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155.【】9/9 - 13/04/26 22:50:22 - ID:RA9NTAFNBQ
「…………」
「…………」
「………あ〜…えーと……おつかれ?」
あははーと乾いた笑いで周囲を見回した愛の堕天使に、恨みがましい目つきの面々がうなる。
「……後でおごれよプリシッラ」
「……は〜い」
ジョーク菓子なんか買うんじゃなかった。三日後に振り込まれる予定の今月の給料が
瞬く間に消えてゆく様を想像し、プリシッラはため息をつく。
「あ〜、でもまさかあそこでリコに持っていかれるとは思わなかったな〜〜。
まぁおかげでジャンさんの雷が落ちずにすんで助かったけどさ」
「結局一番運がいいのは、強運のフラテッロを持ってるジャンさんってことか」
ジョルジョの言葉に納得しかけたプリシッラだったが、そこではたと首をひねる。
「あれ?でもさ、昨日参加してなかったジャンさんの分をリコが食べたって事は、
誰か一人食べないですんだって事だよね?」
「ああ?……そう言やそうだな。けど今課室にいる人間は全員食ったぜ。誰が食わなかったんだ?」
辺りを見回した視線の先に、タイミングよろしくオフィスのドアをくぐった大柄な女性の姿が。
「ただいま。ああもう、トリノまで列車で往復とか勘弁してほしいわ」
「オリガ!!」
その後、自分のあずかり知らぬところで同僚の恨みを買ってしまったロシア人は、プリシッラとともに、
しばらくの間これをネタに呑み代をせびり倒されることになるのであった。
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