「そういえばさ…昼に会長が言ってた『使える穴が二つ』って何だろ?」
「ん?何の話?」
「いや、4Pがどうのって七条先輩が言った後に言ってたじゃん。一つはまぁ…わかるとして、もう一つって?」
「そうね…『やおい穴』じゃないの?」
「何その『やおい穴』って」
「腐女子の人たちがネタで使ってんのよ。男の人のココに穴があるって」
「うわっ!変なとこ触るなよ」
「なーにビクッとしてんのよ…ってなんで大きくなってんのよ!」
「しょうがないだろ、萩村が変なところ触るから…」
「もう2回もしたのに元気ねぇ(呆」
「そりゃ相手が萩村だからね」
「…///」
「で…こうなると男としてはつらいワケなんだけど…」
「またぁ?もう時間無いわよ」
「そこを何とか!」
「…いいわよ、ただし一つ質問に答えてくれたらね」
「え、なに?」
「昼に畑さんが言ってたわよね…『津田副会長は何気に女子に人気ありますよ』って」
「え、あ、いやそれは畑さんが勝手に…」
「ホントでしょうね?たとえば五十嵐さんとか…」
「あの人は男性恐怖症じゃん。近づいてもいないって」
「じゃあ、三葉さんとかどうなの?」
「いや、三葉はただのクラスメイトだって!柔道部作る時にちょっと協力したりとかはあったけど…」
「ホントに?向こうはそうは思ってないかもしれないわよ」

「…(ガバッ」
「きゃ…んもー何よ急に上になって…」
「いくら女の子に人気があっても、俺が好きなのは萩村だけだよ」
「っ……そういうこと言うから心配だっての…」
「ん?何か言った?」
「な、何でもないわよ…あと、そういうこと言うときは下の名前で呼んでよね…」
「わかった。好きだよ、スズ」
「…なんでそう不意打ちするかな…」
「顔真っ赤だよ、萩村」
「う、うるさいわよ!ほら、時間無いんだからさっさと済ませるわよ」


「早くしなさいよ津田、休憩時間が終わっちゃうわよ」
「ちょっと待って…靴下が見当たらなくて…てあったあった」
「ほら、もうチェックアウトしないと延長料金取られるわよ」
「わかったよ、お待たせ」
「あ、津田…ちょっとベッドに座ってくれる?」
「え…何?時間無いんじゃ」

Chu…

「…え?」
「会長が言ってた『使える穴』のもう一つは…口よ、きっと」
「…あぁ…なるほど、さすが萩村」
「アンタの場合は口から出る言葉を使って会長とかたぶらかしそうだけど」
「だからそんなことしないって」
「もちろん、私もさせないわ…タカトシ」
「え、あ…萩む」
「さぁ、もう行くわよ!」

〜完〜

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