裏モノ(分類)

裏モノは用途によっては回収用も存在するが、基本的には過激な連チャン性を売りにしており、広く全国に出回る特定の「バージョン」について分類すると大きくは下記のようになる。

■上乗せタイプ

通常時は主に低確率での「一発抽選」を行い、当選(初当り)した時に放出するボーナス回数を決めるタイプ。連チャン突入率はおおよそ 1/4 〜 1/2 程度で、3連・5連・7連 のように設定別に一定の確率で連チャン回数を抽選する。連チャン中に再度初当りを引くと更に上乗せされるタイプもあるが、多くは連チャン中に初当り抽選を行わない。

仕組みが簡単でベースを元のプログラムのまま確率だけを下げ、若干の上乗せルーチンを作るだけで実現できてしまうので、4号機時代はこのタイプが主流だった。比較的割数を揃えやすく設定に素直な出方にしやすいので、作成時の検証もホールでの扱いも容易と考えられる。(単純な確率計算で割が算出しやすい)

REG や特定小役を初当り契機とするタイプも多い。特に REG スタートするタイプは「ダイナマイト Ver.」と呼ばれる。

打ち手が分かってくると特定連チャン回数後に連ゾーン(32G等)ヤメされてしまうので、多くの機種では「引き戻し」が存在し、100G 以上で引き戻して連チャン継続... という出玉推移が打ち手を魅了した。リプ連エイトマンのようにリプ抜きで 384G までが引き戻しゾーンで、引き戻しだとボーナスが1つ加算される等の複雑なタイプもある。

最近のストック機で、多段階のモード移行である程度の連チャン回数を決めるタイプは仕組みがよく似ている。上乗せタイプの裏モノを参考にしているのはほぼ確実。

■状態タイプ

通常の状態ではボーナスは低確率で引いても単発、あるいは全く無抽選で、ボーナス抽選とは別に「状態移行抽選」を行い、当選すると通常に転落するまで高確率でボーナス抽選を行うタイプ。回数がある程度決まっている上乗せとは異なり、状態が運良く続けば1日中出っ放しといった強烈な連チャン性を持つ機種もある。

その連チャン性とは対極的に、ハマリもきつく出ない台は本当に1日中出なく、逆万枚すらも可能にする。天井がない、あるいは極端に高かった機種が多かったのも状態モノの特徴。

基本発想は2号機の集中と思われる。小役ではなくボーナスの集中とした事で、非常にスピーディな展開となり、ドリームセブン Jr. 等愛された名機も多い。プログラム的には上乗せタイプと比較して若干難しくなると考えられ、割数も単純には出せないので運用は少し難しい。極端に出させないために差枚数で状態抽選率を変えるタイプもあったと聞く。

状態に高低をもつタイプも多く存在し、状態高では 1/16 で、状態低では 1/128 で抽選等、引き戻し的な出玉推移などで飽きさせない工夫もあった。

やはり AT機やストック機で参考にされ、演出で明確に AT抽選やボーナス放出の高確率状態がわかるなど留まる所をしらず、合法裏モノは枚挙に暇が無かった。

■特殊抽選タイプ

隆盛を誇ったストック機の複雑な抽選に勝るとも劣らない、特殊な抽選方式の機種もいくつか存在する。そして例外なく言えるのは解析結果を見てから打つとより面白い裏モノであるという事だろう。数少ない裏モノ解析から、代表的な特殊抽選2機種を挙げる。

ハナハナ-30 スイカ Ver.
スイカの後がアツイと言われるこのバージョン、スイカは単なる前兆役ではない。雑誌「パチスロ極 2002年11月号 P81」の解析によると、
  • 3種類のモードいずれかに滞在(爆連、通常、ハマリ)
  • モードと設定に応じて「天国ゾーン」(6G)抽選を行う
  • 当選すると「ゾーン連チャン回数」を抽選する
  • ゾーンの 6G 間は毎G ボーナス抽選を行う(下記は爆連モード時)
    • 1G目:41.01%(表面上、生入りに見える)
    • 2G目: 7.03%(ほぼスイカ揃う)
    • 3G目:25.78%(スイカ以外の全小役、ハズレもあり)
    • 4G目:19.53%(スイカ or リプ or ハズレ)
    • 5G目: 9.77%(スイカ以外の全小役、ハズレもあり)
    • 6G目:36.33%(スイカ後 5G目はとにかく祈る)
  • ボーナス成立後も BIG 中も天国ゾーンは進む
  • ボーナス成立後も BIG 中もゾーン間潜伏ゲームは進む(ハズシ厳禁!)
  • ゾーン潜伏を経て次の 6G ゾーンへ... ゾーン連チャン数繰り返し
打った方はわかると思うが、本当に面白い。全国で2万枚超えが多数報告された。開発した方には頭が下がる。しかし、低設定のハマリモードは本当に地獄で、ゾーン抽選は 1/2307 なので1日中入らないことも...(単発の天井設定は可能だが、ナシにもできる)

島唄-30 遅れストック Ver.
遅れストックの中でも複数種類のバージョンがあるが、基本的には REG 後か通常時にチャンスゾーンに入り、「遅れ」の数+αだけボーナスを放出する。真偽不明だが某解析によると、
  • 通常時チャンスゾーン抽選 or REG 当選→REG放出→チャンスゾーン
  • 当選すれば最低1回遅れ発生
  • チャンスゾーンの数ゲーム間、毎G 上乗せボーナス数抽選(0〜2?)
  • その抽選でボーナス当選していれば、遅れ発生
  • チャンスゾーンの間くりかえし... → まとめてボーナス放出!
自分である程度連チャン回数が分かってしまうと言う点がとても面白い。更に、1度しか遅れていなくても3発放出する事もあり気が抜けない。数回遅れれば吉宗のダブル7並みにに安心して打つことが出来る。
2005年07月14日(木) 23:26:37 Modified by niya_ura




スマートフォン版で見る