外伝〜蓮の災難その2


外伝〜蓮の災難その2

注意:今回の話では東方のキャラは一切出ません。


―SIDE  蓮―

「待ちやがれ―!」
「誰が待つか!」
突然だが俺は今、追いかけられている。
俺を追いかけているのは楓を除いた大学の一部友人達。
なぜこうなったのかは少し遡る……
四限の終了時、俺は友人と帰るため購買に向かっていた。
購買に着くと二人の友人がバトル中で他のやつらはそれを見ていた。
「今、どんな状況?」
「あ、蓮、早いな。」
「蓮、ちょっと待ってろ後少しで終わる。」
とバトルしてる2人が声をかけてきた。
「えっと泉さんのライフが2000で関根さんのライフが9000です。で、今関根さんのターンです。」
と楓が状況を教えてくれた。
「で有馬がモンスターセットのみ手札一枚、関根がセット一枚か。」
「ヘリオロープ召喚。バトル、裏守備にアタック。」
「カーガン破壊。ドロー。」
「ターンエンド。」
これは関根の勝ちか。
「ドロー。サイドラ特殊、なんかある?」
「無い。」
「ジャンク召喚は?」
「無い。」
「D.D.クロウ蘇生。」
「は?ここはライコウかてんとう虫だろ。」
「ジャンクとサイドラでオーガドラグーンは?」
「……あったらよかった。」
「オーガのレベル一つ下げてんとう虫。てんとう虫とクロウでシャイニート攻撃表示で召喚。墓地のライコウとジャンク除外で開闢召喚。」
「……」
「ダムド効果で二枚除外で二枚破壊。」
「……」
セットは…ミラフォか。
「バトル、オーガ、ダムド、開闢でダイレクト。止めをシャイニート。」
「……鬼か。」
バトルも終わり片づけをしてたら、
「そういえば蓮さん、彼女が出来たって本当ですか?」
楓が爆弾を投下した。
『!?』
「な、なんのことだ?」
他のやつの殺気が…!ばれたらやばい。
「大学祭の日にサークルの人と仲良く手を繋いでるのを目撃したんで、蓮子さんに聞いてみたら「やっぱりあの2人付き合い始めてたのね……。」と言ってたので。」
蓮子のやつ…。覚えておけ…
『……蓮?』
ここは…
「逃げるが勝ち!」
俺は鞄を置いたまま逃げ出した。
そして現在、俺は六号館の階段に身を潜ませている
ここで俺が通っている大学について説明しよう。
校舎は一号館から八号館まである。
入り口に近いほうが一号館、駐車場と裏口が近いのが七号館だ。
ある程度校舎は離れているが例外として五号館と六号館は渡り廊下でつながっている。
一号館、二号館、三号館、八号館は近く、少しはなれたところに七号館。三号館の横に広場があり、広場の向こうに四号館、五号館、六号館がある。
購買があるのが八号館。事務と先生達の研究室だけなのが一号館。三号館は食堂と進路相談室。二号館は図書室とPC教室、残りは教室というのが大まかな説明だ。
で、話は戻り、俺はもう一回購買に行き鞄を回収してどちらかの出口から脱出しなければならないのだが…
下から「いたか?」「いや、いない…。」と声が聞こえる。
移動しないとまずいな…
俺は渡り廊下で五号館に移動したが、
「見つけた!覚悟しろ!」
と見つかってしまった。
俺は近くのドアから五号館を出て、購買に向かった。しかし……
「やっぱり取りに戻ってきたな。」
幹親に見つかってしまった。待ち伏せか…
俺は五号館の方に戻ろうとしたが
「見つけた!」
「リア充撲滅!」
と五号館の方から二人走ってきた。
「ちっ、捕まってたまるか!」
俺は鞄を一回あきらめ、入り口のほうに向かった。
二号館に入ろうとしたが入り口のところで、
「リア充発見!」
「サーチ&デストロイ!」
2人に見つかってしまった。
俺はしょうがなく一号館に逃げ込んだ。
……?追ってこない?とりあえず2階に移動だ…
そして2階から入り口を見てるとさっきの2人が入ってきた。……楓以外の全員を連れて。
マジかよ…
「今日は教授会でこの時間先生はいない。さらにここの出入り口は一階のみさらにここと逆にある非常口のみだ。確実にここで仕留める!」
と幹親が言った。
確かにあいつの言うとおりだ。まずいな…
俺は3階に移動した。
下から「いたか?」「いや、見つからん。」「なら上か?」と声がする。
やばい……。
その時、肩に手を置かれた。
「!?」
やばい、捕まった!?
俺が勢いよく振り向くとそこには……
「なにやってるんですか?基本的に今日は誰も来ませんが、私のように来てる人もいるので騒いではいけませんよ。」
と俺のゼミの担当の萱原先生がいた。
「すいません、ちょっと友人に追われていて……。」
先生だったか助かった…。待てよ…?
「先生、すいません、少しの間匿ってもらえませんか?」
声が少しずつ近づいてきてる。…まずい。
「訳ありですか?…しょうがないですね。研究室で話を聞きます。」
俺は萱原先生の研究室に入った。
「それで、どうしたんですか?」
「友人達に彼女が出来たのがばれて、嫉妬に駆られた友人達が俺をボコそうと…。」
「そんなことで…」
先生は呆れている。
「で、先生はなんでここに?」
「仕事が残ってたんですよ。」
「そうなんですか、大変ですね。……あ、鞄どうしよう。」
しまった、ここで少し匿ってもらっていても鞄取りにいけないじゃん。
「鞄がどうかしたんですか?」
「あ、いえ。急いで逃げてきたんで購買に鞄を置いてきてしまって…」
「取ってきてあげましょうか?ちょうど飲み物を買いに行こうと思ってたんで。」
「いいんですか?」
「ゼミ生が困っているんですからね。少し待っていてください。」
そう言って萱原先生は研究室を出た。
あんな優しくてきれいなのに独身って嘘みたいだな。
「あれ?先生、今日教授会じゃ……」
と廊下から幹親の声が聞こえてきた。
「仕事が残ってたんですよ。あなた達こそそんな大人数でどうしたんですか?この階には研究室しかありませんよ?」
「先生、蓮を見かけませんでしたか?」
「蓮ってゼミの浅井くんですか?」
「そうです。」
「みかけてませんね。それより、遅くまで残ってないで用が無いならはやく帰ったほうがいいですよ。」
と廊下から会話が聞こえた。
先生、助かりました…
そして20分後
ガチャ
とドアが開いて萱原先生と楓が入ってきた。
ん?楓も一緒?
「蓮さん、ここにいたんですね。」
「楓、お前は見方だよな?」
「はい。すいません、あんなことになるなんて……」
と楓はあやまった。
「気にするな。」
「それであなたたちはこれからどうするんですか?」
どうするって普通に帰って…ってしまった!
「両方の入り口で待ち伏せされているんだった…」
「そういえば見張ってましたね。」
「楓、なんか案ないか?」
「思いつきません……。」
俺と楓が考えてると萱原先生が机の上から鍵を取って
「しょうかないですね、二人とも送っていきましょうか?」
といってくれた。
『いいんですか?』
俺と楓は同時に言った。
「さっき仕事も終わりましたし、駅まででいいんですよね?」
こうして俺たちは萱原先生に送って行ってもらう事になった。
「あ、けどどうやってでよう……」
「入り口に見張りいますもんね。」
「なら、事務室から出たらどうです?駐車場も近いですよ?」
「え、出れるんですか?」
「教員しか通っちゃいけないんですけど、特別ですよ。」
萱原先生のおかげで無事に一号館から抜け出し、七号館の裏の駐車場から萱原先生の車で学校を抜け出した。

―車内にて―

「先生、助かりました。」
「いいですよ。駅前まででいいんですよね?」
「はい、お願いします。」
「そういえば次の土曜日に皆さんに集まるように伝えてもらっていいですか?」
「土曜日にですか?」
ゼミの時間は昨日の三限だったのに?
「ええ、あ、来れる人だけでかまいませんので。」
助かった……。来週はあの日だからな。
「楓くん、副ゼミ長でしたよね?お願いしますね。」
「……」
ん?
「おい、楓!」
「え、は、はい!わかりました!次の土曜に来れる人だけ集合するようにですよね。教室はいつも通りですか?」
「ええ、お願いね。」
「は、はい!」
…?なんか楓のやつおかしいな?


―あとがき―

というわけで久しぶりの更新です。
蓮「東方関係ね―!」
まあ、結果的にそうなっちゃったんです。
蓮「遅れた理由は?」
卒論がなかなか進まなくて…
蓮「で、最初のあれはなんだ?」
文字数稼ぎでマジであったデュエルです。
こちらがジャンド?(エクシーズも少しあるよ)で相手が兎ヴェルズ。
蓮「よく勝てたな。」
オピオン、ライコウで潰しました。
蓮「なるほど。で次の更新は?」
来月といいたいんですが卒論がまずいんで2月まで更新が無いかもしれません。
蓮「なるほど。内容は?」
蓮の災難その3です。
蓮「おい!?」
まあ、リア充爆発しろ。
蓮「ひどくないか?」
まあ、こんな作者ですがこれからもよろしくお願いします。



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2012年11月22日(木) 23:39:14 Modified by kq800




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