昼休みのざわつく校内、学生にとっては息抜きと午後の充電時間である。
教室で机を囲む4人、4人といってもいつもの4人とは多少違っていた。
天草シノ、七条アリアに替わり轟 ネネと柳本ケンジがそこには座っていた。

「ねぇ津田、あんたが購買で買った昼食なんて珍しいじゃない」
「あぁ実は今日から両親が旅行に行ってね、明後日には帰ってくるらしいけど」
「生徒会役員としてお弁当くらい作れないでどうするの?」
「それはそうと津田!お前コトミちゃんに変な気起こすなよ」
「柳本お前は5回位氏ね」


「それじゃぁ今日はここらで終わりにするか」
「そうね、みんなお疲れ様」
「お疲れさまぁっす」
「お疲れ様です、それと先ほど頼まれた計算もう終わりました」
「それじゃあお先です」
いつもなら終了後は皆で雑談をして一緒に帰宅するのだが今日の津田はそそくさと帰宅してしまった
「津田君大丈夫かしら?」
「どうでしょうかねぇ意外と抜けてるところありますからね」
「そうだシノちゃん、たまには女三人でどっか寄っていかない?」
「七条先輩お供します」
「アリア、萩村すまんが私は用事があるんだ・・・今日は二人で行ってくれるとありがたい」
「そっかぁ残念、じゃあスズちゃん二人でいこっか?」
「今度は三人で行きましょう会長」

別れの挨拶もそこそこに会長である天草シノは颯爽と生徒会室から飛び出していた。


「なんだコトミはまだ学校か」
場所は変わって津田宅であり洗濯に勤しむ姿がそこにあった。
「家事ってこんなに大変だったのかよ」

ピンポーン♪ピンポーン♪

「ハーイただいま出ます」
コトミなら合鍵を持ってるはずだから来客だろうと思いドアを開けた
「よっ津田」
ドアの向こうには見慣れた制服を着た女生徒がスーパーの袋を片手に立っていた
「会長?どうしたんですか?」
「いや・・・その・・・晩御・・・晩御飯を作りに来てあげたんだが」
「晩御飯ですか?」
「うむ!生徒会の仲間を餓死させるわけにはいかないからな」



「ふぅ、食べ過ぎた・・・」
「タカ兄、おいしかったね」
「会長、ご馳走様です。」
「うむ!満足していただけたようでうれしいぞ」
キッチンで洗物をしながら笑顔で答えた
「会長、後は俺がやりますから夜も遅いし帰ったほうがいいんじゃないですか?」
時計の針は頂点を指しかけていた。
「そうだな、明日は休みだが夜遅くまでお邪魔するのはあれだしな」
「それじゃ駅までまで送りますから、コトミ戸締りして留守番な」
「帰りにアイス買ってきてね」
「まぁ母さんから潤沢な食費を預かったしな、会長も食べますよね?」
「いいのか?それではご馳走になろう」
「それじゃコトミ行ってくるから」
「行ってらっしゃーい」


♪ふぁみふぁみふぁみ〜まふぁみふぁみま〜♪
「おぉ津田、見てくれ」
「何ですか?」
「限定でファ○チキが30円引きだぞぉ」
「食べますか?」
「いやこれは私の血となり肉となり脂肪となるからな」
「おいしいけど脂が多いですからね」
「しかし、あの日も近いし鉄分は」
「あーはいはい。アイスはあそこのケースですよ」

「あざした〜またのいあhkdgは」

「会長、アイス選びにどんだけ悩むんですか」
「しょうがないだろ?新商品がたくさんあったんだから」
にっこり微笑みながらアイスを持った右手を振り回すシノ
「それにしてもこのアイスいいなぁ」
「そんなにおいしいんですか?」
「味もそうだが、この長さといい太さといい」
「黙って食べてください・・・」
「ほら津田も食べてみろ」
「ふごっ」
「いきなり何するんですか・・・でもおいしいですね」
「だろ?これからこのアイスはローテーション入りだな、ローションじゃないぞ」
「っ!」
「どうした津田?」
「いえ、なんでもないですよ」
「悩みがあるなら気にせずいってみろ、解決できなくても最大限の努力はするぞ」
「いや・・・そのさっきのって間接キスだなぁと」
「はぅ・・・」
街灯と月明かりだけが照らすシノの顔が真っ赤になっているが分かった
「急に変なことを言うな津田、小学生かお前は」
「ははは、すいません。行きましょうか」


「はぁ・・・なんてこったい」
「すまん津田、私が野良猫と戯れてたあまりに・・・」
所変わってここは駅前
昼間の人の往来は幻想の如く静まり返っている
「まさか終電を逃すなんて・・・」
「どうします?タクシーで帰るならお金だしますよ?」
「いやアリアの家なら歩いてすぐだから今日はアリアの家に・・・」
「どうしました会長?」
「そういえばアリアは連休を利用して旅行だった」
「萩村も親戚の家に行くとか行ってましたからね」
「・・・」
「・・・」
「会長・・・とりあえずうちいきましょうか」
「ごめんな色々迷惑かけて」

「ただいまぁ」
「おかえり、アイス!!じゃなくてタカ兄・・・あれ?」
「実はあれこれしかじかで」

「というわけでコトミの部屋で会長を寝かせてあげてくれ」
「タカ兄忘れてない?」
「ん?」
「私家族以外の人といると寝れないの忘れてるでしょ?」
「あぁそうだったな」
「なぁ津田」
「どうしました会長?」
「も・・・もしお前がよければお前の部屋で寝てもいいか?」
「か、会長それは・・・」
「いや別に深い意味はないし私はお前を信頼してるから大丈夫だ」
「そうよタカ兄はチキンだから手だし出来ないでしょ、それに」
「それに?」
「馬鹿なタカ兄でも手をだしたらこれからの学生生活がどうなるかくらい分かってるもんね」
「まったくです」
「私はそんな怖い女じゃないぞ二人とも」
「いや、会長じゃなくて天草シノFCの皆様が怖いんですよ」
「みんな良い奴ばかりだ安心しろ津田」
「じゃそういう事で私は冒険の旅に出てきます」
「あんな入れ込むなよ」
「コトミ今日は色々ありがとな、お休み」
「タカ兄が変な気起こしたらすぐ呼んでくださいね」


「じゃあ会長、俺はリビンで寝ますんで何かあったら呼んでくださいね」
「津田、お前は何を言ってるんだ?」
「といいますと?」
「一緒に寝るに決まってるだろ」
「なんですと!?」
「あれだ・・・その・・・」
「なんですか?」
「お、お、人形がベットにないと寝れないんだ」
「えっ?」
「笑いたければ笑えばいいさ」
「別におかしくはないですよ。会長のかわいい一面が見れてよかったです」


「会長、起きてますか?」
「起きてるぞ?どうした?」
「今日はありがとうございました」
「なんだ今更改まって」
「今日もそうだしいつも会長には助けてもらってばっかりですいません」
「気にするな、それに私は助けてやったなんて思ってないぞ」
「ありがとうございます。会長に生徒会に誘ってもらえて俺すごいうれしいです」
「楽しいか生徒会の活動は?」
「忙しい時もあるけどみんな良くしてくれて楽しいです
 それに女の子ばかりの学校に入学して本当はすごい不安だったんです」
「そうだな、逆の立場なら私もそう思うだろう」
「でも会長に声をかけてもらえてうれしいです」
「じゃあ来年でも再来年でもいい、同じ境遇の生徒を見つけたらお前が助けてあげれろ」
「その時って・・・会長はもういないんですね」
「そうだな、アリアと私はもう卒業してる。
 その時は津田、お前と萩村に任せるからな」
「俺は会長ともっと一緒にいたです・・・」
「無理を言うな、私に留年しろっていうのか?」
「無理だって事は分かってます、けど会長と一緒にいたいです
 俺は会長が好きです。」
「・・・」
「・・・」
「津田・・・それは本音か?嬉しいぞ」
「もちろん嘘でこんなこといえませんよ」
「そっか私もお前の事はその・・・気になっていたというかなんというか」
「ありがとうございます会長」
「しかしだな津田、桜才は男女交際禁止だアリアと萩村はいいとして口外厳禁だ。それと・・・」
「それとなんですか?」
「ふ、二人でいるときは敬語はやめてくれ。それと・・・会長じゃなくて名前で呼んでくれるとう、嬉しい」
「分かったよシノ」
「異性に名前で呼ばれたのは初めてだがなんか恥ずかしいな・・・タ、タカトシ」
「そうですねなんか違和感があります」




「んっ・・・ちゅっ・・・ちゅっ」
静寂が支配する部屋に水音が響く
月明かりに照らされてるのは一組の男女であった

「シノ・・・好きだよ」
「私もだ」
「手をつないで寝るだけのはずだったけどシノがかわいいからいけないんだぞ」
「お前は意地悪なことを言うな」
一瞬むすっとした後シノの手はタカトシの下腹部へと運ばれて行った
「うっ」
「初めて触ったけどすごい大きいな」
シノは驚きつつもアリアと読んだ雑誌の知識でタカトシの下腹部になるそれを衣服の上から扱きあげる
「タカトシ痛くないか?大丈夫か?」
「大丈夫、とっても気持ちいよ」
「妹の部屋がすぐ隣なのにこんな事するなんてとってもエッチな気分だな」
「コトミなら多分ゲームに夢中だからだいじょ・・うっ」
「もっと・・・そのエッチな事したいか?私はお前が相手ならかまわないぞ・・・」
「シノ・・・脱がすよ」
「んっ・・・ちゅっ・・・ちゅっ」


ガチャ!!!!!!
「タカ兄!!!!そういえばアイスは?」
「うわっ・・・」
「はぅ・・・」

妹であるコトミは一糸纏わぬ二人をみて
「おっとこれはお二方、お取り込み中でしたか
 私はコンビにへアイスを買いに行って立ち読みをしてきますのでごゆっくり」

「はぁ・・・」
「はぁ・・・」
「服着ましょうか」
「そうだな」

結局雰囲気をぶち壊しにされた二人はいそいそと着衣を整えた
「シノおやすみ」
「おやすみ」


「zzzz」
「続きは今度しようねタカトシ」
そう呟くとシノはタカトシの胸に頭をうずめ瞳を閉じるのでありました。

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