2007.04.27 官庁速報

障害者就労でモデルプラン策定＝千葉県

　千葉県は、２００６年度に県庁などで実施した知的・精神障害者の「モデル就労」を基に、成功事例や課題をまとめた「障害者就労モデルプラン」を策定した。同プランの冊子を市町村や民間企業、福祉施設などに配布し、障害者雇用の拡大につなげる考え。

　モデル就労は、知的・精神障害者の雇用を円滑に進めるため、県が厚生労働省の「障害者自立支援調査研究プロジェクト」に応募する形で実施。昨年１０月から１２月にかけ、県庁で４３人、県内の民間企業や老人福祉施設で１９人の知的・精神障害者に実際に働いてもらった。

　県はこれらのモデル就労の成果や課題を抽出し、モデルプランとしてＡ４判、約１００ページの冊子にまとめた。

　モデルプランには知的・精神障害者の雇用に当たって、▽１カ所で効率的な雇用・業務管理を行うためワークステーションを設置する▽業務内容への理解を促すためマニュアルに絵や写真を入れる▽地域の障害者就労支援機関と連携を取る―など、実践から得たノウハウを盛り込んだ。民間での雇用促進に向けた解決策も提案した。

　県は「机上で考えたものではなく、実際の就労から得られた知見。他の都道府県にも参考にしてもらいたい」（産業人材課障害者就労支援室）としている。

　モデルプランは、県のホームページからも入手できる。アドレスは、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｐｒｅｆ．ｃｈｉｂａ．ｊｐ／ｓｙｏｚｏｋｕ／ｆ＿ｓｙｏｋｕｎｏｕ／ｓｓｓ／ｐｒｏ―ｍｏｄｅｒｕｐｕｒａｎ．ｈｔｍ（了）