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【定義】

『禅林象器箋』は、臨済宗妙心寺派の無著道忠が禅林の規矩・行事・機構・器物などについて、その起源や沿革、現行の威儀に到るまで詳説した書。無著の自序は寛保元年(1741)9月に書かれている。

【内容】

撰述に当たっては、経疏・律・論・僧史・禅宗灯史・詩偈・清規・禅家語録などの内典を488部、並びに中国撰述の経・史・子・集、和書などの外典286部などを援引し、考証の資に充てて正鵠を期するべく努力されている。著者の自筆本は、現在京都花園の妙心寺山内に蔵されているが、明治42年に村田無道がこれを校刻し、竿頭に著者の頂相・筆蹟、巻尾には小伝を付し、また索引・目次がその価値を高めている。昭和38年には、更に冠註・解説と精密な索引を付して重版されている。編目は以下の通り。

第一類・区界門
第二類・殿堂門
第三類・座位門
第四類・節時門
第五類・霊像門
第六類・称呼門
第七類・職位門
第八類・身肢門
第九類・叢軌門
第一〇類・礼則門
第一一類・垂説門
第一二類・参請門
第一三類・執務門
第一四類・雑行門
第一五類・罪責門
第一六類・報祷門
第一七類・諷唱門
第一八類・祭供門
第一九類・喪薦門
第二〇類・言語門
第二一類・経録門
第二二類・文疏門
第二三類・簿券門
第二四類・図牌門
第二五類・飲啖門
第二六類・服章門
第二七類・唄器門
第二八類・器物門
第二九類・銭財門

総計1724条に関する莫大な解説が付されている。

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