【定義】
曹洞宗の宗風の特徴を示す言葉。行持を綿密に行うことで、威儀即仏法・作法是宗旨を現成するとされる。
ところで、「行持綿密」という言葉が良く使われるようになったのは、近代以降であるかと思われる。道元禅師自身は、「仏仏の大道、つたはれて綿密なり、祖祖の功業、あらはれて平展なり」(『正法眼蔵』「大悟」巻)とはされ、大道の伝承が綿密とはされるが、宗風や行持との関連は見られない。峨山韶碩禅師『山雲海月』では「行道綿密」という語句が見られ、また、江戸時代の『宗統復古志』では、「始て道元禅師の綿密の宗風諸宗に卓犖として、正法眼蔵古今を照見し」といった指摘も見られる。
明治時代になると、安藤嶺丸編『曹洞宗名鑑』(壬子出版社・1916年)で、同時代の宗侶の行持を讃えるのに、「行持綿密」が多用されるようになったようである。
曹洞宗の宗風の特徴を示す言葉。行持を綿密に行うことで、威儀即仏法・作法是宗旨を現成するとされる。
また,曹洞宗では,「行持綿密」,「威儀即仏法」といって日常生活の微に入り細にわたって綿密な規定がなされている。 文化庁『宗教年鑑』
ところで、「行持綿密」という言葉が良く使われるようになったのは、近代以降であるかと思われる。道元禅師自身は、「仏仏の大道、つたはれて綿密なり、祖祖の功業、あらはれて平展なり」(『正法眼蔵』「大悟」巻)とはされ、大道の伝承が綿密とはされるが、宗風や行持との関連は見られない。峨山韶碩禅師『山雲海月』では「行道綿密」という語句が見られ、また、江戸時代の『宗統復古志』では、「始て道元禅師の綿密の宗風諸宗に卓犖として、正法眼蔵古今を照見し」といった指摘も見られる。
明治時代になると、安藤嶺丸編『曹洞宗名鑑』(壬子出版社・1916年)で、同時代の宗侶の行持を讃えるのに、「行持綿密」が多用されるようになったようである。
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