紅魔郷編EX〜図書館でお茶会そして弾幕ごっこ!?

紅魔郷編EX〜図書館でお茶会そして弾幕ごっこ!?


通称『紅霧異変』解決から数日後、緑風は何度か紅魔館を訪れていた。そして今日もいつも通り紅魔館に来てたのだが・・・
「・・・・・・美鈴、起きろー!・・・だめだな。完全に寝てる・・・」
緑風は紅魔館の入り口で美鈴を起こそうとしていた。
「勝手に入ったらまずいよな・・・・・・」
緑風がどうやって美鈴を起こそうかと考えていると、美鈴の頭にナイフが刺さった。
「中国、またサボって寝てたわね!」
「ね、寝てませんよ、咲夜さん。」
美鈴が起きると同時に咲夜が現れた。
「じゃあ、なんで緑風がそこにいるのかしら?」
咲夜は緑風を指さした。ちなみに咲夜が緑風のことを呼び捨てなのは2回目に来たときに緑風が呼び捨てでいいと言ったためである。ちなみに緑風も咲夜を呼び捨てである。
「りょ、緑風さん、いつからそこに!?」
「五分くらい前かな?起こそうとしたけどなかなか起きないから待ってたんだよ。」
「中国ー!」
「あははははは・・・」
「で、入っていいか?」
「いいわよ。あなたはどこぞの黒白と違ってパチュリー様のお客様だから。中国が寝てても勝手に入っていいわよ。」
「サンキュー。」
緑風は紅魔館に入った。入る直前に後ろから「中国、覚悟はいい?」「さ、咲夜さん、ごめんなさーい!」「メイド秘技『殺人ドール』」と聞こえたが、緑風は気にしないことにした。
そして緑風は図書館に着いた。
中に入ってパチュリーを探していると・・・
「あ、緑風さん。こんにちは。」
小悪魔と会った。小悪魔とも面識済みである。
「小悪魔、パチュリーはどこだ?」
「パチュリー様なら奥で本を読んでますよ。」
「ありがとう。」
緑風は奥に向かった。しばらく歩くと本を読んでるパチュリーを見つけた。
「パチュリー、来たぞ。」
パチュリーは本を閉じた。
「今日は何を教えてくれるのかしら?」
「そうだな・・・今日はマジックアイテムのことについてだな。」
緑風はパチュリーの前に座った。
しばらく話していると・・・
「パチュリー様、お茶をお持ちしました。」
咲夜が紅茶を3つ持ってきた。
「ありがとう咲夜。」
咲夜はテーブルに紅茶を置いて消えた。
「ちょうどいいから、お茶にするか。」
「そうね、小悪魔ー。」
パチュリーが小悪魔を呼ぶと奥から小悪魔が来た。
「なんですか、パチュリー様?」
「あなたもこっちに来てお茶にしましょう。」
小悪魔も座った。
「そういえば、ケーキを焼いてきたんだっけ。」
緑風はケーキを取り出し、三等分にしてパチュリーと小悪魔に渡した。
「まあ、失敗してないと思うが・・・」
「まあ、美味しいわね。」
「とっても美味しいです!」
3人がゆっくりしていると、図書館のドアが勢いよく開いた。
「本借りに来たぜ!・・・って緑風もいたのか。」
「魔理沙・・・・・・もうすこし静かに入って来い。」
魔理沙が入ってきた。
「・・・・・・また本を盗むのね」
「盗んでるんじゃないぜ、私が死ぬまで借りてるだけだぜ。」
「それを盗むと言うんだ」
緑風は魔理沙の言葉につっこんだ。
「といううわけで今日はこれを借りるぜ。」
魔理沙は数冊の本をいつの間にか持っていた。
「持ってかないでー!」
「魔理沙、俺が居る時には本を持って行かせないぞ。」
緑風は魔理沙の前に立ちふさがった。
「何だ?邪魔するのか緑風?」
「当然だ。」
「なら、強行突破だぜ!」
魔理沙は箒に乗り緑風に向かってつっこんできた。
「(俺が避けるのを見越しての行動だな。狙いはドアから逃げる事!ならば・・・・・・)ストーンウォール!」
緑風は魔理沙を避け、後ろのドアの前に岩の壁を出した。
「ちょっ!危ないぜ。」
魔理沙は急停止した。緑風はすかさず魔理沙の方を向き
「ボール!ショット!」
魔理沙に向けて野球ボールくらいの大きさの光の玉を4つ撃ち出した。
「こんなの簡単に避けられるぜ!」
「甘い!チェンジ、チェーン!」
魔理沙が避けた光の玉が鎖になり飛んでいった。
しかし魔理沙は弾幕ですべて打ち落とした。
「楽勝だぜ!」
「じゃあ、これでどうだ!ボール!」
緑風の周りにさっきの光の玉大量に現れた。
「げっ!」
「ショット!」
「なら打ち落とすまでだ!魔符『スターダストレヴァリエ』」
緑風が光の玉を打ち出すと同時に魔理沙はスペルを発動し、光の玉を打ち落とし始めた。
そしてすべて打ち落とされ・・・
「どうだ、緑風。これが私の実力だぜ!」
「油断大敵だ、ピコピコハンマー!」
「へっ?」
魔理沙の頭上から大量のピコピコハンマーが落ちてきた。
「こ、これは反則だぜ・・・・・・」
魔理沙はすべてのピコハンに当たり気絶した。
緑風は気絶した魔理沙から本を回収してパチュリーに渡した。
「ありがとう。」
「緑風さん、あの壁はいつまであるんですか?」
「ああ、今消す。」
小悪魔に言われ緑風は壁を消した。
「さて、こいつはどうするか・・・ってあれ?」
緑風は気絶している魔理沙のほうを見たが、魔理沙はいなかった。
「さっき、咲夜が運んでいったわよ。」
「そうか。じゃあ、今の魔法のことについて教えるか。」
緑風はパチュリーに今の魔法のことなど魔法のことをいくつか話した。
「そろそろ帰るよ。」
「そう、今日もいろいろためになったわ。」
「面白い魔法もあるんですね。」
緑風は家に帰った。
そして翌日、緑風は再び紅魔館に向かっていった。
「ん?紅魔館の周りだけ大雨が降ってるな・・・」
緑風は紅魔館の周りだけ大雨が降っていることに違和感を感じたが、気にしないようにした。
そして紅魔館につき・・・
「美鈴はまた寝てるな。よくこんな大雨の中で寝れるよな。まあ、咲夜も勝手に入っていいと言ってたし、入るか。」
緑風はそういいながら紅魔館に入った。しかし、この選択が間違えであった・・・・・・。
緑風はいつも通り図書館に向かっていたが・・・
「あなたは誰?」
後ろから声をかけられた。緑風が後ろを向くと、きれいな宝石みたいなのがついた羽がついてる女の子がいた。
「俺は緑風だ。きみは?」
緑風は名乗った後、女の子に名前を聞いた。
「私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ。緑風は何でここにいるの?」
「(スカーレットということはレミリアの妹かな?)俺はパチュリーに用があったんだ。」
「ねえ緑風。私と遊ぼうよ。」
フランは無邪気な声で緑風に聞いた。
「んー・・・パチュリーのところに行かないといけないから少しだけだぞ。何するんだ?」
「やったー!んーとね・・・」
フランは少し考えた後
「弾幕ごっこ!」
と答えた。
「弾幕ごっこか・・・・・・。あまりなれてないからそんなに出来ないぞ。」
「わかったー。行くよー!」
フランは緑風に弾幕を放った。
「けっこうきついな・・・。」
緑風は出来るだけ回避し、被弾しそうな弾は弾幕で相殺させた。
「すごーい!次いくね。禁忌『レーヴァテイン』」
フランは自分より大きな剣を出し、緑風に向けて振りかぶった。
「危なっ!」
緑風は剣を避けた。しかしフランはどんどん攻撃をしてきた。
「水砲『アクアバースト』」
緑風はレーヴァテインに向けてマスタースパークの水色になった感じのレーザーを撃った。
二つの技は相殺したが・・・・・・
「禁忌『フォーオブアカインド』」
フランが次のスペルを唱えた。
フランが4人になり全員が弾幕を撃ってきた。
「そんなのありかよ!?」
緑風は驚きながらも回避していたが・・・
「(さすがに無理!)水魔『押し寄せる大波』」
緑風は避けきれないと判断しスペルを使った。津波のようにフランに向かって弾幕を撃ち、相殺させた。
「すごーい!じゃあ・・・」
「させるか!閃光『ライトフラッシュ』」
フランがスペルを使おうとした時、先に緑風がスペルを使った。
緑風の前に光の玉が3つ出てきてすべてが強烈な光を放った。
「まぶしい!」
フランは目をつぶった。
「ボール、チェーン!はい、チェックメイト。」
緑風はフランを光の鎖で拘束した。
「俺の勝ちだな。」
「そうだね。けど楽しかった。」
「そうか。」
緑風はフランを拘束していた鎖を消した。
「もう一回やろうよ。」
「パチュリーのところに行かないといけないんだけどな・・・」
緑風が困っていると
「緑風、奇遇だな。」
魔理沙が来た。
「(ちょうどいいな)フラン、俺はパチュリーの所に行かないといけない。だからあの黒白のお姉さんに遊んでもらえ。魔理沙、任せた!」
「わかった。じゃあね、お兄さん。」
「おい、緑風。」
緑風は走って図書館に向かった。後ろから「じゃあお姉さんが遊んでくれるの?」「しょうがないぜ・・・」「やったー!いくよー!」「遊ぶって弾幕ごっこかよ!」と聞こえて緑風は心の中で
(魔理沙、骨は拾ってやる)
と思っていた。
そして図書館に着き・・・
「な、なんとかついた・・・」
奥に向かいパチュリーを見つけた。パチュリーは緑風を見て
「どうしたの?そんな汗だくで?」
と聞いてきた。
「さっき廊下でフランって子に会って・・・」
「妹様と会ったの!?よく無事だったわね・・・」
「やっぱりレミリアさんの妹か。しかし無事ってどういうことだ?」
「妹様は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を持っているのよ。」
「・・・魔理沙に任せて正解だな。少し休ませてくれ・・・・・・」
緑風がイスに座ってしばらく休んでいると、図書館のドアが開き
「緑風、さっきはよくもやってくれたな」
魔理沙が入ってきた。フランを肩車して
「ずいぶん仲良くなったみたいだな。フラン、楽しかったか?」
「うん、楽しかったよ。」
「こっちは死ぬかと思ったぜ・・・・・・。」
「悪かったな、お詫びにおまえにもケーキ分けてやるよ。」
「パチュリー様、頼まれていた本ありましたよ。」
小悪魔が奥から出てきた。
「ちょうどいい。みんなでお茶会するか。」
緑風はかばんからポットとケーキを出した。
「じゃあ切るぞ」
緑風はケーキを5人分に切り分け、皿に乗せみんなに渡した。
「今日はチーズケーキにブルーベリーを入れてみたんだが、どうだ?」
魔理沙、フラン、パチュリー、小悪魔は一口食べた。
「お!意外と美味しいぜ!」
「おいしいよ、お兄さん。」
「・・・・・・美味しいわね。」
「美味しいですよ。」
「ならよかった。」
そして全員が食べ終わった頃・・・・・・
「じゃあ私は帰るぜ。」
「うーん、なら俺も帰るか。」
「また遊んでね、魔理沙にお兄さん。」
2人はそういうと図書館を出てそれぞれの家に帰って行った。






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2010年10月14日(木) 22:20:43 Modified by kq800




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