当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2022年5月12日放映のアメトーークを見ました。今回は「元々コンビ組んでた芸人」という企画でした。

 今回は見所が多くて単純におもしろかったです。後半に番組側で用意していたコーナーがOAに入りきらなかったことが端的に収録が盛り上がったことの証拠になっています。変なタイミングでキレてスベる小田も、それに乗っかったアインシュタイン(台本で予定されていたかもしれませんし、カンペで指示があったのかもしれません)も、雅紀さんの天然も良かったですが、やはり一番良かったのは前半に一番尺をとっていたきむでしょう。
 今回の企画では、タイトルにある通り過去にコンビを組んでいた芸人たちをひな壇に座らせていましたが、MCに一番近いいわゆるリーダー席にいたのが、過去に「やぶれかぶれ」というコンビを組んでいたインディアンス田渕とミキ昴生でした。2人の現在の相方であるきむと亜生はMC横にいましたが、きむが「異常」と形容していいほどの嫉妬心を昴生に向けており、それが笑いを生んでいました。尾形の嫉妬心に通じるものがあると思います。これがおもしろいのは、おそらく大部分はきむの素に根差しているからです。根っこに素があるがゆえに本心ベースでしゃべることができるのです。だからアドリブでもポンポン発言が出るし、嘘くさい感じも出ないのです。それゆえにガチでヤバい人に見えるのです。作り物より天然の方がおもしろいのは改めて説明するまでもないでしょう。
 きむ本人もさることながら、「やぶれかぶれ」のファンを自称して先輩のきむに噛み付き、きちんと「喧嘩」(=プロレス)をやってのけた亜生も見事でしたし、要所要所で簡にして要を得たツッコミを言ってくれた渡辺と西森もいい仕事をしたと思います。2人のツッコミも、きむが素でヤバい人に見えたからこそ自然に出たように見えました。

 きむの嫉妬心に関しては、これからも追いかける価値があると思います。これだけをテーマに1時間の番組が作れると思います。ロンハーでもいいので、是非その嫉妬心を煽るようなドッキリを仕掛けてみて欲しいです。

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