「おこた出したんだ。」

部屋に入って来てマサヒコの部屋の変化に気付き声を上げるアイ

「ええ、もう寒くなってきましたからね。」

「…でも、それだと一人余っちゃうね。」

その時、マサヒコの頭には朝見た占いの『あなたも親切で返せば気になる人との急接近があるかも』という言葉が浮かんだ。

「それなら俺がミサキと一緒に入りますよ。」

そうマサヒコが答える。

「それなら私がそっち行くよ」

「いや、良いですよ。ミサキと一緒に使います。」

「いいから、いいから。」

「いや、ホントに結構です。」

マサヒコの言う言葉も我関せず。アイはマサヒコの上に座った。

………………………………

それから数分後、リョーコ、リン、ミサキがやって来た。
その場にはやる気満々でマサヒコの上に座るアイとやる気なく成すがままのマサヒコがいた。

「この時期はやっぱりそれね。」

「出演料教師!!」

「姦淫!!」

部屋に入って来た3人のそれぞれのコメントだった。

………………………………

それから数分後、アイはマサヒコの横に座り直し勉強が始まった。
受験も近いということで滞りなく黙々と続いていく授業。
と、そこで、唐突にリョーコから先程の事に対する問いが投げ掛けられる。

「ところで何でさっきアイはマサの上に座ってたの?」

「普通にこたつに入ると一人あまると思ったんですよ。」

「そうそう。それで、マサヒコ君最初はミサキちゃんと入るって言ってたんですけど、それならって私がそっちいったんですよ。」

「ふーん」

何で横じゃなくて上なのか?
リョーコとしてはそれはそれで面白かったし流石はアイ!!なんて思いスルーした。

だが、しかし、今のやりとりの中でどうしても不可解な点が一点ある。リョーコはそこにツッコミをいれる。

「…マサ」

リョーコが口を開く

「なんで、ミサキちゃんなの?別にアイでも、問題なかったわよね?」

「あ、そういえば、マサヒコ君最初私がそっち行くって言ったら頑なに断ってたっけ。」

「そこまでして、ミサキちゃんと入りたかった理由はなんなのかしらねぇ?」

リョーコはしてやったりといった顔でマサヒコを見る。

「他意は無いですよ。ただ、今朝見た占いでそうすると吉ってやってたんで。」

マサヒコのうまいこと追求の手をかわす答えを聞いてリョーコはちっと軽く舌打ちをしてしかめっ面をする。

「マサ君も見たんだ。私も見たよ。」

その言葉を聞いてミサキが声を上げる。心なしか顔が赤いのはきっと一連のやり取りのせいだろう。

「私もみたよ〜。二人とも今日一位だもんね。」

「私も見ました。あれだよね?今日は異性に優しくすると運気アップなんだよね?」

こと占いの話となると女性陣の会話に花が咲く。
先程までの受験生の空気がどこへやら。といった感じである。

「そうなんですよ。優しくされて親切で返すと気になる人との急接近もあるみたいな…」

「ちょい待ち。マサ。」

先程から面白くない感じのリョーコだったが今の会話を聞いて息を吹き返した。

「それでミサキちゃんにこだわったわけね。マサの気になる人ってミサキちゃんの事だべ!?」

「なっ!?」

マサヒコがひきつった顔を浮かべる。

「なんで、ミサキちゃんにこだわるか何か腑に落ちなかったのよね。今の占いの内容を聞いてわかったわ。」

マサヒコは口をパクパクさせながら何も言えずにいる。
さらにリョーコは畳み掛ける。顔に張り付いてるのは得意の小悪魔スマイル。

「これは、もう告白したも同然ね♪で、ミサ…ありゃ、こっちも駄目か。」

ミサキはミサキでマサヒコ同様真っ赤な顔で口をパクパクさせている。
そんな二人を見て苦笑する二人+?印を浮かべる一人。

「じゃあ、今日はリンの家でやりましょうかね。」

「そうですね。今日はマサヒコ君勉強難しそうだし、また後日埋め合わせる事にしましょうかね。」

「えー。まだおやつも出てないのにですか?」

「まぁ、良いじゃない。たまには。この場は若い二人に任せておけば大丈夫よ♪」

楽しそうに言うとさっさと荷物を持って立ち上がるリョーコ。
いつの間に片付けたのかアイとリンコもそれに連なる。

「それじゃあね。経過報告と避妊は忘れないようにね♪」

「それじゃあね、マサヒコ君、ミサキちゃん。うまくやってね。」

「バイバ〜イ」

マサヒコとミサキが固まってから三人が出ていくまではあっという間の出来事だった。

………………………………

しばらくの沈黙が降りた二人の部屋で、先に口を開いたのはマサヒコだった。

「全く、あの3人も何を言い出すんだか。アイ先生なんか授業ほうり出しちゃってるし。」

「あ、あはは、そうだね。」

しかし、会話は繋がらない。
すると今度はミサキから問い掛ける。

「ねぇ、さっきの話ってさ…」

「ん、ああ、気にすることは無いさ。占いでだよ。」

「気になる人ってのは私の事なんだよね?」

「うっ…」

リョーコたちに加えて、ミサキにまで問い詰められてもはやマサヒコに逃げ道はなかった。

「どうなのマサ君?私の事が好きなの?」

真剣にマサヒコを見つめるミサキ。その瞳は不安からかわずかに揺れ動いている。
暫くの沈黙の後、マサヒコが口を開く。

「…俺は、ずっとミサキの事が好きだよ。」

マサヒコの口から紡がれたのはミサキの望んだ言葉だった。

「もう、いつからかなんて俺も正確には覚えてないけど、ミサキの事が好きだ。」

「マサちゃん…」

そこまでのマサヒコの話しを聞いてミサキには何の躊躇いもなかった。

「私もマサちゃんの事が好きだよ。」

「…そうか。ありがとう。」
ミサキから返された言葉に短く礼を言うとマサヒコが続ける。

「本当はさ、受験が終わってから言うつもりだったんだ。
前までは、ミサキに嫌われたくなかった。だから告白出来なかった。
少なくとも友人関係のままならミサキに嫌われることは無い。だけど、最近周りにカップルが増えて来て、このまま誰かがミサキと付き合ってしまうんじゃないかって今度は不安になったんだ。」

マサヒコは少し自嘲気味に笑うと

「馬鹿だよな。ミサキは自分の物なんかじゃないのに、自分の我が儘で関係を作って、今度は別の事が不安になってだなんてな。」

そこまで言って口を閉じる。
今度はミサキが答える。

「そんなことないよ。昔から私はマサちゃんの物だったんだよ。
小さい頃マサちゃんと結婚の約束をしてからずっと。
ずっと私はマサちゃんが言い出してくれるのをただ待ってた。」

「ミサキ…」


ミサキの言葉を聞いて、マサヒコに迷いは無かった。

「こんな俺だけど、弱虫で優柔不断な俺だけど、俺の彼女になってくれないか?」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

たおやかな見てる全ての人間を引き込むような魅力溢れる微笑みとともにミサキはマサヒコの思いに答えた。

その後、ミサキは当初マサヒコが望んだようにマサヒコの入っている所へと移動した。
直ぐにでも触れ合えるような距離で二人は何をするでもなくただ黙っていた。

ただ、そうしていることが二人の距離を縮めるような、そういった感覚を二人とも覚えながら。

………………………………

そんな時間が数分続いた後ミサキが口を開く。

「ねぇ、マサちゃん、キスしようか?」

マサヒコの返事は待たずにミサキがふっとマサヒコの唇に自らの唇を重ねる。

「えへへ、ファーストキスだね」

頬を紅く染めつつも、どこか面白がっているような、しかしながら、恋人に甘えるような口調でミサキが言う。

「まだ、何にも言ってないんだけどなぁ。まぁ、良いや。今度は自分の意思でさせてもらうから。」

先程ミサキがしたように、返事を待たずにミサキの唇に自らの唇を重ねるマサヒコ。

マサヒコも頬を紅らめながらも楽しんでいるような顔をしていた。
289 名前: Y-275 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 23:25:34 ID:nYvzdNJd
それを受けて、またミサキがキスのお返しをする。
それにマサヒコがまたキスで返す。
二人はまるでじゃれあうようにキスを続ける。
唇だけでなくミサキが頬にキスをすればマサヒコも頬に。眉間にキスをすれば眉間にといったように繰り返す。
そんなやり取りを長く続けるうちに、二人のキスは触れるだけのものから啄む様なものへと変化していた。

………………………………

幾度目かの唇と唇のキスが終わる。
今度はマサヒコが反撃を試みた。常にミサキ先攻で続いていた一連のやり取りを変えるように、マサヒコは唐突にミサキの首筋にキスをする。

「んっ…」

堪らずに声をあげたのはミサキである。
ミサキの性感が特に強い首筋は唐突に受けたマサヒコからの口撫に強く反応した。
ただでさえキスを繰り返していたことにより、興奮状態だったミサキは断続的に甘い息を吐き出す。

「んっ…ふっ…駄目だよ、マサちゃん。首筋…っふん…はよ…わいんだから…あっ」
その言葉に気をよくしたのかマサヒコは執拗にミサキの首筋にキスを続けた。

「ちょっ…ん…ふ…もう、手に力が…入ら…なふぁ…」

ミサキはそう声をあげると支えていた手の力が抜けた。
自然とマサヒコが押し倒したような体制になってしまう。

「わ、わりぃ」

マサヒコが言う。

「もう、弱いんだから辞めてって言ったのに。」

そう言って頬を膨らませるミサキ。しかし、その表情には怒った様子は微塵も感じられなかった。
そして、また幾分か静けさが戻って来た部屋で、今度はマサヒコが沈黙を破る。

「この先はさ、ミサキは嫌?」

この先…マサヒコが指したものを理解するとミサキは首を横に振る。

「マサちゃんとだもん、嫌じゃないよ。それにね、さっきから沢山キスをしてたらキスがすごく気持ち良くて…」

ミサキの口からは否定の言葉が紡がれる。

「ただね…」

「ただ?」

ミサキに言われマサヒコも返す。

「いや、こたつの中でってのはちょっと抵抗あるなぁ…」

「あっ!」

マサヒコも思わず声を出す。

「全くロマンチックさのかけらもないんだから。」

ミサキはまた頬を膨らませる。今度はよりありありとマサヒコに甘える様が現れている。

「そのなんだ…ええと…ベッドに移動しようか。」

マサヒコは真っ赤になりながらそれでもしっかりとミサキに問い掛ける。

「うん…服も脱いだ方がいい?」

その言葉を聞いてマサヒコはさらに真っ赤になる。

「冗談だよ。マサちゃん。さ、立って、私が移動できないよ。」

もう、ミサキの方が覚悟を決めているのか、マサヒコを促すと静かにマサヒコは立ち上がった。

………………………………

「ちゅっ、ん、はっ…」

ベッドへと上がり、2人は改めてキスを交わしていく。

ちゅっ、ちゅっと断続的に部屋に響いていたキスの音もやがて途切れる。

その後に響くのは、

「ふっ、はっ、んふ、ん…」

深いキスへと移行し、互いの息を吸う際の若干息苦しげな呼吸音のみ。

ディープキスへの移行はどちらかが望み、言い出した訳ではない。

強くSEXを意識し、その上でのキスが互いを昂ぶらせていった結果どちらからともなく伸ばした舌にもう一方が応えた結果始まった行為である。
ミサキはうっとりと、マサヒコはまるでそれが礼儀であるかのように目をつぶり互いを求めた。
暫くした後、まるで示し合わせたように二人は顔を離す。
二人の間には濃い唾液の混じり合った橋が掛かっていた。

顔を紅く染め、ミサキが言う。

「キスがこんなに気持ちいいものだったなんて、ホント知らなかったな。」

そして視線で既にいきり立っていたマサヒコのペニスを捉えながらマサヒコに問い掛ける。

「マサちゃんも気持ち良かった…?」

ミサキにとっては、マサヒコと互いに感覚を共有した事を確認する行為。
もちろん、マサヒコの解答は

「ああ、俺も気持ち良かった。」

ミサキの望んだものであった。

その会話の後、再び二人は顔を近づけていく。

再び互いを求める。自然と強く抱きしめるように伸びた手は徐々に摩る動きへと変化していく。

ただ、互いの全てが愛おしく、互いの距離を限りなく無くすかのように。

「んっ…っふ、ん、あぁ…あ」

その行為は既にキスで昂ぶり始めていたミサキの口から艶のかかったくぐもった声をあげさせるのには充分で、マサヒコも更なる昂ぶりを感じ、手つきは淫らなものへと変化していく。

自然と手は慎ましやかなミサキの乳房へと触れていく。
同時にマサヒコのキスはミサキのいたる所へ降り注ぐ。時には甘く歯を立てながら。
耳たぶへ、首筋へ、額へ、頬へ、指先へ。

ミサキはその行為を受け入れていく、快感に支えられなくなった自らの身体をベッドへと横たえながら。

マサヒコのキスはなおも降り注ぐ。

ミサキの臍へ、ミサキの下腹部、薄く生えた淫毛の生え際へ。そして、そこからマサヒコは北上して乳房へとたどり着く。

自らの乳房が回りの女子達のそれより下回っている事に、ミサキがコンプレックスを抱えている事をマサヒコは良く知っている。

それならばと、今までの数倍もの時間と自らの技量でもってそこに愛撫を加えていく。

まずは下乳と腹の境目辺りに舌をはわす。
舌が這った後を今度はキスでなぞっていく。
左手で開いた乳房を揉みながら、右手はミサキの腹の側面を淫らに撫であげる。

「ふっ…んぁぅ」

控えめながらも確かに反応を返すミサキ。

その反応を良しと見るや、徐々にその唇をほのかに色づく乳首へと移動していくマサヒコ。

しかしながらなかなか乳首に直接の口撫は施さない。
マサヒコは焦らすことを選んだ。

時間が経つにつれ、その効果はありありとミサキに現れていく。

目は潤み、若干のもどかしさと切なさを湛えながらマサヒコを直視する。

「んっふ…アッん……、ふわっ、わ、わた…しもんっ…う。」

ミサキの切なさと快楽に震える声にマサヒコは仕上げを行う。

今まで散々避けていた乳首に、甘噛みというには強く、しかしながら噛み付くと呼ぶには弱い口撫を施す。左手でもう片方の乳首をしごきあげながら。

散々焦らされたあげく、突如与えられた刺激に

「んっ、ふっ、あ、あああ」

一際大きな嬌声をあげ、ミサキは身体を反らす。

乳房のみで達したということはさすがに無かったが、ミサキの快楽の意識を一段階持ち上げるのには充分だった。

………………………………

チュ、チュ゙、ズ、ジュ…

暫くしてマサヒコは直にミサキの性器を解していく。

指を最初は1本から、2本にふやし、掻き交ぜるように、しかしながら、傷つけないよう細心の注意を払いながら。
同時にミサキのクリトリスに口撫を加えていく。

「ん、ふぁああ、ん、あ、あ、マ…サん、あぁ!!」

ミサキはそれを嬉々として受け止め、大きな声で喘ぎ声をあげながら、自らの愛おしい人の名を呼ぶ。

「ああ…んあぁぁ、ま、ふぁっ、…んああ、マサちゃ…も、もう…ふっ、あああ!!」

快楽に弄ばれながら、自身の限界を訴えるミサキ。その直後。

「あぁぁあ、あ!!」

ピクピクと身体を跳ねさせる。

今度こそ絶頂に達したミサキはしばし肩で息を整える。

数瞬ののち、ミサキは言葉を紡ぐ。

「こ、今度はわたしが…」

快楽の余韻が残る声を出しながらそういうと、マサヒコのペニスに手を伸ばしていく。

今までミサキに対してマサヒコが行っていた様にやさしく、愛でるように触れていく。
そうこうするうちに、ミサキは顔を近づけ裏筋から、カリ首に向けて啄むようにキスをしていく。
亀頭までキスをすると今度は下から舐め上げる。

「う、あ…」

マサヒコは堪らず声をあげてしまう。

その反応にミサキは自らが受け入れられている事を強く感じ、真っ赤な舌を出しながら、マサヒコのペニスを舐めあげていく。

丹念に優しく、しかしながら、確実にマサヒコのツボを抑えながら。

「う、あ…」

ミサキの責めに思わず声をあげるマサヒコ。

さらにミサキはマサヒコのペニスを口に含み、盛大に舌を動かす。

亀頭に舌をこすりつけるように。

マサヒコも初めてだった為、その刺激には耐えられず。
ミサキの口内に自らの性を撒き散らす。

マサヒコも初めての割にテクの方はかなりのものがあったが、ミサキの方もそこに関しては負けず劣らずなのだった。

………………………………

「ミサキ…挿れるよ?」

「うん、マサちゃん…」

ミサキの口を拭い、マサヒコの復活を待ち、マサヒコは改めてミサキの脚の間に座する。
ここまで散々行為に及んできた二人だが、いざ本番を控え、その不安を払拭するかのように互いの名前を入れ声をかける。

そのやりとりの後、マサヒコはあてがった自らのペニスに徐々に圧力を加えながらミサキに挿入していく。
295 名前: Y-275 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 23:35:06 ID:nYvzdNJd


「ふぁ、あああ…っっ!!」

最初は前戯の余韻からか多少ミサキの声に甘いものは感じられたものの、推し進めるにつれてその声に痛みが混じってきたのがわかる。

ミサキが、自らの恋人が、痛みに震える姿にマサヒコはどうにか痛みを和らげたいと思った。最も初めてとは思えないような責めを披露したマサヒコをしても、そんな努力が自分に出来るのかなんてわからなかったが。

それでも推し進めたペニスはその全てをミサキの中に納める。

「はいったよ、ミサキ。」

「…んっ、ふ、はあっん、ふぅ、はぁ」

マサヒコの声に対してミサキはただ、痛みを耐えるような声を出すのみ。

そんなミサキの姿にマサヒコは最後までしてしまったことへの後悔の念を感じる。

マサヒコは不安そうにミサキの顔を眺めながら、しばしの沈黙を余儀なくされた。

そうこうしてるうちに、落ち着いたのかミサキはマサヒコの首筋に手を絡めながら抱き寄せていく。

「さ、最初は、…みんな痛いものなのでしょう?
大丈夫だ…よ。今までは二人とも痛みを感じ…っ!ないように逃げながら歩んできたんだか…ら、
初めてのこの痛み、私は覚えておきたい…の。動いて、マサちゃ…ん。」

完全に密着した状態での耳元での呟き。マサヒコはミサキの表情を窺い知ることは出来ない。
しかしながら、ミサキと触れた頬には確かに液体が流れているのを感じた。

その涙が痛みなのか何なのかはマサヒコにはわからない。
しかし、マサヒコは痛みに耐えながらマサヒコを想うミサキに、その決意に、答えようと思った。

何も言わず一度ミサキに唇を落とすと、口を開き、舌を絡めながら静かに抜き差しを繰り出していく。

ズッ…チュッ…

ゆっくりと確実に自らの存在をミサキに刻み込むようにピストンを繰り返していく。

同時に上半身の至る所へキスをしていく。

「はぁ…ん、ふぁ…マサちゃん…はぁ、…」

やや痛みの余韻の残るミサキの声であるが、やや艶っぽくはなってきた。
それを受けて、より丁寧に、もう一度快感を引き出すように、キスをし、舌を這わせ、甘噛みをしていく。

「は、ふぁっ……あ、あ、す、すご…こんふぁ…のわたし」

マサヒコの繰り出すピストンに慣れてきたのか、徐々に緊張が解れてきたのか、ミサキの声に快感の甘さが戻ってくる。

「はっ、…ふぁっ…ん」

マサヒコの規則正しいピストンに確かな声をあげるミサキ。

(でも、もっと…)

もっとミサキを良くしてあげたい。自然とマサヒコはそう思った。

「んっ、はひ、ふぁ、あ…」

刹那、マサヒコはミサキのクリトリスへと手を伸ばす。

ビクンと大きく身体を跳ねさせながらミサキが反応する。

「そ、…それはだ…め、おか…しくなっちゃう。あ、あっ……ひあああぁ」

膣の内壁を掘り起こすように出入りする固くなったペニスが愛液を撹拌して、凄い音をたてはじめる。

「ミサキ…たくさん、汁が出てるよ」

「やぁぁぁ…ふっ、く、音たてないでぇ、んあああぁ」

ミサキの膣内はマサヒコを容赦無く締め付け、互いを限界まで追い込む。2人ともにぞくぞくとした快感が背筋を駆け抜ける。

(くっ…もう)

マサヒコは自身の限界を感じ、ミサキにそれを告げる。

「ミサキ、お、おれ、もう…出そう」

「はっ…あっ…あっ…ふぁ!!あ、あ、あぅ…はっ」

マサヒコの言葉にミサキはただ喘ぐのみで何も答えない。

マサヒコは限界を感じ自らのペニスを引き抜こうとする。
次の瞬間、ミサキはマサヒコの腰に両足を絡め、引き寄せた。

「ちょっ、ミサキ…俺もう、限界。」

マサヒコの腰は止まらない。

「あっ…んっ…ふぁ、あっ、マ、サ…ちゃん、あっ、あっ、なか、…んぁっ、私の…ふあああぁぁっ!!」

「くっ……」

呻き声のような声をあげて、マサヒコはミサキの中に思い切り精を放った。

「熱っ…あっふ…でて、る…あっ、あん…ん」

射精は一度では収まらず、ミサキの身体がびくんと跳ねる度に連鎖反応のように続く。

「……はぁ……はぁ…っぁ」

下腹部から身体全体に拡がるような振動がミサキの身体を走っていく。

それを感じいたわるようにマサヒコは下腹部を撫でながらミサキに声をかける。

「ミサキ、大丈夫?」

「……うん。」

それだけ答えるとミサキは再びマサヒコを抱き寄せた。

………………………………

後始末を終え、二人は暫くベッドの上で余韻に浸った後、勉強を再開させていく。

「ねぇ、マサちゃん?」

「ん?」

手を止めミサキが声をかける。

「これからもずっと一緒だよ。」

それだけ言うとミサキは移動してくる。

マサヒコの入っている側、当初、マサヒコがミサキを…と望んだ場所へ。

「えへへ、暖かい…」

等と呟いてマサヒコの肩にもたれ掛かる。

「確かにな。」

一言だけマサヒコは返事をすると、ミサキの肩に手をかけ、抱き寄せていった。

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