07/22/06 薬物療法(チック）

治療は少量から開始する（ハロペリドールhaloperidolなら0.25mg　ピモジドpimozideなら1mgを夜１回のみ）少量から開始することで副作用を軽減できる。
１〜２週間ほどして症状が治まらなければハロペリドールhaloperidolであれば0.5mg、ピモジドpimozideであれば1mgを加えてもよい。
多くの例で
ハロペリドールであれば0.5〜６mg/day
ピモジドであれば1〜10mg/day
の間で内服量を調節する。

１神経遮断薬
　haloperidol（セレネース） チックに最も確実に効く
副作用：遅発性ジスキネジア（まばたきが多くなる、口周辺や舌の異常な運動が常同的に続く（口周辺がピクピクけいれん、口をすぼめる、口をモグモグさせる、舌のふるえ）
錐体外路症状は減量や抗パーキンソン薬の併用でほぼ改善可能。意欲や認知の悪影響は十分に配慮すべきでありそのあめに投薬中止になることが多い。
　
　Pimozide（オーラップ） haloperidolと比較し有効性は同様かやや低く副作用はやや少ない。特異的な副作用としてQT延長症候群がある。

Resperidone （リスバタール）ドパミン・セロトニン両方に作用する。錐体外路症状を起こしにくい。

3〜４mgの使用で有効性がある。

２clonodine(カタプレス）
前頭前野の後シナプスリセプターに作用する。効果の出現まで6〜8週間かかる。神経遮断薬よりも副作用が少ないこと随伴するADHDに対しても効果がある。
0.025〜0.05ｍｇから開始して漸増し0.1〜0.2ｍgまで増量する。持続期間が短く一日に３〜４回服用することが望ましい。もっとも目立つ副作用は過鎮静