コンプレッサーの響き

&size(30){僕の妹！？　番外編そのご} ---- 番外編そのご　ライバル対峙 あれはあやめとすみれとで百景島に行く少し前のことだった。 「お兄ちゃん、まだ寝てるの？（すみれ）」 「今、何時？」 「七時二十分よ（あやめ）」 「え〜！？」 どうやら目覚まし時計が正常に作動しなかったようだ。 昨晩、夜遅くまでライトノベルを読んでいたせいかスイッチを入れるのを忘れていた。 とどのつまり自分のせい。 誰も攻められない。 「このまんまじゃあやめ達が遅刻しちゃうから先に行っていいよ」 「りょ〜かい（二人）」
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのよん} ---- 番外編よん　夏休み近くの会話 「キーンコーンカーンコーン♪」 午前中の授業を終えたことを知らせるチャイムが鳴る。 「さっ、弁当食うか？」 浩介の一声に僕、あやめ達、夏希、葵が賛成。 机を一つにくっつける。 「葵〜、今日の弁当は？」 夏希が葵に聞く。 「コレ！」 野菜が少し多めにハンバーグの入った弁当だ。 「夏希は〜？」 と葵が聞き返す。 「じゃじゃ〜ん！」 「んと、コレは？」 内容にビックリした僕が聞き返す。 「チャーハン弁当だよ？」 「オカ
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのさん} ---- 番外編そのさん　保健室で… チクタクチクタク… 時計の音が聞こえる 普段なら気にするはずの無い小さな音が部屋中に響く。 それは自分のいるところがとても静かな場所だと言う証拠だ。 すみれが目覚めてまず最初に気付いたのは、自分のいるところがベットの上だと言うこと。 まだ記憶がはっきりしないがどうやら人ごみに緊張して倒れてしまったらしい。 すみれは靖弘と最初に会ったときのように初対面の人にはとことん弱い。 酷くなると気絶してしまったりするのだ。 目
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのに} ---- 番外編そのに　そのころ浩介は…　前編 浩介は目を覚ました。 その時刻は１２時。 今日は土曜日。部活も顧問の事情により土日は休みだった。 壁にはスポーツ選手のポスターが張ってあったり、床にはサッカーボールが転がっている。 リビングに行ってテレビをつける。 両親は仕事疲れかまだ起きてこない。 浩介は一人でパンを出しトースターにそれを突っ込む。 テレビでは天気予報をやっている。 このコーナーの次が浩介のもっとも興味があるスポーツ報道のコーナーだ。 テ
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&size(30){僕の妹！？　番外編そのいち} ---- 番外編そのいち　朝の会話 その時夏希はなんとなく違和感を感じた。 「いつもなら靖弘の方が先に教室に来てるのに…」 自分は朝に弱いのでいつも「これに乗り遅れると遅刻」という最低ラインの一つ前の列車やバスで登校しているのだが彼はいつも余裕を持って登校している。 どちらかが休むとき以外は必ず顔を合わせそして、大抵靖弘の方が先にいるのだ。 しかし今日はいない。 「ちょっと夏希？何物思いにふけってるの？」 そう声をかけてきたのはクラスメートの指扇葵（さ
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&size(30){僕の妹！？　第２９話} ---- 第２９話　ジェットコースター すみれの一声で次に乗るアトラクションは遊園地の定番、ジェットコースターになった。 百景島にあるジェットコースターは、日本でここだけの海に張り出したジェットコースターである。 島の南西側にあり、島の南側にいればどこからでもその歓声が聞こえてくる。 ゲームセンターから島の中央部を通り南へ進むと、正面に道を越えてジェットコースターのコースが横切る。 向かって左側には海がありコースの３分の２以上は地上に無く、海上にあった。 僕
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&size(30){僕の妹！？　第２８話} ---- 第２８話　ゲームセンター 百景島のゲームセンターは島の北側、レストラン街の北側にあり右手には僕たちが来る時に渡ってきた橋が架かっている。 黄色を基調とした派手な円形の建物で、中には中央にアイスホッケーやUFOキャッチャー、周りにはレーシングゲームなどが並んでいる。 「まずは…」 すみれは目を光らせ、最初に遊ぶゲームを物色。 「あれが良い！」 すみれの目に止まったのはUFOキャッチャーだった。 もう、それしか周りに見えていないのか一直線に駆け出してい
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&size(30){僕の妹！？　第２７話} ---- 第２７話　アクアライド すみれとバイキングに１回余計に乗ってあやめと合流した。 「あやめ、終わったよ」 「………」 「あやめ？」 「あっ…うん。楽しかった？」 「楽しかったけど腹に来る」 「そう？私は全然来ないけど…」 「タフだね…すみれは」 「ねぇねぇ、次はどこに行く？」 すみれは僕とあやめの会話を無視して次に行く場所を聞いてくる。 「そうだなぁ…。アクアライドにでも行く？」 「何ソレ？（あやめ）」 「水族館の横にあるアトラクション」 「あったっ
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&size(30){僕の妹！？　第２６話} ---- 第２６話　バイキング レストラン街に入り、洋食の希望の通り昼食にはスパゲッティーを食べた。 すみれは遊園地のパンフレットを見ながら 「次はどこ行く？」 と尋ねてくる。 「すみれ…。せめて僕とあやめが食べ終わるまで待ってくれない？」 僕はようやく半分、あやめは三分の二食べた頃にはすみれは食べ終わって、ケロッとしているのだ。 「お兄ちゃん達が食べるのが遅いんじゃない…」 「普通の速さで食べてます」 少し語尾を荒げながらあやめが答える。 ったく、なんでそ
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&size(30){僕の妹！？　第２５話} ---- 第２５話　水族館 すみれはさっきまでの態度と一変。 ウキウキした様子で荷物を籠の中に入れる。 「どうした、すみれ？」 声をかけてみるがすみれからの返答は無い。 こっちの声が耳に届いてないようだった。 何がそんなに楽しいのだろうか？ 純粋に遊ぶのが楽しいのだろうか、それとも… 少しすみれのことについて考えていると 「お兄ちゃん！何してるの？早くしないと置いてくよ！」 とすみれは言っている。 すみれのことを考えてたんだよっ。 さっきは気づかなかったが各
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&size(30){僕の妹！？　第２４話} ---- 第２４話　シーボー タコの形をした乗り物、オクトパスはくるくる回り、足が上下に動く程度のものだったが、足が上がった際にチラッと見える海に二人とも大喜び。 「そっか、子供だましかと思ったけど海が見えるんだ…（あやめ）」 「なっ？いいだろ？」 「うん（あやめ）」 ちなみに現在、オクトパスの利用者は３人。 つまり自分達だけ… 「ここってあんまり混むことが無いから良いんだよ」 「へぇ〜(すみれ)」 やがてゆっくりと足が減速し始め、上がっていた足も下りてきて
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&size(30){僕の妹！？　第２３話} ---- 第２３話　百景島へ… 日曜朝１０時、家の前。 「あやめ、すみれ。準備出来たか？」 「うん（二人）」 あやめ達は山形から持ってきた自転車にまたがっている。 自転車をこっちに来る時に持ってきていたとは聞いた時はびっくりした。 「それじゃ行くぞ！僕の後を付いてきて」 「りょ〜かいっ！（二人)」 坂をひたすら下って駅の下を通過。 団地の中を走って一路百景島へ。 行きは楽だけど帰りは上り坂のコース、家が坂の上だからしょうがない。 順調に走って４、５０分ほどで
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〜………。 誠に言いにくいんですが…。 オリジナル小説執筆はクライマックスを迎えてから作業を中断しています…。 ここら辺は夏休みに入る前の導入編ですね。 本格的な話はまだ少し先です。 少し連載を進めますが途中で止める予定です。 ---- [[僕の妹シリーズ]]へ戻る
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&size(30){僕の妹！？　第２２話} ---- 第２２話　漫研の一コマ 僕は帰りのＨＲを終えた後、漫研部室へと急いだ。 テスト期間は休部になるから顔を見せるのは久しぶりだ。 「コンコン」 「おうっ、空いてるぞ」 扉を開けて中に入ると部員の西戸和好と副部長の足利光昭がカードゲームをしている。 「よっ、久しぶり」 副部長は整った顔を少し崩しつつ笑顔で声をかけてくる。 「副部長。油断は禁物ですぞ、ブルーア○ズホワイトドラゴン召還！ターンエンド！」 「あっ〜、待った！」 「将棋じゃないんだから待たない」
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&size(30){僕の妹！？　第２１話} ---- 第２１話　カラオケで… 建物の外にある階段を登る。 ２階に受付がある。 僕は生徒証を見せて書類を書く。 「ここがそうなの？」 あやめが聞く。 「うん、フリータイム制で安いんだ」 「あやめちゃん達は何の曲を歌うの？」 夏希があやめ達に尋ねる。 「秘密です（あやめ）」 「えへへ、秘密（すみれ）」 そう言うと二人は笑顔を見せる。 「まあ楽しみにしてるわ」 「俺達も…」 浩介もヤケにニヤニヤした顔で言う。 「イタタタタタタタッ」 ニヤケている浩介の顔を葵が
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&size(30){僕の妹！？　第２０話} ---- 第２０話　テストも終わり… その後も何度か勉強会を開き、僕達は三日間のテストを迎えた。 僕はと言うと社会系はいい点数が取れたものの、他の教科はほとんど進展なし… 他の３人はどの教科も平均点以上取れたようだ。 「まあ、また今度があるよ」 夏希は帰ってきた答案用紙を見て唖然としている僕に向かって慰めの言葉をかけた。 おかしいよね、一緒に勉強したのに僕だけが悪いなんて… 「もともと苦手なものはしょうがないって」 そういえばそうだな。 そんなに上手くいく訳
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&size(30){僕の妹！？　第１９話} ---- 第１９話　夏希も一緒に… 夏希からの電話があって数分後… 「ピンポーン」 玄関のチャイムが鳴った。 「僕が行って来るよ」 立ち上がってそう言うと 「私も行く×２」 「なら、みんなで行くか」 ３人全員で迎えに行くことに… 「今日は〜、お邪魔しま〜す」 「いらっしゃい×３」 夏希は黄色の半袖のワンピースでやってきた。 片手には小さなバックを持っている。 恐らく教科書やノート、参考書やプリントが入っているのだろう。 その格好を見て僕は、「確かあのワンピー
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&size(30){僕の妹！？　第１８話} ---- 第１８話　３人で勉強会 「テストかぁ〜。来ちまったなぁ、嫌な期間が…」 そう言いつつ僕は自室で机に向かっていた。 放課後のスポーツ大会に向けての練習のあった月曜日でテスト前１週間に突入し、普段は全くしない勉強しない僕もこのときばかりはやらざる得なかった。 その２日後のスポーツ大会開催日、水曜日は現時点から見て一昨日のことになる。 僕達３組の結果はと言うとドッヂボールチームは全６クラス中の第２位だった。 夏希と貴文の活躍のおかげで準優勝だ。 すみれも
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&size(30){僕の妹！？　第１７話} ---- 第１７話　スポーツ大会に備えて…バレーボール編 バレーボール 靖弘達、ドッヂボールチームに遅れること５分。 隣のコートでドッヂボールが始まった。 主なチーム編成はあやめ・沙綾ＶＳ葵・浩介だ。 ルールは１５点先取した方が勝利だ。 じゃんけんの結果、サーブは葵・浩介チームの方からになった。 サーブを入れるのは葵。 慣れた手つきでサーブを入れる。 あやめ達のチームにボールが行き何人かの男子・女子がトスをして繋ぐ、ミスはしていない。 ボールは沙綾まで来て
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&size(30){僕の妹！？　第１６話} ---- 第１６話　放課後、スポーツ大会に備えて…ドッヂボール編 学校中に今日の授業が全て終わったことを告げるチャイムが鳴る。 我ら１年３組は学級委員の夏希を筆頭に荷物を持ってグランドに移動する。 夏希が帰りのＨＲの時間に大洗先生に 「今日の放課後にクラスのみんなでスポーツ大会の練習をしたいですけど…」 と伝えると先生は快諾。 放課後のグランドの使用許可と体育倉庫の鍵なども取ってきてくれた。 早速、部活のある者（僕は部長に断りを入れた）を除いたメンバーが参加
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