少女を乗せた蛇竜4
スレ番号 | タイトル | カップリング | 作者名 | 備考 | レス |
---|---|---|---|---|---|
3 | 少女を乗せた蛇竜4 | 513 | 擬人化(蛇竜、炎妃龍)・否エロ | 13、15〜17、119〜124 |
少女を乗せた蛇竜4
カーラとクーが家に居着いて約一月。最近妙な噂を聞くようになった。
「最近塔で炎妃龍の鳴き声が聞こえるのが炎妃龍はどこにもいない。気味が悪いので原因を突き止めてほしい。」
カーラが依頼書を読んだ。
何故依頼書を読んでいるのかというと、カーラはギルドの受付のバイトをしている。
「…それで俺が行けと?」
「ああ、頼むよ。最近は古龍に立ち向かう者が減っているからな。」
「はいはい、行きゃあ良いんだろ?」
「ああ、よろしく頼むよカル。」
俺はナナ=ロアを盾も持たずに担いだ。盾を使わずにガンランスを操るのが俺の戦い方だ。
「行ってらっしゃい。今日は私が…」
カーラが何を言うのか聞かずに俺は塔へ向かった。
塔内部
俺はガンランスを装填し、何時でも襲撃に備えた。
「なんで炎妃龍が…それにしても…」
俺は辺りを見回した。
大雷光虫さえいなければギアノスもいない。ガブラスは一ヶ月前に全滅したばかりだ。
その時何処かから咆哮が響いた。
「おでましか!?何処にいやがる…?」
これで炎妃龍を見つけて討伐出来ればなんと楽な事か。しかし目当ての炎妃龍は声は聞こえど、姿を表さなかった。
「ここじゃ部が悪い…戦うなら最上階だな。」
俺はガンランスを仕舞うと駆け足で最上階に向かった。
塔・最上階
俺は最上階に昇ると先ず自分の目を疑った。
最上階には青い髪の少女がチャチャブーに囲まれていた。
「ええい、下がれ!下がらぬか!」
少女はチャチャブーに向かって怒鳴るが彼等はにじり寄る一方だった。
(これは…助けないと!)
俺はガンランスを取り出し、チャチャブーの群に向かって走り出した。
「うぉぉぉ!!」
俺はチャチャブーを砲撃で蹴散らしながら少女の所へと駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「な、なんだそなたは…キャ!?」
「一旦逃げるぞ!」
俺は少女を担ぐと階段を下った。途中でチャチャブーがしつこく追い掛けて来たたが、竜撃砲で怯んだ所で撒く事ができた。
塔・小部屋
「武器も持たずにどうしてこんなところに?」
「そなたには関係ない。」
「最近は炎妃龍まで出てるのに…」
「炎妃龍…だと?」
「ああ、最近声だけ聞こえるらしくてな、どうもどこに行ったのやら…」
「それは私の事だが?」
「…すまん、幻聴が聞こえたようだ。今君が炎妃龍と聞こえ」
「だから私が炎妃龍だと言っている。」
…信じて良いのか?コレ。ガブラス親子がちゃっかり人間になって他人の家に住み着いているご時世だ、どこぞの妖怪人間はさぞかし羨んだろうに。いやしかし…
「君が炎妃龍である証拠は何処にある?ましてや人の形をしてるはずがない。」
「ふむ…こうすれば分かって貰えるか?」
少女が何かを念じる様に目を閉じると回りは異常に暑くなり、何処からか粉塵が舞い上がった。
「まじかよ…」
「これで私が指を鳴らせば…判らなくもないだろう?」
炎妃龍は体内から発火性の高い粉塵をばらまき、発火させて爆発を起こすと言うがその少女は今それを実行しようとしていた。笑顔で
「スイマセン、信じます。だから鳴らさないで。」
あんな爆発に巻き込まれたら命が危ない。恐らくいずこの国の大佐のように指を鳴らして爆発を起こすだろう。
「そうか、それはよかった。」
少女はウンウンと頷くと手を下げた、それと同時に粉塵が消えた。
「つーかなんで人の形をしてるんだ?」
「長生きした私にとって人の姿に化けるのは造作もない事よ。」
「その服とかは?」
ガブラスが人になった時は(見てないけど)服を着ていなかったはずなのにこの少女は服を着ている。
「化けた時のおまけのような物よ。」
そう言いながら少女は見せるようにくるりと一回転した。
「何がともあれ、炎妃龍の鳴き声の正体は君か。」
「人の村とかに行こうとしても道は知らないし連れてって貰おうとしても誰も来ないし。鳴けば誰か来ると思ったから鳴いた。」
お嬢さん、それは違う。探せば人はいる。鳴いたら皆逃げますよ?いきなり炎妃龍が近くで鳴いたらさ。
「疲れた、帰るか…」
「それじゃあ道案内よろしく。」
ポッケ村へ後ろ向きに出発
自宅
「ただいまー、今帰った。」
「あ、お兄ちゃんおかえり。お客さん?」
自宅に戻ると銀髪の少女のクーがアイルーと戯れていた。あれから大分言葉を覚え、話せる迄に成長した。
「お邪魔します。」
炎妃龍の少女が軽く会釈をする
「あ、どうも。」
クーも真似るように会釈する。
「カーラは?誤解される前に…」
それを言い切る前に後から腕が現れる。
「誘拐と見ていいのかな?これは?」
腕がそのまま首を締め、後から声が聞こえる。
「君も節操が無ないな。こんな可愛い少女を誘拐するとは」
後ろを向けないがカーラだと判断できる。
この満足な呼吸を許さない締め方に後頭部に感じる豊満な胸の感触。ジワジワと苦痛と快楽を与える、なんともガブラスらしいやり方だ
「お母さん。喋れないって」
「まだその程度か。」
この母親はギブアップと容赦を知らない。そして更に締める。
「お母さん、そろそろお兄ちゃんがイっちゃう」
うん。[逝]っちゃうの。間違ってもカタカナで言わんでいい。
「そうか、仕方ない。」
そう言い腕の縛りを解く。この時だけ呼吸を出来る事に喜びを覚える。
「ゲホッゲホッ…誘拐したんじゃねぇぞ。付いてきたんだよ。」
「自己紹介が遅れたな。私はカーラ。こっちは娘のクーだ。」
「はじめまして、ナナと申します。」
「それじゃあもう一人分夕食を作らないとな。少し待っていてくれ。」
しばらくしてテーブルにこんがり肉の乗った皿が配られる。そして俺の前には木炭の様に黒くなったコゲ肉が置かれた。
「いただきます」
「待て、何で俺のだけ」
「失敗した、それだけだ。」
その失敗作を食べられる所がないか開いてみる。
「食える場所が無いんですが。」
「文句があるなら食べない。」
今度からカーラが飯を作る日にはカーラを怒らせない様にしよう…
2010年07月19日(月) 10:20:48 Modified by sayuri2219