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書物/哲学/納豆

納豆が納豆として──それ自体のする再帰的定義を外れることなしに──自らの存在を肯んずること。
ねばつき、鼻をつき、単体では渋味があり、醤油と合わさると俄かに輝きを帯びてさらなるかきまぜにも耐えうる豆種として現‐存在、即ち、自らの蓋然性において遍くを一手に引き受けること。
これこそが刑而上学的な意味における、納豆の敵‐対性、ユニバーサル・エネミー・ナンバー・ワンとしての攻撃性そのものである。
暴力的であったり魔力を持った納豆は、現‐存在する納豆への恐怖の隠喩であるより他ならない。
このような、自他境界を持つ個体でありながらねばつくこと、食べ物でありながら不快な腐臭を放つこと、しかしてそれでなお、おいしくいただけること―こうしたすべては、われわれの理性への、存在自体が既にして攻撃行動である。

アーム・シャローム納豆と無』)

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