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【定義】

六神通の一。他人の心念を自由に測り知ることが出来る神通力。
道元禅師の『正法眼蔵』の一。95巻本では80巻、75巻本では73巻。寛元3年(1245)7月4日に大仏寺で修行僧に示衆された。

【内容】

他心通とは、通常五通六通の一つとして、他人の心念を自由に測り知る能力だとされているが、道元禅師は他心通の真義を「自他を超えた絶対の心の把握」だとされ、それこそが仏神通に他ならないとされる。南陽慧忠と大耳三蔵の問答を挙げ、その後それに対する中国禅者(趙州従諗・玄沙師備・仰山慧寂・雪竇重顕・海会守端)の下語(批評)を取り上げて提唱している。なお、道元禅師は基本的に先達の批評を未だしと喝破している。
いま仏法のなかに、もし他心通ありといはば、まさに他身通あるべし、他拳頭通あるべし、他眼睛通あるべし。すでに恁麼ならば、まさに自心通あるべし、自身通あるべし。すでにかくのごとくならんには、自心の自拈、いまし自心通なるべし。かくのごとく道取現成せん、おのれづから心づからの他心通ならん。

他心通とは、自心通に他ならないとされ、また、身心一如の見解に立つ道元禅師は、「他心通」が把握されれば、同時に「他身通」だともされる。

正法眼蔵』「後心不可得」巻の後半は、この「他心通」巻の下書きに当たるともされている。また、『永平広録』巻1-17上堂、巻9-頌古27則などでも、この一則を示す。

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