すごく、気持ち良かった。そうだ。キスって、こんなに気持ち良かったんだ。
「‥‥‥‥‥」
ねだるように、無言で。マナカちゃんは俺に抱きついていた腕に少し、力を込めた。
彼女の首と腰に手をかけて抱きかかえると、ベッドまで運んでいった。
――――やっぱり、マナカちゃんは。非現実的なくらい。びっくりするくらい、軽かった。
ふゎさ、とマナカちゃんをベッドの上に寝かせる。長い黒髪が、淡いピンクのシーツの上に広がる。
マナカちゃんは、裸の胸を隠そうともせずに、シーツの端を握っていた。
ゆっくり、スカートを下ろす。さっき俺が脱がしかけたパンティーは、太腿の途中で止まってた。
その小さな下着を脱がすと、本当に、マナカちゃんは、一糸まとわぬ全裸になった。
(あ………あぁ。キレイだ………本当に)
それは、俺が今まで見た中で一番、美しいものだった。
真っ白で、純粋で、汚れを知らない、最高に綺麗な、マナカちゃんの裸。
しばらく瞬きを忘れたように、見つめていた。彼女は、その失礼な視線を遮りもせずに受け止める。
そして、恥ずかしそうなまま、はぁはぁ、って荒い息を吐いていた。
「シンジさん」
「なに?マナカちゃん」
「待って、ました」
「…………ゴメン」
「あの。責めているんじゃ、ないんです。でも私、本当に待ってました。
………ふふ、それで本当はさっき、言えなかったことがあるんです」
「?」
「待っていたって、意味なんですけど。シンジさんに会うのを、待っていただけじゃなくて。
私、こうなることを、ずっと待っていたんです」
「………俺と、恋人になるってこと?」
「それだけじゃなくて。知ってるかもしれませんが、私ってすごくエッチな女の子なんです」
「…………は?」
そりゃまあ。官能小説家志望ってだけでそっちの方面に人一倍興味があるってことは。
「えへ。私、夢の中で、キスの続きも結構見たりしてました。いわゆる、淫夢ってやつですね」
「ひ………?」
「ですから。シンジさんと、エッチすることを夢で見てたんです。だからさっき、あそこを舐められたときも、
恥ずかしかったんですけど。実は、デジャヴと言いますか………その、夢の中のシンジさんに」
「…………されたことが、あったとか?」
「ふふ、正解です」
「あのねえ………君の中で、俺はどういう人間に」
「だって、シンジさん以外の人にこんなことされるの、想像できなかったんです」
悪戯っぽく、拗ねたようにそう言われれば、反論できないわけで。にしても。
「予行演習済みってことなら………じゃあ、他のこともして良いってこと?」
「はい。ですから、いっぱい、いっぱい、私にして下さい。エッチなこと」
嬉しそうにそう言うと、マナカちゃんが両手を開いて、俺を迎え入れるようなポーズをした。
そんなとびっきり可愛い笑顔を見てしまえば―――まあ、俺は結局為す術もないわけで。
「じゃ、マナカちゃんのキレイなからだ全部にキスして良い?」
「はい!」
目を閉じて微笑むと、マナカちゃんは鎖骨のあたりで両手を組んだ。そりゃもう、願ったり叶ったりというか。
“ちゅッ”
「あ………」
ぷっくりとした乳首に、キス。ぴくん、とマナカちゃんが震える。次に、
「ん………あ………」
ちょっとだけへこんだ、おっぱいの谷間に、キス。
“つ………る〜〜〜〜”
「きゃ………ん、くすぐったい………」
舌先をつけたまんま、唾液で線を付けるようにお腹を舐めていって―――
“ぷちゅッツ、ちゅッ”
「は………ぁ………そこ、ぞくぞく、しますぅ」
きれいに窪んだ、おへそにキス。ちょっとだけ、違う匂いがして。くすぐったがるマナカちゃんが、可愛くて。
俺は唾液をたっぷりその穴に溜めて、ぷちゅぷちゅと舐める。


「にゃ…………へんな気持ちです、みゃ」
次に、さっきスカートの中では薄ぼんやりとしか見えなかったマナカちゃんのあそこを、ばっちり見る。
明るいところで見るとそれは、つくづくキレイで。
「マナカちゃん?ちょっと、広げるよ?」
「…………!は、はい」
マナカちゃんの割れ目を、指先できゅっ、と開いた。完璧な、サーモンピンクだった。
特にピンク色の濃い両側の襞には、なんだかぷるぷるとしたゼリーみたいな弾力感さえあって。
おまけにさっきまで俺が舐めてたせいか、そこは結構潤っていて。
その眺めと甘く蒸れた薫りに誘われた俺は、むしゃぶりつくように。
“ちゅ……づぢゅぅ、ぶちゅッ”
「あ………い!あ………シンジさん………」
マナカちゃんのあそこを、ぺろぺろと舐めまくった。溢れてくる蜜を一滴も逃さず、吸い尽くすように。
彼女の奥からまだまだ分泌されてくる蜜を、無理矢理掘り起こすように、ずるずると啜る。
「い!……いい、あ!やン!私、そこ、感じます……あ!シンジさん!」
さっきはまだちょっと羞じらいのあった彼女も、完全にエッチな声を出しまくって。
俺に腰を押しつけて悶えて、脚を震わせて、感じてくれる。
“づ………ぢゅう、ぢゅッ!づぅつ”
「あ………いい!あン!きゃ………シンジさん、強いィ!あああ!」
カタツムリの突起みたいな、ちっちゃくて可愛いクリトリスをちゅちゅっ、と吸うと、
一段と高い声でマナカちゃんが応えてくれる。自分で自分のことを『エッチだ』と言うだけあって、
(それともカナミほどじゃないけど、オナニーは結構してるのか)本当に反応が良くて。
調子に乗った俺はしばらく、マナカちゃんのあそこがふやけるんじゃないかってくらい、舐め続けた。
「あ!ぅん………にゃ!あ……シンジさん!あ、私………やっん……溶けちゃいますぅ!あ!」
ぷちゅッ、こぷッ、って大量の液が溢れて。がくがくっと、震えて。マナカちゃんの体から、
ふにゃぁ〜〜〜って力が抜けたのが、分った。もしかして、イっちゃったのかな?
「マナカちゃん?」
「あ…………すいません、シンジさん………あの、私」
「まだまだ、利子は返してないよ?」
「え?」
「後ろ、向いて」
「!!あ………は、はい」
俺の言わんとすることを察して、くるん、とマナカちゃんがうつぶせになる。
(しかし………キレイだあ、マジで)
染み一つ無い、真っ白な背中はなだらかな稜線を描いて―――その先には、柔らかそうな、おしり。
クラクラと、眩暈がしそうで。元来お尻フェチな俺だが、いきなりそこにいくのは流石にちょっと、というわけで。
“ちゅッ”
「あ………」
まずは背中の、肩胛骨のあたりにキスをした。ぶるっ、とマナカちゃんが小さく震える。
「キレイなんだね………なんだか、芸術品みたいだよ、マナカちゃんの背中」
「お世辞なんて、言わなくても」
「いや、お世辞なんかじゃないよ。ホント、すごいキレイなんだ」
「………自分では、直接見たこと無いので」
「はは、ま、そっか」
「くす」
ちょっとだけ緊張してたみたいなマナカちゃんだったけど。こんなやりとりをしているうちにリラックスしたのか、
くすくす笑うようになっていた。俺もなんだか気が楽になって。
“ちゅ………ちゅう〜〜〜、ぷちゅ”
「あ………ふぁン………あ………」
マナカちゃんの背中を舐めたりキスしたり吸ったりしていった。―――そして。
“ちゅう”
「!あ………」
可愛らしい、おしりのふくらみにキスをした。ぴくん、とマナカちゃんが動いた。
「マナカちゃん?腰を少し、浮かせてもらっても良いかな?」
「はい…………」
マナカちゃんは俺の言葉通りに軽く腰を浮かせると、四つん這いの体勢になった。


そこは、まだ閉じられていたけど。ドキドキしながら、俺は。
“くに………”
「は………あ…………」
おしりの左右の肉を開いて、そこをのぞき見た。少し薄茶がかった、マナカちゃんのおしりの穴。
色白な彼女だから濃い色に感じられるけど、色といい形といいそこは神秘的としか言いようがなくて。
ぐびっ、と唾を飲み込んで。そこを凝視したまま、俺は固まってしまっていた。
―――キレイだ、と思った。ここから排泄物が出てくるなんて、信じられないくらい、キレイだった。
アナルフェチというありがたくないレッテルを妹及びその一部友人に張られてしまっている俺だが。
それでもおしりの穴がこんなに可愛いものだと知ったなら、世の男のほとんどは、
アナルフェチになってしまうのではなかろうか?―――そんなことを考えつつ、俺は。
「マナカちゃん………ここに、キスしても、良い?」
「……………」
無言のまま、マナカちゃんが小さく頷いたのが分った。俺は、恐る恐る。
“ちゅッ”
マナカちゃんの可愛いおしりの穴に、キスをする。同時に、きゅッ、とそこが窄まるのが分った。
予想に反して、そこは無味無臭と言うか。むしろあそこを舐めたときよりも、匂いがしないくらいだった。
“ちゅ………じゅ”
「あ………はぁ………シンジさん………シンジ、さぁん」
ちゅるちゅると、おしりの穴を舐める。びりびりと、脳髄から、痺れるような感覚。
初めは彼女も緊張していたのか、きゅっ、と閉じていたそこも、俺が何度も舐めるうちに、
少しだけ広くなったり、また狭くなったりと、動きが出るようになってきていた。
「ここまでしといてなんだけど。恥ずかしい?マナカちゃん」
「はい。でも………これも、想像してました」
「そう、なんだ?」
「ふふ。シンジさん、おしりが好きだってカナミちゃん良く言ってましたから。
私もシンジさんに舐められるの、想像したり、してました」
「あとは?」
「え?」
「それだけじゃ、ないよね?なんだかマナカちゃん、おしりの感度も良いし。もしかして………」
「…………やっぱり、シンジさんイジワルです」
「へへ、してたでしょ?マナカちゃん」
「はい。………私、あの。オナニーするとき、ここも触ったり、してました」
「やっぱそうなんだ?へへ、じゃ………」
“ちゅうう………ちゅ、ぷちゅ”
「あ!あ………ん、やだぁ………吸うの、ダメぇ……シンジさんの、バカ」
じゅるじゅると。マナカちゃんのおしりの穴を吸ってから、その周りのやわらかいところを舐める。
くすぐったがるマナカちゃんだけど、それは本気の拒絶の声って感じじゃなくて。
“ちゅ………ずる、ちゅ、ぶちゅ”
「ふぁ………ん!……きゃ………みゃ」
おしりの穴や、その周りの肉が赤く腫れあがったようになるまで。俺は、ひたすら舐め続けた。
熔けそうなくらい熱くなったそこの下に、ふと視線を移すと―――
(!!………マナカちゃん、すげえ濡れてる………)
正面からではなく、後ろから見るマナカちゃんのあそこは、とんでもなくエッチな眺めとなっていた。
そう、俺がおしりの穴を舐めているうち、マナカちゃんのぷっくりと柔らかそうなあそこからは、
ぽたぽたと滴り落ちるくらいに大量の愛液が溢れていたのだ!
“ずるぅ………ずく”
「あ………あん!!!」
後ろから、マナカちゃんのあそこに舌先をつけて、じゅるっと蜜を吸い込む。
熟れた果実から果汁が迸るみたいに、陰毛と蜜がとろとろに絡み合って、俺の唇をべとべとに濡らす。
「ものすごく濡れてるよ、マナカちゃん?感じちゃったんだ?」
「や………あン…………そうです………おしりを舐められてるうちに、私、あそこもすごく熱くなって」
「嬉しいよ、マナカちゃん。じゃあ、もうOKかな?」
「!!あ、はい。あの………私、初めては正常位が良いんですが」
「う、うん」
この場になっても冷静にリクエストするのがマナカちゃんらしいというか。


そりゃまあ、ビギナー同士でいきなりバックとか変則的な体位はちょっと、という気持ちは俺にも。
とにかく、そんな感じで(どんな感じだ)マナカちゃんは再び起きあがると、ベッドの上で仰向けになった。
ここまでしといてなんだけど、やっぱり彼女の裸はすごくキレイで。俺は、ゆっくり彼女に覆い被さると。
“ちゅ”
優しく、キスをして抱き締める。そんで、くふふ、とマナカちゃんが楽しそうに微笑む。
「ねぇ?シンジさん」
「な、なに?マナカちゃん」
「エッチって、結構楽しいですね」
「?」
「大好きだったシンジさんに裸にされたり、いろんなところを舐められたりキスされたりしました。
私、恥ずかしかったけど、すごく楽しくて嬉しかったです。だから………あの。本番も、優しくして下さい」
「………うん」
マナカちゃんなりの照れ隠しなのか、冗談っぽくそう言った。こっちも実は結構緊張してるんだけど。
そんな風に言ってくれると、その、ちょっとだけ気が楽になるわけで。
「ふ………」
す、と彼女の股間に右手を伸ばした。少しだけ、マナカちゃんが体を固くするのが分った。
両脚を軽く割って開かせ、指先でマナカちゃんの割れ目の先を広げる。
十分に潤っていたそこは、くにゅ、と簡単に俺の指を受け入れて、左右に広がった。
「シンジさん………」
マナカちゃんが俺の二の腕あたりを掴んでくる。小さく、震えていた。
―――そうだ、彼女だって初めてなんだ。俺は軽く頭を撫でてから、マナカちゃんの耳元で囁く。
「優しく、するよ。上手くできるかどうかは、正直自信無いけど。でもね、マナカちゃん?」
「なんですか?シンジさん」
「俺、すごく感謝してる。君が、もう一度俺の前に現れてくれて。それで、俺のことを、好きでいてくれて。
だから、俺の初めての人が君だってことに、感謝してる。マナカちゃんと、初体験が出来るってことが、
俺、すごく嬉しいんだ。本当に、本当に感謝してる。ありがとう、マナカちゃん」
「シンジさん……私も、嬉しいです。本当に、嬉しいです。ずっと、ちっちゃい頃から決めてたんです。
私の、初めてのひとは、シンジさんだって」
それだけ言うと俺たちは、互いに無言で見つめ合ってから、小さく、頷き合う。
俺は、マナカちゃんの小さな割れ目を、広げて。
“ぐ………ぬ……く………ち”
「あ………あ………」
ペニスを、ゆっくり、ゆっくり。マナカちゃんの中へと埋め込んでいった。
―――他人の内部に入るっていう、初めての体験。意外なくらい、俺は冷静だった。
小さくて低い叫び声を漏らす、マナカちゃんをじっと見つめていた。
「………痛い?マナカちゃん?」
「いえ、まだ………ま、まだ、大丈夫です。多分……まだ、処女膜まではきてないと思います」
マナカちゃんも、妙に冷静だった。きゅっ、と彼女の手を握ると、
すぐに力を込めて握り返してきてくれた。やっぱりその手は、ちっちゃくて。少しだけ、冷たくて。
「………シンジさんの手、好きです」
「え?」
「シンジさんの手、私、大好きです。あったかくて、おっきくて。シンジさんみたいだから」
「??まぁ間違いなく、俺の一部ではあるんだけど」
「うふふ、そういう意味じゃないんです。手から、温度以外にも、伝わるから。
シンジさんのあったかい気持ちも、伝わるから。握っていると、安心するんです」
「………ずっと、握っていようか?」
マナカちゃんが、嬉しそうに無言で頷く。きゅ、と彼女と両手を握ったまま、俺は。
“ず………くうぅ、にゅ………”
「あ………はぁ………あ………」
ゆっくり、少しずつ、壊さないように。マナカちゃんの中に、入っていく。
そこは狭くて、あったかくて、ぎっちぎちに俺を包んできて。ムチャクチャ気持ち良かったから、つい。
“ず………ずるッ!!”
「あ!!あぁは―――――ッ!!」
「あ!ご、ゴメン、マナカちゃん!」
初めこそ慎重にしていた俺だけど、あんまりにマナカちゃんの中が気持ち良すぎて。


いつの間にか、深いところまでペニスを押し込んでしまっていたのだった。
しまった!と思って見ると、そこには苦悶の表情を浮かべて大粒の涙を流すマナカちゃんが!!
「………ぁ、かぁ、あ。だ、大丈夫です。大丈夫で、す、から」
「で、でも」
「………ダメですよ?シンジさん」
「?え?」
「今………私が泣いているのを見て、止めようとしたでしょ?」
「う、うん。だって」
「女の子の涙に、騙されちゃ、ダメです」
「へ?」
「シンジさんは、バカみたいに人が良くて、優しいから。すぐに、同情したりするんです。
女の子は、涙で男の人を騙すんです……だから、ダメですよ?私以外の女の子に、騙されたりしたら」
「………それさあ、こういうときにする話かな?だいたいバカみたいにって」
「ふふっ、すいません。でも半分冗談で、半分本気です。シンジさん?」
「な、なに?」
「好きです。大好きです。ずっとずっと、あながた好きでした。だから、他の女の子を見ていちゃ、ダメです。
絶対に、私だけを見ていて下さい。私とエッチをするのは、シンジさんだけだから。
私は、シンジさんだけのものだから。だから、続けて下さい。シンジさんなら、良いから。して、下さい」
「………うん」
そう言うマナカちゃんの表情は、すごく凛々しくて。なんだか感動するくらい、キレイだった。
―――この子と、ひとつになりたい。ただそう思いながら、俺は。また、腰を動かし始めた。
“ず………ずる……ぐッ”
「ん………あ!!はぁ………あ………入り……ました、シンジさん!!あ!!」
ぷちっ、てなにかが弾けて切れるような音がした。その瞬間、一際甲高い声で、マナカちゃんが叫んだ。
「入ったよ?マナカちゃん。全部、マナカちゃんの中に」
「あ………シンジさんの。すごい……おおきい……です、シンジさんと、私が………一緒に」
「うん、一緒になってる。すごいよ………マナカちゃん」
そんなことしか、俺はもう言えなくて。だって、マナカちゃんの中はとにかく気持ち良くて。
すごくぬるぬるしてて。俺を、弾き返そうとするかのように。逆に、優しく包むかのように。挟んできて。
「………マナカちゃん、気持ち良いよ、すごく」
「シンジさん………シンジさん。好き。好きです……シンジさん」
子犬がじゃれてくるように、マナカちゃんが俺の頬を舌でぺろぺろと舐めてくる。
くい、くい、と両脚で俺の腰を挟んで、擦りつけてくる。
そのたびに、きゅんきゅん、とマナカちゃんのあそこが俺を締めつけてきて!!!
「………あ。マナカちゃん?ま、マナカちゃん?動いても……良い?」
耐えられそうになくなった俺は、思わずそう聞いていた。はっとした顔で、マナカちゃんが答える。
「あ………はい。ゆっくりで………お願いします」
「う、うん」
“ぐちゅッ……、にゅ、ちゅ……、ぐ、ちゅぅ……”
マナカちゃんのリクエストどおり、ゆっくり、ゆっくり。腰を動かした。
俺のペニスがマナカちゃんの中で動くたび、ぴちゃッ、ぴちゃッ、っていう小さくてエッチな音が、してきた。
「は………はン………あ………あ………」
初めは痛そうな顔をしてたマナカちゃんも、そのうち顔を赤くして。
すごく、さっきと違って色っぽい表情に。そう、それはきっと、ただ痛いだけの表情じゃなくて。
「………もう、痛くない?よ、ね?マナカちゃん」
「まだ………少しだけ、痛いですけど。少しだけ、引っかかってるみたいな感じですけど。
でも………ちょっとずつ、気持ち良く、なってきました………シンジさん………は?どうですか?」
「俺は………すごく、気持ち良いよ。セックスって、こんな気持ち良いんだね……」
「嬉しいです………シンジさん。私、気持ち良いんですね?」
「うん、マナカちゃんは………すごくあったかくて、気持良いよ」
「もっと………もっと、気持ち良くなって下さい。それから、私も」
「うん。もっと気持ち良くするから」
“ちゅッ”
それだけ言うと、どちらともなく俺たちはキスをして。それから―――
“ぐぷッ…………じゅぅッ、ずる………ずッ!!”


「!!は………あぁ!!すごい……シンジさん、すごい、です!」
ちょっとずつ、ちょっとずつ。強く、強く、マナカちゃんの中を抉っていった。
抜き差しするたびに、マナカちゃんの中は強烈に俺に絡みついてくる。
ペニスの先から、ずぶずぶに熔けるみたいな感覚。奥の方から、さっきより大きくていやらしい音が響く。
(あ………気持いい………マナカちゃんの、おまんこ………気持いい、あ………)
本能のまま俺は、ペニスを突き立てる。どろっとした熱いクリームの中で泳いでるみたいな感覚。
「あ……あ―――ッ!!いい………シンジさん、あ!!あ!あ、ン。やぁ………あ!」
ぐりッ、ぐりって俺が突くたびにマナカちゃんは生暖かい溜息をついて。
とんでもなくエッチな表情になって。もう、俺も我慢なんて出来なくて。
「ゴメン………マナカちゃん、優しくなんて………出来ないよ」
「あ………あ!!あッ、シンジさん……私も、もう……あ、い、あ!!」
意識が、飛びそうになる。俺は、もう遠慮無しにマナカちゃんを突きまくっていた。
マナカちゃんは、荒い息を吐きながら泣いていた。でもそれは、痛みとか哀しみの涙じゃなくて。
「シンジさン………私、好き……あ、シンジさん……あ!わ、私も、あ!気持いい………あ、で、す」
マナカちゃんの声は、今まで見てきたAVギャルの女の子の喘ぎ声とかとは、似ても似つかない声だった。
本当の女の子の喘ぎ声ってのは、もっと、ケダモノみたいで。もっと、荒々しくて。
―――そんで、すごく。テレビの画面なんかとは比べものにならないくらい、エッチだった。
「ま、マナカちゃん………俺、もう………」
限界近くまで来た俺は、慌ててペニスを引き抜こうとした――けど。マナカちゃんは、目を見開いて。
「ください………シンジさん」
「だ、ダメだよ、マナカちゃん。赤ちゃん、出来ちゃうから」
「はい………だから。下さい。お口に」
「え?」
「妊娠しちゃうから………中で出しちゃダメなのは、分りますけど。でも、私」
そう言って言葉を切ると、マナカちゃんがじっと俺を見つめてくる。
ちょっと悪戯っぽくて、とろんと潤んだ、ぞくぞくするくらいにエッチな瞳で。
「でも………私、シンジさんの精液、欲しい………だから、お口にください」
「い、良いの?」
「はい。全部、飲みますから。ください、シンジさんの」
「う、うん」
ずるっ、とペニスを引き抜くと、俺は彼女に言われるがまま、立ち上がって。
それをマナカちゃんの目の前にぺろん、と出した………。
しかし、実際にそうしてみると、それはなかなかにマヌケな格好で。それはともかく。
「うふ………シンジさんの、おちんちん、可愛いですね……」
そう言って、そそりたった俺のモノを一瞥すると。マナカちゃんは、にやり、とスケベな笑みを浮かべてから。
“くぷッ”
俺のペニスを、口に含んだ。ちっちゃなマナカちゃんの口の中に、俺のが。
そこは、あったかいようで。なんだか、冷たいようで。やらかくて、そんでくにくに、と動いて。
「ん………ん〜〜〜」
ぎこちなく、マナカちゃんが舌を使ってきた。俺のさきっぽを、ちろちろと、くすぐるように。
童貞の俺としては当然ながらフェラチオも初めてなわけで。彼女が上手いかどうかなんて分らないけど。
でも、そのなんとも言えないくすぐったい感じが、たまらなくて。すぐに、俺は腰のあたりが熱くなって。
「あ……あ、マナカちゃん………出る、あ……出る、よ」
「ん……んッ、ん………!!!!」
“ぷ!どぴゅう!ッぴゅう!!”
申し訳なさと気持ち良さのないまぜになった、なんとも不思議な気持ちで。
俺は、マナカちゃんの口の中に、思いっきり射精していた。男なら誰もが知ってるであろう、
ほわぁ〜〜〜、と腰が抜けそうな脱力感。でも、浸ってばかりもいられなかった。だって、マナカちゃんは。
「あ………う………マナカちゃん?そんな、ぜんぶ、飲まなくても」
「ちゅ………ん………ん………ッン、く………」
「お………あ!それ、ちょっと」
俺のをくわえたまま、首を左右に振るもんだからそれが新たな刺激になって。
ちょい痛いような、キモチイイような、微妙な感覚に、俺は思わず悶えた。
―――仕方ない。諦めて、俺は彼女の為すがままになることにした。
“ちゅうう………”


しばらくして、あらかた出し尽くした(しかしなんか生々しいな)感じだったのだが。
それでもペニスをちゅうちゅう、と吸っていたマナカちゃんが、ようやく。
ちょっと名残惜しそうに、口からそれを離した。
「ん……くふん。けほッ………ん………」
軽く二三回咳き込むと、こくッ、と口の中に溜めていたらしい俺の精液を飲みほすマナカちゃん。
「だ、大丈夫?マナカちゃん」
「ん………うふ………美味しいです、シンジさんの、精液」
「イヤ、俺も自分で飲んだことはないけどさ、苦くて、マズイんだろ?」
「ちょっと生臭くて、ちょっと苦いですけど。でも、美味しいです。だって、シンジさんのだから」
そう言って微笑むマナカちゃんは、やっぱりすげえ、どスケベで。
でもそれと明らかに矛盾するんだけど、なんだか清らかな―――聖母みたいな、綺麗な笑顔で。
とにかく、俺は彼女の笑顔にメロメロになっちゃったわけで。
「でも、ゴメンね。なんか、その………」
「謝らなくて、良いんです。ちょっと痛かったけど、キチンと私、気持ち良くなりましたから。
ふふッ、シンジさん?上手でしたよ?」
「そ………それは、その。ありがとう」
まあ、誉められて悪い気は。
「でも、謝るんでしたら、お願いしても良いですか?」
「う、うん。なんでも」
「拭いて下さいませんか?」
「へ?」
「お願いします………シンジさん」
頬を赤く染めながら。小悪魔っぽい微笑みを浮かべて、マナカちゃんがパカッと両脚を開く。
「あ!…………うん」
そう、マナカちゃんのあそこからは、少し―――鮮血が、垂れていた。俺は、彼女の言うとおり。
急いでテーブルの上にあったティッシュを何枚か引っこ抜くと、彼女のそこを拭く。
「なんだか………その、処女喪失、って感じだね」
「はい。うふ、でもこういうのも、なんだかふたりの初めての共同作業って気がしませんか?」
「それは、どうだろう?」
なんて掛合漫才を続けながら、俺はマナカちゃんのあそこを拭く。
血と混じって、精液とは違う感じの白っぽい液も、とろり、と溢れてくる。
「ちょっとだけ………」
「あ………はい」
丁寧に、指でそこを拡げて中も少し拭く。純ピンク色の、キレイなマナカちゃんのあそこ。
なんだか、拭いているうちにまた俺は、ムラムラときちゃっていた。
「マナカちゃん………舐めても、良いかな?」
「でも………良いんですか?シンジさん。男の人は、したあとはそういうの嫌がるって」
「ショーコちゃんがそう言ったの?」
なんとなくピンと来てそう言うと、こくこく、とマナカちゃんが頷く。笑いながら、俺は、
“ちゅッ”
マナカちゃんのあそこに、キスする。ちょっとだけ、血の匂いがした。
「あン……シンジさん」
「そんなの関係無いくらい、マナカちゃんのあそこはキレイだよ。だから、そんなこと言わないで」
「はい………」
しばし、ぺろぺろと、犬のようにマナカちゃんのあそこを舐める俺だったけど。
マナカちゃんが、ちょっと楽しそうに話し始めた。
「今月の末には、イベントがありますよね?」
「?イベント………あ、うん」
そう、それは。彼女の誕生日兼。
「プレゼント、期待しちゃっても良いですか?」
「うん………って、言いたいところだけど、正直俺今金欠だし、バイトするにしてもそんなにないから、
ゴメン!マナカちゃん、あの。もう少し待ってもらっても」
「うふ、お金なんてかかりませんよ?」
「へ?」
「プレゼントは、ア・ナ・タ」


「………ねえ、マナカちゃん?そういうの、普通男女逆」
「シンジさん?」
「ん?」
「私の家、両親の仲がすごく良いんです。クリスマスは、いつもふたりで旅行に行くんです。
で、おにいちゃんは彼女とデート。と言うことは、ふたりっきりで過ごせるってことですよ?」
「あの………でも、良いの?」
「良いんです!えへ………だから」
にやり、とこれまたどスケベな笑みを浮かべると、マナカちゃんが俺の耳元で囁く。
「コンドーム、準備してきて下さい?10年分の利子が、返せるくらい」
「………………はい」
白旗をあげるしかない俺は、苦笑してそう言うしかなかった。ま、確かに俺もドスケベなわけで。
「それと………もうひとつ、お願いがあります」
「?なに?」
「クリスマスソングを、今、歌って頂けますか?」
「へ?な、なんで?」
「カナミちゃんから聞きました。シンジさんって、本当は歌が上手いのに、人前で歌うのをすごく嫌がるって。
でも、彼女の前なら、良いですよね?お願いします!」
「………そんな、子供みたいな」
「歌って下さい!だって私は、シンジさんの彼女なんですよ?」
「…………一回だけだよ?」
「はい!」
ニコニコ顔のマナカちゃんを見ているうち、ちょっとした替え歌を思い付いた。ま、これくらいは良いだろ。
「じゃ………」

『We Wish Your Merry Xmas,We Wish Your Merry Xmas,And Happy Birthday,Manaka』

END

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