「―最近、また胸が大きくなっちゃってさー」
「へー、羨ましいなあ。私のは全然大きくならないよ」
「羨ましいって、そんなこと無いわよ…肩こるし」
「毎日揉めばおっきくなるのかな?」
「うーん…それ、ガセだって聞いたけど?」
とある日の小笠原高校のお昼休み。
何気ないナツミとケイの会話に、クラス中の男子は黙って聞き耳を立てていた。
全員そういったことには敏感な年頃な上、
クラスで1、2位を争う人気の彼女たちが、胸のことで赤裸々に語り合っているのだ。
これで興奮してこそ健全な一般高校男子であろう。

…で…そんな悶々とするだけの男共とは、別次元の男が一人。

それは新井カズヤである。既にカズヤの頭の中には、
次の行動の為のいくつかの選択肢が浮かんでいた。

「そう、かんけいないね」
「さわらせてくれ、たのむ!」

―と。まあどこかで見たことがある物ではあるが…

そして―『変態』カズヤの頭の中には、もう一つの究極の選択肢が存在していた。
そう、それは―


「ころされてでも

 も み し だ く」


「うおーっ、今岡ー!!おっぱい揉ませろー!!」
そう言うが早いか、カズヤは立ち上がると
いきなり今岡に襲い掛かった。
「な…っ!!ふざけないでよっ!!」
一瞬うろたえたものの、ナツミはすぐに戦闘態勢に入ると
カズヤに向けて怒りの鉄拳をぶちかます。

“ドカァッ!!”

カズヤの顔面にクリーンヒットするナツミの右ストレート。
いつもはこの一撃でノックアウト、彼の夢はあえなく潰える…はずだった。
しかし今日のカズヤは、一味も二味も違う。
こんな攻撃では、全くもってへこたれない。
カズヤは一度ナツミと距離をとって呼吸を整えると、
自らに残された全ての力を右手に集中する。

「ハアァ…俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!
おっぱい掴めと轟き叫ぶぅ!!」

その雄たけびと共に、再びカズヤはナツミへと挑むべく突撃を開始した。
「まったく…懲りないわね!やぁ!!たぁ!!」
ナツミはそんなカズヤに対し、容赦ない鉄拳の連打を放つが―
既に本気モードになったカズヤには一発も当たらない。
「な…!!私の技が効かない…!?」
クラス中の男子の夢と希望を乗せたカズヤの右手は、
ナツミの攻撃に全く怯むことなくナツミの桃源郷へと突っ込んでいく。
「ばぁくねっつぅ!!○ッド○ィンガァーッ!!!」

「頑張れーっ!カズヤー!!」
「お前は俺達の誇りだー!!」
「いけーっ!!」
男子全員の声援(?)を受け、カズヤはナツミの胸に触れ―揉んだ。


“もにゅっ…”

「あ…あぅんっ!!」

―勝負は一瞬で決した。
カズヤの日々のオナニーで鍛えた黄金の指先が、ナツミの胸の上で巧みに動き回り―
すぐさま彼女の身体は快楽の奔流に包まれたのだ。

「ふにゃあ…」
そのまま耐え切れずにへたり込んだナツミに
カズヤは更なる愛撫を加え、彼女を快楽の園へといざなっていく…
「や、やめてぇ…カズヤぁ…」
「はっはっは、ここか?ここがええのんか、ナツミぃ?」
「い、いやあ…あぁん…」


―こうしてナツミはカズヤの前に陥落し、性奴隷となったとさ。
めでたしめでたし。


 ・
 ・
 ・


「―という初夢を見たんだが。どう思うシンジ?」
「病院行け」

(おしまい)

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