最終更新:ID:7QyeVkvAbw 2010年10月23日(土) 06:51:53履歴
運動部・文化部ともに活動に精を出している放課の時間帯のことだった。生徒たちによる学園自治組織である生徒会もまたその
例外に漏れることなどなく、メンバーがそれぞれ仕事に励んでいた。
長である生徒会長の天草シノは各クラブから上がってきている要望書へと目を通していっていた(大半が予算を上げてといういつも
ながらの内容)。
ナンバーツーである副会長・津田タカトシはシノが読んでいった書類を、自分だったらどういうふうにしてその要望に応えるのかを
レポートにしてみろという、シノから出された課題をこなしている最中だった。
つい先日に行われた部活動活動報告会に参加した際の議事録を、ノートからパソコンへと清書していた書記を務める七条アリアの
身体がビクンっと震えたのに、また自分の仕事をしていた萩村スズが気づいた。
「先輩、どうしたんですか? 顔、真っ赤になってますけど……」
ひとまず手を止めたスズが心配げにアリアへと視線を送る。
ほうっと気だるげに息をついたアリアの姿を、ふたりのやり取りに気づいたタカトシもまた見やる。
瞬間、アリアと視線が合った。
朱に染めた頬。濡れた瞳。少し落ち着きなくもじもじとしているところが、思春期まっただ中の青少年を直撃した。
(なんか、色っぽくないか……? それもかなり)
アリアと見つめ合っている状況も忘れ、思わずごくりと生唾を呑み込んでしまったタカトシ。
どことなくピンク色な空気が漂ってきている生徒会室。そしてそれの主因であるアリアが立ち上がる。
「シノちゃん」
「ん? ああ、アリア。確かに顔が赤いな。どうしたんだ風邪でも引いてしまったか? 確かに今は季節の変わり目であることだし、
そうなりやすいときでもあるし……」
「そうじゃないの。ちょっと欲情しちゃって……。これ鎮めないと仕事できそうにないから、少しトイレ行ってきていいかな?」
そしてお嬢様が投下してきた爆弾に、シノ・タカトシ・スズは言葉を失った。
「「…………」」
絶句してしまっている後輩ふたりよりも先に再起動できたシノが、はあっと盛大なため息をつくと出入り口のドアを指差した。
「そういうことはいちいち許可をとらなくてもいい。さっさといってこい」
次いで我に返ったタカトシ&スズが互いの顔を見合わせると、これまた同時に嘆息した。
「あはは、やだなー、冗談だよ。ホントはただ催してきちゃっただけ。ちょっと紅茶を飲みすぎちゃったみたい」
手元に置いている魔法瓶を指差したアリアが、ご令嬢らしく品よく笑った。
「だから、ちょっといってくるね?」
座していたパイプ椅子から腰を上げたアリアとタカトシは目が合った。
(まだ顔赤いみたいだ……。ホントに風邪でも引いちゃってるんじゃないのか)
もはや熟練の域に達しつつあるツッコミスキルとは対照的に、女性の機微を察することに関してはまだまだ未熟なタカトシは気づけ
なかった。
自身が情欲の対象としてアリアから見られているということを。
「ん……っ」
席を立ち生徒会室から出てきたアリアから悩ましげな吐息が漏れる。身体が熱い。湧き上がってくる性に対する衝動が、アリアの
肉体を苛む。
生徒会室がある二年生教室が主に入っているフロア。ここに据えられたトイレが一番近いのだが、そこで発散するのはいささか気が
引けた。
この間も火照り続ける身体を叱咤して三階――三年生教室のトイレへと入った。そして人気がないことを確認すると一番奥の個室の
ドアを開けて鍵を掛けた。
「はぁっ、はぁっ、はン……っ」
ビクンっと身体が小さく震えた。目的地へとたどり着いたことで安心したのか、少女は軽い絶頂へと至ったようだ。
便座へと腰を下ろして荒い呼吸を繰り返していった。
ブレザーのボタンを震える手つきで外していく。そのため普段なら難なくできることであるはずのことなのに、その動きのスピード
は実に緩慢なものだった。
やっとのことでそれを終えるとブラウスは上部のボタンだけを外していった。
言うまでもなく、これ以上は我慢できそうになかったからだ。
そして高校生としてというよりも日本人離れしているという表現でも、決して過言ではないバストがお目見えした。うっすらと汗ば
む胸の谷間。
フロントホックを外して下着の拘束から逃れることができた双つの果実が、喜び勇んで飛び出してくる。
高まっている性感によりぷっくりと膨らんだ乳輪、そして頂点を飾る乳首はともに薄い桜色だ。
そろそろ秋本番に突入という時期でもあるためどこかヒンヤリとした空気が漂っている個室内。その外気に触れたことで可憐なサイ
ズであった乳首が、次第に存在感を増していく。
「んっ、うぅっ、はぁっ」
ご自慢の巨乳へと両手をもってきて揉みこんでいく。勝手知ったる己の身体だ。もとより遠慮の必要などあるはずなく、昂ぶり
続ける肉欲へと躊躇うことなく浸っていった。
「津田くぅん……っ」
アリアの紅唇よりやや鼻にかかった喘ぎが漏れた。一学年下の後輩の名前を呼んだアリアは、乳房への愛撫を更に加速化する。
絶賛発情中であるお嬢様。
早熟であったアリアがこの淫らなひとり遊びを覚えたのは、小学校高学年のことだった。
そのきっかけとなったのは、両親の睦みごとを偶然見てしまったためというわりとありがちなものだった。
母の股間に父が普段とは桁違いに大きくなった男性器を突き刺していく。それにより母の口から溢れてくる艶やかな声。
なかなか寝付けなかったため大好きな両親とお話ししようとやってきたアリアを、その睦み合いは少女を性の入り口へと誘ってい
った。
結局、話などできるわけなくて自室へと引き返してきたアリアは、モヤモヤとした気分を晴らすことができずにいた。
それと同時に下腹部から熱い衝動が沸き起こってくることに、まだ幼い肢体が気づいた。
両親が互いの股間をぶつけ合っていたことを思い出したアリアは、震える手で自身の股間へと手を這わせていき――そして新世界
が広がっていったのだった。
その日を境にしてオナニーを嗜むようになったアリア。想像の中での彼女の相手を務めている人物のことを、行為中の間はしっか
りと覚えている。
だが、肉欲に満たされた後始末をするときになると、それが誰だったのかを思い出すことはできなかった。
初めは不思議に思っていたことなのだが、次第に性戯にのめり込むようになると気にならなくなっていった。
その不思議な現象がなくなったのは、一年半前――津田タカトシが生徒会へと加入したときのころだった。
ある晩にて。
いつものように自らの肉体をまさぐっていたアリアの脳内にて、彼女の相手を務めたのは出会ってまだ間もないタカトシだった。
全てを終えたあと、まだよく知りもしない少年をオナペットにするだなんてなどとへこんだりしたものの、その後も決まって夢想
でのお相手役はタカトシ。
今までのひとり遊びよりも遥かに強い快楽を、アリアへともらしてくれるようになっていた。
恒例化したことで半ば吹っ切れて気にしなくなったアリアは、家に帰ると日々のタカトシとの会話を脳裏に描いてオナニーに耽っ
ていく。
タカトシは時に恋人のように、またあるときは自分勝手な傲慢極まりない肉欲をアリアへとぶつけてくる。
「あんっ、そんな津田くん……。オレの前でオナニーして見せろだなんてそんな……」
そして今のアリアの脳内でのタカトシは、アリアが自慰行為をすることを強要してきているようだ。
「わかり、ました……。アリアのエッチなおっぱいを見てください……」
露出していた乳房がぶるりと大きく揺れた。手のひらで特大バストを弄んでいく。タカトシが醜いものでも見るような侮蔑的な目
を送ってくる。
「ああっ、はあっ、ダメ、気持ちいいのが、止まらないの……っ。手が、てが止まらない」
両方の手のひらにより、もみくちゃにされ続けている双丘。少しばかり痛いほうが最近のお気に入りであるご令嬢は、指先にて
乱暴に屹立した乳首をぎゅっと摘まんでいく。
瞬間、脳内にて電流がはじけ飛んだ。おとがいをそらして身体を震わせるアリア。
呼吸を乱らせながら目の前へと視線を移す。
「おっぱいアクメは気持ちよかったかって……。はい、気持ちよかったです。えっ、そんな……」
口ごもってしまったアリア。しかし、脳内での少年が命じてきた酷薄な指示に逆らう術はない。
「そんな、そんな……牝豚マ○コを見せろだなんて……。牝豚だなんて酷いよ。ああっ、わかりました。うん、そうだもんね。
津田くんに前の穴だけでなくてアナルもレイプされちゃった私は、逆らうことなんて、できないんだもんね……」
哀しげにそう漏らしたアリア。
閉じていた股をそろそろと開いていく。開脚された股の間から濃厚な女の匂いが立ち込めてくる。
「できました……。はい、パンツも下ろさせてもらいます」
腰へと両手を当てて豪奢な白いレース地が美しいショーツを下ろしていった。トロトロと分泌され続けている愛液でベトベトに
なっていためか、股間のショーツが離れる際に銀糸の橋を架けた。
無言で先を促してくるタカトシに従い、再び両足は開脚してスカートをたくし上げる。
「わ、私のオマ○コ……どうですか?」
右手の人差し指と中指で大陰唇をくぱぁっと割り開いていく。勃起したことで包皮を脱いだクリトリス。とくとくと愛液を漏らし
続ける膣口が現れた。
発情しきった女の陰部そのものだった。
「これで、これで許して……。えっ、オレがレイプしてやる気になるぐらいの本気オナニーをしろって……」
視線を彷徨わせアリアは逡巡する。しかし、決断まで時間を掛けることは許されていない。
「はい、ここ、んっ、が見えますか? 津田くんのおっきなオチ○チンでバージンを奪われちゃった、あっ、アリアのオマ○コ
です……」
陰唇を開く役目は左手へと譲り、空いた右手で恥丘を撫でさすっていく。
妄想内のタカトシがいきり立った陰茎を取り出してきた。こくんと口内に溜まった唾液をアリアは嚥下した。
むき出しとなっているクリトリスへと指を這わせたことで、ビクっと大きく便座に腰かけている少女の肢体が揺れた。
アリアの脳内にいるタカトシが、パンパンに膨らんだ肉棒をしゅっしゅっと前後に動かしていた。
目の前にいる可憐な少女を犯す準備のためのその行為。それによりとぷっと溢れてくる先走り汁。恐る恐るアリアが源泉たる膣
口へと指を触れさせていく。
そして人差し指を狭穴へと差し入れていく。
しかし、侵入は第一関節までで留められていた。これより先に進むことへの躊躇いが生じたためだ。
処女の本能が働いたことにより、膣内オナニーから媚粘膜全体を愛撫するものへと移行していった。
「はぁんっ、そう、エッチなの。私はエッチなことばかり考えてしまう牝豚なのぉ……。津田くんからレイプされることばかり
考えてお股を濡らしちゃうの!」
ビンビンになっていたクリトリスを押しつぶしたことが引き金だった。
「はんっ、ダメ、津田くんに精液ぶっかけられてイっちゃう……っ!!」
妄想のタカトシは白く濁った欲望の証を浴びせかけてきたことで、アリアは公共の場といってもいい学園内のトイレにて禁断の
絶頂へと上り詰めたのだった。
自慰後のため大きく気だるげに、しかしながら蠱惑的に震える魅惑の乳房。そっとそれへと手を伸ばしたアリアは、呟いた。
「ダメ……。オナニーだけじゃ満足できなくなってきてる」
小さく息をついて後始末するためにトイレットペーパーへと手を掛けていった。
「もっと強い刺激――本物の津田くんに満たしてもらわないと……」
汚してしまった個室を掃除しつつ、アリアはタカトシをどうやって墜とすかの算段を練り始めていくのだった。
翌日の生徒会室。
「えっ、七条先輩休みなんですか?」
「ああ。今朝方にお家の方から連絡があってな。風邪を引いてしまったそうだ」
昼休みを迎えたことでいつものように昼食をメンバーで共にすべく、生徒会室へとやってきたタカトシとスズへと先に到着して
いたシノが説明した。
「季節の変わり目だからな。朝晩はかなり冷えるようになってきた。昨日からすでにどうも熱っぽかったみたいだしな」
「そうですね。皆で気を付けましょう」
弁当箱を開いたスズが大きく頷いた。
「…………」
弁当に箸をつけずに黙考しているタカトシ。
(まさかホントにトイレでオナニーして身体を冷やしちゃって、それで風邪引いたなんてことはないよな……?)
いつもの重量感たっぷりな下ネタだったと思いたいタカトシ。
トイレに行く折にアリアが見せてくれた艶っぽい姿をネタにして、昨晩は自家発電に勤しんでしまったタカトシの表情はどこか
複雑なものだった。
この日より一か月後の今年の桜才祭にて。
アリアが仕掛けてきた誘惑にまんまとハメられたタカトシが、彼女をハメてしまったことで付き合うことになるとは、まだこの
ときのタカトシが知る由もなかった。
(おしまい)
例外に漏れることなどなく、メンバーがそれぞれ仕事に励んでいた。
長である生徒会長の天草シノは各クラブから上がってきている要望書へと目を通していっていた(大半が予算を上げてといういつも
ながらの内容)。
ナンバーツーである副会長・津田タカトシはシノが読んでいった書類を、自分だったらどういうふうにしてその要望に応えるのかを
レポートにしてみろという、シノから出された課題をこなしている最中だった。
つい先日に行われた部活動活動報告会に参加した際の議事録を、ノートからパソコンへと清書していた書記を務める七条アリアの
身体がビクンっと震えたのに、また自分の仕事をしていた萩村スズが気づいた。
「先輩、どうしたんですか? 顔、真っ赤になってますけど……」
ひとまず手を止めたスズが心配げにアリアへと視線を送る。
ほうっと気だるげに息をついたアリアの姿を、ふたりのやり取りに気づいたタカトシもまた見やる。
瞬間、アリアと視線が合った。
朱に染めた頬。濡れた瞳。少し落ち着きなくもじもじとしているところが、思春期まっただ中の青少年を直撃した。
(なんか、色っぽくないか……? それもかなり)
アリアと見つめ合っている状況も忘れ、思わずごくりと生唾を呑み込んでしまったタカトシ。
どことなくピンク色な空気が漂ってきている生徒会室。そしてそれの主因であるアリアが立ち上がる。
「シノちゃん」
「ん? ああ、アリア。確かに顔が赤いな。どうしたんだ風邪でも引いてしまったか? 確かに今は季節の変わり目であることだし、
そうなりやすいときでもあるし……」
「そうじゃないの。ちょっと欲情しちゃって……。これ鎮めないと仕事できそうにないから、少しトイレ行ってきていいかな?」
そしてお嬢様が投下してきた爆弾に、シノ・タカトシ・スズは言葉を失った。
「「…………」」
絶句してしまっている後輩ふたりよりも先に再起動できたシノが、はあっと盛大なため息をつくと出入り口のドアを指差した。
「そういうことはいちいち許可をとらなくてもいい。さっさといってこい」
次いで我に返ったタカトシ&スズが互いの顔を見合わせると、これまた同時に嘆息した。
「あはは、やだなー、冗談だよ。ホントはただ催してきちゃっただけ。ちょっと紅茶を飲みすぎちゃったみたい」
手元に置いている魔法瓶を指差したアリアが、ご令嬢らしく品よく笑った。
「だから、ちょっといってくるね?」
座していたパイプ椅子から腰を上げたアリアとタカトシは目が合った。
(まだ顔赤いみたいだ……。ホントに風邪でも引いちゃってるんじゃないのか)
もはや熟練の域に達しつつあるツッコミスキルとは対照的に、女性の機微を察することに関してはまだまだ未熟なタカトシは気づけ
なかった。
自身が情欲の対象としてアリアから見られているということを。
「ん……っ」
席を立ち生徒会室から出てきたアリアから悩ましげな吐息が漏れる。身体が熱い。湧き上がってくる性に対する衝動が、アリアの
肉体を苛む。
生徒会室がある二年生教室が主に入っているフロア。ここに据えられたトイレが一番近いのだが、そこで発散するのはいささか気が
引けた。
この間も火照り続ける身体を叱咤して三階――三年生教室のトイレへと入った。そして人気がないことを確認すると一番奥の個室の
ドアを開けて鍵を掛けた。
「はぁっ、はぁっ、はン……っ」
ビクンっと身体が小さく震えた。目的地へとたどり着いたことで安心したのか、少女は軽い絶頂へと至ったようだ。
便座へと腰を下ろして荒い呼吸を繰り返していった。
ブレザーのボタンを震える手つきで外していく。そのため普段なら難なくできることであるはずのことなのに、その動きのスピード
は実に緩慢なものだった。
やっとのことでそれを終えるとブラウスは上部のボタンだけを外していった。
言うまでもなく、これ以上は我慢できそうになかったからだ。
そして高校生としてというよりも日本人離れしているという表現でも、決して過言ではないバストがお目見えした。うっすらと汗ば
む胸の谷間。
フロントホックを外して下着の拘束から逃れることができた双つの果実が、喜び勇んで飛び出してくる。
高まっている性感によりぷっくりと膨らんだ乳輪、そして頂点を飾る乳首はともに薄い桜色だ。
そろそろ秋本番に突入という時期でもあるためどこかヒンヤリとした空気が漂っている個室内。その外気に触れたことで可憐なサイ
ズであった乳首が、次第に存在感を増していく。
「んっ、うぅっ、はぁっ」
ご自慢の巨乳へと両手をもってきて揉みこんでいく。勝手知ったる己の身体だ。もとより遠慮の必要などあるはずなく、昂ぶり
続ける肉欲へと躊躇うことなく浸っていった。
「津田くぅん……っ」
アリアの紅唇よりやや鼻にかかった喘ぎが漏れた。一学年下の後輩の名前を呼んだアリアは、乳房への愛撫を更に加速化する。
絶賛発情中であるお嬢様。
早熟であったアリアがこの淫らなひとり遊びを覚えたのは、小学校高学年のことだった。
そのきっかけとなったのは、両親の睦みごとを偶然見てしまったためというわりとありがちなものだった。
母の股間に父が普段とは桁違いに大きくなった男性器を突き刺していく。それにより母の口から溢れてくる艶やかな声。
なかなか寝付けなかったため大好きな両親とお話ししようとやってきたアリアを、その睦み合いは少女を性の入り口へと誘ってい
った。
結局、話などできるわけなくて自室へと引き返してきたアリアは、モヤモヤとした気分を晴らすことができずにいた。
それと同時に下腹部から熱い衝動が沸き起こってくることに、まだ幼い肢体が気づいた。
両親が互いの股間をぶつけ合っていたことを思い出したアリアは、震える手で自身の股間へと手を這わせていき――そして新世界
が広がっていったのだった。
その日を境にしてオナニーを嗜むようになったアリア。想像の中での彼女の相手を務めている人物のことを、行為中の間はしっか
りと覚えている。
だが、肉欲に満たされた後始末をするときになると、それが誰だったのかを思い出すことはできなかった。
初めは不思議に思っていたことなのだが、次第に性戯にのめり込むようになると気にならなくなっていった。
その不思議な現象がなくなったのは、一年半前――津田タカトシが生徒会へと加入したときのころだった。
ある晩にて。
いつものように自らの肉体をまさぐっていたアリアの脳内にて、彼女の相手を務めたのは出会ってまだ間もないタカトシだった。
全てを終えたあと、まだよく知りもしない少年をオナペットにするだなんてなどとへこんだりしたものの、その後も決まって夢想
でのお相手役はタカトシ。
今までのひとり遊びよりも遥かに強い快楽を、アリアへともらしてくれるようになっていた。
恒例化したことで半ば吹っ切れて気にしなくなったアリアは、家に帰ると日々のタカトシとの会話を脳裏に描いてオナニーに耽っ
ていく。
タカトシは時に恋人のように、またあるときは自分勝手な傲慢極まりない肉欲をアリアへとぶつけてくる。
「あんっ、そんな津田くん……。オレの前でオナニーして見せろだなんてそんな……」
そして今のアリアの脳内でのタカトシは、アリアが自慰行為をすることを強要してきているようだ。
「わかり、ました……。アリアのエッチなおっぱいを見てください……」
露出していた乳房がぶるりと大きく揺れた。手のひらで特大バストを弄んでいく。タカトシが醜いものでも見るような侮蔑的な目
を送ってくる。
「ああっ、はあっ、ダメ、気持ちいいのが、止まらないの……っ。手が、てが止まらない」
両方の手のひらにより、もみくちゃにされ続けている双丘。少しばかり痛いほうが最近のお気に入りであるご令嬢は、指先にて
乱暴に屹立した乳首をぎゅっと摘まんでいく。
瞬間、脳内にて電流がはじけ飛んだ。おとがいをそらして身体を震わせるアリア。
呼吸を乱らせながら目の前へと視線を移す。
「おっぱいアクメは気持ちよかったかって……。はい、気持ちよかったです。えっ、そんな……」
口ごもってしまったアリア。しかし、脳内での少年が命じてきた酷薄な指示に逆らう術はない。
「そんな、そんな……牝豚マ○コを見せろだなんて……。牝豚だなんて酷いよ。ああっ、わかりました。うん、そうだもんね。
津田くんに前の穴だけでなくてアナルもレイプされちゃった私は、逆らうことなんて、できないんだもんね……」
哀しげにそう漏らしたアリア。
閉じていた股をそろそろと開いていく。開脚された股の間から濃厚な女の匂いが立ち込めてくる。
「できました……。はい、パンツも下ろさせてもらいます」
腰へと両手を当てて豪奢な白いレース地が美しいショーツを下ろしていった。トロトロと分泌され続けている愛液でベトベトに
なっていためか、股間のショーツが離れる際に銀糸の橋を架けた。
無言で先を促してくるタカトシに従い、再び両足は開脚してスカートをたくし上げる。
「わ、私のオマ○コ……どうですか?」
右手の人差し指と中指で大陰唇をくぱぁっと割り開いていく。勃起したことで包皮を脱いだクリトリス。とくとくと愛液を漏らし
続ける膣口が現れた。
発情しきった女の陰部そのものだった。
「これで、これで許して……。えっ、オレがレイプしてやる気になるぐらいの本気オナニーをしろって……」
視線を彷徨わせアリアは逡巡する。しかし、決断まで時間を掛けることは許されていない。
「はい、ここ、んっ、が見えますか? 津田くんのおっきなオチ○チンでバージンを奪われちゃった、あっ、アリアのオマ○コ
です……」
陰唇を開く役目は左手へと譲り、空いた右手で恥丘を撫でさすっていく。
妄想内のタカトシがいきり立った陰茎を取り出してきた。こくんと口内に溜まった唾液をアリアは嚥下した。
むき出しとなっているクリトリスへと指を這わせたことで、ビクっと大きく便座に腰かけている少女の肢体が揺れた。
アリアの脳内にいるタカトシが、パンパンに膨らんだ肉棒をしゅっしゅっと前後に動かしていた。
目の前にいる可憐な少女を犯す準備のためのその行為。それによりとぷっと溢れてくる先走り汁。恐る恐るアリアが源泉たる膣
口へと指を触れさせていく。
そして人差し指を狭穴へと差し入れていく。
しかし、侵入は第一関節までで留められていた。これより先に進むことへの躊躇いが生じたためだ。
処女の本能が働いたことにより、膣内オナニーから媚粘膜全体を愛撫するものへと移行していった。
「はぁんっ、そう、エッチなの。私はエッチなことばかり考えてしまう牝豚なのぉ……。津田くんからレイプされることばかり
考えてお股を濡らしちゃうの!」
ビンビンになっていたクリトリスを押しつぶしたことが引き金だった。
「はんっ、ダメ、津田くんに精液ぶっかけられてイっちゃう……っ!!」
妄想のタカトシは白く濁った欲望の証を浴びせかけてきたことで、アリアは公共の場といってもいい学園内のトイレにて禁断の
絶頂へと上り詰めたのだった。
自慰後のため大きく気だるげに、しかしながら蠱惑的に震える魅惑の乳房。そっとそれへと手を伸ばしたアリアは、呟いた。
「ダメ……。オナニーだけじゃ満足できなくなってきてる」
小さく息をついて後始末するためにトイレットペーパーへと手を掛けていった。
「もっと強い刺激――本物の津田くんに満たしてもらわないと……」
汚してしまった個室を掃除しつつ、アリアはタカトシをどうやって墜とすかの算段を練り始めていくのだった。
翌日の生徒会室。
「えっ、七条先輩休みなんですか?」
「ああ。今朝方にお家の方から連絡があってな。風邪を引いてしまったそうだ」
昼休みを迎えたことでいつものように昼食をメンバーで共にすべく、生徒会室へとやってきたタカトシとスズへと先に到着して
いたシノが説明した。
「季節の変わり目だからな。朝晩はかなり冷えるようになってきた。昨日からすでにどうも熱っぽかったみたいだしな」
「そうですね。皆で気を付けましょう」
弁当箱を開いたスズが大きく頷いた。
「…………」
弁当に箸をつけずに黙考しているタカトシ。
(まさかホントにトイレでオナニーして身体を冷やしちゃって、それで風邪引いたなんてことはないよな……?)
いつもの重量感たっぷりな下ネタだったと思いたいタカトシ。
トイレに行く折にアリアが見せてくれた艶っぽい姿をネタにして、昨晩は自家発電に勤しんでしまったタカトシの表情はどこか
複雑なものだった。
この日より一か月後の今年の桜才祭にて。
アリアが仕掛けてきた誘惑にまんまとハメられたタカトシが、彼女をハメてしまったことで付き合うことになるとは、まだこの
ときのタカトシが知る由もなかった。
(おしまい)
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