【定義】
略して、「三千世界」「三千界」。古代インド人の世界観による全宇宙(この場合、現代の銀河系・太陽系などの宇宙観とは意味が違う)を指す。そこでは、須弥山を中心に、その周りに九山八海?があり、これが我々の住む1つの「小世界」である。その場合いは、日・月・須弥山・四天下?・四王天?・三十三天?・夜摩天?・兜率天・楽変化天?・他化自在天?・梵世天?を含み、この1つの小世界を千集めると、「小千世界」となる。この小千世界を、千集めると「中千世界」となる。この中千世界を、千集めると「大千世界」となる。その総称を「三千大千世界」と呼ぶのであり、「三千個の世界」の意味ではなく、「千の三乗の数の世界」を意味する語である。
略して、「三千世界」「三千界」。古代インド人の世界観による全宇宙(この場合、現代の銀河系・太陽系などの宇宙観とは意味が違う)を指す。そこでは、須弥山を中心に、その周りに九山八海?があり、これが我々の住む1つの「小世界」である。その場合いは、日・月・須弥山・四天下?・四王天?・三十三天?・夜摩天?・兜率天・楽変化天?・他化自在天?・梵世天?を含み、この1つの小世界を千集めると、「小千世界」となる。この小千世界を、千集めると「中千世界」となる。この中千世界を、千集めると「大千世界」となる。その総称を「三千大千世界」と呼ぶのであり、「三千個の世界」の意味ではなく、「千の三乗の数の世界」を意味する語である。
はかりしりぬ、この三千大千世界は、赤心一片なり、虚空一隻なり、如来全身なり、捨・未捨にかかはるべからず。 『正法眼蔵』「如来全身」巻
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