当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2017年8月6日放映の「ネタ祭り2017夏の陣」を見た。
 関西の朝日放送製作の番組である。

 いわゆるネタ番組の一種であるが、個々のネタは見たことがあるようなものばかりだったので寸評はもう書かない(これが一番需要があるような気もするが)。

 単なるネタ垂れ流し番組に堕さないように、司会に東野幸治のほかに叶姉妹を据え、きつね軍とたぬき軍の対決という形を作り、観覧している女性タレントに勝敗を決めさせるという仕組みを導入していたが、いずれも「単なるネタの垂れ流しではなくてきちんと演出をしましたよ」と言い訳をするためのものでしかなかった。特に劇的なおもしろさの向上につながっていたわけではない。叶姉妹や審査員の女性タレントのギャラに予算を割くぐらいなら、他のところに金をかけた方がいい。

 司会の東野が持ち前のブラックさを発揮してこのへんをイジればまだ救われたのだが、それも鳴りを潜めていた。怒られたんだろうか。

 総評としては、「単なるネタ番組であることを色々な手法で誤魔化した単なるネタ番組」である。

 筆者が一番おもしろかったのは「一発祭り」というコーナーのコウメ太夫である。藤井健太郎氏系列のバラエティでよく見られるコウメの諸々のクオリティの低さが、普通のお笑いに食傷気味の人間には刺さる。深々と刺さる。ただこういうのがおもしろくなってしまうと、もう昔には戻れないのだなと少し物悲しくもなる。父も、キシモトマイとかが好きだったなあ。

 あとやっぱり、ヒロシは一つ一つのネタの基本的なクオリティが高い。これは、確かな大喜利力に支えられたもんだと思う。

管理人/副管理人のみ編集できます