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ロリババアな岩山龍--婿殿、決戦に行く

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
ロリババアな岩山龍―婿殿、決戦に行く男ハンター×擬幼女化ラオシャンロン亜種 擬人化(岩山龍)・否エロ812、830〜833

ロリババアな岩山龍―婿殿、決戦に行く


なぁ、シャロ
「ん、なんじゃ?婿殿」
お前、俺がいなくなったらどうする?
「なっ!!何でそんなこと聞くのじゃ!?これから行くクエストはそんなにっ――」
いやいやいや、別になんとなくだよ?だからすごい形相で抱きついてくんな
「……そんなコト言って危険なクエストなんじゃろ…」
大丈夫だ
優しく抱きしめてやると頭を撫でた
「……バサ子は泣きながら探しにいくじゃろうな」
ほぅ
「ガノ子は泣きながら敵討ちにいくじゃろう」
いや、それはないだろ
「ワシは…婿殿が居なくなったら泣くぞ。三日三晩ワンワン泣いて、涙を拭いて、新しい人生を歩き出すじゃろうて」
あ、立ち直るんだ
「今のは嘘じゃ。婿殿がいなくなったら後を追うつもりじゃて」
そうであれば良いけどね
「信用できんか?なら証拠じゃ」
言い終わると、シャロは俺の首に手を回して、ゆっくりと口付けした
「ん……ふふ、どうじゃ?」
あぁ、わかったよ
「かならず…必ず帰ってくると信じておるぞ」
愛しい少女をもう一度抱きしめると、踵を返すと歩き出す
目指すはシュレイド城、待ち受けるは黒龍


ハンターは無事帰ってきた
ハンター帰還祝いの、パーティーが俺の家にて盛大に行われた
俺が帰ってきた時には、部屋でワンワン泣いていたシャロも、すっかり立ち直って元気を取り戻し
バサ子の胸を揉んで喜んでいる(それが良い傾向かはさておき)
バサ子は顔を真っ赤にしてもがいているがいつも通り逃げれていない
「シャロ、俺が言うのもなんだが、胸揉むのはやめろ」
「いいのじゃ、めでたいからのっ!!ほれほれ、バサ子っ!もっと触らせぬか!うむ、いい揉み心地じゃの〜」
セクハラ親父か
めでたいから、が理由になるなら新年開けまして乱交パーティーだ
「やめてー!シャロさん。ちょ、ちょっと、それ無理!恥ずかしいよ……やっ、胸なんか揉んじゃ駄目〜〜!」
ほどほどにしとけよ……
早く飲まないと酒類がなくなるぜ。さっきからガノ子がすごい勢いで飲んでるからな
「おぃ、お前もほどほどにしろよ、明日頭が痛いってのたまっても俺は知らんぞ?」
瓶をラッパ飲みしていたガノ子は、俺の一言で、ピタリと止まった
ガノ子が、硬直して手を止めたまま、俺を見つめた
――私なんかどうでもいいってこと?
強い光をたたえたガノ子の視線が、そう言っていた
「いや、決してそういう意味では…」
―― 家出するよ?
ガノ子よ、何故に俺を脅す?
そして何故にほんのり頬を紅く染めて近づいてくる
泣きそうな目をしたって無駄だぞ


パーティーはまだまだ続く。
ガノ子が「酒何本飲めるか大会」という謎の大会を行い、ガノ子が遺憾なくその実力を発揮して圧勝する
……お前に勝てる奴なんているか
そして、妙にシャロが体を擦り付けてきた
シャロは少し酔っているようで、俺の首筋に息を吹きかけてきたり、俺の体と触れ合う位置に足を伸ばしたりと、エンジン全開だ
はっきり言って、非常に色っぽい
やがて夜も更け、それぞれ倒れ込むように寝始めた
シャロもさすがに疲れたようで、ベッドに入ると、すぐに寝てしまった
……そこは俺のベットなんだがな
仕方なくシャロを押しのけて隣に寝ころぶ、何故空いてるベットで寝ないかって?俺は本能に忠実なのさ
横では、シャロがスースーと寝息をたてている
俺は眠らずに、天井をじっと見つめていた
……俺、帰って来たんだよな
俺は帰って来れるとは思っていなかった
だからシャロにあんなコト聞いてしまった、迷惑掛けてばっかだな、俺
そんなことを考えていると、なんだか、無性に喉が渇いた
俺はむっくりと起き上がって、横のシャロを起こさないように、そっとベットから降りる
俺がベットから降りて数歩歩かない内に後ろから小さな声が聞こえた
しまった、起こしちまったか…

「……眠れぬのか?」
ああ
「少し、喉が渇いた……シャロも、水欲しいか?」
シャロは、コク、と頷いた
俺はテーブルの上にあったコップに水を注ぐと、シャロに差し出す
「夢に、見ておった……」
シャロ?
「婿殿が……どこかへ行ってしまう、夢」
そうか……
「…………」
シャロは、コクリと水を飲んだ。じっと、俺の目をそのサファイアのような瞳で見つめる
「……また、行くのじゃろ?」
ああ、と俺は頷いた
「火山にある古の決戦場、おそらく高確率で奴がやってくる…そうじゃろ?」
さすがだな、その通りだよ、シャロ
「お前等には迷惑掛けてばっかりだ……文句ならいくらでも言ってくれ。けど、行くことは止めない」
「……平気じゃ、ワシは…の」
悪い、俺のわがままだってことは分かっている
だけど俺はハンターなんだ、一人のハンターとして奴はみすみす逃すことはできない
これが最後のチャンスになる、そう思うんだ
「いいのじゃ――婿殿のそういう頑固さは、嫌いではないからの」
微かに頬を紅く染めて、シャロは口を噤んだ。
「……ありがとな、シャロ」
「うむ」

そう言いながら立ち上がると、シャロは、すうすうと寝息をたてるバサ子とガノ子に、そっと布団をかけ直した
……なんだか、シャロが母親みたいだ
ひょっとしたら、バサ子達に対しては、そんな気持ちなのかもしれない
「おやすみ、シャロ」
じっとバサ子に視線を注いでいたシャロは、黙ったまま俺の布団へ潜り込んだ
「……おやすみ、婿殿」


「じゃ、行ってくるぜ」
「うむ」
どちらからともなく抱き合うと、唇を重ねた
「……ふふ、勝利のおまじないじゃ」
そうか
「婿殿……信じておるからな」
あぁ、約束する、指切りしたっていいさ
だからそんな精一杯の笑顔のまま泣かないでくれ
「な…泣いてなどおらん」
シャロはあわてて涙をふくと、俺に大好きな笑顔を向けた
「お前はそれが一番にあってる」
俺も笑ってそう言う
踵を返して歩き出す、シャロは何も言わない、信じているから



大剣を背負うとポーチを肩に掛けて歩き出す
首に掛かった爪のお守りが胸甲に当たって鈍く音を立てた
無事帰ってこれたら、あの愛しい少女を思いっきり抱きしめよう
痛いって言ったってかまうものか
その後、ゆっくり優しくキスをするんだ
それから――
ベースから空を見上げ、走り出す
いつもは火山灰に曇った空が、今日は青々と広がっている……    【 シャロルート:True End 】
2010年08月19日(木) 11:57:04 Modified by sayuri2219




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