「ターゲット・2 三葉ムツミ(前編)」

 タカトシは今、県立小笠原高校にいた。
 それは何故か、順を追って説明すると……
 
―――――
 
「対外試合ですか?」
「そうだ。この前の帝穴高との試合は、ウチと姉妹高とあって、わざわざ向こうから来てくれた。
 しかし、ウチの柔道部は、出来てまだ2〜3ヶ月しか経っていない。
 こんな無名の柔道部の相手をしてくれる高校が無い」
 会長である天草シノの言葉を、タカトシは聞いていく。
 「そこでだ。もし、君にどこか心当たりがあれば、協力してもらえないか?」
 そう頼まれたタカトシは、一人の人物を思い浮かべる。シンジだ。
(確か、シンジ兄の高校って柔道部あったかな?………駄目元でも聞いてみるか)
「会長、場所が遠いですけど、一つ心当たりがあるので聞いてみます。
 うまくいくかは分かりませんが」
「そうか、助かるぞ。さすがは私の見込んだ副会長だな。
 ただ、こっちが無理を言っているのだから、断られても構わない」
「分かりました。じゃあ今晩にでも聞いてみます」
「じゃあ、よろしく頼む」
 
その夜、タカトシはシンジに電話をかけることにした。
 
プルルルル………、ピッ
 
「はい、もしもし?」
「シンジ兄?タカトシだけど、相談があるんだ」
 タカトシは事情を説明する。
 
『なるほどね、柔道部の練習試合か………、分かった。ちょうどクラスメートに、柔道部の女子がいるから頼んでみるよ』
「ありがとう、シンジ兄」
『任せておけ。………それよりも、コトミちゃんとはうまくいったか?』
「うん。最初、押し倒した時は拒絶されたかと思ったけど、
 コトミもオレの事を好きだったみたいで、受け入れてくれた。
 これも、シンジ兄のおかげだよ」
『お礼を言うのはまだ早いぞ。タカトシ君が狙っている子を、みんなモノにしてからでいいよ。
 あと、カナミやマナカちゃんにも、うまくいった事を伝えておくよ』
「うん。いい返事、待ってるよ」
 そう言って、タカトシは電話を切った。
(ふぅ………もしかしたら、上手くいくかも…………あれ?シンジ兄、今日は女の子と一緒じゃ無かったぞ。珍しいな)
 
 一方、シンジの方は、電話の後に一つ面白い事を考えていた。
(タカトシ君がウチの高校に来るかもしれないな。よし、だったら今度、あの二人と………)


 二日後、シンジからの返事はOKだった。ただし、こちらから小笠原高校に出向くという条件付きで。
 その事をタカトシは、生徒会で報告したら、
「アンタにしては、なかなかやるじゃない」
「タカトシ君、お手柄だよ〜」
「本当だな、よくやったぞ津田」
 三人が、三人らしい口調で、タカトシを褒めている。
「ただ、女子だけで行かせる訳にはいかないな………。
 津田、君もマネージャーとして、一緒について行ってくれ。
 それと、両校の交流を深めるいう意味で、いればでいいから、向こうの生徒会に、挨拶をしてきてくれないか?」
 会長の頼みとあっては断れず、自分が引き受けたという事もあり、タカトシは、
「分かりました。オレでいいんでしたら、頑張ってきます」
「じゃあ、よろしく頼むぞ」
 
そして、土曜日………冒頭に戻る。
 
―――――
 
 小笠原高校の校門前には、ムツミら柔道部部員とタカトシがいた。
「タカトシ君ありがとう、試合を組んでくれて。いつも、お世話になってばかりだね」
 そう言うのは、クラスメートで柔道部部長の三葉ムツミだ。
「気にしなくてもいいよ。これも生徒会の仕事だし」
「本当に?実は、ムツミの為にじゃないの?」
 ショートカットの部員が、タカトシに意地悪っぽく言う。
「やだな〜、そんな事ないよね?」
「ちょっと、ムツミ?意識ないよ!」
「ナナコ?……あっ、ごめんごめん」
 無意識だろうか、その部員を裸締めで締め上げていた。それを見ていた、ナナコと呼ばれる部員が、ムツミを止める。
「じゃあ、みんなは先に行ってて。オレはここの生徒会に挨拶して来るから」
「うん、分かったよ。じゃあ、また後でね」
 
 タカトシはみんなと別れ、ここの生徒会室に出向く。しかし、道が分からない。
 しばらく道に迷っていると、
『…………ん………………あっ……………んっ………』
 微かではあるが、女の子の喘ぎ声が聞こえた。タカトシは、その声の方向に行ってみる。
(何だ、今の声は?………なんか、嫌な気がしてきたぞ…………)
 ちょうど、階段の裏に狭いスペースがあり、そこを覗いてみる。すると、タカトシの感じた悪い予感が的中する。
 なんと、シンジが二人の女の子とヤッている最中だったからだ。

「……ケイの膣内、とても気持ちいいよ………。ナツミ、ちゃんと舐めるんだぞ?」
「うん……。シンジ君、ケイ……もっと気持ち良くなって……」
「シンジ君……もっと突いて……もっと奥で感じさせて………」
 シンジは、ケイと呼ばれた女の子を机に座らせ、抱き抱えたまま腰を振っている。
 机の下で、ナツミと呼ばれた女の子は、シンジとケイが繋がっている部分から溢れる愛液を舐め、飲み干している。
 そんな光景に驚いていたタカトシは、
「!……シンジ兄!何やってんの?こんな所で」
「やぁ、やっぱり来たかい、タカトシ君。見ればわかるだろ?」
 タカトシの声に驚いた二人の女の子が、顔を真っ赤にする。
 どうやら、知らない人に情事を見られて恥ずかしがっているようだ。
 シンジと繋がったまま、ケイが、
「シンジ君!これ、どういう事?」
「どういう事って、こういう事だよ、ケイ」
 机の下から出て来たナツミは、
「私たち、何も聞いてないよ!?」
「別に聞かなかっただろ、ナツミ?」
 ケイとナツミは、シンジに問いただすが、あっさりと切り返される。
「ちょうどいいや。ナツミ、手が空いてるだろ?
 タカトシ君にフェラチオしてやれよ」
 シンジに、こんな事を言われるとは思わなかったナツミは、半ば怒り気味に問い掛ける。
「ちょっと!何言ってんの?………それに、この人誰なの?」
 さらに、ケイが、
「こういう事だから昨日、家じゃなくて学校でしようって言ったの?」
「その通り。彼は俺の従兄弟で、学校の用事でウチに来てるんだ。………だけどナツミ、俺の言う事が聞けないのか?」
 ナツミに話し掛けるシンジの眼が鋭くなったと、タカトシは感じる。
「!!……ご、ごめんなさい。………分かったわ」
 ナツミは大人しく言う事を聞く為に、タカトシに近付き、ズボンのチャックを下げてペニスを取り出した。
「ちゃんと奉仕してやれよ………。ケイ、動かすぞ」
 シンジはナツミにそう言い、再び動き始めた。
「………タカトシ君、だったよね?………気持ち良くなってね……」
 そう言ってナツミは、タカトシのペニスを口に含み、しゃぶり始める。


 いきなりこんな事になるなんて、と思っていたタカトシだったが、とりあえず今の状況を受け入れる事にする。
「……んっ……ちゅぱっ……ちゅじゅっ……じゅぱっ……じゅじゅ……じゅるるっ……」
(!!……凄い!!)
 タカトシは驚いていた。コトミと初めてセックスしたあの日から、何度かフェラチオはしてもらっていた。
 しかし今、ナツミにしてもらっているのはレベルが格段に違っていた。
 あまりの快感に、タカトシはすぐにでもイキそうだった。
「凄いだろ、タカトシ君?ナツミには特に、フェラチオを鍛えさせているから、堪らないだろ?」
「………ナツミさん、もう出していいかな………?」
 早くも限界に来たタカトシは、ナツミにそう訪ねる。それを聞いたシンジは、
「ナツミ、ちゃんと飲んでやれよ。じゃないと、タカトシ君に失礼だろ?」
 シンジは、ナツミに命令すると、腰を振るスピードを上げていく。
「ケイとは、いつヤッても気持ちいいよ……。俺もそろそろ、膣内に出すよ?」
「……ンッ……う、うん。……出して、……アアッ……シンジ君……」
 
「……ちゅるっ……じゅじゅっ………じゅぱっ……じゅぱっ……じゅるるっ……」
 ナツミも、タカトシのペニスをしゃぶるスピードを上げる。
 これ以上、耐えられなくなったタカトシは、ついに果ててしまう。
「………くっ!………ナツミさん、イキます!」
 
ビュッ!ビュクッ!ビュルルッ!
 
「……んっ!……ん〜!……ん〜!……」
 口の中に出された精子を、必死に溜めるナツミ。知らない人の精子を飲むのに、躊躇いがあるようだ。
 しかし、意を決したかの様に少しずつではあるが、飲んでいく。
「……んっ……んくっ……こくっ……んくんっ……」
 その状況を見ているタカトシは、どこか満足している感じだ。
「……んくっ……こくんっ……んくっ……はぁっ……全部、飲んだよ?」
 口の中の精子を全て飲み干したナツミは、ようやくペニスを口から離した。
 「偉いぞ、ナツミ。………じゃあ、俺も………ケイ、イクぞ!!」
 
ビュク!ビュビュッ!ビュルルッ!!
 
 シンジのペニスからも、勢いよく精をケイの膣内にぶちまげていく。
「!!……来てるよぉ……シンジ君の精子が、私の膣内にぃ………もう何も考えられないよぉ………」
 ケイは意識を失ったかのように、シンジにもたれていく。


……………
 
 ぐったりしている二人を、そっと横に寝かせたシンジは、
「気持ち良かっただろ、タカトシ君。
 多分、君も来るだろうと思って、わざわざ学校でヤッてた甲斐があったよ」
「だからなんだ。でも勇気あるよ、シンジ兄は。こんな見つかりやすい所でヤるなんて」
「そうかい?まぁ、それはちょっと大丈夫な理由があるからな」
 タカトシは『理由』という一言が気になったが、あえて聞かない事にした。
「でも、何か用事があったのだろ、行かなくていいのかい?
 ……付き合わせた俺が悪いんだけど」
「そうだ、生徒会に用があったんだ!皆も待たせたままだし、急がないと!」
「生徒会かい?それなら、ここの階段を昇って、三階に着いたら左に行けば、すぐだよ」
「そうなんだ。ありがとう、シンジ兄!」
「まぁ、頑張れよタカトシ君」
 
……………
 
 タカトシは、シンジに別れを告げ、ここの生徒会に挨拶をしたあと、みんなの元へ戻っていった。
 試合の準備をしていたムツミは、
「遅かったね、タカトシ君?」
 さすがに、フェラチオをしてもらっていたとは言えず、
「初めて来る所だからさ、道に迷ったんだ。それと、話も長引いちゃってさ」
 タカトシは、何とかごまかす。
「そうなんだ。もうすぐ試合が始まるから、みんなのサポートよろしくね?」
「分かった。頑張れよ、三葉!」
「うん!」
 
 それから試合は始まった。帝穴高の時と同じ、点取り方式で行われるらしい。
 お互い2勝ずつして、大将戦までもつれる。桜才高からはムツミが出て来た。
 試合は、最初の1分ぐらいでムツミが、技ありでリードするも、勝ちを意識する油断からか、残り数秒という所で相手の朽ち木倒しを喰らい、逆転負けを喫してしまった。
 
試合後………
 
「三葉、惜しかったな、あとちょっとで勝てたのに」
「うん。相手の大将の人、よく全国で上位にいる人なんだ。
 そんな人に勝てたら、大金星だったのに」
「でも、大健闘じゃないか。団体でも全国常連の相手に。
 向こうも言っていたよ、『出来て間も無いのに、これだけ力があるなんて』だって」
「うん、もっと練習しなくちゃ」
 
 それから、彼女達はシャワーを借りて着替えた後、小笠原高校を後にする。
 タカトシは学校に帰る前にもう一度、シンジに挨拶をしようとしたが、どうやら帰ってしまったみたいだ。
 学校へ戻る途中、遅めの昼食を軽く済ませる。バスと電車を乗り継ぎ学校に着いた頃には、夕方になっていた。
 みんなも、遠征で疲れが貯まっているので、校門の前で解散することになった。
 タカトシは、家に帰る前にムツミに、
「お疲れ様。明日はゆっくり休めよ」
 簡単ではあるが、ムツミを労う。
「タカトシ君もお疲れ様。今日はありがとう。折角の休みにわざわざ来てもらって。
 今日は勝てなかったけど、もっと練習して頑張るよ!
 ………じゃあ、また月曜日会おうね?」
 そう言って、ムツミ達部員とタカトシは、それぞれ自分の家に帰っていった。


 タカトシが帰宅した頃には、辺りは暗くなっていた。家の中に入ると、コトミが出迎えてくれる。
「タカ兄〜、お帰りなさい」
「ただいま。ごめんよ、折角の休日なのに一緒にいれなくて」
「大丈夫だよ。明日もあるし………ねぇ、タカ兄……その、今日したいな………」
「分かったよ……じゃあ、父さん達が寝た後な?」
「うん!」
 
 時間も12時を回った頃、両親はすでに眠りについていた。
 コトミが、タカトシのドアをノックして入って来る。
 着ている服を全部脱ぎ、ベッドに腰掛ける。タカトシも、同じ様に全裸になる。
「コトミ…………」
「タカ兄…………」
 二人はお互い抱きつき、キスを始める。唇をそっと寄せるキスではなく、舌と舌を絡ませるディープキスだ。
「……ちゅっ……ちゅぱっ……ちゅちゅっ……ちゅう……」
 タカトシは、絡めあっていた舌を離し、コトミの首から鎖骨、そして胸の方を舐めていく。
 左手で優しく胸を揉みながら、もう片方の胸を舐め、乳首に吸いつく。
「……んんっ……もぅタカ兄ったら、おっぱい好きだよね?
 ……でも、喜んでくれるから嬉しい」
 コトミは、タカトシの硬くなっているペニスをさすりながら、
「私も、タカ兄のおちんちんを舐めたいな……」
 そう言われたタカトシは、ベッドの端に腰掛ける。コトミは、その前にひざまつく。
「タカ兄………気持ち良くなってね?」
 コトミはタカトシのペニスを口に含み、しゃぶり始める。
「……んっ……ちゅっ……ちゅぱっ……ちゅるっ……」
 タカトシは思っていた。昼に、ナツミにしてもらった時のフェラと比べ、まだまだだと。
(……どこかまだ、ぎこちないな………。でも、実の妹にしゃぶってもらってるんだ。これはこれで気持ちいいよ……コトミ)
「……ちゅるっ……ちゅじゅっ……ちゅ……ちゅぱっ……」
「もういいよ、コトミ。オレもそろそろ挿れたいからさ。四つん這いになってくれないか?」
 コトミはタカトシの言われるがままに四つん這いになる。
 タカトシにお尻を突き出した形になったコトミは、顔を真っ赤にしていた。
(タカ兄にお尻の穴まで見られてるよ……恥ずかしい……)
「とりあえず、もっと濡らさないとな。指、挿れるぞ?」
 コトミが返事をするよりも早く、タカトシはコトミの秘所に指を一本挿れていき、掻き交ぜる。
「……んんっ!……タカ兄の指が入ってきてるよぉ……あっ……はぁん!……くぅっ!……」
 タカトシは、指を二本と増やしていき、指使いをいっそう激しくしていく。
「……あっ!ううっ!……タカ兄ぃ……もうだめ………イクぅ……」
「そうか、じゃあ挿れる前に一回、イカせてやるよ」
 そう言って、コトミの膣内に指を三本入れ、親指でクリトリスを弄っていく。
「……!!……タカ兄!……そこはだめぇ!!……イクっ……イクぅ!………イッちゃうよぉ!!!」
 コトミは背中を反り上げ、身体をビクビクっと痙攣させる。やっとイケた、といった感じで恍惚の表情をしている。


「気持ち良かっただろ、コトミ?じゃあ、オレも気持ち良くさせてもらおうかな」
 タカトシは、イッたばかりのコトミの膣内に、ペニスを挿入していく。
 「タカ兄、だめぇ……私、イッたばかりなのにぃ………!!……ああっ!……いいっ!!……はぁん!!……」
 後背位でコトミを攻めたてるタカトシ。
「犬みたいな格好で攻められるのはどうだ、コトミ?」
「……はぁん……ひゃふっ……やだぁ……犬とか言わないでぇ……」
「この姿勢の方が、奥まで届いて気持ちいいだろ?」
「うんっ!!……普通にするよりいいよぉ……」
 
 どんどんコトミを攻めるタカトシ。しかし、疲れからか、もう限界に来ていた。
「よし、もうそろそろイクぞ。……コトミ、どこに出してほしい?」
「……顔に欲しい……タカ兄の精子……いっぱい顔にかけてぇ……」
「分かった。じゃあ、向きを変えるぞ」
 タカトシは、挿れたままコトミの向きを半回転させ、正常位で攻めていく。
「やっぱり最後はコトミの顔を見てながらじゃないと………もうだめだ、イクぞ!!」
 タカトシはイク寸前に、膣内からペニスを抜いて、コトミの顔の前でペニスをしごく。
「よし出すぞ!コトミ!!」
 
ビユッ!ビュクッ!!ビュルルッ!!!
 
 タカトシから解き放たれた白濁液が、コトミの顔を、真っ白に染め上げていく。
「すごい……。これが、タカ兄の精子………」
 コトミは顔にかけられた精子を、指ですくい、口にくわえてみる。
「……うえぇ………すごい匂い………それに、へんな味ぃ………」
「コトミ、そんな無理しなくてもいいぞ?」
「………でも、飲んでくれたら嬉しいでしょ?
 タカ兄が喜んでくれるなら、頑張るから」
「分かった。ただ、何度も言うけど無理だけはするなよ?」
「うん!」
 
 その後、二人は用意していた濡れタオルで、身体を綺麗にし、寝間着に着替える。
「これで綺麗になったね。………タカ兄、今日も一緒に寝よ?」
「ああ、いいよ」
 こうして、二人は抱き合いながら眠りに落ちていった……。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

どなたでも編集できます