つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

咬も嚼も「かむ」ということ。よって、噛み尽くすことを指す。

おほよそ心不可得とは、画餅一枚を買弄して、一口に咬著嚼尽するをいふ。　『正法眼蔵』「心不可得」巻

なお、写本によっては「咬著嚼著」の場合もあるが、一方で『正法眼蔵抄』では「一口に咬著嚼尽する姿と云、解脱の儀なり」（「心不可得」篇）とあって、「咬著嚼尽」になっている。よって、本項目を立項した。