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【定義】

仏祖にとっての看経の法儀のこと。道元禅師の『正法眼蔵』「看経」巻、或いは瑩山禅師の『洞谷記』『瑩山清規』などに、その古規が見える。

【内容】

『正法眼蔵』「看経」巻では、「現在仏祖の会に、看経の儀則それ多般あり。」とされるように、様々な種類があることを示す。例として、「施主入山請大衆看経」「常転請僧看経」「僧衆自発心看経」などがあるとされ、さらに「大衆為亡僧看経」があるとされる。

なお、実際の作法として示されているのは、僧堂看経としての「施主入山請僧看経」と、天皇誕生日を祝って行われる仏殿看経としての「聖節の看経」である。

両者共に、時間の指示から、その作法、或いは読み込む経典についても詳しく示されており、参照すべきものである。

「聖節の看経」については、誕生日の一ヶ月前から始まり、『金剛般若経』『仁王経』『法華経』『最勝王経』『金光明経』等の「護国経典」を読んで、祝うべきとされる。なお、看経法の最後には「僧衆自発心看経」が挙げられているが、公界の看経であることと、『清規(おそらく『禅苑清規』)』に依存すべきことが説かれている。
また僧のみづから発心して看経するあり。寺院もとより公界看経堂あり、かの堂につきて看経するなり。その儀、いま清規のごとし。

なお、瑩山禅師の『洞谷記』「看経法」には、住持進退なども詳しく示され、法要として整備されていく状況も見える。

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