事件から五日後の深夜、自宅で療養中だったリョーコはうなされて目を覚ました。
寝汗でパジャマが湿って気持ち悪い。数分間迷っていたが、起き上がるとバスルームに向った。
衣服を脱ぎ捨て、シャワーの温度を調整する。
(週明けから、また学校か)
事件のことは級友には伏せられ、何事も無かったように学校に復帰できるはずだが、
どんな顔をして教室に入っていけば良いかわからず、気が重かった。
彼女はその気分を洗い流すように、シャワーの水圧を上げた。

不快な気分を洗い流し、さっぱりとした気分でバスルームを出ると、バスタオルを身体に巻き、
洗面台の前に立った。髪にドライヤーの熱風を当てながら、彼女は鏡に映った顔を見つめた。
(男から見て、襲いたくなるほど魅力的なのかしら)
リョーコは、男になったつもりで鏡の中の少女を凝視した。バスタオルを解いて形の良い
乳房を鏡に映す。胸元におずおずと手を伸ばし、軽く乳首をつまんだ。ジーンとした感覚が
上がってくる。続いて乳輪の周囲を円を描くように指を這わせた。くすぐったい感覚は次第
に快感に変わる。手の動きが次第に大胆になり、やわらかな乳房が掌の中で潰れる。
「う、はあぁ、、、」
思わず声が漏れる。まずい、家族に見つかったら。。。
(いいわ、パパを裏切って浮気したママの娘は、こんなに淫乱なのよ。そういってやる)
羞恥心を振り捨てたリョーコは、さらに大胆になってゆく。



「ふぅ、ふぅぅう、んくっ」
左手で乳房を揉み、右手で陰核を擦り、伝わってくる感覚を味わう。
(イイ、今までで一番、、イイ)
リョーコはこれまでの自慰では感じたことがない、痺れるような快感に酔っていた。
右手の指遣いが激しくなる。増した刺激に耐え切れず、顎が前に突き出る。そして鏡の中
の自分と目が合った。快感に溺れ、洗面台の前でいやらしく身をよじる少女。
(これが私、エッチな私。。。)
自分の姿に興奮した彼女は、中指を自分の中に深く突き入れ、掻き回す。
「くっ、ア、あっ」
内部からあふれた愛液が、右手の甲を伝って床に垂れてゆく。
鏡の中の少女が、淫らな表情を浮かべてお願いをする。
「まだよ、もっと、いっぱいして、、」
それに応え、右手を激しく動かして攻める。
(イイ、すごい、すごい、すご、、、)
もうなにがなんだか分からない、混濁した意識の中で、リョーコは絶頂を迎えた。
脳裏に、なぜか関根先生の顔が浮かんだ。
「あぁッ、んーー」
小さく叫ぶと、がっくりと腰を落として果てた。その後も絶頂感は長く続き、
リョーコはその感覚に浸って、呆然としていた。

(END)

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