒート「助けなきゃ!」
ヒートは走って三沢とケルベクのところへと向かう。
コウ「おい! 危ないぞ!」
ヒート「ボクが相手だ! 精霊召喚! コマンド・ナイト!」
ヒートがポケットからカードを取りだした。
そのカードはコマンド・ナイトのカードを前へと突き出す。
そうするとが紅蓮の鎧を纏った女剣士が現れてケルベクに切りかかった。
≦´・ω・)「た……助かった。ハァハァ……」
三沢は隙を見てケルベクからコウ達のところへと逃げだしていた。
≦´・ω・)「な、何で君たちがここに……」
そして三沢はコウ達のことを見て驚いているらしい。
コウ「それはこっちのセリフだ。それよりヒート……!」
クー「もしかしてこの世界ではモンスターが本当に出てくるの?」
≦`・ω・)「あぁ、そうなんだ。俺も驚いたが……」
(;^ω^) 「三沢は結構知ってるようだお……」
必死に剣を振ってケルベクと戦うヒートのコマンド・ナイトだったがケルベクの装甲は固く、剣は通らない。
ケルベクの体当たりでコマンド・ナイトは突き飛ばされる。
ヒート「痛っ! ……コマンド・ナイトじゃ歯が立たないのか」
ヒート「それなら……戻れ! コマンド・ナイト!」
ヒートがそういうとコマンド・ナイトはカードへと戻り、ヒートの手のなかへと帰る。
それを見ていたケルベクはヒートのほうへ近づく。
ケルベク「たーげっと変更。でぃすく展開」
機械的な音声でそう言うとケルベクは腕にディスクは生やして展開させる。だがヒートはデュエルディスクを着けていなかった。
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