レイ・プリンセス事務所所属のマネージャー、井戸田ヒロキ。真夏日が続くこの時期にもかかわらず
営業活動などで一日中立ち回っている。


「ただいまー」
すっかり体中日焼けして黒くなったヒロキが事務所に帰ってきた。
「いつもご苦労様です」
「あっ、お兄ちゃんおつかれー」
「おっ、今日も一段と精がでるねー。でも、気持ちイイからって出しすぎはだめよ」
(まったくこのクソ暑い時に…)
ヒロキはシホのボケには構っていられないと言わんばかりに冷房のところに一直線に向かった。
冷たい風を感じながら、
「ああ、やっぱり中は涼しくていいな」
「そうでしょ、でもやっぱり人肌程度に温くてあとは適度な締め付けがあるともっと気持ちイイと思うんだけど」
「だから何の話だ」
二人が微笑ましい(?)やりとりをしていると、ユーリがヒロキの元に近づき、
「あっ、お兄ちゃん皮むけてる」
と言いながらすっかり日焼けしてめくれ上がった腕の皮をむこうとする。
「ヒロキくん、折角だからついでにチ○コの皮もむいてもらったら?」
「シホ、アンタちょっと自分の立場をわきまえなさい」
ヒロキは呆れ返った様子で、
「大体オレは包茎じゃない、それにしても今日はいつも以上に飛ばしてるな」
するとシホはヒロキの体をバシッと叩きながら、
「またまた、飛ばすのは男に決まってるじゃない!」
「痛ぇっ!!」
日焼けして赤くなっているところを叩かれたので思わず声を上げてしまった。
「いい加減にしなさい」
バチーン、とシホの頭にカルナの一撃が飛んだ。
「もう、アンタさっきから一体どうしたのよ?」
「いやー、今おバカキャラが流行ってるから、それに対抗して私たちはエロキャラを
前面に出していこうかと思って」
「アンタと一緒にされたくないわ」
「エロいのはシホちゃんだけでしょ」
「お前なあ、目指す方向が間違っているぞ」
真夏の芸能事務所の一コマであった。

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