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【定義】

正月修法の意であり、修正礼賀・祝聖修正などと熟語するが、正月元日から3日、乃至5日までの毎日、朝食前に修正牌を掛けて、宣疏し、国家泰平と仏法興隆を祈る法要である。大般若会で行うことも多い。

【内容】

曹洞宗では、『瑩山清規』に「修正会」関連の記載が出て以降、江戸時代の清規でも伝統的であったが、『洞上行持軌範』の段階で、以下の断りを入れて「修正会」の記載を不採用とした。
一月三ヶ日瑩規に修正の法あり。朔日に啓建し三日に満散す。其啓建・満散とも出班焼香宣疏にして読経は観音経遶行なり。椙記・僧規みな之に倣ふ。其の意は専ら祝聖なりとす。今は之れに代ふるに転大般若を以てし、啓建・満散の出班焼香・宣疏を省略す。簡にして意の貫徹を尊ぶなり。 『洞上行持軌範(巻中)』4丁表

この結果、『行持軌範』では伝統的に「修正会」ではなくて、「転読大般若」の記載でもって、正月祈祷の意味を表現しているのである。

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