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【定義】

読み方は「びんずる」。十六羅漢?の第一とされる。なお、中国の仏教寺院では食堂に安置したとされ、また、日本曹洞宗では羅漢として楼門形式の山門上に安置された。また、日本では独自の信仰として展開し、参詣者が自らの患部に相当する、賓頭盧尊者の表面を撫でることで回復を祈るという。
入大乗論巻上に云く、尊者賓頭盧・尊者羅睺羅、是の如き等の十六人、諸の大声聞有り。 面山瑞方禅師『洞上伽藍諸堂安像記』「山門羅漢〈或は十六尊者を安じ、或は五百羅漢を安ず〉」

なお、道元禅師本師・天童如浄禅師の語録に、賓頭盧を扱った文脈が知られている。
先師天童古仏、挙す、波斯匿王、賓頭盧尊者に問う、承聞するに尊者、親しく見仏し来たると、是か否か。尊者、手を以て眉毛を策起して之を示す。先師、頌して云く、眉毛を策起して問に答うるの端、親曾して見仏して相い瞞ぜず、今に至りて応供の四天下、春は梅梢に在りて雪寒を帯ぶ。 『正法眼蔵』「見仏」巻

こちらは、『如浄和尚語録』巻下「頌古」の一則である。なお、上記の通り如浄禅師は釈尊の時代の波斯匿(プラセーナジット)王との問答だとするが、中国禅宗の他の用例では、釈尊入滅後の阿育(アショーカ)王の時代の話としている。

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