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県立中央図書館の非常勤に(2006.04.01)

毎日新聞(2006.04.01)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060401-0000002...

県教委:藤枝養護学校の加藤さん、県立中央図書館の非常勤に /静岡


◇自立の春、本に囲まれ−−全国自治体で7件目の試み
 県教委は今年度から県内の養護学校に通う知的障害者2人を臨時職員として採用する。知的障害養護学校卒業生の採用は初の試みで、全国の自治体では7件目。そのうちの1人で、今月から県立中央図書館(静岡市駿河区)で働く県立藤枝養護学校(藤枝市前島、萩原隆司校長)を今春卒業した加藤桂子さん(18)は「大好きな本に囲まれて仕事ができてうれしい」と新しい職場に意欲を見せている。

 加藤さんに図書館勤務の話が来たのは昨年9月。読書家ぶりを知る萩原校長に勧められ「やってみたい」と即答した。昼休みは必ず図書室で過ごすほどの本好きで、今年も「マザーテレサ」「五体不満足」など年間読書数は60冊と学年トップだった。その後、10月と12月に約1カ月間、中央図書館で開館準備や利用者情報入力などの訓練を受け「作業ののみ込みが早い」など高い評価を受け、先月上旬に正式に採用が告げられた。母のさよ子さん(51)は「接客などが苦手で就職できるか心配でしたが、大好きな本にかかわる公的機関の採用に安心しました」と話す。加藤さんは「早く仕事を覚えたい」と話す。

 県教委によると、04年度の県内養護学校高等部卒業生の一般企業への就労者は383人中99人。景気回復に伴い就労率はここ数年上昇傾向にある。しかし、公的機関である県の障害者採用は身体障害者のみで「新たな条件整備に時間がかかる」などを理由に知的障害者は対象外だった。

 県教委は知的障害者の雇用拡大を図り、3年前から県庁内で養護学校生徒の職場研修を開始。04年度からは雇用を目指して複数部署で話し合いを重ね、最終的には県教委独自枠として「非常勤」としての採用が実現した。県養護教育課は「いずれは常勤雇用できるよう、要綱改正など条件整備を進めたい」と話している。
2006年04月04日(火) 22:55:01 Modified by enjoyproject




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