角運動量とスピン―『量子力学』補巻（朝永振一郎）

目次

編者序文

第1部角運動量とスピン

角運動量とスピン
　§78　はじめに
　§79　角運動量の成分間の交換関係
　§80　交換関係から可能な固有値を導くこと
　§81　角運動量ベクトルの合成
　　（ⅰ）予備的な注意
　　（ⅱ）合成系の固有関数を作ること
　　（ⅲ）まとめ
　§82　電子のスピン
　　（ⅰ）1個の電子の場合
　　（ⅱ）2個またはそれ以上の個数の電子の場合
　§83　スピン角運動量と軌道角運動量との合成
　　（ⅰ）一般的考察
　　（ⅱ）アルカリの二重項
　　（ⅲ）アルカリ二重項のZeeman効果
　§84　Pauliの禁制原理の導入
　　（ⅰ）2個の電子の場合におけるPauliの原理
　　（ⅱ）対称性の分類
　　（ⅲ）対称指標
　　（ⅳ）対称指標と多重性
　　（ⅴ）3個またはそれ以上の電子の場合におけるPauliの原理
　§85　軌道エネルギーと見かけ上のスピン-スピン相互作用
　　（ⅰ）定性的な考察
　　（ⅱ）半定量的な考察―2個の電子の場合
　　（ⅲ）半定量的な考察―多数の電子の場合
　　（ⅳ）対称指標と対称度および反対称度
　　（ⅴ）場の量子化と対称演算子Ｏ

第2部摂動論、観測の理論

摂動論
　§1　摂動
　§2　摂動の方法（その1）
　§3　摂動の方法（その2）
　§4　時間を含まない摂動による遷移
　§5　時間につき周期的な摂動による遷移
　§6　調和振動子に対する応用、選択規則

観測の理論
　§7　一般的注意
　§8　霧箱内の粒子飛跡についての考察（その1）
　§9　霧箱内の粒子飛跡についての考察（その2）

第3部ベクトル空間

ベクトル空間
　§1　Ｎ次元の数列ベクトルと空間Ｒn
　　（ⅰ）定義と基本定理
　　（ⅱ）次元定理とベクトルの座標
　　（ⅲ）数ベクトル空間の計量化
　　（ⅳ）直交座標系
　§2　Ｎ次元および無限次元の抽象ベクトル空間
　　（ⅰ）ベクトル空間の抽象的定義
　　（ⅱ）ベクトル空間の計量化
　　（ⅲ）次元の導入
　　（ⅳ）抽象Ｒn空間と有限数列ベクトル空間
　§3　HilbertベクトルとHilbert空間Ｒｈおよびその抽象化
　　（ⅰ）Hilbertベクトル、無限数列ベクトル
　　（ⅱ）抽象化Hilbert空間
　　（ⅲ）ベクトルの極限値の諸性質
　　（ⅳ）規格化直交完全系
　　（ⅴ）完全直交系とベクトルの成分
　§4　関数空間Ｒs
　　（ⅰ）関数ベクトル
　　（ⅱ）関数空間ＲsとHilbert空間Ｒh
　　（ⅲ）自明でない関係、関数空間での展開定理
　付録

解説

失敗の研究