[ヒロキとカルナのコスチュームプレイ・その3(クリスマス編)]

聖なる夜は日本中の誰にも等しく訪れる。
クリスマスという日は、宗教的意味を超えて日本人にとって年末の一大行事となっている。
そう、サンタクロースがやってくる。
プレゼントを持ってやってくる。

「メリー・クリスマス」
「メリー・クリスマス」
 都内のとあるマンションの、そのまたとある部屋。
ここでは密やかに、だが温かく、クリスマスの日を迎えていた。
いや、正確に言えば「クリスマスの日」ではない。
今日は十二月二十六日。
クリスマスの一日後、なのだった。

 ◆ ◆ ◆

 井戸田ヒロキはレイ・プリンセス事務所に所属するアイドル、飯田シホのマネージャーである。
が、かつて彼の肩書きは違っていた。
同事務所の、とあるユニットのマネージャーをしていたのだ。
トリプル・ブッキング―――通称『TB』の。
「ごめんねカルナちゃん、一日遅れになっちゃって」
「いいんです、お仕事が忙しいのは知ってますから……」
 彼の妻は、名前をカルナという。
旧姓は如月といい、TBのメンバーだった女性だ。
二人がどう惹かれあい、そしてどう結ばれたかは、
以前述べたことなので、ここでは敢えて語るまい。
「ホテルのレストランとかを予約出来れば良かったんだけど」
「そんな、別に構いませんよ。私はこれで十分満足です」
 カルナが大学を卒業し、正式に結婚し、籍を入れてから半年。
同棲時代があったとは言え、まだまだ新婚気分いっぱいで、幸せそのものといった感じである。
ヒロキはカルナを以前と変わらず「カルナちゃん」と呼び、カルナはカルナでヒロキを「ヒロキさん」と呼ぶ。
名前のみで呼び合うにはもう少し時間がかかりそう、
まして、カルナがヒロキを「あなた」と照れずに呼べるようになるのには、どれくらいの時間がかかるのやら。
今の今まで、そう呼んだのは両手の指で数える程しかない。
「社長に頼めば良かったかなあ。そうしたら……」
「ふふふ……だから、私は全然気にしてませんよ」
 二人はキッチンにいるが、囲んでいるテーブルの上には大手チェーン店の、
特に値段が高いわけでもない、普通のクリスマスケーキが乗っている。
他には、同じくチェーン店の骨つきチキン、サラダ、ポテトフライ。
そしてこれだけはちゃんと酒屋で買い求めた、ちょっとだけ格の高いフランス産のワイン。
人気アイドルのマネージャーと、かつて人気アイドルだった妻の「クリスマス・ディナー」にしては、
少し、いや結構寂しいものとは言えた。
「プレゼントも買う時間も無かったし」
「あら、私も用意してませんよ?」
「え?」
「ふふふ……今度休みが取れた時でいいです、お買い物に行って、そこで交換しましょう」
「あー、ゴメン……」
 ヒロキは申し訳なさそうに頭をポリポリかいた。
カルナの心遣いを理解したからだ。
「ワイン、いただけますか?」
「うん、どうぞ」
 ヒロキはボトルをそっと持ち上げると、カルナのグラスにワインを注いだ。
そしてカルナはニコリと微笑むと礼を言い、その濃いルビーのような色の液体を少し、口に含んだ。
「ふぅ……」
「美味しい?」
「はい」
 クリスマスと言えばシャンパンだが、ヒロキは敢えてワインを買ってきた。
そうしなかったのはもちろん理由がある。
カルナがお酒の中では比較的ワインを好んでいるためだ。
そういった辺り、ヒロキはちゃんと考えている。
外見こそ軽いものの、気配りの細かさはレイ・プリンセス芸能事務所の社長・柏木レイコから太鼓判を押されている男である。
もっとも、その一方で「もうちょっと強引で大雑把な方が大物になれるのにね」とも評されているわけだが。
まあ、アイドル業界のタブーを犯して自らが面倒を見ているアイドルと結婚した(見方によっては手を出した)わけだから、それだけでも十分「大物」ではあるのだが。
「シホ、だだをこねてませんでした?」
「え? どうして?」
「昨日の生放送、見たんですけど……あの子のあの衣装、ちょっと際どかったでしょう?」
 売れっ子で、すっかりレイ・プリンセス芸能事務所の看板となったシホは、色んな番組に出ている。
ただし、下ネタ方面に暴発してしまうことがあるため、あまり生放送には向いていない。
とは言え、芸能人を続ける以上、「ナマなんて危ないじゃん!(シホ談)」と言って断るわけにもいかず、
昨日の『クリスマススペシャル生放送! 聖夜に料理バトル・ガチンコ二時間!』という特番に出ることになった。
お笑い芸人グループ、スポーツ選手のOBグループ、若手俳優グループ、
大物俳優グループ、そしてアイドルグループの五組に分かれて、料理の腕を競う番組だった。
シホはもちろんアイドルグループの一員だったわけだが、
そのアイドルグループの衣装というのが、結構ギリギリに短いミニスカのサンタルックだったのだ。
ミニスカサンタの上からフリフリのエプロンも付き、視聴者にとってはわかりやすいっちゃあわかりやすい立ち位置ではあった。
「最初はノリノリだったんだけどね」
「最後の方はグダグダでしたね」
「……うん、まあ」
 シホはもともと料理が得意ではない。
と言うか、この番組で集められたアイドルグループのメンバーの誰もが、料理が不得手な面々ばかり。
最初から結果が見えた勝負だが、それならそれで「やってやる!」と張り切るのが飯田シホという女の子である。
が、結局それも空回り(彼女の「逆境の踏ん張り」は八割方こうして転ぶ)。
オーブンレンジで生卵を爆発させるわ、バカ高い食材の数々をステージの上にぶちまけるわ、
包丁で指を切るわ、お約束で塩と砂糖を間違えるわ、最後にゃ審査員に揃って「食えるシロモンではない」と一刀両断にされるわ……。
番組的にはそれこそがアイドルグループに求められていた役割だったので、
終了後プロデューサーはシホを始めアイドルグループの面々をベタ褒めはしてくれたのだが、
シホにしてみれば恥を日本中に曝したようなもので、そりゃいい気分になれようもないのだった。
いくら褒められても、視聴者に喜ばれても、自分が納得出来なければ意味がない。
一体、何のためにミニスカサンタなどという格好をしたのか。
後でマネージャーであるヒロキに、シホがそうだだをこねたのは当然の成り行きとも言えた。
「ふふふ……」
「どうしたの?」
「いいえ、シホも我侭じゃなくて、自分のアイドルとしての価値を考えて文句をつけるようになったな、と思って」
「そこまで深く考えてるかねえ、シホちゃんは」
「抜けた私が言えた立場じゃ、ないですけど……」
 一瞬、カルナの目が遠いものになる。
アイドル時代に未練はない。
が、それでも華やかだったあの頃の思い出が眩しいものであるのも事実だった。

「年内の仕事はまだあるんですよね?」
「うん、年越し番組の……」
「生放送なんですね」
「……そう」
 溜め息をつくヒロキ。
同時に、彼の皿のケーキから、ポトリとイチゴが転げ落ちていった。

 ◆ ◆ ◆

「……ん、んん」
「ちゅ、む、んん……」
 夫婦のディナータイムが終われば、次に来るのは夫婦のベッドタイム。
わかり易いと言えばわかり易いが、別段おかしなところがあるわけではない。
と言うか、当たり前の流れである。
いや、その間に入浴タイムを挟んではいるが。
「ヒロキさん……」
「カルナちゃん……」
 二人とも一糸も纏わぬ裸体である。
ヒロキが下に、カルナが上になり、カルナの方から積極的にヒロキを求めている状態だ。
唇を重ねあい、口内を舐りあい、下を絡めあう。
口の端から零れた唾液が、電灯の淡い光を受けて、二人の頬を怪しく輝かせる。
「ヒロキさん、あの」
「ん?」
「サンタなんですけど……」
「うん?」
「その、あの……き、着ましょうか?」
「え?」
 元アイドルだけあって、カルナは結構な衣装持ち。
無論、現役時代に袖を通したほとんどの服は、事務所持ちであったり、
その場限りの限定のものだったりするわけだが、そのうち何着かはアイドル本人に譲られている。
グラビアの仕事が多かったTBは、撮影用のそういった衣装が残っているのだ。
「カ、カルナちゃん?」
「ヒロキさんが望むなら、私、いいですよ……」
 愛を交し合う行為は裸が基本とは言え、コスチュームプレイを嫌う男は、まずいない。
そしてカルナ本人も、奥に眠った性嗜好かそれともヒロキへの愛ゆえかはわからないが、
結婚する前もしてからも、然したる抵抗感も抱かず、アイドル時代の衣装を着て「ヒロキと睦みあった」ことが何度かある。
メイド服、裸エプロン、果てはカルナが通っていた私立聖光女学院の制服でヤったことだってある。
「え、えーと……」
 考え込むヒロキ。
ぶっちゃけ、悩む必要なんてない。
ヒロキからの押し付けではなく、カルナが自ら着てもいいと言っているのだ、どこに拒む理由があるというのか。
が、ここで思わず迷ってしまうのが井戸田ヒロキという男でもある。
ここで「じゃあ着ろ」と間髪入れずに答える程ずうずうしければ、TBは解散することなく、もっと大きな仕事をゲットしてより成功していたに違いない。
もっともその場合、カルナはヒロキに惹かれなかっただろうが。
「じゃあ、着ますね?」
「あー、は……はい」
 カルナはヒロキの性格を知り尽くしている。
ある意味、彼の両親より、彼の過去の彼女より、また彼自身より。
時に優柔不断に思えるくらいの優しさを、ヒロキが持っているのを。

「ヒロキさん……メリー、クリスマス」
「ああ、メリー・クリスマス」
 今夜二度目の、祝福の言葉。
そして、十数度目のキス。
「これ、覚えてますか?」
「ああ、もちろん」
 カルナが着ているミニスカートのサンタルック。
それはTB結成の二年目、週刊ヤングデラックス・スペシャルマガジン、通称ヤンデレスペルマ(シホ命名)のグラビア撮影で使ったものだった。
青年誌ということで最初は三人ともミニスカサンタだったのだが、
シホは中学生、ユーリは小学生ということを考慮されて、二人は普通のサンタクロース、カルナのみがミニスカサンタになったのだった。
「まだ着れるもんですね」
「そりゃカルナちゃんはスタイル変わってないもの」
「それは成長していないってことですか?」
「え? あー、うーあ、あの、その時から成熟した身体だったってことだよ」
「……成熟って、何だかエッチな言い方です」
「あー、えー、ゴメン」
 スレンダーなシホとユーリに対して、カルナはより女性らしい身体つきをしている。
と言っても豊満というわけではなく、むしろ彼女もやや痩せ型に属しており、
出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるという、所謂「グラビア」に適しているスタイルである。
カメラマンにそう褒められた時、シホなどはやっかみを込めて、「もうゴールしてたらこれ以上伸びないよねー」などと皮肉を叩いていたのだが、
実際、やや容姿が大人びた以外では、今でもカルナはほとんど体重も増えずボディラインも崩れておらず、アイドル当時のままで、
シホ風に言うと「ゴールしたまま変わらない」ということになるだろうか。
「でも下半身がスースーしますね、やっぱり」
「それは、その……」
「何です?」
「カルナちゃんが穿いてないからじゃ」
 カルナは今、上も下も下着を着けていない。
素肌の上に、ミニスカサンタの衣装を纏っている。
「……ヒロキさん、いやらしいです」
「えっ、い、いや、カルナちゃんが穿かなかったんだから、そっちの方がいやらしいじゃ……む、むぐぐ」
 ヒロキは最後まで言葉を続けることが出来なかった。
カルナが勢い良く、唇に吸い付いてきたからだ。
「ぷ、はぁ」
「ふ、う」
 たっぷり二分弱、舐りあう二人。
カルナから顔を離した時、互いの唇の間に、すうっと銀色に光る唾液が曲線を描いて、釣り橋のように架かる。
「じゃ、お互い様ということで、許してあげます」
「……お互い様、なのかな」
 カルナはそれには答えなかった。
代わりに、数えて今日丁度二十度目となるキスをするために、また顔をヒロキに近づけていった。

 夜は更けていく。
あと少しで日付も変わるという頃合いだ。
「はあ、ああっ……ううん!」
 ヒロキの上で、カルナが跳ねる。
二十分程前にはパリッと新品同様だったミニスカのサンタルックは、
カルナの汗と唾液、そして秘所から溢れ出る淫らな液体によって、ぐっしょりと濡れてしまっていた。
所詮は撮影用、布地はたいした物ではない。
もっとも、本当に厚手の物ならば、暑くてとても着続けていられないだろうが。
「くっ、カルナちゃ……ん」
「ん、んんっ、いいです、いいです、ヒロキさぁ……ん」
 前戯によって散々に昂ぶらされた身体と心には、もうストッパーはかかっていない。
ただひたすらヒロキを求め、カルナは騎乗位で腰を振る。
「おくっ、奥、奥に、当たって……っ」
 ギシギシと軋むベッドの音をバックミュージックに、カルナの動きは止まらない。
さすがに体力が続かないのか、ややその勢いは緩やかなものになってきているが、
その分をカバーするかのように、下からヒロキが力強く突き上げている。
「気持ち、いいですぅ……っ」
 揺れるベッドの音、二人の結合部から漏れる水音、そしてカルナの喘ぎ声。
ヒロキにとってそれらは絶妙な三重奏だ。
耳に流れ込むその合奏が、ペニスに直接与えられる快楽を倍加させていく。
「俺も、凄く……いいよ、カルナちゃん」
「はぁ、はぁ……っ、ヒロキさん、ヒロキさんっ……!」
「カルナちゃん、カルナちゃん……カルナァ……ッ!」
 軽い絶頂なら、カルナは既に何度か達していた。
それらを足してもなお届かないであろう快楽の終末点は、そう遠くはない。
そして、それはヒロキも同様である。
「ヒロキ……さん! もう、もう、私は、もう……」
「いいよ、カルナちゃん、イっていいよ……俺も、俺も」
 腹の奥から急激に駆け上がっていく何かが、ヒロキの腰の動きをさらに加速させていく。
カルナも、それに応えるべく、汗に塗れた身体を酷使する。
「あ、あん、んんっ!」
「くっ、凄い……」
「う、んぁ、ああっ、あんっ! ヒロ……さぁ……!」
「カル……ちゃ……!」
「く、あ、あああっ、あーっ!」
「う、おうっ!」
 同時、まったくの同時だった。
寸分の狂いもなく、二人は同じタイミングで達した。

「あ、あ、ああぁ……」
 カルナは舌を突き出した。
そして感じた。
お腹の奥の、オンナの部分を満たしていく熱いほとばしりを。
「う、う、くぅ……」
 ヒロキは目を瞑った。
そして感じた。
ペニスの先の、オトコの部分から吐き出される熱い飛沫を。
「……あ、はぁ」
「う……ふぅ」
 カルナは意識を飛ばし、身体をガクリと折ってヒロキに預けた。
ヒロキも蕩けるような快感に漬かりきったまま、ほとんど反射的にそれを受け止めた。
「……あ、あ……」
「……」
 ピクリ、と余韻でカルナは身を震わせた。
サンタ服は濡れているといったどころではなく、完全にぐしょぐしょになっていたが、それが二人を不快にさせることはない。
「……」
「ふ……ぁ」
 壁にかかった時計の長針と短針が真上に頭を向けて重なり、26日から27日にと替わったことを告げる。
まだ、二人は繋がったまま。
そこから、カルナの愛液とヒロキの精液が混じった、白く濁った熱い液体が零れていく。
とろり、とろりと。

 ◆ ◆ ◆ 
 
「あー……」
 ポソリ、と悔やむようにヒロキは呟いた
時は27日の、午前の二時十分過ぎ。
横では、ミニスカサンタルックを脱いで裸になったカルナが目を閉じている。
自分の右腕を枕にして。
「カルナちゃんはああ言ったけど、やっぱりプレゼントを用意していないのは夫失格だよなあ」
 仕事が忙しかった、というのは言い訳に過ぎない。
出勤前でも帰宅後でも、どんな短い時間でも、尋ねようと思えば出来たはずなのだ。
それをしなかったのは、ヒロキの失態である。
「気を使わせちゃって……」
 ちゃんとヒロキが事前にカルナの欲しい物を聞いていれば、
カルナもヒロキの欲しい物を聞き返してきて、一日遅れとは言えプレゼントを交換出来ただろう。
「……そんなこと、ありませんよ」
「わ、お、起きてたの?」
「はい、起きてました」
 カルナはむくっと上半身を持ち上げた。
既に汗はひいており、肌理の細かい、滑らかな肌がヒロキの視界に入る。
「迷ってたんですよね?」
「え?」
「やっぱり、何を貰うかわかっているなんて、プレゼントではないんじゃないか、って」
「あー……」
「それで、聞こうとして……聞けなかったんですね?」
 図星だった。
男というものは、例えどれだけ近い間柄でも、見栄を張りたがる生き物である。
どうしても演出が先に立ってしまう、とも言える。
例えば、プレゼントはサプライズに限る、と。
「だから、いいんです」
 カルナにしてみれば、そんなヒロキの気持ちはもちろん嬉しい。
だが、悩んで結局聞けなかった、という事実もまた愛しい。
結局のところ、ヒロキの全てが彼女にとって快いものなのだ。
「……うーん」
「年が明けてからでも全然構いませんから、一緒に……ね?」
「ゴメン……」
「だからいいんですってば」
 カルナは、右手を伸ばしてヒロキの髪に指を通すと、優しくそれを梳いた。
「じ、じゃあ社長に言って休みを、なるべく早く」
「無理しないで下さい、社長やシホに迷惑かけちゃダメですよ?」
「……ゴメン」
 カルナは指の櫛を続ける。
まるで、母が幼子をあやすように、繰り返し、繰り返し。

 聖なる夜は日本中の誰にも等しく訪れる。
クリスマスという日は、宗教的意味を超えて日本人にとって年末の一大行事となっている。
サンタクロースはやってくる。
プレゼントを持ってやってくる。
「おやすみ、カルナちゃん」
「はい、おやすみなさい、ヒロキさん」
「……メリー・クリスマス」
「メリー……クリスマス」
 一日遅れのクリスマスだったこの二人にもやってくる。
二日遅れでも、三日遅れでも、一週間遅れでもないサンタクロースがやってくる。
そう、それは多分、今日という日から十月十日後に。
プレゼントを持ってやってくる―――


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