「お?よ〜〜〜っす、ミサキじゃん」
「あ!中村先生!」
場所は東が丘駅前のとある大型書店のレジ、ときは晩夏の昼下がり―――
天野ミサキと中村リョーコは、偶然の出会いを喜んでいた。
「メールだけはしょっちゅうだったけど」
「会うのは久しぶりですもんね。わぁ………嬉しいです」
「なはは、そんな風に喜ばれるのもアレなんだけどね。あ、そっか。ミサキも夏休みか」
「はい。平日にここにいるってことは、中村先生もお休みなんですか?」
「そ。ま、今日は休日出勤の代休なんだけど」
「やっぱり、忙しいんですね」
「まあまあ、そんな顔しないでよ。社会人ともなれば、それなりにね。それはともかくさ。
久しぶりに会ったんだし、ちょっとお茶しない?」
「あ!はい!」
「へへ、ミサキをナンパしちゃった♪」
「?な、ナンパって、中村先生?」
「だってさっきの私の誘い方さ、いかにもって感じだったじゃん。あはは」
「もう………相変わらずですね!」
苦笑気味のミサキと笑顔のリョーコは、駅前のスターバックスへと足を運ぶのだった。
「へぇ〜〜〜、しかし金本先生まだ独身なんだ?」
「あ、はい。あんなにキレイで優しいのに不思議ですよね」
「うん、ウチらの頃も生徒に人気があったし、絶対モテるはずなのになんで?って言ってたんだけど」
学生生活の話に花が咲くリョーコとミサキ。歳こそ離れてはいるが、
このふたりは同じ高校の先輩と後輩であり自然と共通の話題も多い。
元はと言えばリョーコは的山リンコの家庭教師であり、
ミサキはそのリンコの友人にしか過ぎないという関係だったはずなのだが、
その後読者ご承知のとおり、ミサキの思い人である小久保マサヒコとリョーコの後輩である濱中アイを通して
ふたりもいつの間にか親しくなり―――中学卒業後の現在でも、
頻繁にメールのやりとりをする仲になっていた。
「ところでさ?ミサキ。どう?マサとは、順調?」
「!あの………はい、おかげさまで、はい」
突然話題を振られてちょっとしどろもどろになってしまうミサキだが、
リョーコは意外にもふざけた表情ではなかった。
「うん、なら良いんだけど。ゴメンね?あの後直接そういうことに触れたメールがこなかったから、
逆に気になっちゃって。順調ならそれで良いし、話したくなければそれも別に良いんだけど」
「…………………」
リョーコの話を聞きながら――――無言で、ストローを啜るミサキ。
その表情は、むしろ言葉よりも饒舌に彼女の心情を語っていた。
それくらいのことが分らぬリョーコではなかったが、少し無言でいることにした。
(別に………からかう気も、意地悪してる気もないんだけどさ)
こう見えてリョーコは姉御肌というか、自分を頼ってくる人間を放っておけないタイプである。
ミサキからのあのメールに対しても、普段のエロボケを封印して誠心誠意答えた、つもりだった。
「あの………中村先生。本当は、相談しようかどうか、迷ってたことが、あるんです」
たっぷり3分ほども沈黙が続いただろうか。ようやく決意したのか、ミサキが言葉を発した。
「今日は別に暇あるから聞いたげるけど?なに?」
「………ちょっと、そういう話だから、えっと」
「あ〜〜、そうね。んじゃ、私の部屋に来る?」
「え?良いんですか?」
「こういう女子トークってのも久しぶりだしね。午前中に掃除したけどまだちょっと片づいてなくて良ければ」
「すいませんけど………中村先生がよろしかったら」
「ん、OK。じゃ、行こうか?」
「はい………あ!そんな、支払いくらい」
「良いって良いって。社会人になってから使うところもないし、こんくらい奢らせないさいって」
「………あの、すいません」
「ミサキ?」
「は、はい?」
£

「そういうときは、ありがとう、で良いのよ?」
「はい!ありがとうございます!」
「うん、OK」
にっこりと笑顔になると、リョーコが伝票を手に席をたつ。
彼女の背中を見つめながら、ミサキはその後を追うのであった。

「はいよ、ミサキ。パックの紅茶くらいしかなくて悪いけど」
「そんな、全然」
「で、単刀直入に聞くけど、マサとの間でなにがあったわけ?初体験は、上手くいったんだよね?」
「!…………あの。はい」
ミサキが頬を赤く染めてリョーコの言葉に肯う。
「相談されたから一応確認させてもらうけど、避妊はキチンとしてくれた?」
「大丈夫です。マサちゃんもしないとダメだって自分から言ってましたから」
「うん、そのあたりはマサらしいね。初体験だと特に流れでしちゃうことが多いから。
妊娠の危険も高くなるし、本当は初体験こそしっかり避妊しないといけないんだけどね」
「はい。最初中村先生にあれを渡されたときはびっくりしましたけど………」
「おせっかいだとは思ったんだけどね」
「いつもの冗談だと思ったんです。でも、中村先生すごく真剣だったから」
「アンタ達の場合はお互いが好きあってるのは分ってたし、そうなるのも時間の問題だと思ってたから。
なおさら初めてで悲しい目にあって欲しくなくってさ。あはは、なんだかガラにもないことしちゃったけど」
「いいえ、本当にありがとございました」
ぺこり、とミサキが頭を下げる。少女の金色のつむじを、照れくさそうに中村は見つめていた。
「ズバリ聞くけど、じゃ、アンタの悩みはなんなの?マサが冷たくなったとか?
マサがからだばっかり求めてくるとか?変な体位でしたがるとか?」
「そんなことは、ないんです。マサちゃんは優しいし、変なことをしようなんてしないし。
あの………むしろ、その逆っていうか」
「?逆」
「私、マサちゃんが分からないっていうか………優しいのは良いんですけど、
私からしようって言わないと全然そういう素振りもみせないし。それに………あの」
「ま〜〜マサって元々淡泊な方だからなんとなく想像はできるけど」
「中村先生はするとき、声って出ます?」
「p:♯*???はぁ???」
「私はすごく声が出ちゃうんですけど、マサちゃんは全然声を出さないんです。
するときもすごく冷静だし。私なんて恥ずかしいくらい乱れちゃうのに。もしかしたら、
気持ち良いのは私だけで、マサちゃんは気持ち良くないのかなあって思っちゃうんです」
「あ、あのねえ、ミサキ」
「中村先生にしかこんなこと聞けないんですけど……男の人って、あんな風なんですか?
それともマサちゃんやっぱり………」
(これは…………しかし)
性の猛者・リョーコも爆弾発言連発のミサキにさすがに呆れてしまっていた。
恋愛に対して少女的な幻想を抱いている感のあったミサキだが、
マサヒコとの初恋が実り初体験までを順調に経過した結果、
どうもその幻想が妙な方向へと向いてしまったようだ。
(う〜〜〜ん、だったら他の男としてみれば、とも言えないわよね)
真剣に思い詰めた表情のミサキにからかう気も失せたリョーコは、慰めるように言った。
「まあさ。あくまで私の経験だけど、男ってあんま声出さないと思うわよ。
それにアレって女の方が痛みも快楽も男よりずっと上だって言うし」
「でも、男の人ってしてるときにあんな悲しそうっていうか、切なさそうな顔になるんですか?」
「ん〜〜〜それは多分、出すのを我慢してる表情じゃないかな」
「そうなんですか………」
「それにねえ、ミサキ。まあアンタの性格を考えたらちょっと難しいかもしれないけど。
直接マサに聞いてみるってのも手だよ?本当に信頼しあうパートナーになりたいならさ、
そういうことをふたりで相談し合うことも大切なことだと」
「聞いてるんです。でも、マサちゃん、『気持ち良かったから、大丈夫』って言ってくれるんですけど、でも」
(はぁぁぁぁ………この子のば〜〜い、これが惚気じゃないから困るのよね)
£

ミサキの暴走状態に珍しくまともな回答を返し続けているリョーコだが、
相手がその上をいってしまうのだから始末に負えなかった。
「まあ、さ。高校も別になったし、マサと一緒にいる時間も少なくなっただろうから、
不安になるのも分からないじゃないけど。アイツを信用しなさいって」
「信用は、してるんです。でも………」
ミサキの様子を見ながら、リョーコは彼女が抱えるもうひとつの不安を見抜いていた。
(マサは浮気なんてするタイプじゃないけどね。でもこの子が不安になるのもちょっと分かるかな)
中学三年の頃から背が伸び始め、徐々に少年の面影が消えて男っぽくなってきていたマサヒコ。
ミサキの恋愛フィルターを抜きにしても、彼が魅力的な青年へと成長しつつあるのは中村も認めるところで。
(マサは性格も良いし、顔も良いわけだしね。リンも言ってたけど、学校でも人気あるみたいだし)
「だってマサはミサキのこと、大切にしてくれてんでしょ?それに不満はないんでしょ?」
「それは、そうですけど。でもやっぱり不安になるんです。
私とマサちゃんじゃ、本当は釣り合わないんじゃないかとか思っちゃって」
「お世辞を言うつもりもないけどさ。ミサキだって十分可愛いと思うよ?」
「………私なんて、可愛くないです。今だってマサちゃんのこと疑うようなこと言ってるし、
若田部さんみたいに美人でスタイルが良いわけでもないし」
それだけ言うと下を向いて沈黙してしまうミサキ。
リョーコはポリポリと頭を掻きながら、言葉を探すしかなかった。
(う〜〜〜〜ん。なんていうかなぁ。そういうわけか)
もともとミサキに自分を卑下する癖があるということは、リョーコも承知していた。
しかし、今のミサキの心にはそれ以外にも───
友人である若田部アヤナの存在が、小さな影を落としているようだった。
(アメリカに行く前にアヤナがマサヒコのことを嫌いじゃないって言ったっていうのを、
ま〜〜だ気にしてるわけね、この子は)
そのことは、ミサキからもアヤナからも聞いていた。
それはアヤナなりのミサキへの励ましであり、友情だったとリョーコは思っていたのだが。
どうもミサキはリョーコと違う風にとらえているようだった。
(でもミサキだって本当に可愛い子だと、私は思うんだけどな)
高校に入ってから大人びてきたのはマサヒコだけではない。
ミサキも幼さが消えはじめ、少しずつ大人びた女性としての魅力が備わりはじめていた。
顔立ちはもともと美少女然としたアイドル顔だったのだし、
細かっただけのからだもどこか丸みを帯びた女性的な肉体に変化しつつあるように見えた。
(セックスを経験すると女は変わるって言うけど、ミサキも………あ、もしかしてこの子は?)
ふと、気がついた。なぜ、こんなにもミサキがマサヒコとのセックスにこだわるのかを。
(自分に自信がないから、相手の男にせめてセックスで満足して欲しいって思っちゃって、
だけど満足してないって勝手に思いこんで不安になってるわけ?
あちゃあ〜〜〜それって一番ダメになるパターンじゃん)
肉体の対価として心を縛り付けようとするのは、恋愛で一番失敗しやすい例である。
恥ずかしながらリョーコにも、そうした時期が無かったわけではない。
(う〜〜〜ん、これは案外根が深いかも)
らしくなく、考え込んでしまうリョーコ。彼女のそんな様子を見て、少女は申し訳なさそうな声を出す。
「すいません、中村先生。変なこと相談しちゃって」
「ううん、いいんだけどね。ねえ、ミサキ?ここまで話したから、ぶっちゃけ聞いちゃうけど。
マサとのセックスで、アンタは気持ち良いんだよね?」
「あ!………はい。それは、ホントです。でも、私だけ気持ち良いのが」
「ストップ!それは、良いから。てことは、マサが気持ち良くなってくれてるかだけが気になるんだよね?」
「………はい」
「そっか。でもねえ〜〜〜私がアンタたちのしてるところを見るとかしない限り、
マサが本当に気持ち良くなってるかなんて、分からないからねえ」
「それ、お願いしても良いですか?」
「へ?」
「中村先生に、見て欲しいんです。私たちが、してるところを」
「ちょ、ちょっとミサキ?」
「こんなことを頼めるのは中村先生しかいないんです。私たちのセックスが大丈夫なのか、
マサちゃんが気持ち良くなってくれてるのか、見てくれませんか?」
£
「あ、あのねえ、ミサキ?私に出歯亀しろっていうの?」
「出歯亀?………ってなんですか?」
「あ〜〜最近の子は知らないか。って言うか、出歯亀とはちょっと違うかな」
思わず普通に訂正してしまうリョーコだが、目の前の少女はいたって真剣な表情で。
(ジョークだったんだけど、こりゃマジになっちゃったのかしら?)
リョーコにしてもればいつもの下ネタ爆弾を投下しただけのつもりだったのだが。
ミサキは完全にマジモードで、リョーコは言葉を探しながら目を泳がすしかなかった。
「ダメなんです。恥ずかしいんですけど、しているときにマサちゃんが感じてくれているのか、
私も良く観察しようと思うんですけど、でもいつも私が先に夢中になっちゃって。
中村先生なら、その………経験も豊富だし、分かるんじゃないかと思って」
「は、はははは」
(ていうかアンタ、無意識にエグいこと言ってるんだけど)
なにげにすごい告白をしていることにも、中村のことを斬りつけていることにも天然で気づかないミサキ。
(でも、ま、それだけミサキが精神的に追いつめられてるってことかな?)
中村は少し同情しながらも、彼女にしては珍しく諭すように話すしかないのだった。
「って言っても、そんなのぞきみたいな真似はちょっと私も」
「Webカメラって、使えませんか?」
「へ?ああ、防犯とかビデオチャットとかで使うあれ?」
「はい。実は高校の友達でペットの犬の観察用に持ってる子がいるんで、借りられると思うんです」
「それはまあ………本格的な」
「お願いします。私、もう不安でどうにかなっちゃいそうで………」
「ん〜〜〜〜ん…………」
いつものリョーコなら、面白そうだと目を輝かせて話に乗っていただろう。
しかし今回ばかりはミサキの妙な迫力に圧倒されてしまっていた。
「あのねえ、ミサキ。さっきから話聞いてて思ったこと、言って良い?」
「あ、はい」
「アンタってセックスで感じたり気持ち良くなることに、罪の意識を持ってるっていうのかな、
はしたないとか恥ずかしいとか、そういうこと、思ってない?」
「……………思っているかも、しれません」
「言わせてもらうけど、それは悪い事じゃないのよ?私の知ってる子の中にはね、
セックスそのものが苦痛で、でも相手がそれを求めてくるから仕方なく応じていたんだけど、
結局心が通じていないから別れることになって、それ以来恋愛恐怖症になっちゃった子もいるんだから」
「………………」
「ミサキはマサとのセックスできちんと気持ち良くなれる。そしてマサもミサキのことを大事にしてくれている。
それ以上、アンタはなにを望むの?それって贅沢すぎない?」
「それでも、私は、不安なんです。その人みたいに、心が通じていないような気がして」
「アンタとマサは、カラダだけの関係じゃないんでしょ?ミサキ」
「それは」
「ずっとマサのことを思ってたんだから、カラダだけじゃなくて心も繋がりたいっていうのは分るわよ。
でもね、あんまり求めすぎるとお互いにダメになっちゃうよ?」
「……………」
「ま、あとぶっちゃけアンタの不安の原因で考えられることがもう一つあるけど」
「なんですか?」
「怒らないでよ?ミサキ、アンタ多分感度が良すぎるのよ」
「!!$%G@a1!」
「マサが上手か下手かなんて分らないけどさ、あいつだってするのはアンタとが初めてなわけだから、
いきなり上手なワケないし。てことは」
「あ、あの、中村先生、感度が良いってのは」
「ミサキ、マサと経験する前に週何回くらいオナニーしてた?」
「!?+p〜ははは、はあ??」
「あくまで予想だけど、結構してたでしょ?」
「あ       あ、   あの」
「良いって良いって、全然悪いことじゃないから。むしろ女の子として健全なんだから。
で、一途なミサキのことだし想像の相手もアイドルとか俳優とかじゃなくて、マサだけだったんでしょ?」
「……………は、…………はい」
£
「だからさ、今はアンタが思ってた想像の中のマサと現実のマサとの間のギャップを、
埋めている最中なんじゃない?ホラ、マサって年頃の男子にしてはそういう性欲とか薄い感じがするしさ」
「で、でも私が感度が良いかどうかなんて」
「しょ〜〜がないわねえ、よっと、ちょっと良い?ミサキ」
「??な、中村先生?、きゃッ!!!」
中村は立ち上がり、ミサキの隣に移動して―――彼女の耳元に、緩く息を吹きかけた。
「ほ〜〜らね、ミサキ?こんだけですぐに反応しちゃってるんじゃない?」
「だ、だってそんないきなり」
「あ〜〜、そういうこというの?じゃ」
“ちゅッ”
「!!きゃ、きゃン!!」
ミサキの首筋に、軽くキスする中村。ミサキは跳ねるように、反応してしまっていた。
「ココ、弱点だったもんね?ミサキ」
「お、覚えてたんですか?」
「ね?分ったでしょ?アンタ、今の反応もかなりのもんだったわよ?」
「う………で、でも、」
「ミサキ?じゃ、勝負してみる?」
「え?」
「私とエッチして、ミサキがイカなかったら、アンタとマサのセックスを見てあげる。
ミサキがイっちゃったら、やめる。どう?」
(んふふ、なんとなくやられっぱなしだったけど、どうよ?)
さすがは性の機動戦士・中村。転んではタダでは起きない。が、しかし。
「わかりました。負けませんよ!」
「お、おう!」
(うう………やっぱり今日のミサキ、なんか違う)
今日のミサキには、中村をもってしてもどうにも調子を狂わされっぱなしなのであった。
「そ、そんじゃ良いかな?ミサキ」
「は、はい!」
(てゆ〜〜か、私も百合は初めてなんだけど………)
長身で美形なうえ性格も姉御肌、おまけに下ネタ大好きの中村である。
女子高時代に同級生や後輩から告白されたことも、一度や二度ではない。
しかし既に中学生時代に初体験を済ませてその後も豊富な男性遍歴を経ていたせいか、
彼女にとってそうした思春期の女子特有の同性愛嗜好は理解不能なものの、はずだった。
「あの………唇のキスだけは、私、マサちゃんに」
「う、うん。それは分った」
「それじゃ、よろしくお願いします」
「じゃ、じゃあ」
自分に身を任せようとするミサキの姿をまじまじと見ているうち、
中村の心には初めてで奇妙な感情が生まれつつあった。
(う〜〜む、こうして見るとミサキって肌もキレイだし、やっぱり可愛いのよねぇ)
化粧っ気などほとんどなく、リップを薄く引いただけだと思われるが、さすがに十代の肌というべきか。
ミサキの肌理細かで真っ白な肌にちょっと見とれてしまう中村。
少女は頑なさと小動物のような怯えを表情に浮かべながら、じっと見つめてきている。
庇護欲と支配欲を同時に刺激するミサキの様子に引きこまれそうになりながら、
ひとまず中村は彼女を抱きかかえた。
「よっと」
「あ………すいません、中村先生、重いですか?」
「ん?んにゃ、全然」
(まあしかし、本当に嫌味なくらい軽いこと)
若干ジェラシー気味のままミサキをベッドの上にすとん、と寝かせる。
ミサキは目を閉じて両手を胸のあたりで組んでいた。
「…………」
“ちゅッ”
「きゃ、ぁ……」
無言のまま、またミサキの首筋にキスをすると、忍ぶようなちいさな声でミサキが反応した。
£
(流れとはいえ、この際いただいちゃいますか。ゴメンね、マサ。でもアンタが原因なんだからね?)
“ち………ちろ、ちゅ、くしゅッ”
「は………あ、ン」
一応心の中でマサヒコに謝ってから、中村はミサキの首筋に舌先を這わせ、
そして同時にスカートの中へ手を入れると、ショーツの中央にある柔らかな膨らみに指の腹を触れさせた。
ただそれだけで、早くもミサキは顔を紅潮させて艶やかな溜息を漏していた。
“しゅ………しゅッ。くッツ、かぷッ”
「ひゃ!     はッ、ひにゃ………」
人差し指の腹で、割れ目の形にへこみをつけるように、ショーツのクロッチ沿いにそれを擦る。
そして耳にぬるい息を吐いた後、ミサキの耳朶を甘噛みする。
(しかし本当に、この子ったら感度が良いこと)
普段豊田とのセックスでも自分からリードすることが多い、攻めタイプの中村である。
こうして女性に愛撫を加えていくのにも、すぐに慣れつつあった。―――いや、むしろ。
(んふふ〜〜♪でも、こういうのも案外、悪くないじゃな〜〜い)
女性との初めての経験の相手がこの旧知の美少女となったことを、愉しむ余裕すら持ち始めていた。
「脱がすわよ?ミサキ………」
「あ……でも、私」
「いいから。私に任せなさい」
いったん愛撫を止めると、ミサキのブラウスのボタンを外していく中村。
露わになった純白のブラ越しに、ぽっちりと浮かぶ小さな乳首を指先で摘む。
「う………は、はぁン、な、中村せんせい……」
「可愛いわよ、ミサキ?だから自信を持って……羨ましいくらい、キレイだわ」
悩ましげな吐息を耳元に吹きかけ続けながら、中村は囁く。
“す………”
「………あ」
そしてミサキの肩先を軽く撫でるようにして、あっという間にブラを外してしまう。
(ふぅん………案外、ミサキも育ってきてるわね。マサ、結構頑張ってるじゃん)
ミサキの乳房とは中学一年の温泉合宿以来、久々の再見である。
確かにまだサイズとしては控えめなものだったが、あの頃よりも確実に大きくなっていた。
そしてまだ経験の少なさを物語る陥没気味の小さな乳首は少女らしい瑞々しいもので、
思わず中村は男のように、ごくり、と生唾を飲みこんでしまってた。
(ははは、いやぁ〜〜この私に百合の気があるとはね)
“くちゅッ”
「!!きゃ、きゃん!な、なかむらせんせい??」
たっぷりと唾液を含ませると、ミサキの桃色の果実にそれをまとわせるように口をつけた。
敏感に声を出すミサキの反応を愉しむように、中村は口の中に含んだ乳首を舌先で転がし、
唇で柔らかく乳首を挟んで、吸って、噛む。
(ふぅん………女の子の乳首って、こんな味がするんだ………)
セックスの最中に興がのって男の乳首を噛んだり吸った経験はあった。
そのときはどちらかといえば塩辛い、汗の味しかしなかったのだが。
ミサキの乳首は、そうした塩辛さとは別に―――生々しくも、甘い味がした。
“ちゅッ、ちゅ〜〜〜〜ッ”
「あ………い………、あ、ふぅ」
乳首から口を離して、乳房の周りを円を描くように舐める。
ミサキの真っ白な肌が薄紅色に染まり、ぷつぷつと粟立っていく。
“ちゅるッ”
「きゃ、ひゃいッ!」
今度はミサキの腋の下にも舌を這わせた。幾分、味も匂いも濃くなった気がした。
(それにやっぱり、男より女の子の方が良い匂いよねえ………)
男の体臭じみた香りもそれはそれで嫌いではない中村だったが、
ミサキの女子特有の香りはなかなかに来るものがあった。
“ちゅ、とぅる〜〜〜ッ、くしゅッ”
「は………ひゃん、あ、ン……や……ダメ、あ!」
腋の下や乳房や乳首や首筋をキスしたり舐めたりしながら、
中村はミサキの背中を撫で、そして薄い恥毛に覆われた小さな割れ目を擦り続けた。
中指で、親指で、手の甲で。
£
(ん………そろそろ本格的に濡れてきたかな?)
淫らな湿度がようやく指先に感じられるようになってから、中村はゆっくりとミサキのショーツを下ろす。
「あ………ダメ、や、やめて下さい、中村先生」
「ん?ふふッ、もうイっちゃった?勝負有りかな?ミサキ」
「!い、イってません!」
目を潤ませながらも、歯を食いしばるようにしてミサキが答える。
「まだ耐えられる?」
「だ、大丈夫です!!」
「ふ〜〜〜ん、なら続けるわよん♪」
流石は中村、恥ずかしさから拒絶の言葉を言い出しかけたミサキを巧みに『勝負』へと誘導した。
(悪いけど………私も本気モードにさせてもらうわ)
“くちゅッ”
「あ!あぁ……」
指先をミサキの中に挿れると、嘆息にも似た声がミサキの唇から漏れる。
“くちゅ……くちゅ、くきゅッ”
何度か指を出し入れするうち、面白いようにミサキのそこが濡れていくのが分った。
とろり、と蜜液が溢れだしてきて、中村の指先をぬるく温めた。
“ちゅ……とるッ、くにゅッ、きゅう”
「う……ぅあ、な、中村先生……あ」
指一本の抜き差しするだけの単純な動きから、もう一本指を増やしてミサキの中を軽く拡げる。
「?!!ひ、ひゃぁぁッ!」
そして粘っこい液で溢れた襞を、こりこり、と擦ってみる。しつこくそれを繰り返すうち、
耐えられなくなったミサキは完全に悲鳴を上げてぶるぶるッ、と震え、
“ぷッ………ぴっ、じゅうぅぅ………”
大量の愛液を漏して、脱力した。
「あ………あ。あぁ………や……うぁ。あ、ゴメン………マサちゃん……」
譫言のようにマサヒコの名を呼ぶと、両脚を痙攣させてミサキが涙を流す。そんな彼女を見てにやり、
と笑った中村は、ミサキの奥底から溢れ出たものを指先で絡め取り、彼女の目の前で広げて見せた。
「んふふふ〜〜〜、すごいわねぇ、ミサキ。ぐっしょぐしょよ?ね、イッちゃったんでしょ?」
「!………や、恥ずかしい、です」
中村の指先からはミサキの甘い汗の匂いと酸っぱいような愛液の薫りが混じって鮮明に立ちのぼっていた。
「このことは、秘密にしておいてあげるから。ね、ミサキ?」
顔を真っ赤にして、涙を目に浮かべて。ミサキがこくん、と頷く。
(う〜〜〜ん、しかしまあ、可愛いこと)
少女の健気な様子に激しく萌え状態になってしまった中村は細い肩を優しく抱き寄せると、
ミサキの耳元で囁くのだった。
「ホラ、もう認めなさい。アンタはね、すごく感じやすい子なのよ。ね?感じることは悪い事じゃなくて、
むしろ良いことなんだから。もっとマサを信用して、セックスを愉しみなさい。
それだけで随分違うと思うわよ?」
「それは………」
「しょうがないなぁ。もう勝負はついたから言うけど、アンタが最初っから不利な勝負だったんだから」
「………すいません、中村先生。でも」
正直、このまま少女のことをいただいてしまっても、と暴走しかけた中村だが。
(ん………さすがに、これ以上は、マサに悪いわよね)
一応の理性を効かせて、そう思いとどまった。
「ま、頑張ったご褒美ってことで。良いよ。見てあげる」
「え?」
「だから、アンタとマサのセックス。私が見てマサがキチンと感じているかどうか、確認すれば良いんでしょ?」
「!は、はい!ありがとうございます!!」
笑顔になったミサキが、思わず中村に抱きついてきた。
(う〜〜ん、しかしミサキってば)
裸の美少女の柔らかな肉体に密着され、またもついムラムラっとしてしまった中村は、
ミサキに気付かれぬよう、指先に付着した彼女の愛液を、くちゅり、と口中に含んでいた。
(まあ、今回はこれで良いか………そのうち、もしかしたら、本格的にいだたくことになるかもしれないし)
饐えた林檎にも似たミサキの愛液の薫りを味わいながら、そんなことを思っている中村であった。


「へ〜〜え、すごいのね、Webカメラってのは」
「かなりのものでしょう?お母様」
「いや〜〜、これじゃ盗撮が怖くておちおちラブホも行けないわ」
「あらら、お盛んなんですねえ♪」
「な〜〜んてね。実際はダンナが忙しくて最近めっきりなんだけど」
ノートPCを操作する中村の背後で、ママンとアイが液晶画面を見つめていた。
そこに映っているのは中村とアイも見慣れた、マサヒコの部屋である。
「あの………そんなことより、本当に良いんですか?先輩?」
盛り上がるママンと中村だが、アイは落ち着かない様子である。
「ん?良いのよ、だってこれはミサキの方からお願いしてきたことだしねえ」
「でも、お母様は……」
「こういうものをマサの部屋に設置するってのに、許可を取らないわけにはいかないでしょ?
んで、お母様に説明したら」
「リョーコちゃんの話を聞いたらミサキちゃんが不憫でね〜〜〜。
ウチのアホ息子の不始末みたいなもんだから、親である私が一応見届けないと」
そう言いながらもママンは野次馬根性丸出しの楽しげな表情だった。
一方のアイはまだ納得できないといった感じの表情である。
「それは良いんですが、なんで私まで?」
「面白半分?」
「ぶッ!せ、先輩!」
「冗談冗談。でもマジなとこ聞くけどアイ?あんたまだ処女なんでしょ?」
「!!!いきなり!お、お母様の前でそんな!」
「え!そうなの?アイちゃん」
「う………あの、その」
「そうなんですよ、お母様。おまけに男と付き合った経験すらゼロ」
「なんで?アイちゃんって可愛いし性格もいいのに?」
「言い寄ってくる男もいないワケじゃないし、適当な男を紹介したこともあるんですけど、
でもこの子、全部断っちゃってるんです。で、その理由がなんでかっていうと……マサなんでしょ?アイ」
「!!!ち、ちが」
「わないわよね?アンタ、まだマサに未練があるんでしょ?」
「………う」
「?ってことは、まさかアイちゃん?ウチの息子のこと」
「ご明察です、お母様。前々からこの子ってショタコンのケがあったんですが、
どうにもマサが忘れられないみたいで」
「それはまあ……あんな勃ちの悪い、じゃなくて出来の悪い息子で良かったら是非ともどうぞ、
って言ってあげたいところだけど、あの子にはミサキちゃんがね〜〜〜」
「そうなんですよ。アイもそこらへんは頭では分ってるみたいなんですが」
「そうか〜〜〜、しかし気づかなかったわ。でも考えてみれば、確かにアイちゃんって
ウチの息子にすごく良くしてくれたものね〜〜。家庭教師っていう立場以上に」
「あ、あ…………あの。それは………その」
得心したという表情でうんうん、と頷くママンだが、アイは顔を真っ赤にしてしどろもどろになっていた。
「それは分ったけど、リョーコちゃん?なんでアイちゃんを出歯亀作戦に加えたわけ?」
「ショック療法ですよ。これ以上マサのことを引きずってたら、アイのためにも良くないですし。
マサとミサキがセックスしてる現場を見たら、さすがにこの子も」
「私、やっぱり帰りま」
「逃げるの?アイ」
「こんなこと、やっぱり間違ってます、先輩!いくらミサキちゃんに頼まれたからって」
「ふ〜〜ん。でもアンタが本当にマサのことを諦めているなら、別に平気なはずでしょ?」
口調こそ普段のおちゃらけた感じだったが、中村の舌鋒は鋭かった。
「………そういう問題じゃ」
「ねえ、アイ?ミサキとマサの決定的なところを見て、傷つくのが怖いの?
もしかしたらマサと付き合えるかもしれないっていう、ほとんど絶望的な希望を失うのが怖いの?
それとも、まだそんなことを考えている自分と向き合うのが怖いの?」
「そんなこと……私は……う………う、ひ、酷いです、先輩、うッ、ぐすッ」
「あ〜〜あ、泣かないの、アイちゃん。ね?」
£
とうとう泣き出してしまったアイを、抱きしめるようにあやすママン。
中村もやりすぎたと思ったのか、ちょっと決まり悪そうな顔である。
「ま、ぶっちゃけムチャクチャおせっかいだとは思うけど、一応私はマジで言ってるのよ?
こうでもしないとアンタ、マサのことを忘れられないと思うから」
「………うッ。マサヒコ君のことは、忘れられないんです。忘れちゃ、いけないんです。
それで、私は良いと思ってます。でも、いつか私だって」
「大丈夫よ、アイちゃん。きっとアイちゃんには素敵な人が現れるから……」
アイのその答えは、中村の言葉を全て肯定したのと同じことだった。
それが分らないほど、ママンも鈍くはない。泣いているアイを、優しく慰め続けていた。
「おっ。とかなんとか言っているうちに」
「………え?」
液晶画面に映し出された部屋に、ミサキとマサヒコが入ってきた。
「ふうん♪デートのときは結構オシャレしてるのねえ、マサの奴」
ニヤニヤと笑いながら中村がカチカチ、とマウスを操作するとマサヒコの顔が拡大表示される。
「ふふ、その通りなのよ。ミサキちゃんと付き合うようになって、やっとあの子も色気づいたって感じでね。
出かける前なんて髪型を気にしてずっと鏡の前で格闘してたくらいだからね〜〜」
「…………」
ひとり無言のアイだが、画面から目を逸らそうとはしていなかった。
ミサキが友人から借りてきたというWebカメラは予想以上に鮮明な画像で、
マサヒコの微妙な表情の変化や仕草まではっきりと捉えることができた。
「ねね、リョーコちゃん?これ、音声はついてないの?」
「残念ながら音声無しなんですよ。でもこの方がなんだか盗撮っぽくて興奮しません?」
「…………先輩って、そういう趣味があったんですか?」
「ははは、そういう意味じゃなくて……お、ミサキが出て行きますね。多分メールか電話が」
"♪♪♪"
「はいはい、っと………ミサキ?うん、ばっちり見てるけど?うん、そう………分った。んじゃ」
「ミサキちゃん、なんて?」
「緊張してるけど、頑張りますって。はは、なんだか試験前みたいな雰囲気なんだから、ミサキったら。
頑張るのは確かだけど、そんなとこまで真面目に言われてもねえ」
苦笑する中村だが、アイはやはり複雑そうな面持ちである。そして画面にはミサキが再び現れた。
「………お茶を淹れてきたみたいですね、ミサキちゃん」
「しかしマサヒコはリラックスしてるわね〜〜」
画面では談笑するマサヒコと、どこか硬い表情のミサキが映し出されていた。
「どっちかといえばマサの方がリードしてる感じですかね。でも、んん?」
会話を続けるマサヒコとミサキだが、ぎくしゃくとした雰囲気なのが画面からも伝わってきた。
「なんだかちょっと変な雰囲気じゃないですか?」
「うん。ミサキの緊張がマサに伝わっちゃってるわねえ」
やがて、口をつぐんだマサヒコがじっとミサキを見つめると、彼女の横に座った。
「――――」
「なんて言っているのかしらね?………あ」
ミサキの耳元でマサヒコがなにごとかを囁くと、ミサキが激しく頭を振り―――
そして、弾かれたようにマサヒコに抱きついた。その表情は、泣き出しそうなものだった。
「マサもあれで結構空気を読むところがありますからねえ。
ミサキの様子を見て、なにか勘付いたんじゃないですか?」
「多分あの子のことだから、『今日のデート、つまんなかったか?ゴメンな』
とか、そういうしょっぱいことを言ったんじゃないの?」
さすがはママン、鋭い。画面では、謝り続けるミサキをマサヒコが慰めているところだった。
「ああ………マサヒコ君たら、泣かせちゃった………」
「でも、ああいうのも案外愛情表現だったりするからねえ」
「愛情表現、ですか?」
「ふふ、リョーコちゃんの言うとおりかもね。ギクシャクしてるときは思いっきり感情をぶつけて、
ケンカするのも手なんだけどマサヒコとミサキちゃんみたいな子達だと、そういう感じにならないでしょう?
確かにああいう風に謝りあったりするうちに気分が盛り上がったりすることもあるのよね〜〜」
「…………」
このあたり、やはり中村とママンは百戦錬磨である。アイはただ沈黙するしかなかった。
£
画面では、マサヒコがミサキを抱きしめながら彼女の話を聞いているところだった。
しばらくしてミサキの話が終わり、そして彼女の瞳を見つめた後――ゆっくりと、マサヒコは唇を重ねた。
「!わ、マサヒコ君たら大胆!」
「いや、我が息子ながらこれはけっこう自然な流れよ?」
「うん、雰囲気としては悪くないですよねえ」
勝手に評論されていることも当然ながら知らないマサヒコは、ミサキの髪を撫でながらキスを続けている。
(………マサヒコ君)
きゅん、と胸を締めつけられるような痛みを覚えながら、アイは画面を凝視していた。
マサヒコのキスは、彼のミサキへの愛情が伝わってくる、優しげなものだった。
(もしかしたら………)
その優しさは、自分に向けられていたのかも知れない、と―――
それが今となってはどうにもならないことだと頭では理解しながら、アイは悲しい想像に囚われるのだった。
「お、いきますね、マサ」
「うん、でも良い感じじゃない?」
マサヒコがミサキの手をとると、ベッドに彼女を導いた。
「あらら、でもミサキったら私が見てるのは分ってるはずなのに」
「うん、これは完全に出来上がっちゃってるわね」
ベッドに移動したミサキは、夢中になってマサヒコとキスを続けていた。
それは、無音のはずのモニターから音が漏れてきそうなくらい、積極的で熱情的なキスだった。
「ふ………ふわあ、すごい………」
思わず生唾を呑み込んで素朴な感想を漏してしまうアイだが、
中村とママンはニヤニヤとしながらその様子を見つめている。
「お、背中に手をまわして………マサが服を脱がしにかかりましたねえ」
「着衣のままのエッチってのも趣があるけど、皺になると面倒なのよね〜〜〜。
でもリョーコちゃん?案外ウチの子もスムーズじゃない?」
「確かに。ルーキーとは思えませんねえ」
抱き合いながらキスを続けていたマサヒコが、ミサキのブラウスのボタンを外し……
そして、ゆっくりと肩先を舐め始めた。
「う、うわ………」
「おっと、なかなかねっとりとした愛撫をしますねえ、マサ」
「マサヒコも経験少ないってのにまあ………でも、う〜〜ん、血は争えないのかな?」
「お?てことはお母様、お父様も相当なテクニシャンだと?」
「ふふふ、違うのよ。ビックリしないでね?実は私とダンナって、お互い初物同士だったのよ」
「え!」
「ええ?ま、マジですか?」
「ふふ、マジなのよん♪私が中学生だったときに大学生だったあの人が家庭教師に来てね〜〜。
んで恋人になって、それでそのまま………ね♪」
「あの、ということは………まさか、中学生のお母様と、その………」
「うふふ、さすがにそれはないわよ。高校生になってからよ、付き合うようになったのは。
でもね、童貞だった割りにダンナって上手にリードしてくれて。エッチの勘が良いっていうの?
初めはやっぱり痛かったけど、すぐに私も良くなっちゃって、それで夢中になってしているうちに、ね♪」
「ああ、マサが生まれたと………」
「そういうこと♪だから私って実はダンナ以外の男を知らないんだよね♪」
「はぁ………」
あっさりと衝撃告白をするママン。アイは呆然とした表情だが、
一方の中村はどことなく面白がっている様子である。
「なるほど。てことはやはり遺伝なんですかねえ?ミサキに聞いた感じでも、今見ててもマサって」
「なかなか………上手よね」
再び画面に目を移すと、既に下着姿になったミサキのからだをマサヒコが舐め回しているところだった。
「ま、マサヒコ君………すごく、エッチな感じですね」
「うん、我が息子ながら良い感じよ。ミサキちゃんも感じちゃってるし」
「もうカメラで見られていることを完全に忘れちゃってますねえ、ミサキったら」
肩、二の腕、鎖骨と順に舐めてきたマサヒコがミサキの腋を舐めると、ミサキが口を大きく開けて叫んだ。
音は聞こえないが、画面からはっきりと彼女の興奮が伝わってくるかのようだった。
「でも、これはマサヒコが上手いだけじゃなくて」
£
「あ、やっぱりお母様も思われます?私もミサキにそう言ったんですけど」
「………?」
ちょっと不思議そうな顔のアイを見て、中村が苦笑しつつ説明する。
「ま、そうねえ………なんていうか、ミサキがすごく感度の良い子だってことなのよ」
「!そ、そうなんですか?」
「それにね、ホラ、ミサキちゃんって普段は真面目ですごくしっかりした子でしょう?
そういう子って普段の反動でエッチのときはすごく乱れちゃうことが多いみたいだし」
「お母様の言うとおり心理的なものも勿論あるでしょうねえ………お、マサの奴」
中村の言葉にアイとママンが画面に目をやると――
マサヒコがミサキのブラをとり、ショーツの中に手をいれて触れているところだった。
「でも今のところは十分合格じゃないですか?」
「ふふ、これくらい勉強も出来が良いとよかったんだけどね〜〜〜」
のんびりと言葉を交わす猛者ふたりだが、アイは顔を真っ赤にしている。
マサヒコはミサキの裸の乳房に口をつけながら、下着の中をまさぐるように指を動かしていた。
ミサキはうっとりとした表情でマサヒコの愛撫に身を委ねている。
(………すごい)
それは中村やママンと違い経験の無いアイには刺激の強すぎる眺めで―――
アイは瞬きを忘れたように、ふたりのその姿をただ見つめるしか無かった。
「でも、やっぱり若いわね〜〜、ミサキちゃん。すごく肌もキレイ」
「そうなんですよねえ。真っ白で、ほんとツルッツルで。羨ましくなるくらいキレイなんですよ、ミサキって。
こんなキレイなからだを好き放題堪能できるんだから、果報者ですよねえ、マサの奴は」
実はつい先頃、他ならぬ自分自身もそのミサキの肉体をたっぷりと堪能したのだが、、、
さすがにそれをママンとアイに薔薇す、もといバラすことをしないのは彼女なりの良心なのだろう(多分)、
中村はすっとぼけた様子で、うんうん、とママンの言葉に頷いている。
「お?でも、初めて抵抗しましたねえ、ミサキ」
それまでは恍惚とした表情で愛撫を受けていたミサキだったが、
マサヒコが下着を脱がそうとした瞬間、突然跳ね起きて彼の手をとり、固まってしまっていた。
「ん〜〜〜、マサヒコがショーツを脱がすのを嫌がってるみたいね?でもこれは………多分」
予想外のミサキの抵抗に最初は戸惑いの表情を浮かべたマサヒコだったが、
言葉につまっている様子の彼女を見ると、安心させるように微笑んで軽く抱きしめた。
「ああ………なるほど、これは」
「あの、先輩?マサヒコ君とミサキちゃん、どうしちゃったんですか?」
「ん〜〜〜そのねえ、多分だけど」
「あはは、アイちゃんには刺激が強いかもね」
「???」
「あのね、アイ?だいたい恋人にはエッチのときのコースみたいなもんがあってねえ。
マサとしてはショーツを脱がした後、クンニする予定だったんじゃない?」
「え?」
「そうそう、私もそう思った。で、リョーコちゃんに見られてることを思い出したミサキちゃんが、
さすがにナメナメされてるのを見られるのは恥ずかしくなって抵抗した、と」
「!…………」
更に頬を染めて沈黙するアイだが、ママン達の予想は正しいようで――
ミサキは愛撫を拒絶したことを弁解しようとして、結局なにも言えなくなってしまった様子である。
しかしマサヒコは、そんな彼女を責めもせず、ただ抱きしめたままでいる。
「しかしまあ、ピュアってますよねえ、ふたりとも。お……マサ」
その体勢のまま、マサヒコがミサキの首筋をちろちろと舐める。びくんッ、と彼女の細いからだが震える。
「あら〜〜すごい反応ね、ミサキちゃんったら」
「ミサキの弱点なんですよ、首筋って」
「へえ〜〜〜、それをここでもってきたか」
丁寧に、丹念に。マサヒコはひたすらミサキの首を舐め続ける。
ミサキは顔を赤くして、彼の愛撫に身を任せる。ふたりは、そのまま単調な愛の交歓作業を続ける。
「う〜〜〜ん、これは」
「もう、ふたりの世界に入りきっちゃったみたいね」
首筋を舐め続けられているうち、ミサキの表情はさきほどよりもずっと蕩けたものへと変っていき――
マサヒコが再びショーツを下ろそうとしても、もう嫌がらなかった。
£
モニター越しでも認識できる、少女の薄い茂み。マサヒコがそこに指を伸ばすと、またミサキが大きく震える。
「ほほぉ〜〜、再びあそこにいきましたか」
「ここで直接いくのは正解かもね。ミサキちゃんもさっきより反応が良いみたいだし」
ママンの言葉通り、もはや中村の目を意識することを忘れたようにミサキは乱れ始めていた。
「う……… ふ。あ…………」
「大丈夫?アイ」
「!あ、は、はい。でも………す、すごいです……ね」
食い入るようにモニターを見つめていたアイだが、中村に声をかけられてようやく我に返った。
「うふ♪アイちゃんったら興奮しちゃった?」
「!あ、あの………は、はい……すいません」
抵抗する気持ちも失せたのか素直にアイが謝るのを見て、ママンはちょっと苦笑する。
「まあね〜〜〜。確かに私としても感動しちゃうっていったら変だけど、
しみじみ、ふたりとも大人になったな〜〜〜っていう思いはあるわね」
「そうですよねえ、お母様はマサは勿論ですがミサキも小さい頃から知ってるわけですし」
「そうなのよね〜〜〜。なんせあのちっちゃかったマサヒコとミサキちゃんが、
もう大人のことをしてるっていう、そういう感じなのよね〜〜〜」
「あの………やっぱりミサキちゃんって、昔からマサヒコ君のことが好きだったんですか?」
「え?うふふ、確かにミサキちゃんってちっちゃい頃からウチの子にべったりだったかもね〜〜。
私も面白いから、『ウチにお嫁に来てくれる?』なんてミサキちゃんに聞いたりしてたけど、
ミサキちゃん、ニコニコしながら『はい!よろしくおねがいします!』って答えてくれたりしてね〜〜。
ふふッ、今でも可愛いけど、あの頃のミサキちゃんも可愛かったな〜〜〜」
楽しげに思い出を語るママンだが、そんなほのぼのした話とは裏腹に。
「うほ♪マサったら、なかなか」
茂みをいやらしく掻き回しながら、ミサキの乳房に舌を這わせるマサヒコ。
それは的確に性感帯を刺激しているようで、彼女の乱れようもさらに激しくなっていく。
「うん、でもイイ顔ね〜〜♪ミサキちゃん」
「………こんなこと言うのも変かもしれませんが、すごく気持ちよさそうで………それに、
えっと………可愛いですよね、今のミサキちゃんの表情」
「へっへ、羨ましくなっちゃった?アイ」
「う………それは」
「良いのよ、アイ。隠すことなんかないから。本当に好きな人とするセックスって、最高に気持いいものだし」
「そうよ、アイちゃん?アイちゃんは真面目だから変に嫌悪感とか持っちゃってるのかもしれないけど、
セックスってのは全然悪いコトじゃないんだから。好き合ったもの同士なら、自然にそうなるんんだし。
うふ、それにリョーコちゃんの言うとおり、ヤってるときは気持ち良いのよね〜〜」
(………好き合ったもの同士なら………)
そのとき、アイの脳裏に浮かんだのは―――やはり、マサヒコの姿だった。
(マサヒコ君が………私をあんな風に………そしたら………私………)
「想像した?アイ」
「!ふ、ふわあああ!なんなんですか、先輩は!人の心を読まないでください!」
「って、あたしゃまだなんも言ってないんだけど………」
「………ぐ!」
言葉につまるアイだが、そのやりとりで彼女がなにを想像していたのかは容易に想像できるわけで。
中村とママンは、顔を見合わせて苦笑するしかなかった。
(これ以上のツッコミは………)
(ま、無粋ってものよね?リョーコちゃん)
無言でアイコンタクトを交わすふたりだが、アイは―――再びモニターに釘付けになっていた。
彼女の表情には、マサヒコへの未練が隠しようもないくらい滲み出ていた。
「おほ♪とかなんとか言っているうちに」
「!………」
マサヒコがコンドームを取り出すと、それを自らの先端にあてがって装着させる。
そしてミサキに覆い被さり、ゆっくり、繋がっていく。
「仕方ないこととは言え、ミサキの表情が分らないのが惜しいですねえ」
「マサヒコの影になっちゃって、はっきりとは見えないわね………」
「……………」
マサヒコの裸の後ろ姿が、初めは緩やかに………そして、少しずつ大きく動いていく。
£
贅肉のない少年そのものの腰をふり、マサヒコがミサキのからだを犯している―――
そのあまりに残酷で淫靡な風景に、アイは息をすることすら忘れたように固まってしまっていた。
「お、マサが体位を変えて………今見えましたね、ミサキの顔。うわ、良いカオしちゃって」
「う〜〜ん、気持ち良さそう。あ〜〜ん、羨ましいな。私もシたくなってきちゃったかも♪」
「あっら〜〜〜もしかしてお母様、本当にご無沙汰なんですか?勿体ない」
「うふふ、そうなのよ〜〜〜。でも今夜当たりマジでダンナに迫ってみようかな?」
中村&ママンの際どいトークはなおも続いていたが、
画面ではマサヒコが正常位から側位へと体位を変えたおかげで、
マサヒコのペニスがミサキの中を突いている様子がはっきりと映し出されていた。
(ごくッ………)
生まれて初めて見るセックスの様子を、アイは夢中になって見ていた。
ペニスの抜き差しを繰り返しながら、マサヒコは右手でミサキの乳首を、
左手で彼女の陰部をくりくり、と弄り回していた。そしてミサキは、どこか虚ろな、とろんとした目をして―――
マサヒコに突かれるたび、口を開けてなにごとかを叫んでいるように見えた。
(ミサキちゃん、い、色っぽい………)
泣いているようで、歓んでいるようで、快感を押し殺しているかのようなミサキの表情。
それはアイが普段妹のように接していた快活な少女の顔ではなく、
快楽の味を既に知ってしまった女の、淫らで艶やかな表情だった。
「うっわ〜〜、しかしずっぽし入っちゃってるわ。で、ああ、マサったら、もう」
「改めて見ると、ウチの子もなかなか」
と、マサヒコがミサキの右脚を持ち上げ、斜めに、更に深くペニスを埋め込んだ。
その瞬間、ミサキは両手で顔を隠し、ベッドに顔を伏せて―――挿入を、迎え入れた。
「!………きゃ、きゃあッ!!!」
「わ!いきなり叫ばないでよ、アイったら!」
「うふふ、アイちゃんびっくりしちゃった?」
その刹那、目の前の光景に思わず目を丸くして叫んでしまったアイに驚く中村だが、
さすがにママンはまだ余裕があるようで、アイを落ち着かせるように側に寄り添ってきた。
「あ、だって。わ、わ………うわ」
「あのね、アイちゃん?怖がらなくても良いから。ね?」
「ま、マサヒコ君、あんなことをして、だ、大丈夫なんですか?ミサキちゃん」
「あ〜〜、もしかして痛そうに見える?」
「だって、あんな風に強く足を開かせて………ああ」
「うふふ、アイちゃん?アレの痛みって、気持ち良さと表裏なのよ。だから、大丈夫」
「え?そ、そうなんですか?」
「さすがはお母様ですねえ。うん、確かにアレってなんていうか、痛みと一緒に来る感じですよねえ」
「………ふ、ふわあ………ホントだ……ミサキちゃん、気持ち良さそう………」
無意識なのか恥ずかしさからなのか、顔を隠してしまっていたミサキだが、
激しさを増すマサヒコのピストン運動に堪えきれなくなったかのように顔を上げた。
アイの言うとおり、それははっきりと快楽の波の中に溺れてしまっている表情だった。
「しかしまあ、当たり前ですがふたりとも若いですねえ、セックスが」
「うふふ、でもあのくらいの頃はちょっと乱暴なくらいに抱かれた方が逆に良かったりしない?」
「それは、まあ、ありますけどねえ」
「………乱暴なくらいに、ですか?」
「うん。無理矢理なセックスってのは最低だけど、男ががっついてくるのって私は嫌いじゃないな〜〜。
この人は本当に私とシたいんだ、この人は本当に私を求めてるんだ、って思わせてくれるからね」
「はぁ…………」
ママンの奥深いようなただエロいだけのような言葉に為す術もなく聞き入る中村とアイだったが、
ミサキもマサヒコもそろそろ絶頂が近づいてきたようだった。
「お、そろそろ………これは、フィニッシュきますかねえ?」
「ミサキちゃんはもう限界かもね。うん、マサヒコもそろそろかな?」
エロトークを繰り広げながら、肝心なところは見逃さない中村とママンは流石と言うべきか。
既にミサキはたっぷりと快楽を貪って限界が近いようだったが、
ピストン運動を繰り返してきたマサヒコも徐々に動きが鈍くなりつつあった。
側位から正常位へと体勢を戻してミサキと再び唇を重ねると速度を落し、
ゆっくり、ゆっくりと彼女の奥を突いていく。
£
(!………)
「お、これは」
「イッちゃったのかな?」
眉根を寄せ、ぶるっ、と一回大きくからだを震わせたあと、初雪のように真っ白な肌がピンク色に染まる。
それは明らかに、ミサキが達した証だった。同時にマサヒコも絶頂に達したようで、
それまで力強く突いていた動きを止め―――溶け合うように、ミサキと重なり合った。
「おお………ふたりとも」
「終わったみたいね」
「で、お母様?いかがですか、愛する息子とお嫁さん候補の採点は?」
「う〜〜ん、ちょっと時間が短かったような気もするけど、十分合格点なんじゃない?
だってマサヒコとミサキちゃんって、こういう関係になってまだ半年にもならないわけでしょう?」
「私もそう思います。多分まだ20回程度だと思うんですが、お互いの息もあってますし。
なによりですね、見てくださいよ、ホラ」
「ああ………マサヒコったら」
画面では―――全てが終わった後、虚脱状態になってしまっていたミサキの頬に、
優しくマサヒコが舌を這わせているところだった。
「終わった後、掌を返したように冷めやがる男って結構いますからねえ。
今見る限りですけどマサはきちんとイッた後のミサキのケアも出来てるみたいですし」 
「前戯も大事だけど、後戯はある意味それ以上に大切だよね〜〜。
終わった後、ああいうことされちゃうと、すごくまた、シたくなっちゃったりして」
「ふふふ、しかしまあ………」
ミサキもようやく回復したらしく、それまで頬を舐めていたマサヒコと舌を絡ませるようなキスをしていた。
ゆっくり、お互いを労るように、ふたりは睦み合っていた。
「いいな〜〜〜、やっぱりシたいな〜〜〜」
「良いですよね、セックスって。あ〜〜あ、私も今日あたり犬を誘って………?
?あ、そう言えば、アイ、あんた………あ?え!おお!」
ようやく思い出した中村が振り返ると―――そこでは、真っ赤な顔をしてぶっ倒れたアイの姿があった。
「わ、わわ!大変!アイちゃん!アイちゃん!」
「あっちゃあ〜〜〜、刺激が強すぎたみたいですね!水!ほれ、アイ、水を飲め!」
慌ててアイに駆け寄る中村とママンだが、
「ふ………わ、あ………あ………」
アイは完全に意識を失ったまま、譫言のような言葉を呟くだけだった。

その後意識を取り戻して泣きじゃくるアイに中村は謝り倒し(焼き肉食べ放題で結局手を打ったらしい)、
そして後日、ミサキにも全てを報告した(勿論ママンとアイも見ていたことは伏せて)。
「な〜〜んにも問題ナシ!マサも気持ちよさそうだったし」
「で、でも………」
「あのねえ、ミサキ?アンタらの超気持ちよさそうで幸せそうなエッチを散々見せつけられて、
欲求不満になった私の性欲を、どうしてくれるわけ?あの日犬に電話しても逃げやがるし!!」
逆ギレ気味の中村の迫力に、多少不満気だったミサキも引き下がるしかなかった。
そんなこんなで、なんとか全ては丸く収まった、かのように見えたのだが―――

「あの、母さん?風呂くらい一人で入るから。だいたい俺、もう高校生で」
「な〜〜に言ってるの♪親子のスキンシップよ、スキンシップ♪」
「有難く遠慮いたしますので、とっとと出てって下さい」
「え〜〜、マサヒコのイケズぅ〜〜〜」
(どうしたんだ?母さん最近、妙にベタベタしてきて………)

「?先生、俺の顔になにかついて」
「!う、ううん、なんでもないのよ、ままままま、マサヒコ君!」
(?………なんなんだ、あの怯えてるようで飢えているかのような表情は………)
相変わらず無意識のうちに騒動を吸い寄せるトラブル体質は不変のようで、、、
いや、さらに力を増しているのか、どうにも嫌な予感がするマサヒコであった。

END

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Posted by pon 2010年02月19日(金) 19:13:04 返信

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