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JUDGE EYES:死神の遺言
JUDGE EYES:死神の遺言 
ハイ。「キムタクが如く」でございます。ピエール騒動で出荷停止になる前に買っていたのをこのほどやり遂げました。
ゲームとしては、「主人公がキムタクになった龍が如く」以上のものではありません。キムタク演じる八神は10代の頃に両親を亡くし、グレてヤクザに拾われた過去を持つ人物で、腕っ節も強いので、設定がかなり桐生ちゃんとかぶっています。その八神を神室町で動かして色々と人助けをしたりミニゲームをしたりチンピラを殴ったりするゲームなので、やっていることは「龍が如く」とほとんど変わりません。
ゲームエンジンは、6や極2と同じドラゴンエンジンが使われていまが、制作陣がドラゴンエンジンでのゲーム作りに未だに慣れきっていない印象を受けます。ミニゲームはオミットされたものがまだまだ数多くあるほか、カムチカや改造武器も究極闘技もなく、ボリュームは0や5には見劣りします。
今回の主人公はヤクザではなく探偵なので、探偵ならではの「尾行」「ピッキング」「サムターン回し」がゲーム要素として追加されており、結構な頻度でやらされますが、いずれもそんなに楽しいものではなく、1回やれば飽きます。このゲーム唯一の独自要素ともいえるところがスベっているのはかなり痛いと思います。特に「尾行」は、ターゲットがやたら後ろを振り向いてくるのでイライラが募ります。
キムタクの演技は、言うほどひどくないという感じですかね。「キムタクはキムタクしかできない」というのは業界の定説なのですが、中の上ぐらいのクオリティのキムタクは出せていたと思います。キムタク以外の役者さんは全員文句なしにうまかったのが救いです。
ストーリーも、最終的に孤立無援の主人公陣営が巨悪に立ち向かういつもの展開です。過去の事件が現在に関わってくる展開も豊富で、複雑に張り巡らされた伏線は脚本を練りに練ったからこそでき上がったものでしょう。ただまあ、敵だらけの神室町で結構のんきにウロウロしている主人公陣営にはいつも通り違和感を覚えざるを得ません。特に今回は元祖1のようにメインストーリーの中にサイドケースというサブストーリー的なお話が混じってくるので、ヤクザや官憲に追われている状況でそういう寄り道を強いられると「そんなことやってる場合かよ」と強く思ってしまいます。それと、この手のお話を見るといっつも思うのですが、各陣営の幹部（今作だと、事務次官や検事正や組長や若頭）が直接現場に来すぎじゃないですかね。汚い仕事をやる時は、幹部にまで累や危険が及んだりしないように下っ端に任せておくもんですよ。都合の悪い人物を始末する場面とかでこういった組織の上の方の人が現場に出てきて秘密にしておくべきことをベラベラしゃべってくれる展開がこの種のフィクションではよくあるんですが、私はそういった展開を見ると少し冷めてしまいます。ヤクザの組長なんか、一番気を遣うところだと思うんですけどねえ。まあ、トップが出てこないと主人公との会話劇が生まれないので、脚本の都合でそういう展開にする必要があるのはある程度分かるのですが、私は、トップがわざわざ危険を冒してまで現場に出てくる理由をもっとちゃんと付けて欲しいと常々思っています。これは、このゲームだけではなくフィクション全体に対する要望です。だって、内情をよく分かっていない下っ端だけ派遣しておけば万一その下っ端がヘマしても敵陣営に情報は渡らないんですよ！ 振り込め詐欺集団だってやっていることですよ！
法律や裁判制度に関するツッコミどころは多々ありますが、専門家が見て初めて分かるようなツッコミどころは無視すればよろしいです。あのゲームの世界の司法制度が現代日本と同じように回っているとは限らないですからね。2点だけ、指摘しておきます。
�‖腟彿歐景燭肋�なくとも死体遺棄では有罪になると思いますが、その点への言及が一切ありませんでした。
��源田法律事務所は弁護士が3人〜4人いるくせに事務員が1人もいないのが不思議でした。私はしばらくの間さおりさんは事務員だとばっかり思ってましたから。
ラスボスは……唐突感はないのでいいですけど、ただの雇われの殺し屋が今回の件にあそこまでこだわっていた動機がよく分からないので、いまいち殴るカタルシスがないですね。そこをもうちょっと掘り下げてくれると良かったです。
色々言いましたが、「龍が如く」ファンなら手を出して損はしませんよ。
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ゲームとしては、「主人公がキムタクになった龍が如く」以上のものではありません。キムタク演じる八神は10代の頃に両親を亡くし、グレてヤクザに拾われた過去を持つ人物で、腕っ節も強いので、設定がかなり桐生ちゃんとかぶっています。その八神を神室町で動かして色々と人助けをしたりミニゲームをしたりチンピラを殴ったりするゲームなので、やっていることは「龍が如く」とほとんど変わりません。
ゲームエンジンは、6や極2と同じドラゴンエンジンが使われていまが、制作陣がドラゴンエンジンでのゲーム作りに未だに慣れきっていない印象を受けます。ミニゲームはオミットされたものがまだまだ数多くあるほか、カムチカや改造武器も究極闘技もなく、ボリュームは0や5には見劣りします。
今回の主人公はヤクザではなく探偵なので、探偵ならではの「尾行」「ピッキング」「サムターン回し」がゲーム要素として追加されており、結構な頻度でやらされますが、いずれもそんなに楽しいものではなく、1回やれば飽きます。このゲーム唯一の独自要素ともいえるところがスベっているのはかなり痛いと思います。特に「尾行」は、ターゲットがやたら後ろを振り向いてくるのでイライラが募ります。
キムタクの演技は、言うほどひどくないという感じですかね。「キムタクはキムタクしかできない」というのは業界の定説なのですが、中の上ぐらいのクオリティのキムタクは出せていたと思います。キムタク以外の役者さんは全員文句なしにうまかったのが救いです。
ストーリーも、最終的に孤立無援の主人公陣営が巨悪に立ち向かういつもの展開です。過去の事件が現在に関わってくる展開も豊富で、複雑に張り巡らされた伏線は脚本を練りに練ったからこそでき上がったものでしょう。ただまあ、敵だらけの神室町で結構のんきにウロウロしている主人公陣営にはいつも通り違和感を覚えざるを得ません。特に今回は元祖1のようにメインストーリーの中にサイドケースというサブストーリー的なお話が混じってくるので、ヤクザや官憲に追われている状況でそういう寄り道を強いられると「そんなことやってる場合かよ」と強く思ってしまいます。それと、この手のお話を見るといっつも思うのですが、各陣営の幹部（今作だと、事務次官や検事正や組長や若頭）が直接現場に来すぎじゃないですかね。汚い仕事をやる時は、幹部にまで累や危険が及んだりしないように下っ端に任せておくもんですよ。都合の悪い人物を始末する場面とかでこういった組織の上の方の人が現場に出てきて秘密にしておくべきことをベラベラしゃべってくれる展開がこの種のフィクションではよくあるんですが、私はそういった展開を見ると少し冷めてしまいます。ヤクザの組長なんか、一番気を遣うところだと思うんですけどねえ。まあ、トップが出てこないと主人公との会話劇が生まれないので、脚本の都合でそういう展開にする必要があるのはある程度分かるのですが、私は、トップがわざわざ危険を冒してまで現場に出てくる理由をもっとちゃんと付けて欲しいと常々思っています。これは、このゲームだけではなくフィクション全体に対する要望です。だって、内情をよく分かっていない下っ端だけ派遣しておけば万一その下っ端がヘマしても敵陣営に情報は渡らないんですよ！ 振り込め詐欺集団だってやっていることですよ！
法律や裁判制度に関するツッコミどころは多々ありますが、専門家が見て初めて分かるようなツッコミどころは無視すればよろしいです。あのゲームの世界の司法制度が現代日本と同じように回っているとは限らないですからね。2点だけ、指摘しておきます。
�‖腟彿歐景燭肋�なくとも死体遺棄では有罪になると思いますが、その点への言及が一切ありませんでした。
��源田法律事務所は弁護士が3人〜4人いるくせに事務員が1人もいないのが不思議でした。私はしばらくの間さおりさんは事務員だとばっかり思ってましたから。
ラスボスは……唐突感はないのでいいですけど、ただの雇われの殺し屋が今回の件にあそこまでこだわっていた動機がよく分からないので、いまいち殴るカタルシスがないですね。そこをもうちょっと掘り下げてくれると良かったです。
色々言いましたが、「龍が如く」ファンなら手を出して損はしませんよ。
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