コンプレッサーの響き

&size(30){僕の妹！？　第４８話} ---- 第４８話　すみれから…… 突然のすみれからの直球要求に僕の心臓は、漫画で良くある効果のように心臓が飛び出そうになった。 実際に出てしまうことはあり得ないが、その時の脈動の激しさから飛び出すならこれぐらい脈打つんだろうな……と、想像出来てしまうほどだ。 いまだかつてないドキドキ。 あやめも夏希もそれっぽさを漂わせていながら、そこまで積極的にではなかった。 ……がすみれは自ら求めてきたのだ。 偽りようのないすみれからの愛情表現。 だがすぐには受け入れら
https://seesaawiki.jp/w/kq800/d/%cb%cd%a4%ce%cb%e5... - 2008年12月20日更新

&size(30){僕の妹！？　第３３話} ---- 第３３話　詩織と下校 漫研の部長こと四ツ屋千秋から夏休みの宿題を受け取ったあと、隣にいた詩織からこう声をかけられた。 「宿題なんですよね？私、この部活で漫画を読んでただけなのに…」 「僕も同じだよ。突然夏休み明けまでに何か作品を作れって言われても…」 僕ははじめてこの部に入部したことを後悔した… いや、何度目の後悔だろう。 名前に惹かれて入って、現状を知ってかなり後悔をしたのを覚えている。 しかし入りたいと思った部活がこれといって無かったので、結局
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&size(30){僕の妹！？　第３６話} ---- 僕の妹！？　第３６話　夢の中で UNOが終わった後、いくつかのカードゲームで遊び、それが終わる解散になった。 UNOをやる前には寝る気満々だったので、相当眠い。 ベットに横になるとすぐに夢の世界へ飛んで行った。 …………… ……… … まず最初に感じたのは子供たちの遊ぶ声。 そして目線が低いことに気づき、自分が幼稚園の時の夢だということを知る。 さほど広くない敷地にある小さな幼稚園は、その大きさとは釣り合わないほどの園児が園庭を埋め尽くしていた。
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&size(30){僕の妹！？　第３７話} ---- 第３７話　別荘に到着 夢から覚醒する。 どれくらい寝ていたのだろうか？ 列車は淡々と走り続けている。 一定のリズムを刻み揺れる列車は、眠気を強く誘う。 そもそも横浜から軽井沢までどのくらい時間がかかるのだろうか？ 父にメールを出すとすぐに返事がかかってきた。 仕事をサボってないか心配だ。 「新幹線でいけば早いが、在来線は新幹線と引き換えに廃止になってるから、中央本線・小海線・しなの鉄道経由とか高崎・上越・飯山・篠ノ井・しなの鉄道経由で相当回り道しな
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&size(30){僕の妹！？　第３９話} ---- 第３９話　卓球… 時間を少し戻して靖弘たちの方へ… 「あやめ達ったら荷物ぶん投げてさっさとテニスなんて…、時間はまだいくらでもあるのに…（僕）」 「成東達の部屋もそうだったぞ、吉行は別荘の写真をパシャパシャ撮ってるし…（浩介）」 「霧島さんの姿も見えませんね（詩織）」 「しょうがないなぁ…あやめ達の荷物片付けといてやるか…」 「私も手伝います（詩織）」 「ありがとう、それと卓球の審判どうする？（僕）」 「ああ…みんな出払ってるからなぁ…（浩介）」
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&size(30){僕の妹！？　第４１話} ---- 第４１話　風呂上りに一杯 夕食が終わって解散して小一時間が経っただろうか。 部屋で読書していると扉をノックされた。 「どうぞ」 やってきたのはあっちこっち怪我をしてボロボロの浩介と吉行。 「どうしたの？その怪我…」 「アハハハハハ、何でもねえよ」 浩介は妙に明るい声で笑う。 まるで自分に言い聞かせているように… 「ところで何しにきたの？」 「風呂が空いたから俺たちが入る番だ」 「ああそうか、準備する」 お風呂に行く途中であやめ達とすれ違う。 旅館
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&size(30){僕の妹！？　第４２話} ---- 第４２話　明かされた夏希の心 「これがホントの私からのお礼…」 夏希は照れながらもはっきりとした口調で話す。 僕はとっさのことで動くことも話すことも出来なかった。 「それと…靖弘。詩織ちゃんは気をつけなさいよ。おとなしそうな顔して何考えているか分からないから…」 「ああ…」 僕は生返事しか出来なかった。 「それじゃあおやすみっ！」 夏希は学校ではなかなか見られない、本心からの笑顔すら心に残すことも出来ずただ、立ち尽くしていた。 ついこの前にあやめ
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&size(30){僕の妹！？　第４３話} ---- 第４３話　朝の散歩 窓からの朝日が自分の顔に当たった。 そしてゆっくり体を起こす。 普段の起床は目覚まし時計によるものなのだが、あいにくここには持ってきていない。 人様の家に泊まりに行くわけだから、朝から騒がしくして迷惑を掛けたくないと言うのが理由である。 扉を開けて廊下に出てみるが静かで物音一つしない。 部屋に据え付けてある時計を見ると午前５時前…。 自分でびっくりした。 そんなに早く起きた経験は数えられるほどしかない。 二度寝しようとも考えたが
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&size(30){僕の妹！？　第４７話} ---- 第４７話　焼きそばと共に…… 「焼きそばかな？」 と僕は答えた。 そんなに好き嫌いは多いわけではなく、ましてや祭りの露店に出るようなものに食べれない物はないのだが、中でも特別好きな物があった。 それが焼きそば。 理由は至って簡単、麺類なら基本的になんでも好きだからだ。 ラーメンなどは食べる度に味を変えて楽しむほど好きだ。 「焼きそばか〜……、ヤスって本当に麺類好きね」 半ば呆れた声で夏希が返答する。 「まあ、私もスパゲッティー好きだから気持ちは分か
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&size(30){僕の妹！？　第４６話} ---- 第４６話　夏の夜と言えば…… 夏休みも折り返し地点を過ぎ僕はすっかりふ抜けてしまっていたが、まだ一つイベントがあった。 それは地元の夏祭り、会場は西公園でそれが開催されるのは今夜。 親から特別に小遣いをもらいそれを使って「縁日を夕食にしなさい」とのことだった。 今、僕の手には三つ折りされた千円札が一枚。 会場となる西公園は近所の第三公園から坂を下った先にある大きな公園だ、隣町との境界あたりなのでそれぞれの町から人が集まり、結構賑やかな祭りだ。 当然
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&size(30){僕の妹！？　第４５話} ---- 第４５話　鉄道研究部 鉄道研究部………。 まさかよりにもよって鉄研が隣だったとは……… とりあえずノックしてみる。 ３０秒くらい待たされて一人の男子生徒が中から現れた。 「どうも、ウチの部に何か用ですか？」 眼鏡をかけており一見真面目そうな印象を持つ男子、上履きの学年色から推測して２年生と言うことが分かった。 「隣の漫研の者なんですが…」 「ああ、漫研……。姉が何かしたんでしょうか？」 「えっ！？……姉？」 後ろにいた詩織もびっくりしている。 「は
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&size(30){僕の妹！？　第４４話} ---- 第４４話　隣からの異音 「あぢい」 思わず僕は言ってしまった。 涼しい軽井沢から帰ってくると、横浜は地獄のようだ。 「船橋君、どうしたんですか？」 詩織が心配そうな顔をして覗き込んでくる。 「いや、軽井沢と違って横浜は暑いから……」 机の上に出しておいたウチワを手にとってあおぐ。 「そうですね、ホントに暑いです」 軽井沢の霧島家の別荘お泊り会から帰って来た翌日。 ちなみに帰りは新幹線でピュンッ……とまことにあっけなかった。 僕は詩織と共に登校して作
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのきゅう} ---- 番外編そのきゅう　妙によそよそしいみんな　前編 軽井沢お泊り会からの帰還から数日。 相変わらず横浜は茹だるような暑さが続くそんなある日。 僕は夏休みと言う名の大型長期休暇のせいで、大幅に生活習慣を崩していた僕が起きたのは９時過ぎ。 すでにこの時には早くても９時、遅いと昼過ぎまで寝ていたりする。 布団をたたみ着替えて部屋を出ると何やら隣の部屋が騒がしい。 僕の家の二階は階段を昇ると廊下が続き、左側には窓があり右側に部屋が続く。 その右側の一番
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのじゅう} ---- 番外編　そのじゅう　妙によそよそしいみんな　後編 本屋から歩いて家に帰ってきた。 家はやけに静まり返っている。 ドアノブを回すと開かない。 ……………。 母が通常ならいるはずなのだが…… 出かける前もどこかに行くとも言ってなかったのに……、急に買い物にでも行ったのだろうか？ 自分の周りの人物がいつになく不可解な行動に出る、まあ母が買い物に行くのは珍しくないが。 夏休みまっただ中のごく普通の平日、みんな何があるってんだ！ 仕方なく、合鍵を使
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのはち} ---- 番外編そのはち　梨穂からの電話 夕食が終わり、詩織は部屋に戻っていた。 場所は靖弘の部屋の向かい。 部屋の場所の争奪戦は大変激しかったが、何とか向かいをゲット出来た。 靖弘の部屋の右隣は倉吉姉妹、左隣は柳生夏希が占拠。 油断も隙もない。 詩織の部屋の右と左隣は指扇葵と藤枝浩介。 部屋決めの際、仲の良い二人は自分が入って分断されたことに膨れていた。 自分としても二人には悪いことをした、と思っているがこの場所は譲れない。 心を鬼として断固、ここか
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1/5 コンプレッサー狂 ---- [[オリジナル小説]]へ戻る
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&size(30){僕の妹！？　第４０話} ---- 第４０話　お風呂と言ったら？ 夕食はそりゃあもう、豪華の一言しか言えないほどのものだった。 食堂の真ん中にある長テーブルには、ところ狭しと盛り付けられた皿が置いてあり、料理のジャンルも和食からイタリア・フランス・中国と… 僕は洋食より和食の方がどちらかと言うと好みなので、ご飯・味噌汁・焼き魚・和え物とか… 詩織や夏希、あやめ達はイタリア・フランス料理を取り皿に取って食べている。 「いただきます」をした後はこれから寝るまでの間に何をするかの話題で、食
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&size(30){僕の妹！？　第３８話} ---- 第３８話　テニスに… 「想像してたけどやっぱし大きいわねぇ…霧島さんの別荘…」 夏希は額の前に庇を右手で作るようにして言う。 「たいしたことありませんわ。ここの別荘はまだ小さい方よ。ここは宿泊者１０人程度用、他に２０人、３０人、５０人用などがありますのよ。私で所有しているのはこの１棟だけだけど…」 「５０人用って誰がそんなに泊まるんだよ」 浩介が聞く。 「お手伝いさんや使用人も泊まらせて、お客様もお呼びしてホームパーティーを開くとき使いますの。主に
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&size(30){僕の妹！？　第３５話} ---- 第３５話　トワイライトエクスプレスの車内で… 解散した後僕は食堂車の隣、４号車の一室を陣取った。 浩介や葵は後ろの方の車両へ、他のメンバーは前の車両へ行ったようである。 参加人数１１人にして、列車は１０両編成（食堂車と電源車があるので実質的には８両が使用可）。 ほぼ１人に１両と言う計算だ。 これほど豪華な列車旅は無いだろう。 持ってきた荷物を降ろし、ベットに横になる。 集合が朝早かったし、昨日はあまり眠れなかったからだ。 ところが携帯が鳴り体を休め
https://seesaawiki.jp/w/kq800/d/%cb%cd%a4%ce%cb%e5... - 2008年07月20日更新

&size(30){僕の妹！？　番外編そのろく} ---- 番外編そのろく　メリーゴーランドの時、すみれは… へへへっ… 私にしちゃ良い事したかな？ すみれは靖弘たちと別れたあと、自販機の前でニヤケていた。 さきほどあやめからメールがあり行く場所はメリーゴーランドに決まったそうだ。 昼間、あやめが行きたいと言っていた場所だ。 さては靖弘に甘えたな…とか思ったりする。 今日、何かとあやめよりすみれの方がリードして、あやめは楽しくなさそうにしていたのをすみれは気づいていた。 なので最後の最後であやめに選
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