街の西側を流れるﾘｰﾑｽﾞ川の上流に、伝説に名を残す悪魔の龍神･ﾘｳﾞｧｲｱｻﾝを信奉する教団の神殿があるという。
今までは実害のないｶﾙﾄ集団ということで放置されていたが、最近は徐々に信者を増やし、不穏な活動をしているという噂も耳にするようになった。

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途中まで川と平行して北へ伸びていた街道は、大きく西側を回ってｱﾄﾞﾆｽに向かう。そこからは川沿いの森の中を行くことになった。
ところどころにある奇妙な石像が気になったが、無視して進む。
行く手を塞ぐ潅木の枝を払おうとしたところ、ﾌﾞｩｩﾝと嫌な音がして、無数の黒い影が目の前に飛び出してきた。
厄介なことになった。ﾋﾞｰ･ｼﾞｬｲｱﾝﾄの巣を突いてしまったようだ!

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小さくすばしこいﾋﾞｰ･ｼﾞｬｲｱﾝﾄに武器を当てるのは至難の業だったが、魔法で簡単に追い払うことができた。
妙な生物を刺激しないよう、慎重に行くことにする。

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やがて流れは山の中に入り、辺りの景色は森から深い谷に変わった。点在する大小の岩を、足場を確かめながら渡っていく。
そうして辿り着いたのは、優に30ﾌｨｰﾄ以上はあるだろう高い滝だった。岩の乾いた場所を選んでﾛｰﾌﾟをかけ、登っていく。
その先は、さらに険しい谷だった。
断崖の間に覗く空を、2羽の鳶が円を描くようにして飛んでいる。
……いや、あれは鳶ではなさそうだ。鳴き声は普通の鳥と違う耳障りなものだし、近づいて来ると、翼の下は人間の上半身であることが分かった。両手脚の爪がｷﾞﾗﾘと光り……2羽のﾊｰﾋﾟｰが旋回しながら襲いかかって来る!!

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ﾊｰﾋﾟｰを切り刻み上流に進むが、やがて川は無くなってしまった。
結局、神殿らしきものはどこにも見つけられなかった……。地図も何もなしに来たのは無謀だったか。引き返すとしよう。

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