ショウブラザース

 1958年にランラン・ショウによって香港に設立され、多くの傑作映画を世に送り出した「東洋のハリウッド」ショウ・ブラザース社。

 王羽、鄭佩佩、姜大衛、狄龍、陳觀泰、傅聲、李修賢、劉家輝といった綺羅星の如く輝く武打星、そして張徹、楚原、劉家良ら優秀な監督を揃え、豊富な資金力で60年代から70年代の香港映画を支配していた。しかし李小龍がライバルのゴールデン・ハーベストと契約したこと、張徹と劉家良の確執、傅聲の悲劇的な死、そしてゴールデン・ハーベストが獲得した新人・成龍(ジャッキー・チェン)の台頭などのため70年代末期にはその栄光にも翳りが見え始め、「五毒」での最後の抵抗を経てこの帝国は86年にはついに映画製作からの撤退を宣言する。

 ショウブラザースの映画は長いことソフト化がされず、マニアの間で取引されるだけであったが、2001年天映娯楽(セレスティアル)によって2002年から三年かけて760タイトルをリマスターリリースするプロジェクトが開始される。アメリカではミラマックス、日本ではキングレコードが権利を買い付け、ついに幻の帝国の遺産が日の目を浴びる日が来た。さらにこのDVDには出演者や関係者のコメントやインタビューなどがの特典で収録されている豪華版である。

 タランティーノや周星馳も愛してやまない作品が数多く存在し、若者の間にもファンがじわりと増加中である。


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2005年08月11日(木) 11:38:04 Modified by kinyo_nob




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