注射

パチスロ機の裏モノ化手法の1つ。主に3号機時代に使用された。

裏モノ対策が強化され、出荷段階では細工が難しくなった事に対抗し、ホール設置後に何らかの装置を経由し、起動後のメモリ(=RAM の内容)を書き換え、ROM から読み込まれた正規プログラムや変数値を改造してしまう。

電源を切ってしまえば正規のプログラムに戻るので、検査などで発見されにくく数台だけ注射といった運用もでき、基板交換やぶらさがり等よりはコストもかからずカスタマイズも可能だったため、多くの機種で使用された。しかし、「注射に失敗」というケースも多く、RAM や他の部品を壊してしまったり、注射側コードのミスや静電気によりホールが意図しない大連チャンや誤動作が起きてしまったりと、ROM 交換型には無いトラブルもあったようだ。

4号機ではセキュリティチップが使用されるようになり、注射はしにくくなったと言われるが、チェックが起動後の一定タイミング1回だけのようで回避可能と言う情報もある。(真偽不明)

コンシューマーゲーム機のエミュレーターで言うところの「チート」に相当するが、変数領域を書き換えるものもあれば、プログラムそのものを書き換えるものもあるので「ROM パッチ」という捉え方もできる。

効果が一時的なもので起動毎に作業しなければならない事、加えて作業そのものが「針を刺して薬液を注入する」事に似ていた為「注射」と名づけられたと考えられるが、元のスペックと大きく異なった注射をされた機種や誤動作する機種を「ヤク漬けでボロボロ」等と称した。常用すると社会復帰(=ノーマル稼動)できなくなる点では共通するものがある。

4.7号機「ボンバーパワフル」の演出で夢夢ちゃんが「お注射しまぁ〜す♪」というのがあるが、それを聞いて「ぉぃぉぃ いいのか RAM 書き換えて!」と思った人は相当な注射好きである。
2005年07月13日(水) 18:32:39 Modified by niya_ura




スマートフォン版で見る