ニュー速VIP及び製作速報のスレッド「( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです」のまとめwikiです

一時間程休憩をした三沢が校舎の入り口あたりに行くと、そこにブーンの姿はなかった。
あたりを見回したり、裏のほうへ回ったりして探してみるがどこにも見当たらない。
だがふと校門の入り口の土に文字が書かれているのに三沢は気づいた。

そこには

<気分が悪くなったから自分の割り振られている部屋に戻っているお すまないけど見張りは後は三沢に頼むお>

と書かれていた。

≦`・ω・)「やれやれ……しょうがないな。俺が見張るとしよう」



――それから数時間後、あたりは夕闇に染まっていた。

時刻はもう夜の八時くらいであろうか、しかしコウ達が校舎へ戻ってくる気配はなかった。
3-Rの教室ではクー、サレナ、サキ、ちゅるやが雑談をしたり、デッキを調整したりなどで時間を潰していた。
教室には明かりが灯っている。

サキ「ふぅ……もう夜ね」

サレナ「今日は戻ってこないかもしれませんね、コウさん達」

サキとサレナがそう話す中、クーは一人ぶすっとした表情でカードを見ている。

サキ「ちょっと夜風にあたってくるわ。閉じこもってちゃダメね」

サキが皆にそう言って教室から出て行く。

||゚ ヮ゚ノ||「私もおトイレ行ってくるにょろ」

それに続きちゅるやも教室のドアをガラガラッと開けて出て行った。

サレナ「えっと、クーさんもちょっと外に出ませんか?」

クー「わたしはいい……」

サレナの問いにクーを下を向いたまま答える。
クーにどこか元気がないようだった。

サレナ「そ、そうですか。なら私もここにいます」

クー「…………」

クー「……コウのバカ」

クーがボソッと呟く。

サレナ「え?」

クー「何でもない」

TURN-12「Ruis-雲使いの少女 蒼海のレヴァイア」



サキは校舎の階段を上っていき屋上へと出る。
屋上に着いたサキは背伸びをした後、空を見上げた。
見上げた先、漆黒の空は満点の星空で満ちている。

サキ「うわぁ、星が綺麗ね……」

アカデミアのある小笠原島も離れ孤島であるために星がはっきり見える。
だがこの世界の星はそれ以上だった。
無数の星が黒い絨毯を埋め尽くすように散らばっているようである。
本当に星がキラキラしているように見えるのだ。
月も黄色く輝いている。とても綺麗な半月だった。

サキが星に見とれていると、突然サキの耳に女の子のものであろう高い声が届いた。

「この世界はアストラルがとても満ちている」

「人は自然と共存し、空気も澄んでいる」

「アストラルが満ちているから、精霊は存在し人と共存している」

「それに比べてあなた達の世界は正反対。汚れきっている。だけど……」

サキ「誰!?」

サキが大声を上げると、暗闇から小さな人影が現れた。
人影が月に照らされると、それは小学生くらいの少女であった。
髪は明るいブラウンのショートカット、ピンクの可愛らしいカチューシャを頭につけている。

背丈は140cmくらいだろうか、かなり小柄で目は大きいがトロンとしている。
涼しそうな白いワンピースを着ており、両手で胸に黒い犬のぬいぐるみをギュッと抱きかかえている。
可愛らしいがかなり奇妙な外見だ。

レヴァイア「私の名前はレヴァイア。あの人は蒼海の……って変な枕詞付けてるけど」

レヴァイア「……それはどうでもいい。お姉さん、私とデュエルをして」

サキ「え? 何で……」

レヴァイア「あなたは私とデュエルしなければならない」

サキの質問に答えることなく頑なに少女はデュエルを要求する。

サキ「(この娘、もしかしてヒートちゃんが言ってたアーリーの使徒ってやつ? でもこんな小さな子が……)」

レヴァイア「そっちが来ないなら……デヴァイス・ドライブ、リキッドオブブレイズ」

少女がヒート同様に赤と青色の手のひらサイズの機械を取り出してそう呟くとデヴァイスは変化し少女の腕のサイズに合った一回り小さい

デュエルディスクが少女の左腕に装着される。

レヴァイア「フィールド発動、ウォーターワールド」

レヴァイアがデッキからカードを1枚ドローし、カードの名を唱えると回りが水の壁に覆われた。

サキ「ち、ちょっと……」

レヴァイア「さぁ、早くデュエル」

サキ「(何なのもう……これはデュエルをするしかなさそうね)わかったわ。いくわよ、お嬢ちゃん」

レヴァイア「……ちょっと待って」

レヴァイアがそう言うとポケットから水玉模様のハンカチを取り出して足元に敷く。
そこに腕に抱いていた犬のぬいぐるみを乗せる。

レヴァイア「待っててね……ルース。お姉ちゃんすぐに終わらせるから」

レヴァイアがルースと呼ぶ犬のぬいぐるみを優しく撫でる。
決闘の前とは思えない穏やかな光景だった。

レヴァイア「待たせた。始める」

サキ「ええ……わかったわ」

サキが手に持つデュエルディスクを展開させる。
何かあったときのためにクー達は常にディスクとデッキを持つようにしていたのだった。

サキ「デェエル!」

レヴァイア「私から……ドロー」

レヴァイア「私は手札から永続魔法、雲魔物のスコール(クラウディアン・スコール)を発動」

《雲魔物のスコール(クラウディアン・スコール)》
永続魔法
自分のスタンバイフェイズ毎にフィールド上に表側表示で存在する
全てのモンスターに、フォッグカウンターを1つ置く。

レヴァイア「さらに手札から雲魔物(クラウディアン)−キロスタスを召喚。キロスタスの効果でキロスタスにフォッグカウンターを1つ乗

せてターンエンド」

サキ「(クラウディアン? それにフォッグカウンター……奇妙なモンスターだわ)」

サキ「(だけど相手が何だろうと関係ない、私は負けない)私のターン、ドロー!」

サキ「私は手札からエーリアン・ソルジャーを召喚!」

サキ「攻撃力は1900、いくわよ! エーリアン・ソルジャーでキロスタスを攻撃!」

レヴァイア LP8000→7000「ダメージは受ける……でも雲魔物(クラウディアン)は雲。実体はないから破壊されない」

サキ「え? 戦闘で破壊出来ないモンスター……」

レヴァイア「だけどクラウディアンは守備表示に出来ない」

《雲魔物(クラウディアン)−キロスタス》
効果モンスター
星4/水属性/天使族/攻 900/守 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。
このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。
このカードの召喚に成功した時、フィールド上に存在する「雲魔物」と名のついた
モンスターの数だけこのカードにフォッグカウンターを置く。
このカードに乗っているフォッグカウンターを2つ取り除く事で、
フィールド上のモンスター1体を破壊する。

サキ「(なるほどね……戦闘で破壊出来ないけどダメージは与えられるってことか)私は永続魔法、「A」細胞増殖装置を発動! ターン

エンド!」

《「A」細胞増殖装置/"A" Cell Breeding Device》
永続魔法
自分のスタンバイフェイズ毎に相手フィールド上に
表側表示で存在するモンスター1体に、Aカウンターを1つ置く。

状況

レヴァイア
LP   :7000
手札   :4枚
モンスター:キロスタス
魔法or罠 :雲魔物のスコール
伏せカード:なし

サキ
LP   :8000
手札   :4枚
モンスター:エーリアン・ソルジャー
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置
伏せカード:なし

レヴァイア「そっちも永続魔法のカウンターを乗せるカード……私のターン、ドロー」

レヴァイア「スタンバイフェイズに雲魔物のスコールの効果が発動。フィールドの全ての表側表示モンスターにカウンターが1つ乗る」

レヴァイア「そしてメインフェイズにキロスタスの効果発動。キロスタスの乗っているフォッグカウンター2つを取り除き効果発動、エー

リアン・ソルジャーを破壊」

サキ「破壊……!」

レヴァイア「バトルフィズ、キロスタスでダイレクトアタック、キロ・ストラウス」

サキ LP8000→7100「まだまだ……!」

レヴァイア「私はカードを1枚セットしてターンエンド」

サキ「(破壊効果に戦闘耐性効果は厄介、だけど攻撃力は低いようね)私のターン! ドロー!」

サキ「スタンバイフェイズに「A」細胞増殖装置の効果発動! キロスタスにカウンターを乗せるわ!」

サキ「メインに入る、私はエーリアン・ウォリアーを召喚! 攻撃力は1800、ウォリアーでキロスタスを攻撃!」

レヴァイア「私はスピリットバリアを発動。これで私はダメージを受けることはない」

《スピリットバリア/Spirit Barrier》
永続罠
自分フィールド上にモンスターが存在する限り、
このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。

サキ「(なるほど……これで雲魔物がいてもダメージを受けることはない。でも甘いわね)私はカードを1枚セットしてターンエンド!」

状況

レヴァイア
LP   :7000
手札   :4枚
モンスター:キロスタス(Aカウンター1)
魔法or罠 :雲魔物のスコール スピリットバリア
伏せカード:なし

サキ
LP   :7100
手札   :3枚
モンスター:エーリアン・ウォリアー
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置
伏せカード:1枚

レヴァイア「私のターン、ドロー」

レヴァイア「スタンバイフェイズに雲魔物のスコールの効果発動。全てのモンスターにカウンターを乗せる」

サキ「メインに入る前に罠発動! デストラクト・サークル−A! Aカウンターの乗ってるキロスタスを破壊!」

《デストラクト・サークル−A》
通常罠
フィールド上に表側表示で存在するAカウンターが乗ったモンスター1体を破壊し、
お互いに1000ポイントダメージを受ける。

サキ LP7100→6100「(スピリットバリアがあろうとがら空きにしてしまえば!)」

レヴァイア LP7000→6000「……私はモンスターを1枚セットしてターンエンド」

サキ「私のターン! ドロー!」

サキ LP6100→7100「私は恵みの雨を発動! お互いライフが1000回復する!」

レヴァイア LP6000→7000「…………」

サキ「エーリアン・ウォリアーで裏守備を攻撃!」

レヴァイア「これは雲魔物(クラウディアン)−羊雲(シープクラウド)。効果発動、フィールドに雲魔物トークンを二体守備表示で特殊召喚

する」

《雲魔物(クラウディアン)−羊雲(シープクラウド)》
効果モンスター
星1/水属性/天使族/攻 0/守 0
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールド上に「雲魔物トークン」(天使族・水・星1・攻/守0)
を2体守備表示で特殊召喚する。このトークンは「雲魔物」と名のついた
カード以外の生け贄召喚のための生け贄にはできない。

サキ「トークン……ターンエンド!」

レヴァイア
LP   :7000
手札   :4枚
モンスター:雲魔物トークン×2
魔法or罠 :雲魔物のスコール スピリットバリア
伏せカード:なし

サキ
LP   :7100
手札   :3枚
モンスター:エーリアン・ウォリアー
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置
伏せカード:なし

レヴァイア「私のターン、ドロー」

レヴァイア「スタンバイフェイズに全ての表側表示モンスターにフォッグカウンターを1つずつ乗せる」

レヴァイア「私は手札から雲魔物(クラウディアン)−アルトスを召喚。アルトスにカウンターを3つ乗せる」

レヴァイア「さらにアルトスの効果発動。アルトスのフォッグカウンターを3つ取り除きあなたの手札をランダムに1枚捨てる」

《雲魔物(クラウディアン)−アルトス》
効果モンスター
星4/水属性/天使族/攻1300/守 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。
このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。
このカードの召喚に成功した時、フィールド上に存在する「雲魔物」と名のついた
モンスターの数だけこのカードにフォッグカウンターを置く。
フィールド上に存在するフォッグカウンターを3つ取り除く事で、
相手の手札をランダムに1枚捨てる。

サキ「くっ……エーリアン・ヒュプノが捨てられるわ」

レヴァイア「私はさらに手札から速攻魔法、フォッグ・コントロールを発動。私の場の雲魔物トークンを生け贄に捧げエーリアン・ウォリ

アーにカウンターを3つ載せる」

《フォッグ・コントロール》
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「雲魔物」と名のついたモンスター1体を
生け贄に捧げる事で、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体に
フォッグカウンターを3つ置く。

サキ「私のモンスターにカウンター!? 何のために?」

レヴァイア「さらに速攻魔法、ダイヤモンド・ダストサイクロンを発動。あなたのエーリアン・ウォリアーを破壊」

レヴァイア「さらにフォッグカウンターが4つ乗っているのでカードを1枚ドローする」

《ダイヤモンドダスト・サイクロン》
速攻魔法
フォッグカウンターが4つ以上乗っているモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターに乗っている
フォッグカウンター4つにつき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

サキ「このためだったのね……しかも破壊の上にドローまで出来るなんて」

レヴァイア「これが私の雲魔物(クラウディアン)コンボ……アルトスでダイレクトアタック。アルト・ストラウス」

サキ LP7100→5800「……まずいわね」

レヴァイア「ターンエンド」

サキ「パワーは低いけどテクニカルなデッキね……だけど私も負けないわ! 私のターン! ドロー!」

サキ「スタンバイフェイズにアルトスにAカウンターを乗せる!」

サキ「メインに入るわ、私はエーリアン・グレイを攻撃表示で召喚!」

サキ「私はエーリアン・グレイで雲魔物トークンを攻撃!」

レヴァイア「……破壊」

サキ「メイン2に手札から悪夢の鉄檻を発動! ターンエンド!」

レヴァイア
LP   :7000
手札   :3枚
モンスター:アルトス(Aカウンター1)
魔法or罠 :雲魔物のスコール スピリットバリア
伏せカード:なし

サキ
LP   :5800
手札   :1枚
モンスター:グレイ
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置 鉄檻
伏せカード:なし

レヴァイア「私のターン、ドロー」

レヴァイア「雲魔物のスコールの効果を発動するわ」

レヴァイア「……ターンエンド」

サキ「私のターン! ドロー! アルトスにAカウンターを載せる!」

サキ「私も何もせずにターンエンド!」

レヴァイア
LP   :7000
手札   :4枚
モンスター:アルトス(Aカウンター1 フォッグカウンター1)
魔法or罠 :雲魔物のスコール スピリットバリア
伏せカード:なし

サキ
LP   :5800
手札   :2枚
モンスター:グレイ(フォッグカウンター1)
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置 鉄檻
伏せカード:なし

レヴァイア「私のターン、ドロー。雲魔物のスコールの効果を発動」

レヴァイア「……このターンも何もしないでターンエンド」

サキ「私のターン! ドロー! 鉄檻は墓地へ! スタンバイフェイズにアルトスにAカウンターを載せる!」

サキ「カードを1枚セットしてターンエンド!」

レヴァイア
LP   :7000
手札   :5枚
モンスター:アルトス(Aカウンター2 フォッグカウンター2)
魔法or罠 :雲魔物のスコール スピリットバリア
伏せカード:なし

サキ
LP   :5800
手札   :2枚
モンスター:グレイ(フォッグカウンター2)
魔法or罠 :「A」細胞増殖装置
伏せカード:なし

レヴァイア「私のターン、ドロー」

レヴァイア「全てのモンスターにフォッグカウンターを乗せる、そしてメインに……」

サキ「この瞬間に私は罠カード、亜空間ジャンプ装置を発動するわ!」

サキ「私の場のエーリアン・グレイとそっちのAカウンターの乗ったアルトスのコントロールを入れ替える!」

《亜空間ジャンプ装置》
通常罠
自分フィールド上モンスター1体と、
相手フィールド上のAカウンターが乗ったモンスター1体の
コントロールを入れ替える。

レヴァイア「!!」

サキ「ハンデスはもうやらせないわよ……今度はこっちがやらせてもらうわ」

レヴァイア「……私はエーリアン・グレイを守備表示に変更してターンエンド」

サキ「私のターン! ドロー! スタンバイフェイズにAカウンターをエーリアン・グレイに乗せるわ!」

サキ「私は手札からエーリアン・テレパスを召喚! そして効果発動!」

サキ「あなたのエーリアン・グレイに乗っているAカウンターを取り除き、あなたの場のスピリットバリアを破壊!」

《エーリアン・テレパス》
効果モンスター
星4/炎属性/爬虫類族/攻1600/守1000
相手モンスターに乗っているAカウンターを1つ取り除く事で、
フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。

レヴァイア「スピリットバリアが……」

サキ「さらにアルトスの効果発動。フォッグカウンターを3つ取り除きあなたの手札をランダムに捨てる!」

レヴァイア「……手札のナチュラル・ディザスターが墓地に送られる」

サキ「いくわ、まずはアルトスでエーリアン・グレイへ攻撃!」

レヴァイア「……エーリアン・グレイは破壊」

サキ「さらにテレパスでダイレクトアタック!」

レヴァイア LP7000→5400「…………」

サキ「ターンエンドよ!」

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます