ワクチンの禁忌
感染症
麻疹感染後4週間風疹、おたふく、水痘感染は治癒後2-4週間経過し全身状態の回復を待つ
突発性発疹、手足口病、伝染性紅斑は治癒後1ー2週待つ
接種不適当者
明らかな発熱、37.5度以上重篤な急性疾患にかかっていることが明らか
当該ワクチンでアナフィラキシー
麻疹、風疹、ポリオは妊婦は不可
妊婦の家族への接種は麻疹風疹は可、ポリオは不可
腎疾患
急性腎不全急性期、増悪期
プレドニン2mg/kg/day以上投与
悪性腫瘍
免疫状態をみて積極的に接種麻疹、水痘は特に勧める
HIV
不活化ワクチンは接種可能麻疹、風疹は免疫に応じて
ポリオ、BCGは不可
低出生体重児
暦年齢に応じて接種、修正年齢は使用しない体重が小さくてもワクチンの減量はしない
熱性けいれん
発熱とけいれん発作の可能性を説明するダイアップの予防投与を検討する
熱性けいれんは2ー3カ月の観察後接種可能
15分以上のけいれん発作後は神経専門医が判定する
てんかん
発熱とけいれん発作の可能性を説明するダイアップの予防投与を検討する
コントロール良好なら最終発作から2ー3カ月後接種
病状が安定していれば発作が有っても接種可
アレルギー
単純なアレルギー疾患は問題ないゼラチン、チメロサール、カナマイシン、エリスロマイシンに注意
インフルエンザ、黄熱病のみ卵アナフィラキシーでは皮内テスト
軽度または局所のアレルギー反応は問題ない
麻疹、おたふくでは気になるなら皮内反応
皮内反応
10倍希釈0.02ml:生食コントロール0.02ml陰性:膨疹8mm以下,発赤19mm以下,対照と変わらない
陽性:膨疹9-14mm,発赤20-39mm
強陽性膨疹15mm以上、発赤40mm以上
陰性は接種、強陽性は中止
陽性は0.1ml接種し経過観察し問題なければ残量接種
ガンマーグロブリン
ポリオと不活化ワクチンは関係ないポリオ以外の生ワクチンは延期
大量投与後(1g/kg以上)は6ヶ月あける
通常量投与後(1g/kg以下)は3ヶ月あける
その他の注意事項
ACTH療法後は6ヶ月あけるプレドニン2mg/kg/day以下では抗体価チェックが必要
免疫抑制剤中止後6ヶ月以内は不可
2007年02月25日(日) 15:31:43 Modified by eu5yiwdr