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障害者雇用拡大へ新施設(2006.01.21)

神奈川新聞(2006.01.21)
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_17738.html

 障害者の授産施設が独自に事業を展開し、障害者の雇用拡大を目指す「リプラス」が一月、横浜市保土ケ谷区上菅田町で本格的な業務を開始した。クリーニングや清掃会社など下請けの仕事を待つのではなく、自ら事業主となる。親会社の経営次第で不安定になりがちな雇用を確保するのが狙いで、同様の施設は県内で初。
 社会福祉法人「同愛会」(高山和彦理事長)が運営、約三五十平方メートルの工場で、八人のスタッフと知的障害者十八人が作業を行う。
 企画したのはリプラス工場長の大川正夫さん(62)。経営コンサルタントをしていた大川さんは、仕事が安定しない施設の現状を知り企画を同愛会に持ち掛けた。大川工場長は「安定的な雇用は、障害者の自立につながる。今後の事業拡大を見込めるのが強み」と意義を語る。
 同愛会は計画を受け入れ、昨年二月から建設を開始。鉄筋二階建ての事務所兼工場は、総工費が二億四千万円で昨年十月に完成した。「全国でも新しい授産施設のモデルケースになるはず」と担当者は話す。
 主な業務は、県内のスーパーマーケット約三十店で使用されている鮮魚を入れる発泡スチロール容器のリサイクル。スチロールを洗浄し細かく分解。加熱して「ペレット」と呼ばれる細かいプラスチック粒にし、山形県の容器加工会社に売却し、食事容器などの原料となるという。分解を担当する松井健一さん(35)は「仕事を通して社会貢献もできる」と笑顔で話す。
 昨年十二月から一部業務を開始、現在は一日に約四百キロのスチロールが運び込まれ、月に約十二トンのペレットを生産している。〇六年度の売り上げは二千四百〜二千八百万円を見込んでいる。大川さんは「将来は、横浜市と連携して南部市場などで使われるスチロールを搬入したい」と話す。
 二十一日に関係者がオープニングセレモニーを開く。問い合わせは、リプラス電話045(958)0515。
2006年01月27日(金) 14:19:43 Modified by enjoyproject




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