曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

サンスクリット語のkasayaの訳語、音写すれば袈裟。インドでは、修行僧の衣は、青・黄・赤・白・黒の五つの正色を避けて、混じった色を使ったことから、この名前を得ている。原色を破壊した濁った色だからこそ、壊色という。また、緋・紫・緑・紅・留黄の中間色も正色として禁止されている。主として、青・黒・木蘭の三色を壊色としているが、普通は柿色を使う。これは、樹や樹皮、過重や鉄泥などで染められていた色だけれども、実際には部派や地域によってずいぶんと違うという。
夫れ袈裟といふは梵語、此には壊色といひ不正色といふ。実に是れ色を以て見るべきに非ず。又かみ諸仏より、しも一切の螻蟻蚊虻に到るまで、其依報正報悉く是れ色なり。一辺の所見此の如し。然れども便ち又是れ声色に非ず。故に三界の出づべきなく、道果の証すべきなし。 『伝光録』第3章

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