【定義】
出家得度や
檀信徒喪儀法などの場合に於いて、これから
受戒する者の頭髪を剃る際に唱える偈文のこと。出典は『華厳経』「浄行品」になる。
剃除鬚髪、当願衆生、永離煩悩、究竟寂滅。
訓読をすれば、「
鬚髪を剃除すれば、当に願うべし衆生、永く煩悩を離れ、究竟して寂滅ならんことを」となる。
なお、「
檀信徒喪儀法」にて、実際にこの偈を唱える場合には、まず用意した剃刀を取って香に薫じ、両手の親指と人差し指との間に挟み
合掌して、この偈文を三唱する。なお、口伝では、三唱目のみ、結句を「究竟安楽」にすべきだとの見解もあるが、公式ではない。
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