外伝〜秘封倶楽部活動記その1


外伝〜秘封倶楽部活動記その1


―視点 蓮―

現在、夜の11時30分。
俺とメリーさんと蓮子は俺の通っていた高校の前にいる。
なんでこんな時間にこんなところにいるかは今日の昼、いや夕方まで遡る・・・。
大学の昼休み、後輩から相談があると電話を受けた。
そして後輩は学校が早く終わると言うので私服に着替えてからこっちにくるというので待ち合わせて相談を受けることにした。
そして取っていた講義が終わり、後輩と合流し、購買で話を聞くことにした。
購買の席は空いているがまだ人は少し残っている。
入り口よりの席に座り話を聞くことにした。
「で、相談って?」
「はい、先輩ってオカルトサークルに入っているんですよね?」
「ああ。」
「それでちょっとお願いが・・・。」
お願い?何だ?嫌な予感しかしないな・・・。
「今、僕TRPG部に入っているんですけど・・・あ、TRPGってわかりますよね?」
TRPG?確か・・・
「テーブルトークRPGの略だっけ。GMとプレイヤーにわかれてプレイヤーは操作キャラになりきって冒険するってやつだろ。」
「はい。それで最近部活中に妙なことが起きるんです。」
「妙なこと?」
「はい。TRPGって判定にサイコロを使うんですけど、肝心なときにピッタリ1足りないとかピンゾロが出たりと・・・。」
「偶然じゃないのか?」
どっかの本だとこの世に偶然はない、あるのは必然だけとかいうけどな。
「最初は偶然だと思ってたんです。けどここ最近ずっとなんです。」
「たまたまだろ。」
「それに空気が変わるんです。」
「は?」
「なんというか部室に入ったときは普通なんですけどTRPGをやっているときだけなんか変なんです。それに誰かの気配もするし・・・。」
「それで俺に何を?」
「で部員で話し合った結果、これは妖怪「イチ足りない」の仕業ってことになってオカルトサークルに入ってる先輩にそうd―」
「待て待て待て待て!」
ちょっとツッコミを入れたいところが・・・。
「なんですか?」
「なんだその妖怪「イチ足りない」って!」
「え!先輩知らないんですか?」
「知るか―!」
「別名妖怪「イチしかない」ともいいTRPGをやってる人の中では有名ですよ?」
「あ―つまり、調べてきてほしいと。」
「はい。」
「そんなのうk―
「話は聞かせてもらったわ!」
と背後から声がした。
まさか・・・
俺が恐る恐る後ろを振り向くとそこには
「いいわ、その件私達が調べてきてあげるわ!」
蓮子がいた。
こいつどこからいたんだ?
「お前いつから・・・」
「最初からよ。というわけで今日の夜、早速行くわよ!」
「色々待て。メリーさんにもきk―
「メリーなら平気だって。」
「それにいきなり夜の学校に入るなんt―
「あ、宿直の先生の許可は出てます。」
「なんでそんなに準備がいいんだよ!!」
というわけで俺達は夜の学校に来ていた。
宿直だった元担任に挨拶し、鍵を受け取って、部室に向かうことにした。
宿直の先生は笑いながら
「ついでに七不思議も確認してくれば(笑)」
と言ってた。
そんなこというもんだから・・・
「で、七不思議って?」
と興味を持ってしまい、寄り道をしながら部室に行くことになってしまった。
「はぁ―・・・。」
「蓮くん大丈夫?」
「あ、はい。」
「ごめんね、ああなったら私でも蓮子をとめること出来なくて・・・。」
「まあ、いいですよ。許可もあるんですし・・・。」
とメリーさんと話しながら俺は校内を歩いていた。
ちなみに前から俺、メリーさん、蓮子という順番だ。
「と、まず最初の七不思議はここだな。」
と俺は図書室の前で止まった。
「図書室?」
「七不思議の1つ、読書する死者。鍵をかけて誰もいないはずの図書室なのに青い光が見えるときがあるらしいんです。そしてそれが見えた次の日、図書室に鍵を開けて入ると昨日は何もなかったはずの机の上に本が数冊置いてあるらしいんです。」
「誰かがこっそり入って返したんじゃないの?」
「蓮子に質問、鍵はしっかりかかっています。入れるとしたら窓くらい。さてここは何階?」
「何言ってるのよ、3階でしょ・・・あれ?」
「そう、入れないはずなんだよ。」
『・・・・・・』
静かになる俺達。
「じゃあ次へ。」
と進もうとしたら肩をつかまれ
「中も見るわよ。」
と蓮子に言われた。ですよね―。はぁ・・・。
俺は鍵を開けた。
そして三人で中に入る。
懐中電灯で照らしながら見るが変わったところはない。
当然、机に本なんか置いてない。
「何もないわね。」
「当然だろ。さあ、行くぞ。」
俺達は図書室を後にした。
こんな感じで七不思議の元になっている理科室、音楽室、4F男子トイレ、屋上、資料室を回ったが何もなかった。
「で、目的地のTRPG部の部室となっている教室に到着。」
俺達は目的地の3Fにある教室についた。
「いままで何もなかったわね・・・。」
とつまらなそうに蓮子がいう。
「やっぱりそう簡単に見つかるわけないわよ。境界も見当たらないし。」
とメリーさん
「じゃあ、開けるぞ。」
そして俺は教室の鍵を開けた。



―あとがき―

というわけでかなり久しぶりの更新です。
蓮「確かにGWとかあっただろ。」
ガチでネタ切れです。それにGWは新しい小説の設定を練っていたんです。
蓮「してその小説とは?」
Fateの聖杯戦争の設定でオリジナルストーリーを。
蓮「おお―!」
といってもサーバントは全部違うアニメキャラですけどね(笑)
蓮「つまりパロディだと。」
はい。ある程度かけたら載せるかもしれません。
蓮「ほ―・・・。で、次回はこの続きからか?」
いきなり戻しましたね。まあ、そうですね。これも最初の数行以外はノリで書いていますから
蓮「また更新が遅いのか・・・。」
努力はします。最後は決まっているので。
こんな作者ですけど、これからもよろしくお願いします。



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2012年05月09日(水) 21:58:37 Modified by kq800




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