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【定義】

江戸時代の学僧天桂伝尊禅師による提唱録。写本のみで伝わる。内容から、享保20年(1735)、天桂禅師88歳に退蔵峯で行われた提唱を記録した文献。
秋、退蔵峯に在りて、衆の為に円覚経を開示す。都衆七百余名、遠近の道俗、大いに化に沐す。此の会、也た諄諄として、本来成仏及び八相成道魔説等の玄旨を指点す。婆心、太だ徹困するなり。 『天桂和尚年譜』「二十年乙卯」項

以上から、天桂禅師最晩年の教えであることが知られる。なお、本来成仏論が示されたとあるが、天桂禅師86歳の時に刊行された『驢耳弾琴?』との関係もあると思われる。詳細は今後の研究が待たれるところである。このページは、天明4年(1784)3月8日、薩摩の蘭州の書写による写本に基づいて書かれた。

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